このピエロの様な男、計画がとか何とか叫んでいた。
それを聞いて俺はピンと来た、恐らく、この戦はこの魔族が仕向けたものだと。
しかし、聞きもしないのに自白するとは…バカなのか?あいつ…
ピエロこと、ゲルミュッドさんは大激怒している様子。
しかもだ、何だか大慌てしていて、自分でも何を叫んでいるのか判らなくなっているみたいだ。
大激怒しながらゲルミュッドは言った。
「役立たずの鈍間ノロマが!貴様がさっさと
飽きるほど、酷い言い様だ。
そのゲルミュッドの言葉で、気絶していた一匹のリザードマン?が起き上がり、叫ぶ。
「こ、これはゲルミュッド様!我輩を助けに此処まで来て下さるとは!」
…どういうゆうことだ…?様を付けるってことは、ゲルミュッドはあのリザードマンの主か何かなのか?
でも、今…蜥蜴は餌とか言ってたが…
「あ? 何だ、ガビルか。貴様もさっさと殺されておれば良いものを!まあいい。せっかく出向いたのだ、貴様は俺の手で殺してやる。俺の役に立って死ねるのだ、光栄に思うがいい!!」
そう告げて、ゲルミュッドはガビルと呼ばれるリザードマンに向けて手の平を突き出した。
「
無数の魔力弾をガビルに向けて放った。
「危ない!ガビル様!」
「危険ですぞ!」
口々に叫びながら、ガビルの部下だろうリザードマン達が庇った。
一発の魔力弾で、5体程のリザードマンは吹き飛ばされたようだが、複数に威力が分散したからか幸運だったからか、それとも案外タフだったからかは不明だが、死んだ者は居なかった。
「お、お前達…い、一体、これはどういう事ですか、ゲルミュッド様!!!?」
混乱し、ゲルミュッドに問うガビル。
察しが悪いリザードマンだな…明らか利用されていたのに…まあ、言える雰囲気じゃあなさそうだから、言えないが…
「が、ガビル様、危険です…早くお逃げ下され…!」
絶望しているガビルに早く逃げるように、部下だろうリザードマンが言った。
いい部下を持っているようだな、あのリザードマン…
「
そう言いながら、特大の魔力弾を撃ち出そうと頭上に
それに対して、リムルは歩き出した、リザードマン達の前に。
それを見て俺もリザードマン達の前に向かって歩き出した。
歩き出した俺の左手にはモーフィンブレスが装備されていた。
レッツ、モーフィンターイム!
「ふはははは!上位魔人の強さを教えてやる。死ね!
「…レッツ!モーフィン!」
特大の魔力弾は、空中でお手玉のように分裂し、円を描くように襲って来た。
だが、意味はなかった…リムルは恐らく、自身のスキルで吸収。吸収できなかった魔力弾は俺に直撃するも、レットバスターに変身することで相殺ができた。
「なんだと…!?」
少し後退りして驚くゲルミュッド。
「なあ、こんなつまらん技で、俺に死ねだって?試しに、お前がどうやって死ぬか手本を見せてくれよ!」
そう言いながら、リムルは魔力を込め魔力弾を撃ち返した。
えげつねぇな…リムルの奴…
そう思いながら、俺はソウガンブレードを頭の中でイメージし、手元に作り出して構える。
リムルが放った魔力弾が加速し、ゲルミュッドの身体に接触すると、ゲルミュッドは吹き飛んだ。
「バスターズ…レディ~…ゴー!」
そのすきを付いて、俺はスーパーダッシュを行って、ゲルミュッドとの一気に距離を詰めては、
「はっ!」
ソウガンブレードでゲルミュッドを斬った。
「ぐがあぁー!!」
俺とリムルの連携攻撃を食らったゲルミュッドは、叫びながら転げ回り、ダメージの回復をしようと必死になっている。
この世界には再生系の能力があるのか…俺も欲しいものだ。
すると、リムルはゲルミュッドに傍まで近寄って行った。
「さっさと立てよ。上位魔人の強さとやらを教えてくれるんだろ?」
