SPIDER-MAN Quintessential Quintuplets   作:まゆはちブラック

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#12 電撃の支配者 エレクトロ パート①

最上(もがみ) (まさる)――彼をひと言で言うのなら”不憫”である。

気弱だが優しく、良い友人がいる彼。だが、厳しい両親のもとで育った彼の心は決して明るいものではなかった。

 

彼がいかに報われないか。それは中間試験の解答用紙が返却された日に遡る。

授業が全て終わり、下校時間となった生徒たちは縦横無尽に廊下へと繰り出す。

帰宅部である(まさる)は図書室で借りた9冊の本を両手に抱え、下駄箱へと向かう生徒の波に入って歩いていた。

 

 

「うわっ!?」

 

 

廊下を歩いている途中、足が誰かの足に引っ掛かった(まさる)は前のめりに倒れる。それと同時に抱えていた本も宙に飛んでいき、廊下のあちこちに散らばっていく。

(まさる)は痛む胸に手を当てながら眼鏡をかけ直すと、本が手元にないことに気付いた。

 

 

「誰か!僕の本取って!」

 

 

踏まれるとマズイ……学校から借りているものなので尚更だ。焦った(まさる)は近くにある本から拾いながら、周りに助けを求める。

 

しかし、周りの話し声でかき消されているのか……それともあえて無視されているのか。誰1人として(まさる)の本を拾おうとはしなかった。

人間社会とは皆、自分がやりたいことを優先している。誰かのために立ち止まってくれるような人はそうそうおらず、この学校もその一例だった。

(まさる)の助けを求める声も虚しく、生徒たちは通り過ぎていく。挙句の果てには本を踏まれたり、蹴飛ばされる始末だ。

 

 

「ああッ!本が……ッ!」

 

 

それを目にした(まさる)は目を丸くして人混みを搔き分け、踏まれた本を拾いあげる。

既に開かれていた本は足跡がくっきりとついており、手で払っても落ちなかった。

どうしようもない現実に(まさる)は悲観する。

 

 

「どうしよう……」

 

 

借りたものを汚したことに加え、誰1人として道端に転がる石ころのように助けてくれなかった。無視されることは(まさる)にとって日常的であったが、流石にこれには応え、目に涙が浮かんだ。

図書室の先生への弁明を考えながら、(まさる)はとぼとぼとした足取りで帰路へとついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最上(もがみ)家。散々な目にあった(まさる)だったが、今日は彼の17歳の誕生日。

――嫌なことがあったが、リフレッシュしよう。気持ちを明るく切り替えようとする彼を出迎えてくれたのは――

 

 

「何だこの点数はッ!?」

 

「……ッ!?」

 

 

テストの点数に対してリビングで怒鳴る父親の姿だった。

あまりもの怒号に(まさる)はビクッと肩をすくめる。

国語72点、数学84点、理科89点、社会60点、英語71点……中間試験の成績としては特に悪くはないのだが、(まさる)の父親にとっては不満そのものだった。

 

 

(まさる)。対策は万全だと聞いて安心していたが、こんな中途半端な点数を取りおって……真面目にやっているのか!?」

 

「そんな……!僕、頑張ったんだよ?ほら、数学だって前70点代だったのに今回は――」

 

「70点なら80点!80点なら90点!!90点なら100点!!!『70点代じゃないから良かった』などという、甘えた考えでいてどうする!?我が家の人間なら、もっと上昇志向を持て!!つくづく失望されられたぞッ!!!」

 

「……」

 

 

反論しようとする(まさる)だが、怒鳴る父親の圧力には勝てず、口を閉ざしてしまう。

自分なりに頑張ったのに認めてくれない……。報われない努力に、学校で傷付いた(まさる)の心の傷は癒えるどころかますます深まっていく。

 

 

(まさる)……朝に言ったわよね。『みっともない結果だけは残さないで』って。……こんな点数じゃ、立派な会計士にはなれないわ」

 

「………」

 

 

更に追い打ちをかけるように母親の辛辣な声が刺さる。擁護してくれるかと思いきや、傷口に塩を塗ってきた。

普段の仕打ちに加え、募りに募った不満は悲しみを通り過ぎて、怒りへと変わっていく……。(まさる)の怒りは爆発寸前だった。

 

だが、(まさる)はグッと堪える。ここで逆らっても何も変わらない。昔からそうであったように……。

 

 

「……母さん。夕食の準備をしてくれ」

 

「はい」

 

 

(まさる)は顔を俯かせて耐えていると、両親は言いたいことは言えて満足したのかしばしの沈黙の後、父親の指示を受けた母親は夕食の支度にとりかかる。

説教がやっと終わったとひと安心する(まさる)。夕食が出来るまで2階の自室に籠っていようとリビングを後にしようとしたとき、父親の思いがけない言葉に耳を留める。

 

 

「ッ、()()()()()()……」

 

「……ッ!」

 

