転生DxD   作:ぺへ

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110話

聖side

 

聖「三人とも、かっこよかったな・・・」

レイヴェル「ええ。しかし、アタッカー三人が居なくなったのはリアス様にとってかなりの痛手。リアス様自身、戦えないわけでもありませんがサイラオーグ様には・・・」

聖「ま、届かないでしょ。可能性があるなら兄さんしかいない。」

 

・・・でも、それは本当の意味で覚醒した時のみ。今の兄さんは乳力(ニューパワー)なんていう意味のわからない力じゃなく、ガシャットを主に置いている。いやまあ、この世界からしたらガシャットもドライバーも意味不明だけどさ。

 

リアス先輩とサイラオーグさんがダイスを回し出た目はまたしても12。でも、サイラオーグさんは今出たから無理だとして、あの兵士(ポーン)も出る事はない。確か、あれは神滅具(ロンギヌス)の1つでかなり不安定だったはず。なら、ここで出すのは女王(クイーン)一択。リアス先輩の方もギャスパー君を出すことは無いと思うから実質兄さんで決定だろうし。

 

 

私の予想通りの二人が出てくるも、私は兄さんの姿を見てため息を付く。あのバカ・・・アドバイスをしたのに怒りに我を忘れて・・・。キレた兄さんは超突貫しているけど全て、アバドン家の特性である(ホール)で回避されている。

 

イッセー《クソッ!当たらねえ!》

クイーシャ《確かにあなたは脅威的ですが、当たらなければなんともありません。今のあなたでは私には勝てません。》

イッセー《今の俺・・・。っ!そうか!!聖に出来たなら俺にも!!》

 

マイティドラゴンズ!XX!

ダブルガシャット!

 

兄さんが赤龍帝の篭手(ブーステット・ギア)にガシャットを入れた瞬間、鎧にノイズが走り兄さんが踞る。

 

イッセー《ガアアアアァァァァァ!!!!》

ナウド・ガミジン《な、何が起こっているのか!兵藤選手が篭手に何かを入れた瞬間、ノイズが走りました!!》

アザゼル《あれは兵藤選手の妹の作ったものです。しかし、そのどれもが強力ですがデメリットもあります。それこそ、使えば使うほど死に至るものまで。》

クイーシャ《やめておきなさい。何をしようと私には勝てないわ。》

イッセー《確かに俺に聖の様な才能はない!覇気も持ってない!だからといって、足踏みする訳にはいかないんですよ!!だって俺は、聖の兄さんなんですから!!》

 

兄さんのバランス・ブレイカーは解除されたけど変化もある。多分私しか気付いていない変化。ノイズは続いているものの肉眼では確認出来ない、それどころか主神クラスで違和感を感じる気がするというレベルだろう。でも、私はしっかりと見聞色で感じとれている。今まで紅のオーラしか無かったのにうっすらと白いオーラが混ざっているのだ。

 

・・・全く、世話の掛かる兄さんだね。ここまでお膳立てしないと覚醒させられないなんて。でも、あまり嫌じゃないかな。それどころか嬉しい。・・・なんでだろ?

 

兄さんはガシャットを抜き、再び起動させる。すると今までは出ることの無かったゲーム画面が兄さんの後ろに現れる。画面には赤い龍と白い龍が睨み合い、真ん中にタイトルが描かれている。

流石にマズイと思ったのか、女王さんは攻撃しようとするも時すでに遅し。

 

ダブルガシャット!

キメワザ!《center》

《center》

ウェルシュ!

クリティカルBooster!!

バニシング!

クリティカルBooster!!

