転生DxD   作:ぺへ

50 / 129
49話

私は現在、草木は枯れ果て動物も全く見えない死の地を旅行バックを持って、キャリーケースを引きずりながら歩いている。そう、ここは冥府!え?迎えが来てくれないのかって?無理だよ、私そこまで好かれてないし。

私の特典って、魂の冒涜そのものだし。まあ、とは言っても過激派の人達とはバチバチだけど穏健派の人達とは簡単に挨拶する仲ではある。過激派はマジでめんどいんだよな・・・。

 

ベンニーア「あ、聖さ〜ん!お久しぶりっす!」

聖「やっほ〜。ベンニーア、久しぶり〜。」

ベンニーア「ささ、こちらっす。」

 

うん、やっぱ可愛い。人間のハーフって話だけど、ちょうど半々で受け継いでて、それでいて最上級死神の力を持ってるって。どんなチート?いや、それを言ったら私はチートの塊か。

私はベンニーアと軽く談笑しながら話していると、正面からは大勢の死神を連れた高位の死神が見えた。う〜わ、マジか・・・。まさか、ここで過激派筆頭のプルートに合うとか最悪・・・

 

プルート『ほう?これは、これは。人間の兵藤聖殿ではないか。冥府には何用か?我ら死神に魂を明け渡す覚悟が出来たか?』

聖「プルート様、お久しゅうございます。残念ながら、今回は単なる取材でございます。故に魂を渡すつもりはございません。」

プルート『貴様のような冒涜者には永遠の闇が必要であろう。なに、儂が介錯してやろう。』

聖「いえいえ。死に場所は自分で決めます。それに、私程度の魂を高名なプルート様に介錯させるのは無礼にも程がありますゆえ、遠慮しておきます。」

 

お〜お〜。皮膚が無いのにキレそうなのハッキリ分かるわ〜。私とベンニーアは一礼して再び歩を進める。ったく、マジでめんどいな・・・。てか、どこ向かってるの?あれ?なんか、この道見覚えんだけど・・・?

 

聖「ね、ねえ、ベンニーア?どこに向かってるか教えてもらっていい?」

ベンニーア「ハーデス様の書斎っすよ。」

 

What's!?いや、何故に!?確かに過激派以外って言ったけど、なんで冥府の主神直々なの!?つか、着いちゃったよ!

 

ベンニーア「ハーデス様。聖さんをお連れしました。」

ハーデス『そうか。入れ。』

聖「し、失礼します。」

 

私は覚悟を決め、自分の出来る最大限の礼儀を持って部屋に入る。おぉっ・・・相変わらず怖・・・。

 

ハーデス『久しいな。小娘よ。』

聖「お久しぶりでございます。ハーデス様。本日は取材を受けていただき、誠に感謝申し上げます。」

ハーデス『構わぬ。儂はこれでもお前の事を気に入っているのでな。小娘以外は部屋を出よ。』

上級死神『承知しました。』

ベンニーア「それでは、失礼します。」

 

うぅ・・・二人っきりって・・・こ、怖〜・・・。いや、頑張れ、私!これを乗り越えてレイヴェルさんに慰めてもらうんだ!!

 

聖「それでは、今回制作させて頂くゲームなのですが・・・」

 

私は今、自分が思い描いているゲームを、資料を使いながらのプレゼンテーションを行う。今回作ろうとしているゲームは、『グリム・オブ・ウィッチーズ』というゲーム。

死神と魔女が互いの生存を掛けて戦うサバイバルゲーム。死神は魔女を倒す事に力を1つずつ上げられ、逆に魔女は死神を倒すと力を5ずつ増すという、一件すれば魔女が圧倒的有利に見えるものの、死神の力は魔女10人分という力を持つ。その代わり、繁殖能力は低く戦争ゲームという事であらゆる場所から攻めてくる魔女を少ない数でなんとか死守しなければいけない。

まあ、まだデータが足りなさすぎて難しいけど・・・

 

ハーデス『ふむ、コンセプトは理解した。よかろう、儂が答えられる範囲で質疑を受けよう。 』

聖「ありがとうございます。では早速『その前に1つ話がある。』?お話ですか?」

ハーデス『うむ。近頃、カオス・ブリゲードなるテロリストが闊歩しているのは知っているな?』

聖「ええ。実際に戦いましたし。」

ハーデス『しかし、奴らは一枚岩では無い。つい先日、英雄派と名乗る人間の童共が、コキュートスに封印されている龍殺し(ドラゴン・スレイヤー)を求めてきた。なんでも、グレートレッドを倒すために必要だのと言ってな。』

聖「それで、なんとお答えしたのです?」

ハーデス『検討する。そう返した。儂は三大勢力をそこまで好いている訳でもない。それを知ってか知らずか、聖書の神はこの冥府に無理矢理封印した。』

聖「そのドラゴン・スレイヤーというのは・・・?」

ハーデス『アダムとイヴの話は知っておろう?』

聖「はい。確か、蛇に誘惑されてリンゴを食べ、神に追放されるというお話でしたよね?」

ハーデス『そうだ。しかし、その話には続きがある。この蛇は、この事が聖書の神にバレ、神からの呪いを一身に受けた。『汝、隣人を愛せ。』と言っておきながら、流石の奴も裏切り者は愛せなかったようだが。そして、その蛇は存在そのものが龍殺しとなったのだ。名をサマエル。』

聖「サマエル・・・。ハーデス様。あなたは三大勢力がお嫌いと申しましたよね?そして、そのサマエルを貸せとカオス・ブリゲードに言われた。」

ハーデス『ああ。それがどうした?』

聖「1つ、作戦を思いつきました。しかし、この作戦はあなた自身にも私にも罰が降る作戦です。しかし、成功すれば、三大勢力への嫌がらせを行うことが出来るかつ、その英雄派とやらのマヌケ顔も見られるかもしれません。」

ハーデス『ほう?話してみろ。』

聖「そのサマエルという、龍殺し(ドラゴン・スレイヤー)で・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私、兵藤聖を殺すのです。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。