 

出来損ない――。今まで自分を育ててきた両親の期待に応えようと頑張ってきた(まさる)の努力をけなす最悪な言葉。

不満のあまり突発的に呟いたもので意図したものではないが、精神が擦り減っている(まさる)には効果絶大。これまで堪えていた怒りが遂に爆発し、玄関の方へ駆けていく。

 

 

(まさる)!?どこに行く!」

 

(まさる)ーー!」

 

 

靴を履いている最中、呼び止める父親と母親の声が聞こえるが、感情的になっている(まさる)の耳には届かなかった。

(まさる)は靴を履き終えると、玄関の扉を開け、逃げるように家を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……ッ!はぁ………ッ!」

 

 

日も暮れ、街灯が点き始めていく頃。家出した(まさる)は後もなく、行き行く道を彷徨っていた。

感情に身を任せて家を飛び出したので財布やスマートフォンもなく、周りの景色も自分が行ったことがない場所までやってきていた。

不安になって一度は家へ帰ろうかと思い直したりもしたが、戻ってもまた酷いことを言われるのは目に見えている。今の(まさる)を突き動かすのは、家へ帰りたくないという一心だった。

(まさる)の心情を汲み取るように、頭上の曇り空からゴロゴロと雷鳴の音が鳴り響いていた……。

 

緑地公園へとやってきた(まさる)。いつもなら家族連れがいるであろうが、夜ということもあって誰もいなかった。

歩き疲れた(まさる)は木の下で腰かけることにした。

額の汗を拭い、切らした息を整えると、気持ちが落ち着いた(まさる)は今後のことを考え始める。

 

 

「(どうしよう。謝っても許してくれないだろうし……)」

 

 

図書室で借りた本は汚され、両親からけなされて家出同然のことをした。怒られるのは確実で、両親から何をされるかわからない。仮に許されたとしても、またあの惨めな生活に戻ってしまう。

それが嫌で仕方ないが、今はお金も携帯もない。自分1人では何もできないのは(まさる)自身わかっていた。

 

 

「(天海(あまかい)君たちに………いや、駄目だ!迷惑かけたくない……)」

 

 

ふと友人の顔が浮かび、助けてもらおうという考えが過ったが、首を横に振って振り払う。

この家出は結局のところ家族間の問題であり、他の家庭がどうこう出来る問題ではない。それに助けを求めても断れるかもしれない。一抹の不安を感じた(まさる)はますます追い込まれていく。

 

 

「(今日は誕生日………でも、誰も祝ってくれない。誰も助けてくれない。こんなに生きにくいんだったら………)」

 

 

――死ぬしかない。絶望の淵までに追い込まれた(まさる)は遂に自殺まで考えた。

(まさる)は木を見上げると、丁度首を吊るのに適した高さの枝が伸びていた。しかも運が良かったというべきか、近くに誰かが忘れていった縄跳びが置いてあった。

ゴロゴロと雷鳴の音が辺りに轟く。

 

 

「楽になりたい……」

 

 

首吊りは激しい苦しみが襲うというが、生きる苦しさをこれ以上味わうなら……。(まさる)は低い声で呟くと、縄跳びの端の方を自分の首にきつく巻き付け、長く余ったもう一方を枝の方へ投げつける。縄跳びはクルリとひと回りし、上手く枝に巻き付く。仕組みとしては、手元にある持ち手を引っ張ることで枝が身体を支える中枢部となり、そのまま首を絞めるというものだ。

上手くいくかは別として、(まさる)にはもうこれしか楽になれる手段はなかった。

 

後は引っ張るだけ……。(まさる)は優しく接してくれた(まなぶ)や涼介に会えなくなるのを惜しむが、彼らにこれ以上自分と付き合わせたくない。

恐怖は感じるが、頭を過る悲惨な家庭環境がそれを消し飛ばした。固唾を呑み、覚悟を決めた(まさる)が自殺を試みようとしたときだった。

雷雲から稲光りが走ったのち、ゴオォォーーンと激しい轟音と共に雷が(まさる)のいる木に落ちる。

 

 

バリバリバリィーー!

 

「あ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"ぁ"あ"ぁ"ーーーーーッ!!!」

 

 

当然近くにいた(まさる)は側撃雷をくらい、ビリビリと感電してしまう。

襲いかかる苦痛に(まさる)は目を白黒させながら、衣服をボロボロにしながら体を激しく痙攣させる。

(まさる)の身体中の血管という血管の全てが雷のエネルギーによって、激しいスパークを生むように変化していった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

落雷があってから何時間経っただろうか。

真っ黒に焦げた木は縦真っ二つに裂け、焼け焦げた匂いが辺り一面を漂う。

そして、数分もしないうちにしとしとと雨粒が数滴落ちると、一瞬のうちに大雨が降り始めた。

 

 

「ん……んん………?」

 

 

