日本の食文化を守るために変態技術を駆使しまくった結果   作:Haganed

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あとはお好きな具材を入れたり、肉を茹でたりしましょう

 

 

 

 

 脅威というものは、いつどんな時であろうとも起こりうるものである。譬えどれだけ安全な場所だと思っているところであろうと、実際はそうではなくどこか油断している部分は必ずあるものでありそれが狙われるのは必然とも言える。そうしてまた、ある場所が狙われ誰かが狙われる。下手人の持つ拳銃の銃口が向けられた先は、あのルルーシュ・ヴィ・ブリタニアであった。素早く確実にそして誰にもバレずに役目を終わらせる、いつもの通りに淡々と──

 

 

 

*─────*

 

 

 

 しかし、この場に居るのは何もただの人間だけではない。個人の持つ常識というのは案外脆く簡単に崩れさるもので、常識の外にある何かを見せつければ人間は思考停止せざるをえない。今この時も同様に、ルルーシュを狙っていた暗殺者は常識外の出来事を見たことで油断したのである。

 

 ルルーシュを狙った弾丸は標的に当たる前に誰かの手で掴み取られたのである、しかも金属に当たったような音を響かせて。これに対しては流石に予想外過ぎる事であったためか呆気に取られてしまった、それが仇となった。その手の人物、『大将』たる青年が両扉の境を蹴って勢いよく開かれたことで衝撃を殺しきれずに床に転がる羽目になった。

 

 間髪いれずに青年は視認した暗殺者の首根っこを掴み上げ、腕からスタンガン並の電力を発動させ気絶させた。その直後に青年は危なっかしくその小さな暗殺者を抱え込み、当事者の顔を確認した後に周囲に配備していた自社の警備員に通信を行った。しばしの間黙っていると何が起きたのかを確認しに来た諸々の人物が近寄って来ていた為、一時中断し状況の説明をすることとなった。

 

 

「刺客か」

 

「その通りです。ウチの団員に確認取らせましたが、どうも隙を突かれたみたいで」

 

「隙?」

 

「自分ら鬼神兵団の面々には何かしらの影響で意識不明の状態になった際に、コイツから自立稼働プログラムを発動させて肉体を自動操縦するんですが起動条件として時間を要するんですよ。その隙を狙われたため侵入者の確認に不備があったようです、お恥ずかしい限りで」

 

「何の話をしている?」

 

「あとでルルーシュ君には教えるけど、今は会議をお開きにする方が先決。すみませんが各々方、会議は一時中断と判断してもよろしいでしょうか」

 

 

 ひとまず全員がその判断を許可する形で一旦会議はお開き。再度また別日、別の場所にて行うことが決定されシュナイゼルにもある程度事情を説明して終了することとなり、今後を踏まえた会議を別日に開催することで了承を得て解散となった。

 

 

「あ、ルルーシュ君は明日自分と一緒に来て欲しい所があるから今日は家に泊まりに来て」

 

「……は?」

 

 

 

 

 

§─────§

 

 

 

 

 

 今から向かうところは機密事項の塊みたいな場所でね、必要とはいえ目隠しするのもあれだけど仕方ないって割り切ってね。まぁ知られたとしても色々と考えられる君なら目隠しを取る選択肢なんて選ばないだろうけどさ。

 

 

「かれこれ1時間、一体どこまで連れて行く気だ」

 

 

 まま、もうすぐで着くから。ああでも目隠しはまだ取っちゃダメだからね? あ、なんなら降りてからの移動はおんぶにしよっか? そっちの方が危なくないし。

 

 

「幼子ではないんだぞ、そうせずとも危なげなく歩ける」

 

 

 でも到着したとしても目隠しはそのままだし、結局手を引いて向かうことになっちゃうよ。そっちの方が面倒くさくない? 抱っこはあれだと思うし、おんぶの方が移動ラクだと思うんだけども。

 

 

「ならお前ではなく運転手に足を頼みたい」

 

「えっ?」

 

 

 ざーんねん、今日この仲里(なかさと)君はこれ終わったら用事があるので無理でーす。というわけで大人しく背負われるがいいー。

 

 

「えぇい、最近鬱陶しいぞ貴様!」

 

「大将、ウザいって言われてますよ」

 

 

 おっほっほっ、子どもには若干ウザがれるぐらいの距離感で良いのじゃよ。

 

 

「なんのキャラだ!?」

 

 

 

〜暫くして〜

 

