とある忘れられた召喚術師   作:茶葉

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今日の更新終了!

次の更新は来週中・・・来週中ですよ(汗)

3/14改訂


三十六計逃げるにしかずって言うよね

~闇オークション会場~

 

トートとジャッジメントの少女は、見つめあったまま暫く固まっていた。

 

(ジャッジメントの仕事でここに乗り込んできたんだけどー・・・

現場に来たら動く木馬に皆食べられてるなんて、どう報告すればいいのよ!

あーもう黒子先輩に怒られるー!

年下に怒られるのはやなのにーいや、いっそここであの男を捕まれば・・・・)

 

ジャッジメントの少女は声に出さず、心の中でそんなやり取りをしていた。

※あり得ない状況に気持ちが一周まわって逆に落ち着いています。

 

「あ・・・・」

 

暗部の仕事は一般人に見られてはいけない、これは誰でも知っている?常識である。

ここでトートのとるべき行動で一番簡単なのは目の前の少女を殺すことである。

しかし、相手はジャッジメントの一員、ジャッジメント相手でも殺すのは容易いが、ジャッジメントは入団試験をして選ばれた猛者が集まる組織である。

 

学園都市全体で見れば無名でも、学校の中ではちょっとした有名人である。その上、ジャッジメントの団員である以上、行方不明ましてや死体となって発見されたら大騒ぎだ。

二番目はここで見たことの記憶を消すことだが、トートは攻撃、防御、補助系の魔法はほとんど使えるが、精神系、つまりマインドコントロール等のほうはからっきしなのである。

運良く出来たとしても、記憶が虫食い状態か悪ければ相手の気が狂ってしまう。

ちなみにスリプルは自分が『クリムゾン』の仕事に行く際に弟達を寝かしつけよとするがなかなか寝ない子もいる(ナイン、ケイトあたり)。その子を寝かせようと手荒いがスリプルを使っていると慣れて得意になっていった。

殺すのもダメ、記憶を消すこともできない。

つまりここでとるべき行動は・・・・

 

「あ!待ちなさい!」

 

兎に角逃げること。とっさのことにワンテンポ遅れて少女もおいかける

 

(ヤッベヤッベ、見られたんですけど。いくら殺しの許可は最低限もらってるけど、流石にジャッジメントはヤバイって)

 

クイックまで使って全力で逃げているのにジャッジメントとの差が開かない。

良く見ると靴の横に輪っかのような車輪がついている。

それが高速回転し、ローラースケートのようにして物凄い早さで追ってくる。

 

「待ちなさーい!」

「誰が待つか!」

 

まるで大泥棒と刑事の追いかけっこ、いや電撃少女と不幸男子の追いかけっこといった方が分かりやすいであろうか。

このまま逃げていても逃げ切れないと判断したトートは、本を開き『スリプル』を唱え少女を眠らせようとした。

ジャッジメントの少女はうまいことに、目の前に出現した煙に突っ込み、そのまま寝てしまった。

 

「ゼーゼーこいつ『クイック』の速さについてくるってどんだけだよ」

 

ジャッジメントの少女は先程の威勢のいい顔とはうって変わって、とても気持ち良さそうに寝ている。

 

「さーて、どうすっかなーこれ」

 

一段落したところで、今考えるべきなのはこの少女の処理である。

闇オークションの連中と同じところにでもつれてこうか考えていたとき、ポケットの携帯が鳴り始めた。

 

「もしもs・・・」

「あの追いかけっこは大変愉快だったよ」

「覗きの趣味でもあんのかよアレイスター」

 

どうやって覗いてんだよ、てか覗くなし。

色々とツッコムべき点はあるが、まず用件からだ、茶化す為に連絡してくるはずがない。

 

「で、なんだよ。この女の子を連れてこいとでも言うのかロリコン」

「つれてきてもいいが、恐らく精神崩壊させるような実験台になるぞ」

「じゃあ放置していいか?施設に連れてっても同じだろ」

 

それでいいとアレイスターから了解をもらったので放置しておく、いくら夏でもへそだしは可愛そうなので、近くのカーテンを取りお腹にかける。

 

「それでは本題に入らせて貰おう。

なあに簡単な話だ第5施設にいるお客さんの対応をしてもらいたい」

「俺でなくとも、交渉係がいるだろう」

 

アレイスターはため息をつくように言った。

 

「今まではそれでもよかったのだがな、そろそろ暴れてきそうなのだよ」

「そんなの捕まえればいいだろ」

「できないことはないが、相手は学園都市の最大暗部組織のトップだ、そこら辺の能力者では歯が立たん」

「つまり、その爆発しかけのやつと話をさせて、そのままお帰りいただくか、暴れたらその場で無効力化させろって?」

「だいたいそんなものだ、ではよろしくな」

 

ツーツーツー

 

「便利屋じゃないんだけどな」

 

そう呟いて会場から出ていった。

『コード』の施設にオークションの連中を預け、会談場所であるまたしても『コード』の第5施設に向かった。

 

 




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