大雨が降り注ぐ中、木の傍で倒れていた(まさる)は雨の感触を受けて起き上がった。

(まさる)は数秒ぼうっとした後、自分が生きていることを自覚すると、顔や体に手を当てて現実かどうか確かめる。

 

 

「???」

 

 

(まさる)は困惑した。何故感電したはずの自分が生きているのかを。

着ていた緑色に黄色のラインが入ったパーカーはボロボロにはなっているものの、(まさる)自身は全くといいほど無傷だった。

しかも、眼鏡をかけなくても周りの景色がはっきりと見えるほど視力が上がっていた。

(まさる)は何が起きたのかわからずにいると、近くの水たまりを見て目を丸くする。

 

 

「何だ……これ………?」

 

 

大量の雨粒で揺れる水たまりに映るもの。それは星のようなあざがくっきりと自分の顔全体に刻まれていたことだった。

見ようによっては放射状に伸びる稲妻にも見えるあざ……。(まさる)はスス汚れかと思い袖で拭うが、全く取れないことから本物のあざであることが実感できた。

 

 

バチ……ッ!バチチ……ッ!

 

 

更に手から僅かに電流が迸るのを体感した。金属に触れるとたまに静電気が発生することはあるが、この現象は静電気なんてものではなく、むしろ()()()()()()()()()()()()()()ことは(まさる)自身理解していた。

しかも、奇妙なことに不思議と力が漲っていく……。

 

 

「(帰ろう……ッ)」

 

 

落雷にあってからの奇妙な現象の数々に困惑した(まさる)はその場から逃げるように離れる。

助けを求めるように両親の待つ家に帰ることした。

 

動揺を隠せずにいながらも早歩きで来た道を戻っていく。

流石に大雨とあって周りには誰もいなかったが、変に見られたくない(まさる)はフードで顔を隠して歩いていく。

そして、数分後。彼はよく見知った一軒家の前に着いた。

 

 

「……ただいま」

 

 

玄関の扉をゆっくりと開けた(まさる)はフードを取ると、恐る恐る声をかける。

すると、彼が帰ってくるのを待っていたのか、リビングから両親が駆け寄ってくる。表情もいつもの冷めたものでなく、焦燥の色が見えていた。

いつもとは違う様子に(まさる)は心配してくれていたのかと思った矢先――

 

 

(まさる)!どこに行ってた!?家出なんぞして、我が家の評価を下げおって!!」

 

「……まあ!?何この傷!?服もボロボロじゃない!?買い直さないといけないじゃない!!」

 

「え」

 

 

と、思いがけない言葉をかけられ、固まる(まさる)

――息子の無事よりも世間体?両親の言動に衝撃を受けた(まさる)は次第に怒りが込み上げてくる。

 

 

「今日はタップリとお灸をすえてやらんとな!!こいッ!!」

 

 

(まさる)の心情などお構いなしに怒鳴った父親は彼の手首を掴んでリビングに連れて行こうとする。

普段なら逆らえないとわかりきって大人しくついていく(まさる)だが、今の彼は怒りによって冷静さを失っており、力いっぱいに振り払う。

息子の抵抗に驚いた父親は目を丸くする。

 

 

「……何をしている?」

 

「結局は自分のためなんだな……。僕、勘違いしてたよ。駄目人間、駄目人間って言うけど、お前らこそ、駄目な存在だよ………」

 

「ッ!?親に向かってなんて口だッ!」

 

(まさる)。今すぐに謝りなさい!」

 

 

(まさる)の罵倒に頭にきた父親はすぐさま怒りの形相を浮かべる。母親も諫める眼差しで(まさる)に謝るように促すが、(まさる)は全く異を返さない。

それどころかますます両親への怒りを募らせていき、家中の照明器具も彼の心情を現すようにチカチカと点滅し始める。

 

 

(まさる)。お父さんに謝りなさい。これもあなたのため――」

 

「うるさい」

 

 

母親が説得するが、鬱陶しく羽音にしか聞こえない(まさる)は無愛想に口答えする。

(まさる)の怒りは爆発寸前であり、それを予兆するかのように照明器具の点滅速度も速まっていく。

母親への口答えに父親は食って掛かる。

 

 

「何だその口答えはッ!?親に向かって”うるさい”だとッ!?」

 

「うるさい」

 

(まさる)!!そんな不良みたいな言葉遣いやめなさい!!」

 

「うるさい……うるさい……」

 

「うるさいじゃないの!謝りなさい!」

 

「うるさいうるさいうるさい……!」

 

「ええい!言うことを聞かんかッ!!この親不孝も――」

 

うるさーーーーーーいッ!!!

 

バチバチバチーーーッ!

