アザゼル「確かこの辺だったはずだが・・・」
レイヴェル「自然の多い場所ですわね。」
聖「ほんといい場所〜。今度ピクニックで使いたいな・・・」
ガブリエル「アザゼル?それにあなた達は・・・」
聖「どうも〜」
レイヴェル「1週間ぶりです。ガブリエル様。」
アザゼル「悪いな、ガブリエル。ソーナ達は?」
ガブリエル「それぞれの課題をこなしてもらっているところです。」
アザゼル「だそうだ。俺はガブリエルと話をしておくからとっとと済ませてこい。」
聖「ほ〜い。」
私はレイヴェルさんと手を繋ぎ先輩達がいるであろう場所へ向かう。一応、ソーナ先輩に話しておかなきゃ面倒だろうし。てか、今の状況ってデートみたいだな・・・。というか、レイヴェルさんは私の事が好きなんだよね?私自身はどう思ってるんだ・・・?レイヴェルの水晶の様に透き通った心、天才的なゲームプレイで頂点に立ち続ける所、私が他の女の子と話していると嫉妬してくれる所・・・。いや、私もめっちゃ好きじゃん。告白、してみるかぁ〜・・・。振られたら気まずいけど。
ソーナ「聖さん?それにレイヴェルさんも。」
聖「あ、やっと見つかった。ソーナ先輩、匙君ってどこです?」
ソーナ「匙なら山の方だと思いますが・・・」
レイヴェル「山ですか・・・。場所としては少し障害が多いですわね・・・」
聖「ありがとうございます。今から匙君に教えを授けようと思ってるんですがいいですか?」
ソーナ「構いませんが・・・」
レイヴェル「では、行きましょう。時間は有限ですから。」
聖「だね。心配しなくても大丈夫ですよ。悪いようにはしませんから。」
さて、今度は山か・・・一々面倒だけどこればかりは仕方ない。という訳で時間をかけて山へ到着。つか、足場悪いな・・・。やっぱり移動は必須か。あ、匙君見っけ。
聖「お〜い!匙君〜!」
匙「え?ひ、聖さん!?それにレイヴェルさんまで!」
聖「鍛えてあげようと思って。さて、匙君。ハッキリと言わせてもらうけど、今のまま修行期間を終えてもグレモリー眷属には勝てないよ。」
匙「・・・は?」
レイヴェル「ちょ、聖様!?」
聖「正直な話、シトリー眷属はバランスがいいと思ってる。でも、それだけ。力が全く足りてない。」
匙「・・・」
聖「あなた達の気負う気持ちも分かる。身分の関係ない学校を作り上げたいっていう夢も素敵。でも、今のままじゃ出来ない。」
匙「・・・俺たちが弱いから?」
聖「それもある。でも1番はそれじゃない。あまりにも覚悟が無いからだよ。」
匙「覚悟が・・・無い・・・?」
聖「「命を賭けて倒す。」「殺すつもりで目指す。」実にいい言葉だと思うよ。でも、実際に命を賭けるやつなんてほとんどいない。所詮は口・・・」
私は匙君に好き放題言ってると胸ぐらを掴まれて木に押し付けられる。あぁ・・・それだよ。今にも殺さんとするその眼・・・。これ以上は何も言わせないとするその眼。
匙「あんたは!会長を!俺たちをバカにしに来たのか!!」
聖「違うよ。私は事実を言っただけ。確実にあなた達、シトリー眷属は勝てない。」
匙「っ!ふざけんな!俺たちは強くなろうと必死に努力してんだよ!!」
聖「努力してるだけで勝てるなら誰も苦労しないんだよ!!」
私の急な怒声に驚いたのか力を一瞬緩めるのを見逃さず、逆に私が胸ぐらを掴み木に押し付ける。
聖「グレモリー眷属には、天龍を宿す兄さんに聖魔剣を持つ木場くん、デュランダルを持つゼノヴィアさん、小柄ながらもその短所を活かす小猫さんに回復能力を持つアーシアさん、グレモリーの才女と呼ばれるリアス先輩に雷を操る朱乃先輩!こんなにも格上の存在に、誰もが出来るようなトレーニングで勝てると思ってるわけ!?全くもって足りないのよ!」
レイヴェル「聖様!言い過ぎですわ!」
聖「・・・勝つ為に必要なのは異常なまでのしつこさ。「絶対に止める」という尋常なまでの粘り強さが必要なの。」
匙「粘り強さ・・・」
私は匙君の服を離してバグルドライバーを装着する。しつこさを叩き込むにはこっちの方がいいしね。
聖「立ちなさい。あなたに教えてあげる。尋常なまでのしつこさを。」
匙「やってやる・・・!やってやるよ!!兵藤達に勝つために!」
聖「グレード10。変身!」
聖『来なさい!己の命を賭けて!!』
匙「うおおぉぉぉ!!」
匙君が突っ込んで来たところで私は鳩尾に狙いをすましてパンチを繰り出し見事、匙君は吹き飛ぶ。さあ・・・とっとと立ち上がれ・・・
匙「ゴホッゴホッ・・・まだまだァ!!」
聖『そうよ!それでいい!!』
私はレイヴェルの事も忘れ、匙君に教える。執念深い事がどれ程戦いにおいて有効的なのかを。それを本能的には理解しているのか、私が数発殴っても一発は返してくる。そのひとつひとつに想いが乗り私は幾度と無く吹き飛ばされるもデンジャラス・ゾンビの能力で復活しては、また匙君に殴り掛かる。
アザゼル「っ!おい、聖!やめろ!!」
ソーナ「匙!やめなさい!」
ガブリエル「2人とも、そこまでです!」
おじさんやガブリエル様、シトリー眷属のみんなが止めようとするもその制止を聞かず私と匙君は攻撃を続ける。まだだ・・・!もう少し・・・!もう少しで・・・!!
匙「ゴホッ・・・」
聖「っ!ハアッ!!」
匙君が吐血したのを見逃さずに鳩尾を的確に拳で抉ろうとするも、数多の光の槍で貫かれ逆に吹き飛ばされる。鎧のあらゆる場所に穴が開き倒れるもすぐさま修復されゾンビの様な動きをしながら復活を果たす。
聖「はあ・・・はあ・・・」
ソーナ「匙!大丈夫ですか!?」
匙「俺は大丈夫です・・・!だから、手を出さないでください・・・!」
仁村「ちょっと、先輩!何を!」
匙「今、聖さんは教えてくれてるんだ・・・!!俺が兵藤に勝つために必要な事を!だから、お願いします!」
翼紗「元士郎・・・」
聖「さあ、来るなら来なさい!」
ソーナ「・・・わかりました。それなら、私達もご教授願いましょう。」
匙「会長!」
ソーナ「主としての命令です。・・・それに、あなただけが強くなりたいと願っているわけではないのですよ。」
椿姫「そうです。匙、ここからは私達とのコンビネーションも含まれてきます。」
翼紗「そうだ、元士郎。お前だけ強くなるなんて絶対に許さないぞ。」
仁村「そうです!」
匙「みんな・・・!」
聖『だったら、しっかりと一人一人に教えてあげる・・・!不死身だけがゾンビの能力じゃないのよ!!』
私は意志を持たない、デンジャラス・ゾンビを人数分量産し私は匙君に再度攻撃を仕掛ける。それから、夕方までずっと戦い続け執着が戦闘においてどれだけ重要かと言うことを直接分からせて訓練を終了した。後日、レイヴェルさんに今までに無いほど怒られたけど甘んじて受け入れた。