 

兄さんは再度鎧を纏うもこれだけでは終わらないのがダブルガシャット。兄さんから白い粒子が出たと思ったら超見た事のある真っ白な鎧が現れる。そう、白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)禁手(バランス・ブレイカー)、|白龍皇の鎧《ディバイン・ディバイディング・スケアメイル》纏った誰かが現れた。

 

ナウド・ガミジン《な、なななななんと!!ひ、兵藤選手からもう1人が現れた!!ア、アザゼル総督!こ、これはどういう事なのでしょうか!》

アザゼル《わ、分かりません!なんであいつからアルビオンの力を権限出来たんだ!?力を取り込んだ聖ならまだしも、イッセーは取り込んでないはずだ!!》

 

レイヴェル「あ、あれも、ガシャットの力ですの?」

聖「まさか。確かにマイティドラゴンズXXには白龍皇のデータも入っているけど、扱う為には先に白龍皇の力を吸収してなきゃならない。」

レイヴェル「そ、それなら何故イッセーさんは使えていますの!?」

 

ありゃ?あのレイヴェルが覚えてない?・・・覚えてないの私のせいじゃん。だって、白龍皇から悪意を抜き取ってゲンム無双を作ったし。

 

聖「和平会談の時をよ〜く思い出してよ。兄さんとヴァーリ君が戦ってた時のことを。」

 

レイヴェルと話していると、戦いはいつの間にか終わっていた。見逃したか・・・。でも布石は全て揃った。後は兄さんが自分でやるしかない。

 

兄さんがフィールドから帰還し、兄さんの顔を見てサイラオーグさんはとても嬉しそうにしている。そして、運営にこう問いかけた。『これ以上、この男を縛るのは酷だ。よって、次の試合は団体戦を強く希望する!』と。これには実況側も納得の様で運営もOKを出した。

 

フィールドにはリアス先輩と兄さん、サイラオーグさんとあのショタが転移する。さて、これこそが運命の分かれ道。兄さんが覚醒するか否かはここで決まる。でも、私は信じている。兄さんなら絶対大丈夫だと。

 

サイラオーグ《リアス。先に言っておく。お前の眷属達は皆妬ましく思えるほどにお前を想い、そして強かった。》

リアス《ええ。私にとって自慢の眷属よ。》

サイラオーグ《ふっ・・・。兵藤一誠。遂にだな。》

イッセー《ええ!今日、俺はあなたを倒します!》

ローゼン《それでは最終試合、始め!》

 

合図を出した瞬間、兄さんとサイラオーグさんは互いの顔面目掛けて拳を振るう。二人とも避けることはせずモロに喰らうも、そこからは只管にラッシュが続く。二人らしい。互いに魔力が苦手だからこそ持てるもの全てを使う。

 

突然、サイラオーグさんが一瞬ふらつき、兄さんがそれを好機と見て隠し持っていたであろうゲキトツロボッツガシャットを使いサイラオーグさんを吹き飛ばす。すぐ様ギアデュアルβを使い、僧侶へのプロモーションを果たして追い討ちを掛ける。サイラオーグさんは全身に傷を負い、兄さんが更に追い討ちを掛けようとするもリアス先輩の悲鳴でその動きは止まる。

 

カメラがリアス先輩を写すと、制服が破けほぼ半裸状態のリアス先輩と黄金の毛皮に身を包んだ獅子がいた。あれがネメアの獅子か・・・。つか、リアス先輩の体はやっぱエロいな!

 

ネメアの獅子は兄さんにフェニックスの涙を使うよう言い、リアス先輩が回復している間に自身を纏うよう進言しているものの叱責されている。しかし、兄さんが「本気のあなたじゃなければ勝っても意味が無い!!」と言い放ち、サイラオーグさんも覚悟を決めた目となり獅子を纏う。確か、獅子王の剛皮(レグルス・レイ・レザー・レックス)だっけ?

 

兄さんは完全に鎧を着込んだサイラオーグさんを見て、ギアデュアルβを()()()に装填する。すると、顔以外の鎧が分厚くなりそれでサイラオーグさんを殴るも片腕で止められ逆に殴り飛ばされる。そのたった一発で兄さんの鎧は解除されリアス先輩の元まで吹き飛んだ。リタイアは免れたものの意識は朦朧としているようだ。

 

サイラオーグ《これで終わりか?三分待ってやる。》

 

そう言ってサイラオーグさんは少し離れた所に立つ。

・・・兄さん。今こそ覚醒する時だよ。

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