転生したらスーパー戦隊になっていた件   作:盈月さん

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59話 悪魔の謀略

魔王達の宴(ワルプルギス)から帰宅して来た俺達は、ファルムス攻略に行ったはずなのに、何故か居るディアブロから、色々と話を聞くために、執務室で話を聞くことになった。

 

「で、何かファルムス攻略に問題でも起きたのか?」

 

「いえいえ、とんでもございません」

 

リムルの質問に、ディアブロは満面の笑みを浮かべた。

正直、少し恐怖を感じるが、それを口に出したらいけないため、俺は静かにすることにした。

 

「全て順調に進んでいます。経過を報告してもよろしいですか?」

 

「あ、ああ…」

 

絶対やり過ぎているような予感を感じながら、俺らはディアブロからファルムス攻略の経過を聞くことにした。

ディアブロが説明してくれたファルムス攻略の内容は、非常に悪魔らしいものだった。

まず、手始めに王座に、シオンによってモザイクがかかるほど、グロイ姿になった王が入った木箱を置いたそうだ。

それを王宮の者達に発見し、王を元の姿に戻すために、あらゆるポーションや回復魔法を試させたそうだが、案の定効くことはなかった。

多くの者達が戸惑っている中、そこにショウゴを行かせたそうだ。

 

「え、まった…その異世界人には、ラーゼンの精神に入っているんだよな?…ラーゼンって、ファルムスの伝説的な魔導師(ウィザード)何だろ? お前の指示に従うのか…?」

 

ディアブロの報告を聞いていたリムルが、一つ疑問に思ったことを、ディアブロに訊ねた。

リムルの言う通り、ラーゼンはファルムスの魔導師(ウィザード)だ、そんな奴が、ファルムスを滅亡させようとしている、ディアブロの指示を聞くのかが不思議だ。

 

「王宮魔術師長の地位は、説得するのに丁度よかったので、使役することにしたのです…本人からの申し出もありましたしね」

 

なるほど、自分からディアブロの下に付いたのか…一体何があったのやら…

 

「では報告を続けますね」

 

ディアブロはファルムス攻略の報告を続けることにした。

ショウゴこと、ラーゼンは自身がラーゼンであること、そして暴風竜ヴェルドラが復活したと、皆に伝えると案の定、全員が驚いたそうだ。

暴風竜ヴェルドラによって、ファルムス軍は死体も残らず全滅したと告げ、次にラーゼン達が無事だったことを説明するために、次はレイヒムを向かわせ、生き残った理由を言わせたみたいだ。

王宮の者達が絶望する中、そこに現れたのは、魔国連邦(テンペスト)産の完全回復薬(フルポーション)を持っているヨウム達だ。

そして、ヨウムがリムルと俺が、唯一ヴェルドラと交渉できる存在だと説明した後、ファルムスが俺らにしたことを突き付け、和睦協議を提案した。

周りの者達が困惑する中、一人の貴族が偉そうに反対するが、ラーゼンによって、氷漬けにされたらしく、その後は別の貴族が、和睦協議の提案を受け入れると言ったそうだ。

それを聞いたディアブロが、王に近づいたのち、完全回復薬(フルポーション)をかけて、元の姿へと戻したそうだ。

そして、ディアブロは自身が考えた和睦協議の条件を述べた。

一つ目は王が退位して戦争賠償金を払うこと、二つ目は魔国連邦(テンペスト)の属国になること、三つ目は戦争を継続するかのどれかだ。

そして、返事は一週間後に決めたのだが、そこで一人の貴族が時間を延ばしてくれと、言ってきたのだが、ディアブロの圧により、その貴族を含めて全員が黙り込んだそうだ。

それを見たディアブロは、そのまま王室を後にし、魔国連邦(テンペスト)へと帰って来たそうだ。

 

「なるほどな…」

 

リムルと俺はコーヒーが入ったカップが、テーブルに置かれてあったのでそれを手に取り、互いに飲もうとしたその時、

 

「ああ、それとですね…講和の条件ですが、賠償金として星金貨一万枚を要求しました」

 

それを聞いて、俺らは口に含んでいたコーヒーを吹いた。

星金貨一万枚…国が傾くんじゃないのか?

