転生DxD   作:ぺへ

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82話

聖「いや〜。露天風呂、最高だった〜。」

リアス「ふふ。喜んでもらえてなによりよ。」

サイラオーグ「俺まで済まないな。リアス。」

リアス「構わないわよ。」

 

私達はグレモリー家の露天風呂を堪能した後、二台のリムジンでシトリー家にある『レヴィアタン記念病院』へ移動中。なんでも、シトリー領は医療が冥界で一番発展してるらしい。

 

サイラオーグ「・・・」

リアス「・・・大丈夫よ、サイラオーグ。聖さんなら、目覚めさせる事は出来ずとも切っ掛けをくれるかもしれないわ。」

サイラオーグ「・・・そうだな。一応、担当医に許可はとってあるが、彼は冥界一の医者だと自負しているらしい。」

レイヴェル「アルゴ・エストナス先生。確か、生まれは下級ですが、その才能から上級悪魔へと上り詰めた医療の天才ですわ。」

聖「医療の天才ねぇ・・・。」

 

うん、めっちゃ面倒くさい展開しか予想出来ねえわ。はあ・・・。だっる・・・。一応病院に着いたものの、人間の私はジロジロ見られると思い開発した『幻惑装置型ネックレス』を付けて、サイラオーグさんの執事の後を皆でついて行く。うん、誰にも見られてない。執事さんがドアを開けると、色々な機械に繋がれやせ細った女性がベットの上で眠っていた。

 

聖「これが眠りの病・・・。」

レイヴェル「ええ。私も初めて見ましたわ・・・」

サイラオーグ「母上。今日は俺の友人たちを連れてきました。リアスも一緒です。」

リアス「ミスラおば様。お久しぶりです。リアスですわ。」

 

2人がそう話しかけるも反応する気配もない。完全に昏睡状態って訳か・・・。私はベルトを装着してガシャットを差し込む。

 

聖「スーパー大変身!」

 

ガッチャーン!ダブルアップ!

マイティドラゴン!シスターズ!

HEY!

XX!!

 

私はパラドと分裂し、魔法陣から二台のパソコンと注射器を取りだし、眠っている女性の血液を少しだけ抜き取る。パラドは専用の機械を取り付けてくれており、パソコンの準備も完了。

 

聖「とりあえず、サイラオーグさんとリアス先輩、レイヴェルは、毒及びウイルスに関する医療書と、ウイルスのサンプルを集めてきてください。執事さんと兄さん達グレモリー眷属は毒草とここ十数年で採取禁止になった植物を出来るだけ集めてきて。それと、執事さんはついでにここ数十年のカルテと数十年前の細胞を探してください。是が非でも。」

イッセー「ど、毒草!?え、それって触って大丈夫なの!?」

パラド「いいから、とっとと行けよ!!そのまま地中に埋めるぞ!!」

イッセー「は、はい!わ、分かりました!!」

 

皆がパラドの威圧に負けてすぐさま部屋を出ていく。ちなみに、私とパラドの作業は全くの別。パラドは血液に毒かウイルスが無いか調べ、私はワクチン用のガシャットの作成。医療系に関してはパラドが上なんだよなぁ・・・。いや、私も勉強したから知識はあるよ?でも、こっちはそれ以上な訳だし。

 

パラド「・・・ふむ。超微量だが毒が検知出来た。」

聖「やっぱり毒か・・・」

パラド「ああ。だが、あまりにも少なすぎる。資料が無いから強くは言えねえが、これだけだとここまで衰弱する原因にはならねえ。それと、遺伝子の方も違和感を感じる。」

聖「違和感?」

 

私は作業を止めて隣のパソコンを覗き込むと、確かに微妙な違和感を感じる。いや、悪魔の遺伝子配列なんて知らないからこれが正常って言われたら終わりだけどさ。でも、確実に違和感がある事は分かった。

その後、兄さん達が戻って来るまではガシャットの開発に集中し、パラドの方は別で医療用バグヴァイザーの開発を始める。

よし、大元は完成っと。後は毒やウイルスのデータを入れるのみ。でもそれには・・・。あ、パラドも完成した。パラドが持っているバグヴァイザーGは、Vシネの『バグスターを作るぜ!』とは違い完全なる医療用器具。さて、既にやる事が無くなってしまった・・・。とりあえず、二人とも今できる事は全てやったので、『メタルシャフト』と『トリガーマグナム』の制作に移る。まあ、組み立てだけなんだけど。

組み終わって片付けがちょうど終わった頃、皆が戻ってくる。だいたい、2時間位か。

 

イッセー「と、取れるだけ取ってきたぞ・・・!」

リアス「私達も集められるだけ集めたわ!」

執事「な、なんとか、集めて参りました・・・!」

 

リアス先輩が魔法陣を展開すると、大量の資料が現れ、朱乃さんも魔法陣を展開すると大量の植物が現れる。とりあえず、私は全ての資料に目を通し、パラドの方は1つずつ丁寧に検査していく。ハズレだったものもデータ保存し毒草自体は纏めて袋に入れる。私が全てに目を通し終わると同時に、パラドの方も終わったらしいが全てハズレ。

 

