ハイスクールDxD~仮面の聖剣使い~   作:狼ルプス

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烈火の炎

 

「ふう……とりあえず材料はこんなものか」

 

俺が転生してから一ヵ月が経った。当初は環境に慣れるため5日外出は控え鍛錬に当てていた。

 

そして今日は食材がないのに気づき、買い物ついでに町を探索してみた。生前と文明は変わりはないが知ってる地名もあれば知らない地名も沢山あった。そして俺が住んでいる所は駒王町という地名だ。

 

「(大分聖剣になれたとはいえ…未だ使う機会がないな。ただこの町…普通とは違う異様な気配をよく感じるんだよな)」

 

俺はこの町は何処か普通では無いのは感じ取れた。人間じゃない何かが潜んでいるのは確定的明らかだった。

 

「(そう言えばこの世界も少し危険って神様が言ってたっけ?セイバーの力を与えたくらいだ。相当危険な奴らが潜んでいるんだろ)……ん、なんだあれ?」

 

不意に路地の裏手を見ると、何やら景色が歪んでいた。近づき触れると何かの壁のようなものが張られていた。

 

「これ…もしかして結界か?……嫌な予感がするな」

 

拳を構え正拳突きを放つと、ヒビ割れ人1人が遠れる入り口が出来た。

 

「やはり結界か、この強度…けっこう脆いな」

 

 

買い物袋を安全な場所に置き進む。結界の中は異様な気配が漂っていた

 

 

「(人の気配!しかも普通の人間とは何かちがう…)」

 

 

しばらく進んでいると数人ほどの男が黒の着物を着た傷だらけの女性を追い詰めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

「はぁ…はぁ」

 

あたしの名前は黒歌、SS級はぐれ悪魔にゃ。ある理由で自らの手で主の悪魔を殺し逃亡生活をしている身にゃ。

 

今も追手を退けてる最中、こいつらはあたしを捕らえようと攻撃を仕掛けてくるにゃ。こんな生活を続けること数年、いくら最上級悪魔並の力を持っていてもあたしもそろそろ限界が近くなってきたにゃ。

 

「へっ、いい加減観念しな」

 

「ちょこまかと逃げ回りやがって」

 

「お前の逃亡生活を今日で終わりにしてやるぜ」

 

「お前を殺せば、死んだ主も浮かばれるだろうよ」

 

どうやらこいつらはあたしが殺したあのクソ悪魔の眷属供みたいにゃ、まぁ大方あたしを殺して主の無念でも晴らそうとしてるんだろにゃ。

 

 

「あいつの眷属なら、容赦はしないにゃ!」

 

奴らに攻撃をしようと魔力を込めた途端足元に魔法陣が現れた。しまった⁉︎これは拘束魔法!動けない!……魔法陣から鎖が放たれ体と足首に巻き、あたしはバランスを崩し倒れた。もがくが思ったより鎖がきつくて完全に自由を奪われてしまった。一人があたしを蹴飛ばし仰向けにした……

 

 

「死ぬ前にいい思いさせてやるぜぇ〜」

 

そう言ってあたしの着物に手を掛けた……ま、まさかコイツ…

 

「や、やめるにゃ!!触るにゃ〜!!」

 

「喚くな!!」

 

「うっ!」

 

あたしは殴られる勢いで頬をおもいっきり叩かれた、くっ!コイツどこまで…

 

「へへへ、大人しくしてな!ほら、足押さえてろお前ら。うへへ〜俺はツイてるぜ!お前みたいな上玉を好きに出来るんだからよぉ!たっぷり楽しませてもらうぜ!」

 

「おい、一人で楽しむなよ?」

 

「俺達にもヤラせろよ!」

 

「わかってるって、そう焦るなって」

 

「い、いや!は、離して!誰か…誰か助けてぇ!!」

 

「へへ、バーカ!叫んだって誰も来ねぇよ!」

 

あたしは叫ぶが当然助けてくれる者なんているわけ無くあたしの声は虚しく響いているだけだった。あぁもうダメにゃ…こんなとこで捕まった上に好きでもない相手に大切なものまで奪われるなんて!ごめんね、白音……あたしはここまでにゃ…ビリビリと着物を引き裂かれ覚悟を決めたその時…

