49話 魔王の宴の開催
俺らが門を潜ると、そこには円卓を囲うように椅子が並んでおり、俺たちの真正面の椅子に、赤髪の男が堂々と座っていた。
「やっほーギィ!」
男の下へラミリスが飛んで行っては、挨拶をした。
あれがギィか…なるほど、これはやばいな…ムラのある
解析能力がない者は論外、偽装をに気づけるかどうかで判断しているのだろう。
「座ったらどうだ? そこに居て、踏みつけられても知らんぞ」
踏み?
俺が疑問に思っていたら扉が開き、大男が入ってきた。
「どいてもらえるか? 小さきもの」
「あ、ああ…失礼」
リムルは大男に謝罪をして席に座った。
もしかして、アイツがヴェルドラの喧嘩相手である、
ダクリュールは隠す気がないのか、出鱈目な
確かに、あれほどの
後、俺が聞いたのは
そう思っていると、それらしい男が二人の従者を連れて椅子に座った。
ヴァレンタイの
《告。 測定可能な範囲の解析において、
だよな?
《魔素量の大小はあくまでも参考程度とお考え下さい、戦闘を想定した場合、技量の差がより重要な要素となります。》
確かに、
事実、俺はスーパー戦隊の力を使ってもハクロウには敵わない。
うーん、でも…あのメイドは只者には見えないんだよな~…もしかして…いや、やめとくか。
心の中でそう思っていると、欠伸をする声が聞こえたので、声が聞こえた方に目線を向けた。
そこには、眠そうに頭を掻きながら、少年らしい者が歩いていた。
そして、ラミリスを見つけては、ラミリスを煽っては楽しんでいた。
「って、なんでお前、従者を連れているの? ボッチ仲間じゃなかったのかよ?」
トレイニーさんとベレッタを見かけた少年が驚いた表情を浮かべた。
「ふふん!この二人の前では無力だと知るといいわ、ディーノ!」
ラミリスにディーノと呼ばれた少年は、少し悔しそうな表情を浮かべては、二人を指さして
「じゃあ壊していいか?」
と、ラミリスに言ったため、ラミリスはまた怒った。
まあ、関係性は何となくわかったな…
こんな自由でいいのかと思ったが、他の魔王達は何も言わないため別にいらしい。
(
俺が居る位置ではディーノの魔素量が分からなかったため、恐らく、魔素量を計っているだろう
《否。
どうやら、ディーノが
そうこうしていると再び門が開き、そこから二人の従者を連れている美女が入ってきた。
何という美貌…あれが、三獣士が言っていた
俺が見とれていたら、リムルに何かを言いに行っていたシオンが俺の下に戻って気は、小声で
「エムル様…」
「な、なんだ?」
と、俺の名を呼んだので俺は慌てて返事をした。
もしかして、見とれているのがバレていたか?
俺は内心、ハラハラしていたが、どうやらそのことではないようで、シオンは
「リムル様にも申したのですが…後ろの男の従者、なんだか気になりませんか?」
自身が気になっていることを俺に伝えた。
「…確かに」
俺はシオンに意見に共感した。
あの男の魔素量はかなりのもので、この場で集う者達の中でもそこそこだ…それ以前に、あの男の気配は、記憶に引っかかる。
(
リムルが、
《告。 解析鑑定の結果───》
なんで、あの人が!?
俺が驚いている一方で、リムルは新たに来た魔王の目の前に立っていた。
(な、何してるんだリムルは?)
それどころじゃないだろって、思っていたが、俺はあることを思い出した。
リムルにはクレイマンとは別に、喧嘩を売りたい魔王が居たって言っていたことに。
名は確か、レオン・クロムウェル…リムルが看取った女性である、シズエ・イザワを日本から呼び出しては、イフリートという炎の上位精霊を宿した張本人だったよな?
リムルとレオンは、互いにいがみ合いっては、席に着いた。
そして、二人が席についてすぐ、また門が開いた。
入って来たのは、ミリムと魔王クレイマン…
ミリムが無事そうだったので、俺が一安心したその瞬間、
「さっさと歩きなさい、このノロマが」
クレイマンがミリムに暴言を吐いたのち、ミリムの顔を殴った。
それは見た俺やリムル、魔王達は目を見開いて驚き、会場に不穏な空気が流れ始めた。
そんな中、俺の驚きはすぐにクレイマンへの怒りへと変わった。
「……エムル様、お怒りは分かりますが、今は押させてください…」
どうやら、俺の怒りの
「…分かってる」
俺は何とか怒りを押し込めては、ミリムの様子を見た。
ミリムは無表情で自分の席に座った。
「──皆さま、本日は私の呼びかけにお応えて頂き誠にありがとうございます…それでは、ここに
クレイマンは、何もなかったように
そんなクレイマンの姿を見て、俺は無性に苛立った。
先程から怒りが抑え込めない。
俺が不思議に思っていると、
《告。》
それを聞いた俺はあることを
クレイマン、お前の計画は俺達で全部壊す…絶対にな!
俺は怒りを出来るだけ抑え込みつつ、心の中でクレイマンを叩きのめすと誓った。
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