そう言いながら、リムルは転がっているゲルミュッドを蹴り飛ばした。
ゲルミュッドがタフじゃないのか、リムルの威力が凄かったのか分からないが、ゲルミュッドは面白いほど吹き飛んだ。
…まぁ、リムルを絶対怒らせないようしよう、うん…
俺はこっそりと、リムルを怒らせないようにすると、心から決めた。
「き、キサ、貴様ら!この上位魔人の…」
ゲルミュッドは地を蹴り、立ち上がった。
そのすきをついて、今度は一瞬で近づいた俺が斬り飛ばす。
「ぐは!…人間風情がァ…!嘗めやがって!!…
先程の分裂をする魔力弾を俺に放ってきたが、意味はない。
再びレットバスターのスーパーダッシュを使って、綺麗に避け続ける。
「くそっ!くそっ!くそがぁー…」
俺が煽るように綺麗に避け続けるため、ゲルミュッドは相当腹立っている。
そのため、リムルが背後まで近づいていたことに気づいておらず、背後から来たリムルのパンチを諸に食らった。
「やめ、やめて!待ってくれ!俺には魔王の後ろ盾があるんだぞ!貴様ら、こんな事をして!!!」
何か言いだした…てか、この世界魔王が居るのか。
「で?お前、その後ろ盾にどうやって泣きつくの?まさか、生かして逃がして貰えるとか、思ってないよね?」
…マジでリムルが恐ろしい…前世はやばいことしていたんだろうな~…
一方、ゲルミュッドは顔面を引きつらせ、ガクガク震え始める。
リムルに怯えたゲルミュッドは何やらブツブツと独り言を言った後、宙へ浮く。恐らく、飛んで逃げる気のようだ。
だが、逃がしはしない。
「逃がすわけないだろ…!」
今度はイチガンバスターを作り出し、空中のゲルミュッドに向けてエネルギー弾を放つと、俺と同時にリムルも炎弾を放った。
俺達の攻撃はゲルミュッドに見事に当てって、ゲルミュッドは落下し、地面に激突する。受身も取れない程、慌てているようだ。
止めを刺すために俺達が近づいていくと
「キエーーーーーー!!!寄るな!貴様ら、終わるぞ!魔王様がお前を許さんぞ!!!」
そんな事を口走りながら、這う様に逃げ出そうとする。
そんな中、リムルが無言にさらに近づいていく。
ゲルミュッドは恐慌状態になり、リムルに向けて魔力弾を連射し始めたが、リムルが結界でも張っているのか、全て弾かれる。
流石のゲルミュッドでも、その事を悟ったのか、立ち上がり逃げようとしている。
その先には
「この愚図が!見てないで俺様を助けろ!ひゃはは!どこのどいつか知らんが、こいつの強さを思い知るがいい!やれ、
ゲルミュッドの首が刎ねられた。
転がる首…見ていて気分が悪くなってきた。
「」バキ、バキボリ
「」グッチャッグチャバリボリグチャバキ
うぷっ…マジで食っていやがる…子供とかが見たら、一生のトラウマものだぞ。
マジで小物だったな、あいつ…
だが、そんなのはどうでもいい、今一番まずいのは
黄色く濁っていた目に光が宿り、知性の輝きが見て取れる。
本能のまま動いていたであろう豚頭帝オークロードが、自らの自我を獲得した瞬間である。
先程までとは比べ物にならない圧を感じる。
《確認しました。個体名ゲルドが魔王種への進化を開始します。》
なんだ?今の声…どこかで聞いたことがあるが…いいや、今はそんなことはどうでもいい…今、魔王種って聞こえた…つまり、
すると、
「離れろ!奴から溢れ出る
リムルがそう叫び、俺やリムルの部下達が慌てて、
「と、溶けたっす!オークの死体が溶けたっすよ!!」
1人のゴブリンが自身の目の前で起きたことを叫んだ。
触れただけで溶かす
《…成功しました。個体名ゲルドは
再び、あの声が聞こえてきて
…
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