転生したらスーパー戦隊になっていた件   作:盈月さん

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52話 ヴェルドラ参戦

不味い…何がまずいって? それは勿論、ミリムの事だ!

俺とリムルはそれぞれの片腕を犠牲にして、ミリムの攻撃が直撃するのを回避した。

風圧だけでこれかよ…!?

犠牲にした片腕を再生しつつ、次々と襲い掛かって来るミリムの攻撃を避け続けた。

分裂体は時間が来たため消滅してしまった。

そのため、当分は魂分裂体(ソウルクレイヴィジ)は使えない。

一度、俺とリムルはミリムから距離を取った。

 

(どうするんだ?)

 

意思疎通でリムル訊ねて来た。

別に、操られていないことを言ってもいいのだが、それだと智慧之王(ラファエル)先生の仕返しが出来なくなるので言わなかった。

 

(と言っても、俺は当分の間分裂体は作れないし…ミリムの力だとスーパー戦隊の力でも太刀打ちできないだろうな……万事休すだな……)

 

(…腕輪を壊せるまで、チャンスを伺うしかないな…)

 

(……そうだな…)

 

軽く作戦会議をした直後、ミリムが俺ら目掛けて飛んできたと思ったら、ミリムが瓦礫に足を引っかけて態勢を崩した。

チャンスだと思ったリムルが、ミリムと一気に間を詰め、腕輪を壊そうと右手を伸ばしたが、

 

《告。 罠と推定──》

 

意思疎通を勝手に繋げた智慧之王(ラファエル)が、リムルに向かって言った。

智慧之王(ラファエル)さんが言う通り、態勢が崩れたのはミリムの罠だったようで、ミリムは左手でリムルの胸を掴んでは、右手に魔素を纏わせてリムルに向けて拳を振るった。

 

「やっべ!」

 

流石に不味いと思った俺は、咄嗟にガブリボルバーを作り出して、数発のエネルギー弾を放っては、ミリムの攻撃の軌道をズラそうとしたその時、

 

ボグ!!

 

「グオッ!」

 

鈍い音と共に、一人の男がリムルの目の前に現れた。

現れたのはなんと、留守番をしているはずのヴェルドラだった。

 

 

「いきなり何をする!!酷いでhゲフッ!」

 

ミリムの方を向いて文句を言っているヴェルドラに、俺がリムルを助けるために撃ったエネルギー弾が当たった。

 

「……~~~っ!次から次へと!!痛いではないか!!」

 

ヴェルドラは俺の方を向いては、文句を言ってきた。

慌てて俺はガブリボルバーを隠したが、時はすでに遅かった。

 

「エムルよ、お主が撃ったのか?」

 

圧を感じる言い方でヴェルドラが問い詰めて来た。

 

「……最後のは俺だけど…最初のはミリムのパンチだよ」

 

「むっ? 我が兄の一粒種か?」

 

俺がミリムを指すと、ヴェルドラは何やら気になることを言いつつ、ミリムの方を向いた。

でも、なんでヴェルドラがいきなり来たんだ?

 

《…告。個体名ヴェルドラは、主様(マスター)が保有している究極能力(アルティメットスキル)暴風之王(ヴェルドラ)の権能「暴風竜召喚」の召喚経路を自力で逆走してきた模様です。》

 

智慧之王(ラファエル)先生が解説してくれた。

自力でここまで来たのか…いや、そんなことより何の用だ?

 

「なぁ、お前…なんで来たんだ?」

 

「そうであったは!我が来た理由はな…」

 

ヴェルドラはキョロキョロと辺りを見渡し、リムルを見つけてはマントの中を探り始めては、リムルに漫画を見せつけた。

 

「あっ…あー…」

 

ヴェルドラが出した漫画を見たリムルは、何かを思い出した表情を浮かべた。

そして、俺もリムルがヴェルドラに悪戯をしていたことを思い出した。

 

「カバーと中身が別物ではないか!! 最終巻にして、この嫌がらせは悪質すぎるぞ!!これも面白かったが!!」

 

なるほど、リムルに文句を言うのと、本来の中身を貰うために来たのか…

ここまで来たら、漫画の執念凄いな…

俺が呆れていたら、リムルがヴェルドラに何かを頼んでいた。

二人が話している中、ミリムが二人目掛けて蹴りを食らわそうとしたが、ヴェルドラはミリムの蹴りを片手で止めた。

 

(あ~…エムル? 俺、ソウエイから報告を聞きたいから、ヴェルドラと一緒にミリムを助けてやってくれ!)

 

意思疎通でリムルが頼み込んでくる。

 

(……アレに混ざれと?)

 

(……不死なんだから、頑張れ)

 

(…)

 

俺らの目の前では、ヴェルドラとミリムがバトル漫画並みの戦闘を行っていた。

あの中に入ったら、俺、一瞬で粉々にされそう…

だが、リムルは既にソウエイと連絡を取り始めていたので、俺は仕方なくヴェルドラと共に戦うことにした。

 

「俺は、俺らしくやるか…」

 

俺は獣電池を作り出した。

 

「ブレイブイン!!」

 

ガブリッチョ!!ドッフィールラァ

 

「キョウリュウチェンジ!」

 

ガブリボルバーに獣電池をセットした俺は、ガブリボルバーの口を閉じ、シリンダーを回した。

シリンダーを回すと、サンバ調の待機音が鳴り始め、俺は待機音に会うように踊ったのち、銃口を真上に向けた。

 

「ファイヤー!」

 

俺がトリガーを引くと、ガブティラの形をした赤い妖気(オーラ)が上から俺に噛みつくように飛んできた。

そして、俺はキョウリュウレッドへと変身した。

俺が変身したのを見た魔王達は、物珍しそうに見て来た。

 

