日本国召喚 未来の戦い   作:ウサギのパンツ

33 / 46
いよいよクライマックスです。

こんな国登場させてほしい言う方は感想欄にて。

いよいよ明日国葬ですが、何か起こりそうな予感もします。
葬儀の日ぐらいは静かに過ごしたいものです。


首都防衛戦 その1

首都防衛戦 その1

 

午前4時00分 スロリア航空 イブ発ー日本着 SRI911便 YS-201型

 

YS-201型

それはB-787のような面影をした旅客機。

信頼できる各航空会社にリースされている。

主にフィアルデス大陸やスロリア大陸の発着機種の定番である。

 

ーーー機内

イブ共和国で潜伏中のテロ実行犯を誘拐という物騒な「仕事」を終えたJIA海外諜報部チーム4に所属する「藍山 俊太」は帰路の途中だった。

相棒のSIGP226と共にーーー

 

「あなたもイブまで出張だったんですか?」

隣に座っている快活そう日本人サラリーマンが話しかけてくる。

 

「えぇ。イブ人の人はみんなユーモアがあって面白いですね」

 

「会社の同僚に見習ってほしいですよー。とんでもない堅物上司がいるんです」

 

「ははっ、それは大変ですnーーーー」

パン!  そこに突如銃声が響き渡る。

 

『こちらはスロリア革命連合、たった今この機は我々によって占拠された。全員大人しくしてろ。少しでも歯向かおうとしてみろ?嬲り殺しにしてやる。全員身内だろうがなんだろうが状況を知らせるな。これより回収する』

アナウンスが終わると同時に客席から複数の男たちが銃を持って立ち上がり周囲を監視しながらスマホや携帯電話を回収していく。

乗客は悲鳴を上げる時間さえなかった。

 

(チッ!ハイジャックか……。厄介だな。それにしても向こうの要求はなんだ………?)

藍山はこのことを伝えるべく行動するのだった。

 

「ちょっと良いか?」

 

「あぁ!?なんか文句あんのか?」

長身のロン毛男が振り返り怒鳴る。

 

「いや、その……。トイレに行きたくなってな……。行って良いか?」

 

「ふん、随分余裕があるな。だがまぁ良い。先に出せ!」

 

「……。どうぞ」

藍川は買ったばかりのスマホを渡す。

 

ーーー

読者の皆さん!これでは連絡できないと思ったでしょう。

しかし!持っているのです。

ボールペン型の携帯通信機という便器なものを!

失礼しました。

ーーー

ーーー

「ーーーそうです。ではお願いします」

藍川がトイレの扉を開け、外を出ると相変わらず苛つくような顔で待ち構えていた。

 

「随分遅かったな。」

 

「大きい方です。何か文句でも?」

 

「っ!終わったんならさっさと戻れ」

ーー

「あなた大丈夫だったんですか?心配しましたよ」

席に座ると先ほどの快活サラリーマンが話してくる

「すいませんね。トイレが近いもんなんで」

 

「にしても、9.11みたいなことにならなければ良いのですが……」

 

「そうですね……………」

 

ーーー日本国 首都東京都 首相官邸 国家安全保障会議

注 現在の内閣は葛城内閣 

「では何かね?旅客機が乗っ取られて真っ直ぐ東京まで向かってきているというのか?」

 

「そうです。連中は声明文で東京スカイツリーに体当たりすると……」

 

「9.11を再現しようとしているのでは?」

 

「撃墜するか、黙って見るか……」

 

「だが911便にはテロリスト11名を除いた389名の乗客がいる。外国人は7割だ。大問題になるぞ」

閣僚たちが次々と喋る。

 

「垂水防衛大臣、自衛隊はどう動いている?」

 

「とりあえず、空自のF-2をフル武装で発進させました。あと5分ほどで接触かと……」

 

「このまま見過ごせばどうなる……?」

 

「……。避難命令を出さなかった場合、少なくとも1000人は死にます」

 

「389人か1000人か…………」

 

「撃墜した各国からの非難がきます。それに乗じて我々から離れることも………」

 