 

 

両親の説教に耐えかねた(まさる)遂に溜まりに溜まった怒りを爆発させる。

(まさる)の怒りの雄叫びと共に身体中から電気が迸り、辺り一面を照らしながら家中の家具や壁を破壊していく。

当然、近くにいた(まさる)の両親は感電。悲鳴を上げる間もなく、黒焦げになって倒れた。

 

 

「はぁ……ッ!はぁ……ッ!」

 

 

溜まっていた怒りを発散させた(まさる)は肩で息をする。

普段、感情を抑えている彼にとって大声を出すことは疲れるものだ。

 

息を整え、冷静になった(まさる)は辺りを見渡して言葉を失う。

家中は雷でもあったかのように黒焦げになっており、焼け焦げた匂いが煙と共に充満していた。

そして、彼が見下ろした先には、黒焦げになって倒れている2つの死体が転がっていた。

 

 

「父さん……?母さん……?」

 

 

青ざめた(まさる)は震えた声で呼びかける。

当然ながら、既に息絶えている両親の死体からは返事は来ない。

しかも、どちらが父親か母親なのか判別できないくらい焼け焦げてしまっている。

 

意図したものではないとはいえ、(まさる)は17歳の誕生日に両親を殺害してしまったのだ。

 

 

「うっ、うあぁあぁぁあぁぁーーーーーッ!!?」

 

 

苦手だったとはいえ、両親を殺してしまった……。

自覚した(まさる)は悲鳴を上げると、罪悪感から逃れるように急いでその場から逃げ出した。

大雨が降り注いでいた外は既に晴れており、(まさる)は水たまりに跳ねた雨水で濡れるのも構わず、街へ走っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9番地区にある繁華街交差点。多くのビルが立ち並ぶこの場所はT市の中でも最大級の交差点で、『日本のタイムズスクエア』と呼ばれるほど、日夜賑わっている。

それは雨上がりの夜であっても同じで、多くの人々や車が行き交っていた。

 

そんな会社帰りや遊びに行く人混みの中を中野家の長女・中野 一花(いちか)は歩いていた。

時刻も22時に差し掛かろうとするのにお嬢様の彼女が繫華街を歩いている理由。それは高校生活の傍らで女優をやっているからで、今日は演技のレッスンの帰りであるためだ。

 

 

「(ちょっとずつだけど、頑張ろ)」

 

 

交差点の信号を待ちながら、一花(いちか)は静かに気合を入れる。

今日のレッスンで学んだことをしっかりと振り返りながら、より良い演技をものにしていく……。アカデミー女優までの道のりはまだ遠いが、今は焦らずじっくりやっていこうと改めて誓った。

 

横断歩道の信号が赤から青になり、一斉に人々が歩き出すと同時に一花(いちか)も人の流れに乗って歩いていく。

様々な服装、顔、思考を持った人々がすれ違っていく中、一花(いちか)はふと言い争っている声が聞こえ、そちらへ目を向ける。

如何にも人相の悪い不良らしき男性5人がボロボロの緑地に黄色のパーカーを着た少年に突っかかっていた。

 

 

「てめぇ肩をぶつけたろ!?」

 

「す、すみません……」

 

「なめてんだろ?おい。そんなんで許してもらえると思ってんのかぁ?」

 

「やめてくれ……」

 

「(わ~……めんどくさそう)」

 

 

少年と不良のやり取りに遠目で見ていた一花(いちか)は苦い顔をする。

明らかに少年は謝罪をしているのにも関わらず、なおも不良はいい加減な因縁をふっかけている。しかも多数でだ。

あまりにも横暴なやり取りに近くで見ていた人たちも一花(いちか)同様、不快な表情を浮かべている。

 

だが、誰1人として止めようとはしなかった。

相手は不良。助けに入れば、次は自分が標的にされる。それが怖くて、皆見て見ぬふりをして遠ざかっていく。

 

 

「(ごめんね……)」

 

 

一花(いちか)も同様に助けに行きたいがその勇気がなかった。男5人に何をされるかわからないからだ。

罪悪感を抱きながら、その少年から目を逸らしたときだった。

 

 

「の"あ"ぁ"あ"あ"ぁ"ーーーーーーッ!!?」

 

「ッ!!?」

 

 

一花(いちか)の真上を悲鳴を上げる物体が通り過ぎる。

驚いた彼女が飛んでいった先を見ると、道路で白目を向いて倒れている不良の姿があった。

しかし、これで終わりではない。

 

 

バチバチバチーーーッ!!!

 

「「「「ぎゃあぁぁーーーーッ!!」」」」

 

 

残りの4人も動揺しながらも殴りかかろうとするが、少年が放つ黄色の高圧電流の前になすすべなく、次々と宙へ吹き飛ばされていく。

その少年は両親を殺してしまった罪悪感から逃げ出した(まさる)だった。(まさる)は身を守るために不良たちを攻撃したのである。

 

あまりにも非現実的な出来事に周りにいた人々は悲鳴を上げて、一斉に歩道へと避難していく。

 

 

「君、そこで何をしている!大人しくしなさい!」

 

「ッ!?また僕は……ッ!」

 

 

人々が不安と恐怖に包まれる中、群衆の合間を縫って警察官が制止するように呼び掛ける。

警察官の声にハッと我に戻った(まさる)。また自分のしてしまったことに動揺を隠しきれずに後退っていると、丁度横断歩道の信号機が青から赤へ変わる。

 

 

ププーーッ!