 

 

「だりゃあああああッ!!!!」

 

  

「…が…はぁ…⁉︎」

 

「なっ…グハッ⁉︎」

 

「ゲッ!」

 

「ガハっ!」

 

 

突如誰かの声が響き、あたしの周りにいた悪魔達は吹き飛ばされたにえっ⁉︎一体何事にゃ⁉︎

 

「ふぅ……」

 

その男は一息吐くと心配そうにあたしを見ていた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……大丈夫か…?」

 

俺は目の前で性的犯罪寸前の現場を目の当たりにし取り敢えず群がっていた男たちを殴り飛ばしたけど大丈夫だよな?助けるためとは言え手を出してしまった。

しかし見たところ目の前の女の子はボロボロ、着物はなんとか着れる状態だが破かれ傷もあちらこちらできていた。どう考えても向こうが過激なことをしようとしたのは確定的明らかだった。

 

 

「な、なんとか…ありがとうにゃ」

 

少し警戒しながらお礼を言った。それによく見ると…頭の上には人間には無いものがついていた。猫耳、それに尻尾も二つ…気配も普通の人間とは違う…この子は一体…

 

「っと、その状態じゃ動けないよな?すぐに解くから動くなよ」

 

 

俺は黒の着物を着た猫女の拘束していた鎖を力任せにちぎり、体に巻きついていた鎖が砕け散り光の粒子になり消滅した。

 

「!こ、拘束が…‼︎」

 

「これで動けるはずだ」

 

自由にし手を貸して立たせると悪魔達が一斉に口を開いた。

 

 

「テメェ、人間の分際で何しやがる!!」

 

「大勢で女性一人に寄ってたかってたお前らには言われたくない。それにお前達、何者だ?」

 

「このガキ、悪魔も知らないただのガキか。だったらあいつともども殺しても問題ねぇか」

 

 

「お前ら、そこの人をどうするつもりだ?」

 

 

「決まってんだろ。殺すんだよ。まぁその前に楽しませてもらうがな。ハハッハハッハハッ。」

  

「俺達に刃向かうとどうなるかわかっているのか?」

 

斗真は悪魔達に鋭い目つきで聞いた。

 

「…この人は、あんた達に何かしたのか?」

 

「そいつははぐれ悪魔だ」

 

「はぐれ悪魔?」

 

「その女は自分と俺達の主を殺した犯罪者だ」

 

「そいつを殺して主の無念を晴らすんだ!」

 

元眷属悪魔と呼ばれたやつらはそれぞれ理由を答えた。神話でしか聞いたことのない物ばかりだが…理由を聞いた俺は比較的冷静に聞き返した。

 

「それで…何でその主人をこの子は殺したんだ?自分の主を殺すくらいだ。余程の理由がなければそんな事はしないだろ?」

 

その問いに悪魔達はドキッと体を揺らし動揺した。図星か…

 

「…成る程、あんた達の反応で大体分かった。お前達も含めて主人が相当な屑やろうってことがな…」

 

「…貴様ぁ!ええい!貴様もそいつと一緒に始末してやる!」

 

そう聞くと悪魔の男達は戦闘態勢を取った。

 

 

「相手は四人か……問題はないな」

 

応戦しようとしたら黒歌は心配そうに斗真の方を見つめていた。

 

「無茶にゃ!逃げるにゃ!!人間が一人で相手をするなんて!あいつらは元あたしがいた眷属の仲間にゃ!戦闘力は全員上級並にゃ!」

 

「大丈夫…俺、鍛えてるから」

 

 

【聖剣ソードライバー!