「牙の勇者!キョウリュウレッド!!」

 

名乗った後、決めポーズを決めては、

 

「荒れるぜ~…止めてみな!!」

 

俺は準備体操をした後、決め台詞を言いながら別の決めポーズを取り、ミリムに向けてガブリボルバーの弾を数発放った。

 

「クワーハッハッハッハ!ならば我も、聖典で習得した技を見せるとしよう!」

 

俺がエネルギー弾を放ったのを見たヴェルドラは、ミリムに向かったどこかで聞いたことある技名を言いながら、魔力弾を連続でぶつけ始めた。

どこで覚えたんだよ…

そう思いつつ、俺は撃ち続けた。

俺とヴェルドラが放っているエネルギー弾をミリムは片手で弾き飛ばしている。

これじゃあ、ジリ貧だな…

俺がそう思っていると、ヴェルドラが近づいて来ては

 

「エムルよ、我と共に鉄砕の必殺技を撃とうぞ!」

 

と、言ってきた。

 

「なんでしないといけないんだよ…」

 

呆れながらヴェルドラに言ったが、

 

「ほぅ…我の背中を撃っといて、それはないと思うが?」

 

「くぅ…」

 

ヴェルドラは間違えて撃った詫びとしてやれと、遠回しで言ってきた。

 

「…あー!分かったよ!やるよ!」

 

「そう来なくてはな!」

 

俺は了承し、ヴェルドラと共にポーズを取っては構えた。

 

「では、行くぞエムル!」

 

「ああ!」

 

俺とヴェルドラは共に、空中で止まっているミリムに向けて走り出し、高く飛び上がった。

 

「「鉄砕拳!激烈突破!!」」

 

互いの腕が当たらないように片腕の手首を回しつつ、身体をねじっては、同時にブンパッキーの鉄球と同じ形をしたエネルギー弾を放った。

俺らが放ったエネルギー弾は合わさり合い、大きなエネルギー弾になっては、ミリムに向かって行った。

ミリムは弾き飛ばそうとしたが、エネルギー弾は弾き飛ばされず、空中に居るミリムを結界ギリギリまで弾き飛ばした。

 

「…」

 

ミリムは楽しいのか、笑みを浮かべては、猛スピードで俺らに襲い掛かって来たが、ヴェルドラが食い止めてくれた。

 

「エムル、お主、トリンの技は撃てるな?」

 

ミリムの攻撃を受け止めながら、ヴェルドラが聞いてきた。

恐らくやれと言う意味なのだろう。

 

「はいはい!分かった、分かった!」

 

「クワーハッハッハッハ!分かるではないか!」

 

ヴェルドラはミリムを払いのけては、後ろに回り込んだ。

恐らく、俺とヴェルドラの技でミリムを倒そうと考えているのだろうな。

ヴェルドラ考えを推測しつつ、俺はフェザーエッジを作り出した。

 

「かーめー…ドー…ラー…」

 

ヴェルドラの方は何処かで見た事のある構えをしては、エネルギーを集め始めた。

まさか…な?

俺はそう思いつつ、フェザーエッジを構えた。

フェザーエッジを構えると、フェザーエッジが白く光り、俺の髪色と同じ銀色の翼が妖気(オーラ)として現れた。

 

「トリニティストレイザー!」

 

そんなか、俺はフェザーエッジで描くように三角形を作り、斬撃を飛ばした。

そして、俺が技を放ったのを確認したヴェルドラは、

 

「波────ッ!!」

 

溜めていたエネルギーを光線として、ミリムに向けて一気に放った。

やりやがった…

まさかと思っていたことをやったヴェルドラに対して、俺は頭を抱えた。

俺が放ったトリニティストレイザーと、ヴェルドラが放った波は、勢いよくミリムに飛んでいき、直撃した。

それにより大爆発が起き、大量の煙が辺りに立ち込めた。

 

「あの桁外れの力はなんだ!?」

 

驚くクレイマンの声が聞こえ、俺が声の方を見ると、ボコボコ状態だが姿が変わっているクレイマンと、無傷のリムルとシオンがヴェルドラを見ていた。

 

「ヴェルドラだよ、友達って言っただろ?」

 

リムルの言葉を聞いたクレイマンは、少し絶望したような顔をした。

正直な所、クレイマンは追い詰められている。

先程、ミリムと戦いながら見ていたのだが、ソウエイ達がクレイマンの城を攻め落としたその際、証拠となる水晶玉手に入れていたらしく、それをゲルド経緯でリムルに渡したそうだ。

そして、リムルはその水晶玉をクレイマンや他の魔王に見せた。

その結果、殆どの魔王達がクレイマンに疑いの眼差しを向けるようになったのだ。

焦ったクレイマンはリムル、少し前にはシオンに操魔王支配(デモンマリアネット)という、ミリムを操ったと言っている究極(?)の呪法を掛けたが、リムルには智慧之王(ラファエル)さんが居るし、シオンに関しては、復活時に完全記憶を習得してる。

ちなみにだが、俺がクレイマンに怒りのオーラを出した時、クレイマンは俺に目を付けたのか、精神支配を仕掛けて来た。

だが、こちらも智慧之王(ラファエル)さんお蔭で無効化できた。

こうなれば、もう言い逃れが出来ない

 

「…ミリム、命令です…「狂戦士化(スタンピード)」をしなさい、この場に居る者全て殺し尽くすのです!」

 

追い詰められたクレイマンは、強行手段を取るためにミリムに命令したが、

 

「何故そんなことをする必要があるのだ?リムルやエムル達は友達なのだぞ」

 

腕輪を外したミリムが、クレイマンに対して言った。

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