 

「!?」

 

 

横断歩道の信号機が赤になったことで死角からトラックがクラクションを鳴らしながら突っ込んでくる。

予想だにしなかった事態に警察官もあっと声を出す。

 

 

バチバチバチッ!

 

 

驚いた(まさる)は掌を車に向かってかざすと、次の瞬間、手から黄色の電流が放たれ、トラックを捉えた。

捉えた(まさる)は自分の何倍もの重さを持つトラックを宙に浮かすと、真上で弧を描きながら反対側の地面に叩きつけた。

叩きつけらたトラックは道路を滑り、停まっていた数々の車にぶつかっていく。

 

それを目の当たりにした車に乗っていた人々は恐怖のあまり車を乗り捨てると、一目散に逃げていく。

逃げ出す人々を見て(まさる)は混乱していると、交差点の中央で彼を取り囲むようにパトカーが集まってくる。

逃げ道を塞がれた(まさる)がますます混乱する中、警察はスピーカーで呼びかける。

 

 

《そこの男!今すぐ両手を頭の後ろに組んで、膝をつきなさい!》

 

「やめろーーッ!わざとじゃない!何もしないでくれ!」

 

《動くのをやめなさい!地面に膝をつけて両手を頭の後ろに組みなさい》

 

 

警察の呼びかけが耳に入らず、(まさる)はビクビクと怯えていた。

彼が従わない理由は、警察官の手に拳銃が握られているからだ。警察官は威嚇射撃のつもりで向けているのだが、逆にそれが(まさる)を不安にさせており、冷静な判断が出来なくさせているのだ。

 

(まさる)がどうしたらいいかわからず混乱している最中、ライオットシールドを前に構えた警察官が警棒を手にじわりじわりと歩み寄ってくる。

また自分の能力で危害を加える可能性がある(まさる)は周囲の警察官に呼びかける。

 

 

「やめろッ!近づくなッ!まだコントロール出来ないんだ!」

 

《大人しくしなさい!》

 

「お願いだ……!やめてくれ……!」

 

 

必死に呼びかけるも、危険極まりない相手だと判断している警察官は歩みを止めず、近づいていく。

――どうして言うことを聞いてくれない?どうして信じてくれない?

(まさる)の警察官に対する恐怖が理解されない怒りへと変化していく。

 

そして、間近に来た警察官が取り押さえようとした瞬間――

 

 

やめてくれと言ってるだろーーーーッ!!!

 

『うおッ!?』

 

 

またも(まさる)の怒りが爆発。電流を纏った手で振り払うと、強力な磁場が発生し、囲んでいた警察官たちを吹き飛ばす。

その勢いは留まることを知らず、その後ろで囲っていたパトカーすらも吹き飛ばした。

 

 

「ッ!?」

 

 

そのうち、1台のパトカーが歩道にいる一花(いちか)へ飛んでいく。

高い質量を持った塊が猛スピードで飛んでくるので、避けようにも避けれない。

一花(いちか)は目をつぶって咄嗟に身を屈める。

 

だが、数秒経っても押し潰される感触はなかった。

不思議に思った一花(いちか)が見上げると――

 

 

「ッ、スパイダーマン!」

 

「やあ、また会ったね」

 

 

いつの間に現れたのか。そこには飛んできたパトカーを背中と両手で支えるスパイダーマンの姿があった。

スパイダーマンこと(まなぶ)もまた八丈目の実験の手伝いの帰りでこの交差点にたまたま居合わせており、エレクトロの暴動を見て駆け付けたというわけである。

 

 

「さあ、立って。ここは危険だから」

 

「う、うん」

 

 

パトカーを静かに地面へ降ろすと、スパイダーマンは一花(いちか)へ避難するように促す。

動揺を隠せないながらも頷いた一花(いちか)は歩道の端の方へ走っていく。

彼女が離れたのを確認したスパイダーマンは降ろしたパトカーの上に乗ると、あたふたしている(まさる)へ声をかける。

 

 

「そこの君!こっち向いて」

 

「ッ、スパイダーマン?」

 

「……マックス?」

 

 

振り向いた顔を目にしてマスクの下で目を丸くするスパイダーマン。

顔に星型のあざがあるものの、その人物は紛れもなく、自身の友人であるマックスこと(まさる)だった。

この騒動の主犯が自分の友人と知って固まっていると、疑問に思った(まさる)は尋ねてくる。

 

 

「マックスって……僕のこと知ってるの?」

 

「……ッ、あ、ああ!そうさ!この街は僕の庭のようなものだからね!君のお友達から色々と聞いているよ?」

 

 

