光の四葉の魔導書   作:六道水晶

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【4ページ】金色の夜明け団

 

アキラとウィリアムが、ユノとミモザを引連れアジトの中へと入ると、まるで待っていたかのように、数人の団員達が2人に声をかける。

 

『ヴァンジャンス団長、アキラ、おかえりなさいませ』

 

「ただいまです」

 

「ただいま。彼等が新しい団員だよ。皆、色々教えて上げてくれ」

 

『はっ!』

 

ウィリアムが教育するよう団員達に声を掛けると、団員達は息ぴったりに返事をした。

その後、アキラも含め3人の新入団員の自己紹介が行われた。

 

「ユノとミモザの教育係は、クラウス、君にお願いするよ」

 

「はい!お任せ下さい、ヴァンジャンス団長!」

 

と答えたのは、『クラウス・リュネット』。眼鏡が特徴の生真面目な性格であり、年上に敬語及び敬称を付けられるのをあまり好まないアキラは苦手意識を抱いている。

 

「アキラは……」

 

「居なくても大丈夫です♪」

 

「言うと思ったよ。では、これで解散しよう。ユノとミモザはクラウスとアキラにそれぞれ部屋を案内してもらってくれ。明日からは早速任務について貰うから、早めに休むように。じゃあ、2人とも後は頼んだよ」

 

「は〜い」

 

「分かりました」

 

アキラとクラウスの返答を聞くと、ウィリアムは他の団員達と一言二言交わすと、その場を後にした。

 

「今日は、随分とお時間が掛かりましたわね」

 

「でも、毎年こんな感じだと思うよ。試験内容は毎年同じだけど、合否の発表までにはどうしても時間が掛かるらしいし」

 

 

ミモザの言葉に、アキラが答える。

アキラはチラリとクラウスを伺い見る。

 

(うわ、機嫌悪そう。ミモザは王族だからいいとして、ユノは最果ての村出身の下民だから、納得いかないんだろうな。まあ、金色の夜明けは貴族、王族のエリート集団だから、納得出来ないのも分からなくは無いけど……)

 

と心中思いながら、アキラは苦笑する。

だが、さすがにこの空気は耐えられないと思い微笑みながら3人に声をかけた。

 

「とりあえず、改めて自己紹介しましょう。彼は、クラウス・リュネット。さっきも言ったと思うけど、今後ユノとミモザの教育係をして貰うよ」

 

「クラウス・リュネットだ」

 

「ミモザ・ヴァーミリオンと申しますわ。以後、お見知りおきを」

 

「ユノです」

 

クラウスは、アキラの提案を断らずに淡々と名を口にし、それに続きミモザとユノも自分の名前を言った。

 

「えっと…、取り敢えずそろそろ遅いし、部屋を案内しましょう。私は、ミモザ案内しなきゃなので、クラウスさんは、ユノをお願いします」

 

「はい、お任せ下さい!」

 

とアキラに敬意を込めたように返事をするクラウスを見て、アキラは遠い目をしたが直ぐに2人へ向かって声を掛ける。

 

「おやすみなさい、クラウスさん、ユノ」

 

「お先に失礼致しますわ 」

 

アキラとミモザは、クラウスとユノに挨拶すると部屋へと向かった。

 その後、ユノはクラウスに嫌味を言われ、一悶着あったのは、誰も知らない。

 

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