イングラシア王国からの帰路で、西方聖教会の誇る
エムルが居るから、間が一があっても大丈夫かもしれないが…
俺は皆の無事を願いながら転移した。
「リムル様!」
洞窟からガビルが出て来た。
恐らく、俺の気配を感じて出て来たのだろう。
ガビルと共に出て来たベスタ―から、町が何からの魔法に覆われて、外部からの干渉を阻まれているのではないかとベスタ―の予測を聞き、さらに、ミリムの宣戦布告にユーラザニアの避難民受け入れ要請。
ミリムの方も気になるが、今は
「ご無事で何よりです。 リムル様」
「ソウエイ」
俺の影からソウエイが現れた。
恐らく、ヒナタ達にやられ、消えたソ分身体の気配を察し、俺の身に何かあったのだろうと心配してくれてたのだろう。
俺はソウエイと、ソーカ達を始めたソウエイの部下達と、町の端に来ていた。
《内部に基点のある大魔法"
大賢者に結界の解析鑑定をさせ、その結果を俺は聞いていた。
(魔素濃度の低下?ヒナタと戦った時の"
《否。原理は同じですが、浄化能力が弱く。 劣化版だと推測。 多重結界で抵抗可能です。》
俺は、ソウエイに
町の中は、とてもひどい状態で、あちらこちらで、家や露店が壊され、火が燃えていたり、壁に血が付いていた。
胸騒ぎが増していく中、俺は広場に向かうと、広場には人だかりができていて、俺に気が付いたリグルドやカイジン達が走って来た。
俺と連絡が付かなくなったことで心配を掛けたようで、リグルドは泣き出す始末だ。
リグルドが落ち着いたころで、俺が人だかりを聞こうとしたその時、爆発音が響いた。
爆発音が聞こえた裏路地へ駆け付けると、ゲルド達、
その背後で見知らぬ美女が蹲り、意識のないヨウムを抱えている。
グルーシスはどうやら二人を守ろうとしているみたいだ。
「……そこを退け、グルーシス」
「それは出来んな。 冷静さを欠いた今のあんたらに、この女は渡せねーよ!」
「そいつは、第一容疑者だ」
刀を抜いていないベニマルは、襲い掛かって来たグルーシスを左手一本で地面に叩きつけた。
「お前やヨウムには悪いが、追求しない訳にはいかない」
「やめろベニマル!」
俺はベニマルを止め、改めて何があったかを聞き、町の中央広場へと移動した。
そこには、多くの魔物達が横たえられていた。
男も女も子供も関係なく。
広場で横たえられていた全員が息絶えていた。
……なんだ? なんで、町の住人達が血塗れになって…死んでいるんだ?
ベニマルやゴブリンロードの一人が、人間達による襲撃があったと、説明してくれる中、俺は説明を聞き流しながらその光景を見続けた。
そうか……俺が言った、人間を襲うなという命令に従ったせいか。
弱体化していた魔物達は、抵抗もできず…
「私が大魔法を使用しなければ、こんなことにはならなかったでしょう」
ミュウランの言葉を聞き、俺は殺意がこもった目でミュウランを見たが、
《告。大魔法"
それを『大賢者』が止めてくれた。
そうだ…落ち着け。冷静にならないと…
俺は心の中で、何度も自分に言い聞かせ、怒りを押し込めた。
俺は息を吐き、ミュウランの処遇を保留し、宿に軟禁することにした。
そして、俺はふと思い、ベニマル達に訊ねた。
「なぁ…エムルはどうしたんだ?」
先ほどからエムルの姿が見ない。
あいつがこの事態を放置するはずがない。
「……リムル様、詳しいことは会議室で話しましょう…」
皆が視線を落としている中、ベニマルが声を絞り出すように会議室へ移動を提案してきた。
「…分かった、そっちで聞く」
俺は頷き、その場にいる幹部達と共に、会議室へ移動しようとした時、
「リムル様」
聞き覚えのある声に呼び止められ、俺は声の方を振り返る。
「よろしければワシも会議に参加させてもらいませんか? 今回の件について、外の者の視点でお話しできるかと」
「あんたは──来ていたのか…ああ、助かるよ。 ミョルマイル」
俺の視線の先には商人で、前に
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