聖「あぁ〜・・・全部ハズレかぁ〜・・・」

イッセー「な、何も分からなかったのかよ!」

パラド「んなわけねえだろ。彼女からは超微量ながらも毒が検出された。執事の野郎から提供された数十年前の細胞と照らし合わせたが、毒と完全に融合してやがる。」

サイラオーグ「つまり、母上は故意的にこうなったと言うことなのか!?」

パラド「いや、そこまでは分かんねえ。だが、この超微量の毒は長年摂取して、遺伝子に影響を与え今の状況になったって事は確かだ。」

朱乃「不治の病と言われた、眠りの病をこの数時間でここまで調べあげるなんて・・・!」

木場「冥界の医療に大きく貢献しているね・・・。」

 

う〜ん・・・。やっぱり故意なのかな・・・。いや、だとしたらどこから入手を?後天的に作った?それとも全くの新種?そんな事を考えていると、執事の方は花びらがオレンジ色の薔薇を花瓶に入れる。

 

聖「その薔薇は?」

執事「こちらは理の薔薇(リーゼン・ローズ)と呼ばれる、冥界の一部にしか咲かない薔薇でございます。奥様が大好きだったのです。」

 

へ〜。冥界の一部にね〜。つまり、稀少な薔薇って訳だ。にしてもオレンジなんて。不思議な色だけど綺麗だなぁ・・・。ん?綺麗・・・?

 

聖「綺麗な薔薇には・・・」

パラド「棘がある・・・。っ!!」

 

私とパラドはすぐさま目が会った瞬間、全てが繋がる。何故、超微量の毒を長年摂取する事となったのか。私の予測が正しければ・・・!!パラドは薔薇を1本取り、先程と同じように検査をして行く。棘、花びら、花粉。そして・・・

 

パラド「・・・ビンゴだ。」

聖「まさか、好きな花に侵されてたなんてね・・・」

 

パソコンには《100%match》と表示されている。新種の毒発見ってね・・・。私はすぐさまガシャットに今までのデータを登録し変身を解除してガシャットを抜きとる。私とパラドは再び1人となり、完成したガシャットをバグヴァイザーGにセットしてサイラオーグさんのお母さんに向けて発射する。少しするとワクチンが効いたのか、女性がゆっくりと目を開ける。

 

サイラオーグ「っ!母上!」

リアス「お、叔母様!」

執事「お、奥様!!」

ミスラ・バアル「ここは・・・?サイラオーグ・・・?」

サイラオーグ「はい、母上・・・!!ようやく・・・!ようやくお目覚めに・・・!!」

 

良かった・・・。私達が安堵していると、物凄い勢いで医者が入ってきた。てか、なんでそんな憤怒の顔してるん?

 

アルゴ・エストナス「ミスラ様が目覚めたというのは本当か!!」

執事「アルゴ様!ええ、このように「あ、ありえない!!何故だ!眠りの病は精神病のはず!」え?」

アルゴ・エストナス「ありえない、ありえない、ありえない!!何故だ、何故だ、何故だ!!」

 

え、なんなん?こいつ。アルゴとか言ってたから、さっき説明された天才お医者様か?そう思った時、突然パラドが私の体を乗っ取った。急には辞めて欲しいんだけどなぁ・・・。

 

聖『私が特効薬を作った。そもそも眠りの病は精神病じゃなく毒だ。』

アルゴ・エストナス「毒だと!?あ、有り得ない!!毒物は検出されなかった!!」

聖『・・・おい。』

アルゴ・エストナス「検査でも毒の成分は全く検出されなかった!!いや待てよ・・・?これは使えるぞ・・・!!」

聖『・・・お・・・い・・・!』

 

あ、やば、パラドがブチ切れ寸前だ。他の皆もかなりイラついてるご様子。止めたいけど、パラドがめっちゃ拒否してるから入れ替われないし。あーもう、私知〜らね。

 

アルゴ・エストナス「おい、貴様!!誰かは知らんがその研究を私に寄越せ!そうなれば私は更なごへぇ!!き、貴様!!このわた『フンッ!!』ふぇ?」

 

お〜い!!先生蹴飛ばすのはいいけど、なんで壁殴って貫通させてるの!?遅れてきた看護婦さんもみんなも目を丸くさせてるんだけど!?

 

聖『てめぇ・・・!!本当に医者か!!!!』

アルゴ・エストナス「あ、当たり前だ!!わ、私は冥界で最高位の医者『だったら、なんで患者が目覚めたことを喜ばねえんだよ!!』っ!」

 

パラドは腕を引き抜いた後、先生の胸ぐらを掴み無理矢理立たせる。

 

聖『医者だって言うなら分かるだろ!!命の大切さが!!命の重みが!!てめぇが一番分かってなきゃダメだろうが!!患者の痛みを!!二度と大切な人に会えないかもしれないという恐怖を!!それなのに、自分の位を上げる為にワクチンのデータを寄越せだと?ふざけた事抜かしてんじゃねぇぞ!!』

 

パラドはそのまま先生を壁に叩きつけ、それでも怒りが収まらないのか殴りかかろうとするもレイヴェルにすぐさま止められる。

 

レイヴェル「・・・パラド。そこまでにしなさい。先生を殴った所で、気分は晴れませんわ。」

聖『っ!!・・・暫く一人にしろ。それと、レイヴェル。こいつは先生なんて偉い奴じゃねえ。医者の風上にも置けない、砂利よりも価値のないクズだ。・・・お騒がせしました。』

 

パラドはサイラオーグさんのお母さんに頭を下げ、私の体を乗っ取ったまま病室を出て行った。

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