 

 

 はい、お疲れ様。目隠し取っていいよー、そんでもってようこそ我らが鬼神兵団のアジトへ、代表として君を歓迎しようルルーシュ君。

 

 

「……何だここは。地下にこれ程のものを用意していたというのか……?!」

 

 

 驚いてるところ悪いんだけど、早速君にやって欲しい内容を説明したいから付いて来てねー。あとはラクシャータの方だけど……ん、居るね。最終調整ってところかな今は。

 

 

「何をやっている?」

 

 

 網膜投影された映像見てる。

 

 

「……何だ、それ? 網膜に直接映像が流れているというのか?」

 

 

 その通りだよ。まぁその辺も着いたら諸々説明するからちょっと待ってなさいな、ゆっくりと腰を据えて落ち着いてからの方が良い。

 

 

「……良いだろう、あとでじっくり話してもらうぞ」

 

 

 オッケー、理解できるまでゆっくり時間をかけてお話しをしよう。まあ暫くは頭がパンクしそうになると思うから覚悟しといてねー。……そろそろ着くよ、人が居るけど一応事情やら何やらを説明してるから安心して。来たよー、ラクシャータ。

 

 

「昨日は散々だったわね、事情は聞き及んでるわよ。で、その子が?」

 

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアです」

 

 

 そう、この子。あ、ラクシャータ。その機器の方は今どんな感じ?

 

 

「若干調整はしてたけど、目立った問題は見当たらなかったわ」

 

 

 ん、それは重畳。一旦調整は置いといて先にルルーシュ君と話をしようか、色々説明しなきゃならないし。ささ、2人とも座ろうか。

 

 

「了解」

 

「分かった」

 

 

 いーす、いーすっと。ふいー……さてさて色々とルルーシュ君は聞きたいことがあるだろうけど、まずは自分が君に望んでいることから話そうか。君にやって欲しいのは、諸外国との協定に必要な事と捉えてもらっていい。とはいえ内容はそんなのとは懸け離れた事だけど。

 

 

「勿体ぶらず、要点を話せ」

 

「あらら、聞いてた以上に生意気坊やね」

 

「コイツに対してだけだ」

 

 

 はいはい要点ね。簡潔に言うと、君には中華連邦に居る反乱勢力とのコネクションを結んできてほしいのさ。

 

 

「コネクションだと? どうやって」

 

 

 まあ君には足りないものが多すぎるから、こっちの方で役立ちそうなものは一通り揃えておいたよ。人心掌握術系統の本とかプログラミングに関する人材や情報なんかをね、あとは活動方法についてだけど……インターネット上のものと実地での活動をやってもらうよ。で、実地での活動には今見えてるこの機械を使う。

 

 

「それはどういった物なんだ?」

 

 

 前にカバーサーフェイスを見せたでしょ。あれの全身バージョン、もっと言うと生成された仮想体を操作する為の機械が今見えてるヤツ。実際にやって見せた映像を見せた方がいいな、ほいっと。

 

 

「またこの画面か……ッ、これは?!」

 

 

 この機械を使用した人間の動きを仮想体が反映してるのよ。口の動きや動きの癖なんかも同様に反映されるからリアリティがある、だーれも仮想体だなんて思わないほどの出来栄えの立体映像を見せられる。しかも物まで掴めるから非常事態か自ら終了する以外でバレることは無い、これを名付けて【XR:ヒューマノイド】、中々面白いでしょ。

 

 

「これが面白い? 俺には脅威に見えて仕方ないが」

 

「へぇ、何でかしら?」

 

「これさえあれば様々な場所で暗躍が出来る。わざわざ現地に赴く必要もなく、相手は何の足取りも掴めずに好き放題に動かれた結果だけが残る。これを脅威と言わずしてなんと言う?」

 

 

 まぁそれは使い方次第で変わるものだしね。ただ君は今からその脅威になりうる使い方で、連邦側の反乱勢力を纏めあげてコネクションを作り上げて欲しい。これを承諾することが君に払える対価として成立するものなんだけど……どうする?

 

 

「受けるしかないのだろう。今更決まりきったことを聞くな」

 

 

 それなら大丈夫そうだ。さて時間はたっぷりあるし、まだまだ話したりないし聞き足りないこともあるだろうから続けていこうか。んじゃあ次はさっきやってた網膜投影とか仮想体の投影とかに使われてる技術のことについてだけど────

 

 

 

 

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