「ようこそ、俺の秘密基地へ」
「す、すごい…」
「ここは特殊な空間になってるから追手の心配はない。手当てするからそこに座ってて…」
俺と黒歌はとりあえず秘密基地につき、そして黒歌の応急処置をする為、とりあえずベットに座らせる。
「……傷はそんな大したことはないが…殴られた顔は大丈夫か?」
「大丈夫にゃ、こんなの大したことはないにゃ…」
「…黒歌、少しジッとしてて」
「え、一体何を…」
「いいから」
黒歌をじっとさせ俺は額辺りに左手手を添え、俺は癒しの光を黒歌に流し込む。黒歌の体に光が流れ、傷跡は癒えてしていった。
「え…嘘、傷が⁉︎」
「よし、傷はこれで大丈夫なはずだ(初めてやったけど簡単に出来たな)」
「あ、あんた一体何者にゃ?」
「何者って、ちょっと変わった力を持った人間としか言えないな…そう言う君は何者だ?人間…じゃないよな?どう見てもそれ本物の尻尾と猫耳だよな?」
黒歌は深呼吸すると静かに語り始めた。
「あたしは猫の妖怪・猫又」
「猫又…伝承や古典の怪談とかにある猫又か?」
「似たような物にゃ。あたしは姉妹仲良く幸せに暮らしていたんだけどそんな時にあたし達はあのクソ主人に出会い無理矢理悪魔に転生させられたのにゃ」
「転生?じゃあ黒歌は一度死んでいるのか⁉︎」
俺は転生の言葉を聞いて一度死んだのではないかと思ってしまうが、黒歌は首を横に振りる。
「
「そんな代物が…」
「転生された私達にあいつは仙術っていう気を操る術を使わせようとしたにゃ。あいつはあたしより妹の白音の方が仙術の才があることに気づいて白音に無理矢理仙術を使わせようとしたにゃ。このままじゃ白音は死んでしまうと思いあたしは止むを得ずあいつを殺し、白音を連れて逃げたのにゃ」
黒歌は悔しそうに顔を歪めながらも話を続ける。
「それからずっと白音と二人で逃亡生活をしていたけど、今のままでは白音を守って逃げ続けるのは難しいと考えた私は、情の深いということで有名なグレモリー家に白音を連れて行くことにしたのにゃ」
「…グレモリー、確か悪魔学だと72柱と言われているあのグレモリーか?」
「その認識で間違いないにゃ。その中でもグレモリーは上級貴族の名家の一つにゃ、グレモリー家に着いた私達は事情を説明して匿ってもらおうと思ったけど、あたしは既に顔が割れてしまっていたからグレモリー家でも庇いきれないと言われてしまったのにゃ。そこであたしは白音に必ず迎えに行くから待っててと約束して、グレモリー家に白音を預けてまた一人逃亡生活に戻ったのにゃ……これが…あたしが主を殺し、はぐれになった理由にゃ」
「なるほど。話を聞く限り主側に非があることは間違いないな」
話を纏めると、黒歌の主人が妹の白音と言う子の仙術と呼ばれる力を無理矢理覚醒させようとし、それを守るために主人を殺しはぐれ悪魔になり、今はその妹に危害が加わらないようにグレモリー家に託した。そして今日遭遇したその追手があの主人の眷属だったのだろう。
すると黒歌は立ち上がり階段に向かい始めた。
「おい、お前行くあてなんてあるのか?まだよくわからないが、はぐれ悪魔なんだろ?また追ってもくるだろ?」
「そんなのあるわけないにゃん。でも私がここにいると斗真に迷惑がかかるにゃん、いつ狙われるかわからないし……私なら大丈夫にゃん!この恩は一生忘れないにゃ!」
「………」
そう言って黒歌は笑顔を浮かべた。無理して笑っているのがよくわかる。俺を気遣っているのだ、自分のせいで俺に被害が行かないように。黒歌は優しい人だよ。ただ一人の家族を守るために自らを犠牲にしてまで…
「……ここにいればいい」
「えっ?」
「ここにいていいって言ったんだ」
「私の話聞いてなかったのかにゃ?私ははぐれ悪魔でいつか必ず狙われるっ」
「聞いてたよ。それにこの秘密基地は異空間だからこのブックゲートライドブックない限り出入りは不可能だし、ここがバレることはない」
「で、でも、見ず知らずの人にそんなよくしてもらえる資格なんて私にはないにゃん……」
「資格なんてどうでもいい、俺がそうしたいから言ってるんだ。妹がいるんだろ?きっと黒歌を信じて待ってるはずだ…」
「……本当に私はここにいいのかにゃ?妹一人しっかり守れない姉の私が…」
黒歌は涙目になりながらもそう言った。俺は黒歌を撫でながらこう言った。
「もちろん。それと、たった一人で…今までよく頑張ったな」
「……っ、ううっ」
黒歌は俺の胸に顔を押し付け泣いていた。俺は黒歌が泣き止むまで頭を撫でてあげていた。
「………スゥ、スゥ」
「(泣き疲れたみたいだな)」
黒歌は泣くだけ泣いた後、泣き疲れ眠っている。その表情は何処か安心したような様子だ。追手から逃げていたからまともな睡眠すら出来なかったんだろう。俺は黒歌に優しく毛布をかける。
「(そう言えば黒歌は無理やり悪魔されたって言っていたが…元の猫又に戻すことは出来ないだろうか…)」
俺は黒歌を元に戻す方法を模索するが…今日の出来事で頭は回らなかった。まだ詳しくは聞かされていないが…裏の世界が存在しているのが分かったのだ。それだけでも充分衝撃的な内容だ
「(今は考えても仕方ないか)さて、ごはんでも作るか。久しぶりに腕がなるな…」
初めて他人に作る料理だ、美味しいと言われる程の料理を作らないとな。やっぱり猫だから猫舌なのかな?ここはシンプルに和食でいこう。
食事が完成して料理の匂いに起きた黒歌はすぐに起き、斗真の作った料理を美味しそうに全て平らげた。
黒歌をレジェンドライダーの力で悪魔から元の猫又妖怪に戻すか
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戻す
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戻さない
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作者に任せる