転生したらスーパー戦隊になっていた件   作:盈月さん

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45話 暴風竜の友達

「そう言えばエムルよ、お主…前世のリムルと親友だったそうだな」

 

「そうだけど…」

 

洞窟内を歩いていると、ヴェルドラがそんなことを聞いてきたので、答えた。

俺はリムルの方を見ると、リムルは俺から顔そらした。

あの反応的に、リムルはヴェルドラに言ったのだろうな。

まぁ、どうせ何も起きないだろうし、いいか…

俺がそう思っていると、

 

「ならば、リムル同様、我と盟友だな!」

 

「「はぁ?」」

 

ヴェルドラが意味が分からないことを言ってきたため、俺とリムルはその場にフリーズした。

一体全体意味が分からない…あれか? 友達の友達はまた友達理論なのかこいつ?

 

「なんでそうなるんだよ…!」

 

「クワーハッハッハッハ! 別に良いではないか!」

 

胸を張って笑うヴェルドラに対して、俺は頭を抱えた。

これから先、色々と面倒くさいことになりそうだな…

 

「あーっ、分かったよ…これからよろしく頼むぞ、ヴェルドラ」

 

「うむ! 我の方こそよろしく頼むぞ!」

 

俺とヴェルドラは、洞窟内を歩きながら固い握手を交わした。

そうこうしていると、俺らは洞窟から出れたのだが、入口付近が何やら騒がしい。

 

「ソフィア殿、落ち着いて下され! リムル様はお考えがあって、エムル様と洞窟にこもっておられるのです」

 

「だが、リムル様は三日前に、そして、エムル様が丸一日経っても洞窟から出てこないんだぜ!? しかも、あの伝説の暴風竜が復活したんだろ!? 主らが危険かもしれないのに、手をこまねいているつもりなのかよ!」

 

洞窟の前では、獣王戦士団の者達とガビル達が口論していた。

 

「煩いネコですね、大人しくしない潰しま「やめろディアブロ! それじゃあ仲裁になってねえ!」

 

ソフィアに殺意を向けているディアブロをベニマルが止めた。

ナイスだベニマル…今のディアブロ、普通にソフィアを潰そうとしていたぞ。

 

「リムル様とエムル様がご無事なのは間違いないが、ヴェルドラ様が復活なされたとなると、我らとしても迂闊に動けないのだ。 とにかくここは我々に任せて────」

 

ベニマルが獣王戦士団を宥めていると、

 

「あー…心配かけたな皆」

 

リムルが少し申し訳なさそうに、皆に声をかけた。

 

「悪い悪い、俺達で色々としてたんだよ」

 

「リムル様、エムル様!……と…」

 

俺らの姿を見た皆は安堵していたが、目線はすぐに、人の姿をしているヴェルドラへと向いた。

 

「とにかく安心しました。何せ、あの暴風竜ヴェルドラの気配が復活したのです…一体何が起こったのかと」

 

安堵しているアルビスの言葉を聞きながら、リムルはヴェルドラを皆の前へと押し出しては、

 

「皆に紹介しておこう、こちら、ヴェルドラ君です! ちょっと人見知りだけど、皆も仲良くしてあげてください」

 

「なっ! 馬鹿を言うな! 我は人見知りでないぞ!?」

 

笑顔でヴェルドラを紹介した。

リムルに人見知りと言われたヴェルドラは、なにやら人見知りではないと、言い訳を言い始めたが、皆はそれどころではないそうで、驚きのあまり口を開けて、突っ立ていた。

 

「ヴェルドラ、自己紹介をしてやってくれ、皆、お前の妖気(オーラ)が前と違うから半信半疑だぞ」

 

「む、それもそうだな」

 

俺の助言にヴェルドラは納得し、軽く咳払いをした。

 

「我は暴風竜ヴェルドラ=テンペストである! 我が貴様らの主らである、リムルとエムルとどういう関係なのか気になっておるだろう! 知りたいか!? 知りたかろう!!」

 

えっ、はっ、え?何言ってんだヴェルドラは!

驚いている俺とリムル以外の者達はとても気になっているようで、何名かが頷いた。

 

「友達だ!!」

 

ヴェルドラは胸を張り、ドヤ顔をしながら言い張った。

 

トモダチ!!!!?

 

一方、それを聞いた皆は一度、目を見開いてフリーズしていたが、すぐに正気に戻っては大声で叫んだ。

やめてくれ、俺達が恥ずかしいから…

俺とリムルが顔を真っ赤にしていたら、リムルの影から、何かの情報を手に入れただろうソウエイがやって来た。

 

「リムル様、エムル様、クレイマンの動向ですが…」

 

ソウエイはヴェルドラを見ると、何かを察した顔をした。

 

「後にした方がよろしいでしょうか?」

 

小さな声でソウエイが聞いてきたが、恥ずかしい思いをするここから早く逃げたい俺らは

 

「むしろ、この恥ずかしい空気変えたいから、調査結果は会議室で聞こう」

 

「そうだな、ソウエイ、この場に居ない幹部達と、ヨウムやカバル達も全員を大会議室に招集してくれ」

 

「承知」

 

リムルは報告を聞くと、ソウエイに伝え、会議室とこの場の空間を能力で繋げ始めた。

俺は、リムルが空間を繋げている間、ソウエイに頼み込み、この場に居ない者達を集めるように言った。

 

「リムルにエムルよ、何かあったのか?」

 

皆と喋っていたヴェルドラが、俺らに気づいて訊ねて来た。

 

「ああ、今後の方針を決める準備が整ったんだよ」

 

「ふむ、我にも手伝えることはないか?」

 

俺らの傍にヴェルドラは聞きながら近寄ってきて、リムルは微笑んで

 

「もちろんある」

 

と言った。

 

────────────

 

大会議室で会議を始める前に、執務室で俺とリムル、シオン、ベニマルがソウエイの報告を聞いていた。

 

「───クレイマンが軍を?」

 

「は、進軍経路を見るに、忘れられた竜の都を目指しているかと」

 

忘れられた竜の都…ミリムの領地か…

 

「その数はおよそ三万…」

 

ソウエイの報告を聞いていた途中に、万能感知に反応があった。

来たのは俺たちの知り合いだった。

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