61話 魔国連邦会議
そんな中、ハクロウやゲルドが街に帰ってきたため、幹部全員とこれからのことを相談するため会議を開くこととなり、会議室に幹部全員が集まった。
「──というわけで、ようやく全員揃ったな」
スライム姿のリムルが、全員の顔を見てからそう告げた。
「えーと皆さん、既にご承知の方もおられるでしょうが、この度、私は魔王に就任いたしました!」
会社で、上司とかが何か上の立場に就任した時のような話し方で、リムルが皆に魔王になったことを告げると、全員から拍手と祝いの言葉が聞こえて来、それに対してリムルは、少し照れ臭そうな表情を浮かべた。
「というわけで、俺の支配領土はジュラの大森林全域に決まったから」
「えっ!?」
リムルが自身の領土がジュラの大森林全域になったことを伝えると、このことを知っているシオンと俺、ヴェルドラ以外が驚いた表情を浮かべ、ざわつき始めた。
あれ?なんかまずい発言でもしたのか?リムルは…
俺が少し不安になっていると、
「全域となると…アメルド大河の向こう側もですよね?」
「お、おう」
冷や汗を垂らしているベニマルが、リムルに確認してき、リムルはぎこちない様子で返事を返した。
リムルは盟主をやっていたから、あんまり変わらないと思うんだけど…
そう疑問に思っていると、皆が説明してくれた。
リムル、ついでで俺はジュラの森の盟主と副盟主だったが、それが通じていたのはトレイニーさん、
それが今回、リムルが魔王になり、ジュラの大森林全域を支配することになったので、
つまり、大河の向こう側の住人は、これから今までのように森に住むなら、ジュラの大森林の支配者であるリムルに、挨拶をする必要があるのだ。
「それじゃあ、これから既に森に住んでいる者達が、挨拶に来るのか…?」
「もちろんです。リムル様が正式な魔王となられた今、挨拶に来ない者は叛意ありと受け取られてしまうでしょうから」
リムルの質問にシュナが微笑んで答える。
「新たな魔王となれば、頭の痛い問題でしょう……まぁ、挨拶に来るのならよし、逆らうようなら……やりようは色々とあります」
ベニマルが不敵な笑みを浮かべ、間接的に逆らう者は潰すと言った。
それだけはやめてくれ…多分リムルはそれしきで怒らないと思うし…
心の中で俺は冷や冷やしていると、リムルが何かを思いついた表情を浮かべた。
「……だったらさ、どうせ来るのなら、全員まとめて来て貰った方がいいんじゃないのか?」
「と、言いますと…?」
リムルの発言にリグルドがどういう意味か訊ねた。
「ほら、最近はずっと緊張していたし、偶には息抜きしたいだろ?だからさ、皆でお祭りやろうぜ!ミリムからの頼みもあるし、新規の住人を獲得するチャンスも欲しい…どうせ、俺のお披露目をやるのなら、ここは一つ、盛大にやろうじゃないの!」
「はい!!」
リムルの説明を聞いた俺らは、口をそろえて返事をした。
祭り…!リムルの言う通り、ここの所は緊張した日々が続いてたし、息抜きとしては丁度いいだろうな…!
リムルの提案の祭りをするための会議が始めると、あれよあれよと意見が出揃い、いつの間にか各国の首脳も招待することとなった。
予算については疑問に思ったが、恐らくリムルは気にしていないだろうと思い、俺は予算について何も言わなかった。
まぁ、俺もリムルも元は祭り好きの日本人だ…ここは盛大にかつ、自重しない大規模な祭りを企画しよう。
完全に祭りで頭がいっぱいだが、楽しむためにはやることを終わらせないとだな。
まずはファルムスの方だ。
「ディアブロ、計画は順調か?」
「はい、予想通りに新王エドワルドが兵力を集め始めました。内乱が起こるのは時間の問題でしょう」
それを聞いて俺は一安心したが、ディアブロの次の言葉で少し不安になってしまった。
「──ですが…西方聖教会に向かったレイヒムが戻らないのです」
「確か、俺のメッセージを持たせたんだよな?もしかして、届いてないのか?」
リムルも少し不安になったようで、ディアブロに確認すると、ディアブロは首を横に振った。
「いえ、手の者に護送させましたので、西方聖教会の本拠地に行ったこと確実ですし、私のユニークスキル、
それなら心配はないが…西方聖教会についての情報があまりないから、心配な所だな…
「やっぱり、敵に回るかな…?」
「難しい質問ですね…」
俺の呟きにベニマルが反応してくれた。
「積極的に介入してくるのなら、ここでどうするか決めておきたいところですが」
「リムル様が魔王と成り、更にヴェルドラ様が居る以上、向こうから手出しをするとは考えにくい」
ベニマルの言葉に続くようにソウエイが、西方聖教会がこちらに手出しができにくいことを話した。
「リムルと聖人ヒナタが戦っている間に、俺らは襲撃を受けた……明らか偶然とは思えないな」
俺は椅子にもたれかかりながら、今回の事件は偶然ではないことを確認した。
「だよな…それに、クレイマンがそれを裏付けるように、"あの方"という黒幕の存在を言っていたし……今回も介入してくる可能性がある」
俺の発言にリムルが、クレイマンが言っていた黒幕が居ることを思い出したかのように話した。
…でも、いまいち目的が見えてこないな…
俺が頭の上にハテナマークを浮かべていると、
《告。ファルムス、ヒナタ、クレイマン、三者の行動背景を一つの意思に統一するのは不可能だと思われます。》
「そうか、俺らは勘違いしていたのかもしれないな」
「えっ?」
「どういうことです?」
リムルの発言を聞いたシュナ達が首を傾げ、ベニマルがリムルに訊ねた。
「黒幕は一人だけじゃないと言うことだ」
ベニマルの問いは俺が答えた。
俺らは黒幕は一人だけだと考えていたが、よく考えると西方聖教会で事実上のトップであるヒナタを動かせるのは限られているはずだ。
まぁ、教義を盾にされた可能性はあるが……という訳は、ヒナタは利用されただけなのか?
だが、俺らは真実を知る方法がまだわからないため、黒幕については一時保留となった。
はい、転スパ作者の盈月です。
皆さん、もうすぐしたら年末年始ですね。そこで!正月のに転スパの長編を投稿しようと思います!
長編版 転生したらスーパー戦隊になっていた件 もう一人の魔王と英雄編上
一月一日(日)0:00
長編版 転生したらスーパー戦隊になっていた件 もう一人の魔王と英雄編下
一月一日(日)12:00
順番に公開いたします!楽しみにしてくれれば幸いです。
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