(まなぶ)である自分と涼介でしか知らない愛称を思わず口走ってしまい、一瞬焦ったが、何とか誤魔化すスパイダーマン。

人の目が多いこの場で正体がバレてしまえば、一巻の終わりである。

スパイダーマンの嘘の言い訳に納得したのか、(まさる)は少しだが緊張を緩ませる。

 

 

「そうか……。なら、僕を助けてくれ。何が何だかわからなくて………」

 

「わかった。君を信用するよ。わかる範囲で良いから何があったのか教えてくれ」

 

「うん……。親と喧嘩して、公園の木で首を吊ろうとしたら雷に打たれて、こんな力を手に入れた……。家に帰ったらまた親と喧嘩して……気が付いたら父さんと母さんを殺しちゃったんだ………」

 

「そ、そうか」

 

 

(まさる)のことの経緯を聞いたスパイダーマンは複雑そうに答える。

まさか自分の友人が電気を操る力を手に入れて、勢い余って両親を殺してしまったとは想像出来なかったからだ。

 

しかし、このまま放ってはいけない。周囲への被害はもちろんのこと、友人である彼を一刻も早く救ってあげたい。

パトカーの上から降りたスパイダーマンは警戒心を与えないよう、恐る恐る歩み寄りながら話し続ける。

 

 

「マックス。君のことはよくわかった。でも、ここじゃ目立つから遠い場所へ行こう。2人っきりでね」

 

「あ、ああ……」

 

「ゆっくり歩くんだ。濡れてるから感電するかもしれない」

 

「わかった」

 

 

スパイダーマンを信用した(まさる)は歩く度にバチッと電流を漏らしながら、一歩一歩ゆっくりと近づいていく。

――マックスのことはまず話を聞いてからだ。スパイダーマンは処遇のことはともかく、友人の彼を信じたかった。

マスクを着けているので信用を勝ち取れないと思っていたが、思ったよりすんなりと話を聞いてくれたので安堵していた。

 

これで一件落着。周囲にいる野次馬を含め、誰もがそう思った。

そして、スパイダーマンと(まさる)の距離が2mを切ったときだった。

 

 

ダァンッ!

 

「!?」

 

 

突如放たれた一発の弾丸が(まさる)の太ももに命中する。

驚いたスパイダーマンは弾丸が放たれた方角を見上げると、高層ビルの一室にスナイパーライフルを構える警察官がいた。

警察は万が一のことを考え、(まさる)を無力化させるためにスナイパーを配置したのだ。

 

 

「ッ、アアァァァァーーーーーッ!!」

 

バリバリバリーーーッ!!

 

 

しかし、それは逆に状況を悪化させた。太ももにくらった弾丸は効いてはおらず、(まさる)の怒りを買った。

(まさる)は怒りが赴くまま掌をかざすと、スナイパー目掛けて電流を放った。眩い輝きを放つ電流はスナイパーのいる階層へ直撃させる。

 

 

「よせッ!マックス!うぐぁッ!?」

 

 

スパイダーマンはすぐさま攻撃をやめさせようとウェブを電流を放つ(まさる)の手に引っ付けて引っ張るが、ウェブを通して電流がスパイダーマンへ向かう。

電流をもろにくらったスパイダーマンは大きく後方へ吹き飛ぶと、パトカーに衝突する。衝撃を受けたパトカーはぐしゃぐしゃにへこんだ。

スパイダーマンは痛む体を押して立ち上がろうとするが、電気で痺れてしまい、中々立ち上がれない。

 

 

「(みんな僕を見てくれている……!それに、力がますます漲っていく………!!)」

 

 

スパイダーマンが目を回している中、(まさる)は周囲を見渡す。

皆、自分へ恐怖の眼差しを向けていた。道端の石ころのように無視されていたときとは大違いだ。

通常の思考なら心が痛むだろうが、今の(まさる)にとっては快感であり、力も自然と湧き立っていった。

 

(まさる)は考え直す。どうして自分が損をしなければならない。どうして法に従わないといけない。

家族とのルールを守ろうと頑張ってきたが、どれも良い見返りはなかった……すなわち、”無駄”だったのである。

無駄な努力ほど虚しいものはない。

 

それに両親を殺して何故マズイのか?

世間体……?それとも法律が定めているから……?

両親は自分を抑圧して、道具のように扱っていた。死んで当然の人間だったのだ。それなのにコソコソと生きようとするのはおかしな話だ。

自分の生き方が滑稽に思えた(まさる)の口からは笑みが出る。

 

 

「(………()は馬鹿だったよ。こんな力を授かったのにどうして抑えようと考えてたんだ?天から与えられたギフトは有効に使わなきゃな!)」

 

 

考えに考えた(まさる)は不敵な笑みを浮かべると、電流で周辺のビルに向かって攻撃していく。

高圧電流はビルの外壁を抉り、瓦礫を地上へ落としていく。

パニック状態になった人々はあっちこっちへと逃げていく。そんな光景を(まさる)は面白そうに笑みを浮かべていた。

 

 

ピシュッ!ピシュッ!