 

「それだけの量…応じるのか?」

 

俺はカップを置いて、ディアブロに訊ねた。

 

「クフフフフ、問題はございません…何せ彼らは賠償に応じるしかないのです…戦争継続が不可能なのは言うに及ばず、属国になるのは貴族達が納得しない」

 

ディアブロの開設を聞いたリムルが手をポンと叩いた。

 

「なるほど、三つの選択肢を与えているが、実質一択ということか」

 

「その通りでございます…貴族の一部は王に責任を全て擦り付けることでしょう、ここでファルムスは国王派と貴族派に二分されます。貴族派にとって都合がいいことに、王を守る騎士団はもいない」

 

ディアブロの新たな説明を聞き、次は俺が手を叩いた。

 

「ああなるほど、そこで国王派はヨウムを引き込むわけか、確かに、いくら国内で人気の英雄でも、いきなり王座を譲るのは無理があるな」

 

「ヨウムが国を救ったという事実が出来たら、国民も納得しやすいしな…!」

 

「お二方のご明察恐れ入ります」

 

ディアブロは胸に手を当てて俺らに頭を下げた。

君の作戦の方が凄いんだけどな…てっきり、無理矢理ヨウムを王とするとごり押したのかと思った。

 

「デザートをお持ち致しました!」

 

俺らが話し合っていると、ハルナが盆に乗せた抹茶プリンを持って来てくれた。

早速、一口を食べてみると、物凄く美味しい。

 

「クァーハッハッハッハ、ディアブロよ、貴様は中々義理堅い男のようだ」

 

ふと、ヴェルドラの声が聞こえ、ヴェルドラの方を見てみると、ヴェルドラがディアブロから抹茶プリンを受け取って行った。

 

「なんだディアブロ、ヴェルドラにあげちゃったのか?」

 

ヴェルドラがスプーンでプリンを突いている中、リムルがディアブロに聞くとディアブロは笑顔で答えた。

 

「ええ、情報の対価として、お支払いしたのです」

 

情報ぉ…?

 

「あぁ、そういうことか…」

 

「なるほど…」

 

ディアブロの言葉を聞いた俺とリムルは、ヴェルドラの方を睨み、俺らの声が聞こえたヴェルドラは、ビクッと身体を震わせて驚いた。

 

「なんで魔王達の宴(ワルプルギス)で決まったことを、ディアブロが知っているのかと思ったら…」

 

「な、何故二人して我を睨む!仲間に「ほーれんそー」して、怒られることがあろうか…!」

 

はぁ、確かに悪くはないが…大事な仕事中のディアブロに茶々を入れたのか…?

 

「ま、まぁ…ちょっとタイミングが悪くて、講和の条件を読み上げてた時に声を掛けちゃったが、それ以外はいい感じにやり取りだったとも」

 

「…なんて声をかけたんだ?」

 

「うむ、魔王達の宴(ワルプルギス)がそろそろ終わるから帰って来いとな!」

 

あっ、バカ…

リムルが怒らないと判断したヴェルドラが、生き生きとして言うが、前世から親友の俺からしたら、リムルの口車にまんまと乗せたられたとしか、言いようがない。

 

「はい、お陰様でリムル様とエムル様をお出迎えの準備もできました」

 

「へー、なるほどなるほど」

 

ディアブロが付け足すように笑みで言い、それを聞いたリムルは笑顔で頷いては、しばらく沈黙を保っていだが、

 

「おい」

 

「我、ちょっとトイレ…」

 

魔王覇気を発動させて、鋭い眼光でヴェルドラを睨んだ。

怒られると判断したヴェルドラは、すぐさまトイレに行くとして、その場を立ち去ろうと試みたが、

 

「君、精神生命体なんだから、排泄とかする必要ないよね?」

 

リムルに肩を掴まれてしまった。

 

「もしディアブロがしくじっていたらどーするんだ!自分の影響力を考えろ!!」

 

リムルはヴェルドラに指をさしながら説教しては、ヴェルドラがディアブロからもらった抹茶プリンを没収した。

まぁ、実際ヴェルドラの影響力は凄いからな、ディアブロだからよかったけど、他の者なら混乱を招く可能性があったからな。

 

「ハルナさん、当分ヴェルドラのおやつは抜きにしてくれ」

 

「なっ…!酷すぎるぞリムル!!」

 

恐らくファルムスの者達は誰も知らないだろう、新たな魔王と暴風竜の在り方を

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