 

安心させるよう俺は答え、俺は鞘に納刀されている火炎剣烈火を腹部に押しつけると、鞘の端から炎が放出してベルトとなり、腰回りを固定する。

 

 

 

俺は装着が完了すると、手元にある龍の絵が載った赤い本の表紙を開く。

 

 

 

【ブレイブドラゴン】

 

【かつて、全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた……】 

 

 

前に開くと本から説明の様な音声が響き、俺はその本を閉じて鞘の右側のスロットに装填する。

 

同時に不思議なメロディが流れると共に俺の周囲は炎に包まれ、背後には先程の巨大なブレイブドラゴンの本が現れた。

 

そして、俺は剣の持ち手をゆっくりと握りしめ、引き抜く。

 

 

「ハッ!」

 

 

【烈火抜刀!】 

 

剣を抜いた際に響いた音声と共に背後の本が開くと、そこから赤い龍…“神獣ブレイブドラゴン”が出現する。そして、俺は刀身が燃え盛る炎に包まれた剣を振るいながら構え、俺は自身の姿を変えるあの合言葉を口にする……

 

 

 

「変身!!」

 

【ブレイブドラゴン!】

 

剣でクロスするよう剣筋を描き、ブレイブドラゴンが周囲を飛び回ると、炎となり俺を包み込む。

 

【烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!】

 

 

【火炎剣烈火!】 

 

 

炎が晴れた末に現れたるは、赤き炎を身に纏いし剣士、仮面ライダーセイバーが降臨した。

 

 

「烈火…よろしく頼むな」

 

 

 

「き、貴様!神器持ちだったのか⁉︎それに貴様のその剣の気配…まさか聖剣か⁉︎」

 

「ど、どうせハッタリだ!!こっちは四人、全員でかかれば問題はない!!」

 

「たかが人間一人に何が出来る!」

 

 

「貴様を殺した後は俺たちはゆっくり…」

 

 

すると言葉を発した悪魔の一人は最期まで言葉を発せなかった。

 

 

「………」

 

セイバーは既に悪魔の一人を斬り裂いたからだ。斬り裂かれた悪魔は散りとなり消滅していった。

 

「なっ⁉︎いつの間に!!」

 

「う、嘘だろ…一瞬にして…」

 

「変身した姿での実戦は初めてなんだ。少し付き合ってもらうぞ…!」

 

「ガハァ!?」

 

「は、速い⁉︎」

 

悪魔達は全力で魔力弾を放つもセイバーに弾かれ、高速接近すると一瞬にして烈火の炎の斬撃により斬り伏せられた。

 

悪魔達を余裕で押しているセイバー…もはや勝敗は目に見えていた。その光景を見ていた黒歌は動揺していた。上級悪魔並に強い追ってがたった一人の全身鎧を纏った“人間”により押されているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「調子に乗るなよ!人間風情がァァ!!」 

 

悪魔達は武器を取り出し、接近して飛び上がり奇襲を仕掛けるが

 

 

【ブレイブドラゴン!】

 

 

セイバーは剣の柄でブレイブドラゴンのページを押し、左手から烈火の炎を放ち、悪魔は炎により焼失する。

 

そして最後一人が残った。

 

「ヒィッ⁉︎ゆ、許してくれ。そいつにはもう手を出さねぇ!!だから殺さないでくれ!」

 

「お前、今までその言葉を相手から言われて殺さなかったことはあるのか?」

 

「そ、それは……」

 

「……今回は見逃す。ただ次に会った時は容赦はしない。それと俺の事も話したら…どうなるか分かるよな?」

 

仮面越しから殺意を込め男にそう告げるとは歯をガチガチ言わせ白目を剥き口から泡を吹かせながら倒れた。

 

 

 

「フゥ…」

 

俺はライドブックを引き抜き変身を解除する。その後、黒い着物の猫耳の女の子に駆け寄る。

 

「終わったぞ」

 

「そ、その…助けてくれてありがとうにゃ」

 

 

「気にするな、助けられてよかった。俺は神條斗真。色々話を聞きたいが先ずは傷の手当てからだ、秘密基地に来てもらってもいいか?」

 

「……ええ。わかったわ。私は黒歌にゃ」

 

「黒歌…いい名前じゃん」

 

「ありがとにゃ…」

 

 

 

 

 

俺は買い物袋を回収した後ブックゲートライドブックを使い黒歌を連れて秘密基地に帰る。黒歌はブックゲートを見て思惑しながらも本の扉をくぐった。

 

 

黒歌をレジェンドライダーの力で悪魔から元の猫又妖怪に戻すか

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