 

 

その間に復活したスパイダーマンは急いでウェブを放って人々の頭上に蜘蛛の巣を形成すると、瓦礫をキャッチする。

それに加えて崩れそうなビルにもウェブを放って補強すると、スパイダーマンは強い口調で呼びかける。

 

 

「マックス、やめろ!みんなを傷つける気か!?」

 

「それがどうした……?俺はマックスという軟弱な男ではない……。電撃の支配者、エレクトロだッ!!」

 

 

(まさる)――否、エレクトロは顔のあざからマスクのように星型の電気が浮かび上がると、黄色の高圧電流をスパイダーマンへ放つ。

スパイダーマンは前高く跳躍して避けると、エレクトロの真上から通りすがりに彼の両肩にウェブを引っ付けると、着地したと同時に思いっきり前方へ放り投げる。

後方へ引っ張られたエレクトロはそのままパトカーへ衝突する。

 

眉間にしわを寄せるエレクトロは電気を蓄えた両手を地面につける。

雨で濡れているコンクリートの床は高圧電流を容易く通し、伝導した電流はスパイダーマンに襲いかかる。

 

 

ピシュッ!

 

 

スパイダーマンは後ろにある交通信号機にウェブを引っ付けると、飛び上がって避難する。

そのまま鉄棒のように交通信号機でグルリと一回転すると、ウェブを離して両足蹴りを放つ。

 

 

バチバチーーーッ!

 

「ヌアァッ!?」

 

 

蹴りが届く前にエレクトロの電撃が直撃。スパイダーマンは地面に不時着する。

間髪入れずエレクトロの無数もの電撃が襲い掛かるが、スパイダーマンは持ち前のフットワークでかわすと、ウェブで近くの瓦礫を投げ飛ばす。

 

前方から迫りくる瓦礫に対し、撤去するのも造作もないエレクトロは動揺しなかった。

エレクトロは鼻で笑うと、電撃で瓦礫を破壊する。

前の景色が見え辛くなるくらい破片と電流が飛び散るが、この生まれた一瞬の隙にスパイダーマンはロケットのように急接近した。

 

 

「ハアァッ!!」

 

「ごぉあッ!?」

 

 

スパイダーマンの拳がエレクトロの頬に炸裂。まともに受けたエレクトロがよろめいた隙に地面に片手をつけたスパイダーマンはすかさず、かかと回し蹴りをエレクトロの首元に放つ。

強烈なの蹴りにエレクトロは膝をついた。

スパイダーマンは両手首からウェブを放って、全身を拘束するが……

 

 

「ぬんッ!」

 

ブチブチィッ!

 

 

お約束とばかりにエレクトロは電気を纏って力を込めると、簡単に引きちぎった。

この光景にデジャヴを感じるスパイダーマンにエレクトロは仕返しとばかりに電撃を放つも、スパイダーマンはバク転で回避する。

スパイダーマンは蜘蛛のような体勢で身構えながら、エレクトロの対処法について考える。

 

 

「(どうする……ッ!あんな電気ボディじゃまともに触れない……下手したら感電する!)」

 

 

考えながらスパイダーマンは先程殴って痺れた左手を擦る。

エレクトロは電気を纏っているので、触れた瞬間に高圧電流が流れてしまう。つまり、攻撃する側がダメージを受けてしまうのだ。

触れずに倒す……飛び道具といえば蜘蛛糸ぐらいしかにないスパイダーマンにとっては困難な手段だった。

 

 

「ッ!」

 

 

頭を働かせて模索している中、ふとエレクトロの近くにあるものに目が留まる。

それは消防隊などが火事を鎮火させるのに用いる真っ赤な消火栓だった。

――あれを使えば!対策が纏まったスパイダーマンはエレクトロに向き直る。

 

 

「休憩は終了か?スパイディ」

 

 

スパイダーマンが対策を考えついたと同時にエレクトロも準備万端とばかりに纏った電気をバチバチとスパークさせている。

しかも、磁場を利用しているのか宙に浮いており、ぎらついた眼差しでスパイダーマンを見下ろす。その目はスパイダーマンがよく知る優しい(まさる)のものではなかった。

 

宙に浮いたエレクトロはスパイダーマンに目掛けて電撃を放つ。コンクリートの地面を破壊しながら、迫る電撃を避けたスパイダーマンは近くにあるビルに向かってウェブを飛ばして避難する。

スパイダーマンが着地したと同時に電撃を放つが、またも彼に避けられる。

 

 

「……アァアアァァァッ!!!」

 

 

中々当たらないことに痺れを切らしたエレクトロはやけくそに電撃をまき散らし、周囲の建物を破壊していく。

それによって次々と瓦礫が地上へ落ちていき、興味本意で観戦していた野次馬も流石にたまらず、四方八方に逃げていく。

 

