「(ここはどこだ?)」
俺は気が付くとあたり一面が真っ白な部屋にいた。
「何もない、全部真っ白だ」
「正確にここはあの世に行く前の場所のようなものですかね」
「っ!?」
いきなり後ろから声が聞こえ驚きながらも振り向いた。するとそこには見知らぬ女性がいた。綺麗な人だ…
「ふふっ綺麗だなんで…ありがとうございます。なんだが嬉しいです」
…心読まれた?
「読んでないですよ。読んでない」
「読めない人はそんなことはいいませんよ……」
「そんなことは気にせず。初めまして神谷飛鳥さん」
「初めまして、神谷飛鳥です。その、あなたはどちら様ですか?何故俺の名前を?」
「私は神様です」
何をいきなり言ってんだ?と口でいいたかったが心読んでるから本当の事なのだろう。
「……そうですか。その神様が俺に何の用ですか?」
「単刀直入に言いますと、あなたは死にました。」
やっぱり俺死んだのか、ここは何もないし夢にしてはあまりに意識もはっきりしている。
「死因は突然後ろから通り魔に包丁でぐっさり刺されました」
「通り魔…しかもグッサリと、ですか。それより、俺は今からどちらに行くんですか?俺としては悪い行いはしてはいないと思いますが…」
生前は普通に生きていたといえるほどの自信はある。
「いえ、あなたは天国、ましてや地獄にも行きません。これからあなたを転生させます。因みに拒否権はありません」
転生?しかも拒否権もないって、けど、もう一度新たに生きられるとなるなら前向きに行こう。
「ちなみに転生する世界は?」
「転生先はこちらであらかじめ決まっています。ただ転生先の世界も少し危険なので転生特典を決めてもらいます」
「そうなんですか、ちなみに転生先は?」
「ハイスクールD×Dの世界です」
ハイスクールD×D?聞いた事があるような気はするけど知らない作品か。
「それでは特典を決めてください。特典はくじは2枚引いてもらい。最後の一つはあなたが決めてください。時間もかけても大丈夫なのでじっくり悩んでくれても大丈夫ですよ」
「わかりました」
~~数十分後~~
「決まりました」
「それでは、この中からくじを2枚引いてください」
俺はくじを2枚引き内容を確認する。
1枚目・仮面ライダーセイバー(刃王剣十聖刃も含む)、ライドブック全種(レジェンドライダーも含む)
2枚目・仮面ライダービルドの秘密基地
「マジか、しかも二枚目…ビルドのあの秘密基地か」
「それでは最後の特典を言ってください」
「確認するけど、このくじ以外の内容でも大丈夫か?」
「はい。問題はありません」
「最後はセイバーに出てきたユーリの能力を使えるようにしてください」
「ユーリの能力、治癒や記憶操作のみで大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です」
「わかりました。それでは転生させます」
「短い時間でしたが、ありがとうございました」
「えぇ。それでは次のあなたの新たな生に幸福があらんことを」
そう言われた後俺は意識を失った。
「ごめんなさい、本来あなたは死ぬはずのない人だっだ。だから次はちゃんと生を全うしたらここに来てね。特典内容、少しだけオマケしますね」
そう言って彼女は転生させた。
◇
「……ふぁ~あ、ん~」
眠りから覚めると、俺はソファーの上に寝ていることに気付いた。
「ここは……」
周りを見渡すと広いリビングが広がっていた。そうか。無事転生できたんだな。
「ん?あれって…」
そして、ふとテーブルを見ると、置き手紙と抜剣された状態の火炎剣烈火と刃王剣十聖刃と数十を超えるワンダーライドブックが置かれてあった。俺は火炎剣烈火を手に取る。
「…この重量感、本物だな。それに手紙も…」
『この手紙を読んでいるということは、転生は成功したようですね。おめでとうございます。それと特典に関して少しオマケしています』
オマケ?なんだ?
『身体能力を通常より強化しているのと、聖剣のメンテナンス知識を与えました。あとビルドの秘密基地に関しては少し改造しています。浄化装置が無い代わりに聖剣の整備の場、鍛錬場を設置しました。ブックゲートライドブックを使えば秘密基地に行く事が出来ます。その場所は特殊な空間になっているので隠れ家としても使えます』
「身体能力強化と聖剣のメンテナンス知識、それにノーザンベースのあの鍛錬場は有難いな。周りを気にせず鍛錬も出来そうだ。なるほど…こういう所はセイバー要素を持ってくるのか」
『そしてあなたのいる場所は2LDKのマンションです』
「2LDK!?通りで広いと思った」
あの神様めちゃくちゃいい物件に住ませたな。本当にありがとうございます。
『それとあなたの親はいないことになっています。しかし生活費の方は安心してください。近くにあるタンスを見ればわかります』
タンスは…あれか、どれどれ……嘘だろ、なんだ預金残高……0何個あんだろ?
『最後にあなたはこの世界では神條斗真言う名前です』
「神條斗真って、字は違うけ上條大地と神山飛羽真とほぼ被ってるじゃん」
『それでは第二の人生楽しんでください。健闘をお祈りしています。神條斗真さん
神様より』
最後の文を読み終えると、その置き手紙は光の粒子となり消えていった。
「なるほど、状況は大体把握した。これからどうしようかな?」
こうして俺、神條斗真としての新たな人生が始まったわけだが……。
「とりあえず、聖剣の力を把握しておかないとな、宝の持ち腐れだけは勘弁願いたいしな」
斗真は火炎剣烈火を手に取り茶色のライドブックを片手に、表紙を開く
【ブックゲート!オープンゲート!】
すると、茶色いドアが生成されて開き、ドアの中が不思議な空間になり、斗真はそのゲートに入り込む。
「おお、すげぇ!違いはあるけどビルドに出た秘密基地だ!マジ最高!」
出入り口は冷蔵庫ではなく扉形式になっており、そのまま階段を降りると広い空間が広がっていた。
「っと、興奮してる場合じゃないな。早速訓練をしとかないと」
斗真聖剣になれるため修練場へと足を運び…剣技を磨き上げる。