「なぁ、リムル…これを見てくれよ…」
「ん?どうしたんだ?」
俺がリムルに見せたのは、俺の分身が倒したビオーラという人形が持っていた武器だった。
「…これ、倒したビオーラの武器だけど…」
「……全部
リムルの言う通り、回収した武器は全て
クレイマンの奴め…アイテムに関しては一流だな…
俺らがそう話していると、
「リムル様、エムル様…少々お話が…」
ベレッタが話しかけて来た。
「どうしたんだ、ベレッタ?」
「…じ、実はですね…
ベレッタが言ってきたのは予想だもしていなかったことだった。
「…ラミリスもそんなこと言っていたけどさ…ベレッタならアイツの我儘止めてくれると思っていたんだけど…」
それに対してベレッタは一度溜息をつき、理由を述べた。
「少々事情が変わったのです…御二人が戦っていらっしゃる際、ギィに問われたのです。 己の唯一の主は誰か…と…それに、ワレはラミリス様と答えました…」
それを聞き、俺は思い出した。
ベレッタはリムルによって召喚された悪魔だったんだけど、リムルの命令によりラミリスに仕えるように言われていた事を。
「ですが、ワレ気づいたのです。ラミリス様ごと
「「…お前、ラミリスに似て来たな」
「っ!!!」
目を輝かせて話したベレッタを見た俺達は、一度目を合わせて後に言った。
その言葉を聞いたベレッタはショックのあまりで驚きを隠せきれてなかった。
「失礼します。 ラミリス様、リムル=テンペスト様、お茶の準備が整いました」
ベレッタが動揺している中、待合室に緑色の髪色をしている悪魔のメイドが入って、そう報告して来た。
「あ、はい……ベレッタ、その件は保留だ。俺とエムルで考えておく」
「は…はい!」
リムルは返事をした後、ベレッタにそう告げ、お茶会の会場へと向かった。
勿論、配下としてきたシオンと俺、トレイニーさんにベレッタは、ここでお留守番なのだが、ヴェルドラだけは特別にお茶会に参加するようだ。
まぁ、俺の場合
「……すみません、ワレって天真爛漫な自由人に見えます?」
リムルとラミリス、ヴェルドラが行った後、ベレッタは
ベレッタ…ラミリスのことをそう思っていたのかよ…まぁ、俺もそう思っていたから、あまり言えないけど。
俺はそう思いながら、シオンの膝の上に居る
「…名前がないってのも不便だな……俺もリムルみたいに名付けしてみるか…」
「いいと思いますよ!」
俺の呟きに反応したのはシオンだった。
ここ居る全員が、リムルの名づけを経験、またはその様子を見ていたから、驚いた反応とかはなかった。
うーん、名前…か。そうだな~……
「……よし、お前の名前はクマラだ!」
少しの間考えたのち、俺は
それと同時に俺から四分の一ぐらいの魔力を持っていかれたのだが、名づけ恒例の進化がいくら経っても始まらなかった。
「?…いつもなら、進化が始まるはずですが…おかしいですね?」
「ああ…」
クマラを見ながら俺とシオンは会話をし、俺は
俺が
しばらくしてから、
《解。推測ですが、恐らく個体名クマラの実力がまだ幼いためだと思われます。これから特訓などすれば、強くなるかと…》
クレイマンの事だろう、クマラが自分より強くなるのを恐れて、ある程度しか鍛えさせてなかったんだろうな。
「…実力が足りないだとよ、まぁ十分な実力を持つまで、進化を気長に待とうぜ」
「そうなんですか、分かりました…!」
俺はシオンに、
ったく、全員を均一に育ててなかったら、育成ゲーなら何処かで詰むぞ…
クレイマンに対する愚痴を思いながら、俺は別で用意されていたソファに寝転がろうとしたその時だった。
「私は"魔王"の地位を返上させてもらうわ、そして、ミリムに仕えることを認めてもらいたいの」
「大丈夫ですか?」
「あ、ああ…」
少し動揺しつつも、心配してくれたシオンを安心させるように返事を返したのち、俺はソファに座りなおして話を聞くことにした。
フレイが言うには、自分が他の魔王より弱いのが原因だと言った。
フレイの理由を聞き、俺含めてリムルに魔王達は納得していたその時、今度はカリオンが魔王を返上すると言ってきた。
カリオンが魔王の座を返上する理由は、本気を出していないミリムに負けたため、大人しくミリムの軍門に下ると言うものだった。
ミリムは二人が部下になることに対して、猛反対したが、フレイには言いくるめられ、カリオンにはごり押されたため、渋々承諾することになった。
ミリムの部下となったフレイとカリオンは、俺らが居る待合室とはまた、別の部屋へと向かって行った。
「…そうか、
二人が会場を去った後、リムルがそんなこと呟き、会場に変な空気が漂い始めた。
そして、魔王達の会話を聞く限り、魔王達の名称を考えるために
魔王って暇なのか…?
そう思っていると、漫画を読み終えたヴェルドラがリムルの傍に近寄っては、言い合っている魔王達に向けて
「魔王の呼称という話ならば、リムルの奴が得意としておるぞ!」
と、余計なことを魔王達に言った。
更に、リムルに追い打ちをかけるようにラミリスが
「そう言えば、ベレッタにもサクッと名付けていたよね!」
「ほぅ…」
思い出したようにギィに言った。
「今日、新たな魔王として立つリムルよ、君に素晴らしい特権を与えたい」
「あっ、いらないので遠慮します」
ラミリスの言葉を聞いたギィが笑顔で、ある特権を提案するも、リムルは笑顔で即座に拒否し、互いに笑顔で向かい合っていたが、ギィが手刀で円卓を割り、リムルに近寄っては顔をリムルの耳元まで近づけ、小声でリムルを説得させた。
説得させられたリムルは、悩みながら空を見上げ、しばらくの間見つめた。
「"
リムルが提案した新たな魔王の呼称、
「決まり、だな」
その様子を見たギィはニヤッと笑みを受けべて告げた。
かくして、魔王達は新たな呼称で恐れられるとなる。
その呼び名は
新月の夜、新たな魔王達による時代が幕を開ける。
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