俺らは会議室に集められていた。
「──という訳で、人間の国に行こうと思う」
リムルが人間の国に行こうとしている理由を俺含め、皆に言った。
リムルは、シズさんと言う、大切な人の心残りを無くすために、イングラシアと言う国に行こうとしているみたいだ。
「ドワルゴンとは違い、魔物を受け入れてくれるとは限らないからな、今回は人間に化けて、コッソリ潜入するつもりだ」
リムルは大丈夫そうに言うが、
「…お話はわかりました。 ですが、リムル様がお一人で旅立たれるというのは…」
リグルドが心配そうに言うと、それに続くように
「左様じゃな、万が一のことがあれば、ジュラの大同盟を根底から、崩壊するやもしれぬ」
ハクロウが発言すると、リムルはテーブルの下に影移動で出て来たランガを見ては、
「コッソリと言っても、一人旅じゃないぞ、陰に潜んだランガは連れて行くし、それに…」
リムルはソウエイの方に視線を向けると、
「俺の分身体を一体、リムル様との連絡役に回しておく、何かあれば皆にも、すぐ知らせよう」
ソウエイが説明してくれた。
ランガとソウエイが居るなら、大丈夫そうだな…
「ということだから、安心して欲しい、案内役も頼むつもりだしな」
「案内役?」
リムルの言葉に、リグルドが言い返す。
案内役?……ああ、あいつらのことか。
俺は案内役が誰かすぐに分かったが、皆は分からないようで、リムルが説明を始めた。
「──なるほど、カバル殿にエレン殿、それにギド殿ですか」
「イングラシア王国に行くにはブルムンドを経由するし、彼らなら俺はスライムなのも知ってるしな」
「確かに…人間の国に入るのに、我ら魔物が付き添っては、却ってひだねになりかねません…それに、人間であるエムル様が行くとなっても、この国の二人の王が、もし、何かあったら、大変なことになりますし…」
「だろ?」
確かに、シュナの言うとおりだ。
リムルの護衛と言って、ベニマル達が人の国に一緒に行ったら、逆に怖がられるし、と言って、人間である俺がリムルと行って、俺らに何があったら、
「リムル様!」
そうこうしていたら、カバル達を呼びに行っていたゴブタが、影移動で帰ってきた。
「戻ったか、どうだった?」
「大船に乗ったつもりで、任せてくれ!!だそうっす」
「引き受けてくれたのか」
リムルが聞くと、ゴブタは手で笑顔で答え、それを聞いたリムルはうれしそうな表情を浮かべた。
だが、皆は心配のようで、不安そうな表情を浮かべた。
「…わかりました。ですが、くれぐれもご注意くださいね」
「ああ、わかってる」
シュナの注意を、リムルは平然と返事をした。
「リムル様に、もしものことがあれば我らは…ッ」
「十分、気を付けるよ」
涙を流しながらリグルドが大きめの声で叫び、リムルは少し引き気味に返事をした。
「頼んだぞ、ソウエイ」
「無論だ」
ベニマルはソウエイにリムルを守るよう頼み、ソウエイは当然のように答えた。
こうして、カバル達の到着次第、リムルが人の国へ行くことが決まった。
────その晩
リムルの庵で俺とリムルは、酒を飲んでいた。
実をいうと、カバル達が思っていたより早く、
「あっ、そうそう、ガゼル王との交渉で、ドワルゴンの薬師達がこっちに来ることになって、
「…というと?」
「ああ、それはな───
リムルから、俺は色々と話を聞いた。
リムルは、冒険者をメインで回復薬を売ろうとしているのだが、カイジン曰く、
こうして、一番儲かりやすいだろう、
「…頑張れよ、
「分かってるさ」
俺は酒を一気に飲み、リムルの方を見ては、
「…
「……分かった、お前に任せるぞ」
「ああ…!」
俺とリムルはまた、朝方近くまで酒を楽しんだ。
───早朝
「よし、と…じゃあ、留守は頼んだぞ」
ウオォォオォ!!
イッテラッシャイマセ!!
かくして、リムル達は人の国へと出発していった。
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