「鈴鹿長官、機内のJIAの諜報員はテロリストを無力化できないのか?」

 

「無理です!機内で銃撃戦なんかになったら跳弾で余計死傷者が出ます」

 

「………。いざとなったら撃墜もやむなしか………」

 

「911便がスカイツリー上空に到達するまで5時間あります。それまでにこちらも何かしらのアクションを出さないと…」

 

「……。警告無視し、領空に差し掛かったら撃墜する」

 

「しかし総理!それでは我々内閣にも甚大なダメージが……」

 

「責任ならいくらでも取る……!もし万が一9.11の再来となれば我が国……日本のダメージは回復できないまで落ち込むだろう」

 

「では総理、記者会見を開きます」

 

「あぁ。官房長官、撃墜する旨は私が言うから初めの挨拶だけ頼んだ」

 

「はい!」

 

「防衛大臣、パイロットに撃墜をよろしく頼むと伝えてくれ」

 

「了解です………」

 

会議室は悲壮の空気に包まれる。

そこへーーー

バン!扉が荒々しく開かれ、補佐官が湯川警察庁長官に駆け寄る。

 

「長官、ーーーー」

小声で話すので周囲は聞き取れない。

 

「なに?銃乱射事案?」

 

「それで、被害が甚大なためーーーーーー。SATの出動要請を」

 

「どうした?湯川長官」

 

「総理、銃乱射事件が発生したためSATを出動させます」

 

「SAT?そんなにSITでも対応しきれないほど重大なのか?」

 

「はい、マンションの一部を占拠しており、自動小銃などの火器で武装しているとのことです。応援として第1機動隊が展開しているとのことです」

 

「……。日本も物騒になった物だな」

 

「失礼、電話が……」

 

「あぁ構わん」

 

「もしもし、私だ。どうした?えっ!?ーーー」

湯川の顔がみるみる蒼白になる。

業を煮やした外務大臣が問い詰める。

 

「…………SAT及び第1機動隊が壊滅寸前とのことです………」

 

「なっ!?」

 

「こちら湯川、直ちに待機中の第2、3、4、5機動隊を向かわせろ!第6、7機動隊は命令があるまで待機!」

会議室が沈黙に包まれる。

湯川は声を絞り出すように出す。

 

「現場からの映像です……」

大型モニターを通じてゲリラ豪雨という嵐の中の「戦闘」の映像が映し出される。

 

『第2小隊全滅しました!』『正面!敵兵!!』

ダダダダダダダンーーーー

軽機関銃の銃撃音ーーー 次々と機動隊員が倒れていく。

とはいえSATも黙ってはいない。

付近の建築物を盾にしながら20式小銃やMP-5を乱射する!

ところがーーー

『RPG!!!』 『伏せろ!』

敵側から放たれたロケット弾ーーー ドン!

まるでそれは吸い込まれるかの如く機動隊員の群れに着弾する!

着弾の爆風が晴れると同時に閣僚たちは呆然とする。

辺りにはかつて人間だったモノが散乱していた。

 

『殺してやる!!』

1人のSAT隊員が弾切れを起こした銃剣付きの89式小銃を片手に銃剣突撃する。

ダン!ーーーー瞬間、額に風穴を開け倒れる。

上空に展開した狙撃班を乗せたヘリがホバリングすると同時に射撃を開始するーーー

それを心強く思う隊員たち。しかしーーーー

 

『陸上部隊よりヘリへ!RPGだっ!!』

『了解、回避する』急旋回をするヘリコプター。

真っ直ぐしか進めないはずのロケット弾。それがーーー

『SATよりヘリへ!RPGが向きを変えてる!!誘導弾だ!!!』

絶句する隊員。チャフやフレアなど妨害装置を持たない警察ヘリコプターにはなす術がなかった。

ドッドーン! 破片を撒き散らしながら墜落するヘリコプター。

素人の目を見ても敵は強大だということは明らかだった。

現場を支えていた、SAT、SIT、第1機動隊に代わり新たに第2、3機動隊が到着する。

機動隊員は到着すると同時に、拳銃を発砲する!

