転生したらスーパー戦隊になっていた件   作:盈月さん

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64話 衝突直前

さて、大司教殺しとファルムス攻略はディアブロに任せるとして、俺らはヒナタ含む聖騎士(ホーリーナイト)五人をどうするかだ。

武装しているみたいだし…話し合いとかは難しそうだな…ヒナタはリムルに任せるとして、残りの四人だ。

一人や二人ぐらいなら、スーパー戦隊の力を使ったら何とかなるけど…それ以上となると俺でもやりづらい。

俺、そして恐らくリムルも残りの四人を誰が抑えるかで悩んでいると、今まで大人しくしていたヴェルドラが咳き込んだので、そちらへと顔を向ける。

すると、ヴェルドラは目をキラキラとさせて、

 

「ふむ!我の出番のようだな!」

 

と、自慢げに言った。

だが、ヴェルドラが出ると被害が酷いことになる上、西方聖教会はヴェルドラを敵視しているので、話し合いの可能性が潰れてしまうので、

 

「「違います」」

 

俺とリムルは口をそろえ、ヴェルドラが出撃するのをやめさせた。

俺とリムルの言葉で、自分は出れないと思ったヴェルドラは落ち込んでいたが、

 

「お前には最終防衛ラインを任せたいんだよ…カッコいいと思わないか?最・終・防・衛・ラインだ」

 

「フッ、まぁそれなら仕方あるまい…!」

 

リムルの口車に乗せられ、ヴェルドラは自ら出撃するのをやめた。

なんとまぁ、単純な竜だな…

俺が心の中でそう思っていると、

 

「…リムル様、エムル様…緊急事態です」

 

「どうしたソウエイ?」

 

ヴェルドラを宥めていると、思念伝達で話し合っていただろうソウエイが、冷や汗を垂らしながら、声をかけてきた。

リムルがどうしたかと聞くと、ソウエイは少し焦った表情で、

 

聖騎士団(クルセイダーズ)に動きがありました」

 

聖騎士団(クルセイダーズ)に動きがあったことを報告してくれた。

 

「ヒナタ達…か?」

 

俺の質問に対して、ソウエイは首を横に振った。

 

「いえ、イングラシアから百騎の人馬が出撃したとのことです」

 

ソウエイの追加の情報を聞いた俺達に緊張が走った。

 

「そいつらはヒナタ達と合流するつもりなのか…?」

 

リムルがソウエイに訊ねたが、ソウエイはまた首を横に振った。

 

「分かりません。ですが、行軍の速度からして、魔都リムルへの到着時間は同じ時期になるかと」

 

ソウエイから聖騎士団(クルセイダーズ)の到着時期がヒナタ達と同じ頃合いになるのを聞き、俺は首を傾げ疑問に思った。

だが、今はそれどころではない、急いで聖騎士団(クルセイダーズ)の対策を取る必要があるのだ。

 

「ベニマル、急いで戦力の編成と配置を決めるぞ!」

 

「はっ!」

 

リムルはベニマルにそう言った後、全員に聞こえる声量で話し始めた。

 

「今回の一番の目的は、話し合いだ。だから、聖騎士団(クルセイダーズ)側にもできるだけ被害を出さないつもりだ。だが、もしも戦いになってしまった場合、もしも戦況が不利になった時、即座に敵の殲滅に移れ、優先するのは仲間の命だ」

 

そして、声を大きくして

 

「今回も全員が無事に乗り切れることを期待する!」

 

「ははっ!!」

 

全員に活を入れた。

 

────────────

 

「アダルマン、少し頼みを聞いてもいいか?」

 

「なんでしょう、エムル様…」

 

皆が出撃準備を進める中、俺も出撃準備の一端として、アダルマンに頼みごとをしに来た。

 

「アダルマンが使役する不死系魔物(アンデッド)を何体か譲ってほしいんだけど…」

 

俺はアダルマンに、アダルマンが使役している不死系魔物(アンデッド)を譲ってほしいと頼んだ。

理由は俺の究極能力(アルティメットスキル)不死之王(イーコール)の中にある権能、不死系魔物(アンデッド)を使えるようにするためだ。

死体なんて中々回収する機会がないので、大量の不死系魔物(アンデッド)を使役しているアダルマンに一部借りようと言う魂胆だ。

すると、アダルマンから飛んでもない返事が返って来た。

 

「それならば、何体かとは言わず、私が使役している不死系魔物(アンデッド)を全て譲ります」

 

「えっ、いいの!?」

 

「はい、エムル様のためなら」

 

俺は驚いてアダルマンに再確認すると、アダルマンはカランカランと音を出しながら頷き、不死系魔物(アンデッド)を全て譲っていいと言ってくれた。

こうして、俺はアダルマンが持っていた不死系魔物(アンデッド)を全て使役することが可能となった。

そのことを後からベニマルに伝えたせいで、ベニマルの仕事を増やすことになったとか、ならなかったとか…

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