クレイマンの言い分は、魔王カリオンがリムルに魔王を成るように誘い、魔王になりたくなったリムルは、カリオンにヴェルドラの封印を解くことを提案、生贄としてファルムス王国が選ばれ、焚きつけられたファルムス王国が
これで魔王になれると確信したリムルだったが、カリオンが魔王には定員があり、今は満席状態だから、共謀してクレイマンを殺ること提案したそうだ。
欠伸が出る程の呆れた言い分に付け足すように、クレイマンは自身にそれを報告した配下であるミュウランが死んだことを、リムルに擦り付けようとしてきた。
真実が一つも入っていない作り話に俺の怒りは更に増した。
クレイマンの話を聞いたダクリュールが、クレイマンにカリオンがこの場に居ない理由を聞くと、クレイマンは今度、ミリムが獣王国ユーラザニアと共にカリオンを葬った事に仕出した。
クレイマンが嘘をつく中、他の魔王の反応を見てみると、ギィとラミリスの反応が一番分かりやすかった。
ギィは疑いの眼差しでクレイマンを見ており、真実を知っているラミリスはクレイマンの話を一切信用していなかった。
「これにて、私の話は終わりです…魔王になろうとする、身の程知らずのスライムはこの場で始末することが宜しいかと」
一礼したクレイマンは、少し顔を上げてはリムルの方を見た。
「それでは次に、来客よりの説明となります」
青髪をした
「…クレイマンだっけ? お前、嘘つきだな」
「何ぃ?」
リムルに嘘つき呼ばわりされたクレイマンは、リムルを軽く睨んだ。
「第一な、死んだ配下の証言は信用できないし、カリオンさんはそんなことを考えるタイプじゃないだろ…そもそも、俺は魔王の座に興味がない」
「ハッ! そんな言い訳を誰が信じると言うのだ! 邪竜に縋ることしかできないスライム風情が!」
少し焦ったのか、クレイマンから汗が少し流れ落ちる。
クレイマンの反応を聞いたリムルは
「確かに、アイツの威を借りているところはある…だが、それ以前に、俺達はヴェルドラの友達だ」
「ともっ…!?」
リムルの友達発言を聞いたクレイマンが目を見開いて驚く。
だが、俺はクレイマンの反応よりも、リムルが言った俺達と言う言葉を聞き、少し嬉しくなった。
「ミュウランはこちらで保護してる…今、呼んでもいいが…お前に都合のいい事は何一つも言わないだろうな」
「フッ、ミュウランの骸に悪霊でも取り憑かせたのか? なんと卑猥な真似をすることやら…」
「遺体に悪霊を取り憑かせた? 流石は心臓を人質にする奴の発想だな…俺の発想とは全く違う」
どうしても、リムルを悪人にしたいクレイマンだったが、リムルから見事なカウンターを食らい、反論を言わずに、悔しそうな表情を浮かべた。
「皆さん、いつまで暴風竜の威を借りて、魔王になろうとしているスライム如きに、話をさせるおつもりですか!?」
何も言えなくなったクレイマンが、リムルの始末をゴリ押そうとしたその瞬間、リムルが自身で座っていた椅子を、クレイマンの顔の横に飛ぶように蹴り飛ばした。
それを見たクレイマンは冷や汗を垂らした。
「あのな、さっきから言っている通り、俺は魔王なんてどうでもいいんだ…俺らは俺らが楽しく過ごしたい国を作りたいんだ。 それには人間の協力が不可欠だ…だから、人間を守ることにした」
リムルは話しながらクレイマンに向かって歩き始めた。
「それを邪魔する奴は、聖教会だろうが魔王だろうが、全員等しく、俺らの敵だ…お前のようにな…!」
クレイマンの目の前で止まったリムルは、クレイマンを睨み上げた。
「お前が俺を気に入らないと言うなら、これは俺とお前の問題だ」
「おい、お前…魔王を名乗るつもりはあるか?」
今まで黙って聞いていたギィがリムルに訊ねる。
それに対してリムルはギィの方を向いて
「ああ、人間から見たら俺は魔王だからな」
と、答えた。
それを聞いたギィはニヤリと笑った。
「ならば良し、見届け人はここに揃っている、オレ達の前で、お前がクレイマンに勝てたなら、魔王と名乗ることを許そう…クレイマン、お前も魔王ならば強さを持って、ソイツを倒してみろ」
「っ!」
「ありたいな、分かりやすくて」
何かを言おうとしたクレイマンだったが、ギィの言葉で黙り込んでしまった。
そして、リムルはギィに礼を言いながら円卓に触れ、
リムルは円卓があった場所の真ん中に移動しては、仁王立ちした。
「クレイマン、場所は作った。 さっさと始めようぜ」
こうして、事態は進んで行く、ある者にとっては予想通りに、またある物にとっては予定通りに…
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