普段、機動隊は暴徒を取り締まったりするのが任務であるため奪い取られる可能性がある拳銃は持たない。

しかし今回の敵は銃やRPGで武装した謎の武装集団。

全機動隊員が警察官の標準装備グロック19を腰に下げていた。

弾丸と雨に打たれながら突き進む勇敢な隊員たち。

1人また1人と倒れ、みるみると士気が下がる警察官たち。

 

痺れを切らした隊員たちが拳銃を片手に突撃する。それはまるで太平洋戦争時の旧日本軍の万歳突撃と同じ光景だった。

あるものは拳銃を、またあるものは弾切れを起こした拳銃を投げ捨て警棒を片手に全速力で駆け出す。

 

『走れー!』『敵の喉笛に噛みつけ!!』

勇敢な隊員たち。バタバタと仲間が倒れながらも敵を倒す一心で走る!

遂に1人が辿り着き、警棒を覆面をしたテロリストに振り下ろそうとしたその時!おもむろに取り出した手榴弾で自爆する。

咄嗟にそれに気づいた隊員が避けようとするが、巻き添えを喰らいこと切れる。

ーーーー

「………。総理、警察の全力をあげても勝てません……」

 

「防衛大臣、統合幕僚長、自衛隊は敵を殲滅できるか?」

 

「……。できると思います」

統合幕僚長が口を開く。

「思いますじゃない!やれ!敵を殲滅しろ!」

普段温厚な総理が怒る。それほどまでに日本政府は追い詰められていた。

 

「はい!敵を殲滅します!」

 

「東部方面隊に防衛出動命令。その他部隊に防衛出動待機命令及び治安維持出動。あと戒厳令も出す」

 

「了解しました」

 

「あと、近衛団の方も要警戒する様に」

 

近衛団、それは天皇陛下や皇居を守る特殊部隊である。

常に門前では実弾入りの小銃を携帯し警備に当たっている。

一部野党から旧軍の再来だと騒いだが、別に天皇陛下直々に率いるわけではないので、国民からは白い目で見られていた。

ーーー

 

「さて、記者会見をする。官房長官行こうか……」

 

「はい……」

 

ーーー一方その頃、都内某所

雨の中、3人の記者が走っていた。

マスコミと言われるとそうだがそうではない。

彼らは国民が忌み嫌うマスゴミという種類の人間である。

 

マスコミ→まとも

マスゴミ→屑、捏造、汚職などなど

 

「屑丘さん、やばいですって」

 

「馬鹿野郎!2人とも、東京で戦争が始まったんだぞ!こんないい絵が撮れる日は滅多に来ない!俺らはついてるんだっ!」

屑丘と呼ばれた男がそう叫び、後ろを振り返ると仲間の2人は喉をナイフで掻き切られていた!

「あっあぁっ」

声にならない叫び声。屑丘はしゃがみ込む。

取り囲む男たちーーー

 

「今、テレビ放送されているな?」

「はい、全国中継です」

 

「了解。ふっふっふっふ、ニホン人だな?」

 

「だだだったらなんだってんだよ!?」

 

「なぜ危険に飛び込む?」

ナイフを屑丘の首に這わせながら問う。

 

「あ、あ、あ安全だと思ったから………」

 

「残念な頭をしたニホン人だな」

 

「こんなことをしたら自衛隊は黙ってないぞ!」

 

「だがその前にお前の命は消え去る」

そう男が言うと屑丘の股間から生暖かい液体が流れ出てくる。

 

「死ね」 ザシュッ!

不快な音と共に噴き出す鮮血の波。深紅の液体は雨水によって薄くなるのだった。

 




次話でスロリア編完結?かな。
水曜日投稿目指します。

大晦日までに完結できると思います?

  • 君ならできるさ!どんなことでも!
  • 気合いで!
  • 明らかに無理だろ!
  • 君がサボらなければね?
  • そんな泣き言言うならさっさと投稿しろ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。