会談の休憩時間、俺は休憩しながら、別室で
リムルの言い分は、
軽くね?
心の中でそう思ったが、口を出すわけには行かないので、黙っていた。
そうこうしていると、休憩が終わり、会談が再開した。
「──さて、休憩を挟んで頭もリフレッシュしたところで、会談を再開する」
リムルが会談の再開を宣言したのち、会談を始めようとしたその時、
「あ! ちょっと困るだす!」
光の玉がこちらに向かって来ていた。
光の色的に、獅子王ではないのは一目瞭然だ。
そして、光の玉は俺らの目の前で止まっては
「話は聞かせて貰ったわ! この国は、滅亡する!」
「「「「な…なんだってーー!!」」」」
俺は妖精(?)の言葉に、何故か本能的に叫んでしまった。
「煩いハエですね」
皆が膠着している中、ディアブロが妖精の羽を掴んだ。
「リムル様、エムル様…この巫山戯た羽虫にどのような処分を下しましょう?」
「何よ!ワタシが何をしたって言うのさ!」
必死にディアブロの拘束を解こうと妖精は頑張るが、微動だにしない。
「ディアブロ、一応それ…ラミリスという魔王なんだけど」
「一応って何よ!」
……ミリムに引き続き、魔王にはまともそうなやつが少なそうだな…
そうこうしていると、リムルはラミリスをヴェルドラに見守ってもらおうとしたが
「我は今、トリンが死なぬように心の中で応援しておるのだ!邪魔をするではない!」
ヴェルドラはソファに寝転がって、目を瞑っていた。
恐らく、スーパー戦隊を見ていたのだろう。
トリンって…あっ、恐らくあのシーンだな。
「ヴェルドラ、その後、トリンはキョウリュウジンの五連獣電剣を自分で刺して自害するぞ」
「なぬっ!?」
俺の盛大なネタバレを食らったヴェルドラは、半泣き状態になっては、ラミリスを押し付けられ、何故かぐったりしているラミリスを膝の上にのせては、真っ白に燃え尽きていた。
「申し訳ない、じゃあ、会談を再開しよう」
リムルは会談を再開した。
今度の話は西方聖教会への牽制だった。
リムルが話したのは、これから
「シオン、捕虜の中に西方聖教会の大司教がいただろう? 何か情報は掴めたか?」
「フッフッフ、勿論です」
自信満々な表情を浮かべてながらシオンは立ち上がった。
「黒幕が判明しました。その名は───」
シオンが黒幕の名前を言いかけたが、長い間ができる。
長すぎるだろ…
俺がそう思っていると
「……元凶はニコラウス・シュペルタス枢機卿」
立ち上がったミュウラがシオンに助け船を出した。
ナイスアシストだミュウラ…
そこからは、シオンが経緯を説明してくれた。
どうやら、ファルムス王国に派遣されている大司祭であるレイヒムが、西方聖教会の
その結果、まだ交渉の余地があると皆は判断し、フューズが
「シオン、エドマリス王から何か情報は掴めたか?」
「はい!エドマリス王曰く、とある商人が
動機はミョルマイルが言っていた通りだった。
だが、気になるのはエドマリスに
しかし、シオン曰く、その商人のことは分からなかったそうだ。
俺は考えていたのだが、あることを思い出して、シオンに訊ねた。
「そう言えばシオン、捕虜は三名だったな?後のもう一人はどうした?」
「はい、もう一人の捕虜はエムル様が腕を切り落としたと聞いた、黒髪の襲撃者なのですが、ひどく怯えていて会話が出来ませんでした」
俺が腕を切り落としたって、あの異世界人か?
リムルがどんな奴だったかを、相手を任せていたディアブロに聞くと、どうやら魔法使いらしい。
そして、俺は少し不安な気持ちを持ちながら、シオンに名前を訊ねた。
「じゃあ、名前は聞けたか?」
「はい!」
また、自信満々にシオンは返事をした。
頼むから、今度は大丈夫であってくれ…
俺は心から願っていると、シオンがはっきりと最後の捕虜の名前を言った。
「ラーメンです!」
ラーメン…? あのラーメンか?
俺は?を頭に浮かべていたが、皆もラーメンという名は聞いたことが無いらしく、代わりにラーゼンという男の名が浮かび上がって来た。
ラーゼンという男は、ガゼル王や三獣士達にも、名が轟いているみたいだ。
でも、おかしいな…あの顔立ち、日本人の顔だったから日本人の名前だと思うんだけどな…
俺が疑問に思っていると、ゲルドが異世界人の一人に止めを刺そうとした時、ラーゼンと呼ばれる魔法使いが邪魔して来たと言った。
俺が何故かと考えていたら、
《告。 精神系魔法の秘儀を用いれば、肉体を乗り換えることが可能となります。》
ラファエル先生が、重要そうな情報を報告してくれた。
あー…てことは…
俺はもしかして、と思っていたら。
ミュウランがまた助け船を出し、男の名はラーゼンだと確定した。
そして、皆が警戒していたラーゼンを小物扱いしていたディアブロを、リムルはヨウムと共にファルムス王国の件を片付けるように言った。
ディアブロは、最初こそはショックを受けていたみたいだが、リムルが行かせる理由を聞くと納得したようだ。
これで俺らはクレイマンとしっかりと戦える。
かくして、長かった会談が終わろうとしていたのだが、フューズがラミリスの話を木になっていたらしく、リムルが呼ぶために後ろを見ると、ヴェルドラから教えて貰っただろう少女漫画にハマっていた。
「おい、ラミリス…」
「ウルサイわね、アタシは今とても忙しいの!」
漫画に熱中しているラミリスに、リムルは呆れ顔で
「そのヒロインが誰とくっつくかバラされたくなければ、ここに来た目的を言え」
「はい!」
ネタバレすると脅し、ネタバレされたくないラミリスは一目散に漫画をやめて飛んできた。
ラミリス曰く、人間にも関係があるらしく、皆が聞こえる声で
ラミリスが言うには、魔王クレイマンが、全ての魔王が集まる特別な会合、
だが、問題なのはそこではないそうで、ラミリスに届いた報せによると、クレイマンは既に軍事行動を起こしているみたいで、先手を取られた戦争だと言ったが、リムルは少し落ち着いた様子だった。
「なるほど、ようやくわかりやすい敵意を向けてくれたな……魔王クレイマン」
落ち着いていた様子だったリムルだったが、魔王クレイマンが敵意を現したことに、恐怖を感じるだろう笑みを浮かべた。
だが、リムルの言うとおりだ。
今まで裏からこそこそしていた元凶が、分かりやすい敵意を向けてくれたのだ、リムルの反応は正しいだろうな。
そして、色々なことがあったものの、人魔会談はしめやかに締めくくられた。
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