暴れ回るエレクトロを見て、危機感を更に募らせたスパイダーマンは短期決着をつけようと消火栓を掴む。

グググ……と力いっぱい込めると、消火栓は綺麗に引っこ抜かれ、中に入っていた消化水がエレクトロに直撃する。

 

 

「ガガア"ァ"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ーーーーーッ!!!」

 

 

タップリと水を浴びたエレクトロはエレクトーンのような悲鳴を上げて痙攣する。

歩く人間コンデンサとなっているエレクトロにとっては水は大の弱点であり、自身から発する電気を浴びて感電してしまっているのだ。

激しく輝かせていた電気も段々と弱まっていき、顔を覆っていた電気マスクも無散していった。

 

――このまま水を浴びせ続ければ倒せる。

スパイダーマンのみならず野次馬もそう思っており、この騒動も一件落着だ。

誰もが勝利を確信している最中――

 

 

「た、助けてくれェ……!」

 

「……ッ!」

 

 

エレクトロから発せられた救いを求める声にスパイダーマンは耳を留める。

友人が苦しむ声にスパイダーマンは罪悪感を抱くが、今の彼はエレクトロであり、耳を貸してはいけない。

思いとどまろうとする自分にそう言い聞かせるが……

 

 

「苦しいよォォ……。助けてェ……」

 

 

「………ッ!マックス!」

 

 

またも発せられる友人の苦しむ声がスパイダーマンの耳に届く。

――友達が苦しむのを見たくない!居ても立っても居られなかったスパイダーマンは誘惑に負けてしまうと、ウェブで消火栓の水をせき止めると、地面に落ちたエレクトロに駆け寄る。

 

 

「マックス!しっかりしろ、マックス!マックス!」

 

 

気を失ったエレクトロを抱え、体を揺すって何度も呼びかける。

姿形が変わっても彼は友人の最上(もがみ) (まさる)には違いはないのだ。

数分した後、スパイダーマンの必死な呼びかけが功を奏したのか、エレクトロはパチリと目を開く。スパイダーマンは無事だったことに安堵し、マスクの下で頬を緩める。

 

 

「マックス!良かった……無事でなによ――ドアァァーーーッ!?」

 

 

スパイダーマンがホッと胸を撫で下ろして話す途中、エレクトロは胸元に向かって特大の電撃を浴びせると、スパイダーマンを吹き飛ばした。

スパイダーマンにとってエレクトロは友達であっても、正体を知らないエレクトロにとってはただの敵でしかなかった。

大きく後方に吹き飛んだスパイダーマンはハンバーガーショップのガラスを突き破って、中まで入っていった。

 

目を回すスパイダーマンはしっかりと気を保って立ち上がると、自分が入ってきた場所へ歩いていく。

ガラスの残骸を踏みしめて外へ出て交差点へ目を向けると、倒れていたエレクトロの姿はどこにもなかった。

 

 

「………ッ」

 

 

一瞬の気のゆるみ。変に同情をしてしまったせいで取り逃がしてしまったスパイダーマンは歯を噛み締める。

だが、ここで悔しがっても仕方がないので、そのまま退散しようとしたとき――

 

 

「警察だ!手を上げろ!」

 

「大人しく投降しなさい!」

 

 

銃を武装した警察官がスパイダーマンを取り囲む。

一般人を守るためにエレクトロと戦っていたスパイダーマンだったが、彼も傍から見れば同類で、警察からはお尋ね者扱いだった。

一瞬驚いたスパイダーマンだったが、すぐに自分の立場を思い出すと、ウェブを高所に放って逃げ出した。

 

 

「逃げたぞッ!追えーーーッ!!」

 

 

警察官たちはパトカーを駆ってスパイダーマンを追うが、猛スピードでウェブスイングするスパイダーマンには追いつけず、すぐに見失ってしまった。

スパイダーマンはこれ以上捜索されないよう、夜の闇に身を隠しながら急いで自宅へと帰っていった……。

 

 

 




◆イースター・エッグ◆
(まさる)が借りていた本の冊数
 (まさる)が図書室から借りていた本の冊数は9冊。この数字はアメコミ原作「アメイジング・スパイダーマン」にてエレクトロが初登場した刊と同じものである。

(まさる)の父親の職業
 会計士の職に就いているが、これはアメコミ原作におけるエレクトロことマックス・ディロンの父親が会計士だったことに由来する。

③飛んできたパトカーを支えるスパイダーマン
 マーク・ウェブ版「アメイジング・スパイダーマン2」(2014)でエレクトロが吹き飛ばしたパトカーを支え、警察官を守るシーンのオマージュ。

スパイダーマンを増やす?

  • YES!(ヒロインなし)
  • YES!(オリジナルヒロイン)
  • YES!(五つ子の中からヒロイン)
  • NO
  • It's Morbin time
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