聖『・・・』
「(やっぱ、まだイラついてる?)」
聖『・・・たりめぇだ。あのクズは他者の命を、自分の位を上げるための道具としてしか見てねぇ。』
「(なら、私のことを見ててもイラつく?)」
聖『ああ、死ぬほどな。だが、変える気は無いんだろ?愛梨』
「(・・・その名前で呼ばないで。)」
聖『・・・悪い。』
私達はそのまま歩いていると、病室のドアの前で泣いている男の子を見つける。ここで泣いてるって事は相当の難病かもしくは・・・
聖『・・・どうした、坊主。』
少年「ヒック・・・お、お姉ちゃん、誰・・・?」
聖『名乗る程のもんじゃねえよ。んで、どうした?』
少年「お、お母さんが知らない人と話しちゃいけないって・・・」
聖『確かになぁ。でもな、坊主。知らない人だからこそ、話せることだってあるんだぜ?』
少年「うっ・・・うっ・・・。お、お母さんが・・・!お母さんが死んじゃう・・・!!」
聖『・・・病気か?』
少年「うんっ・・・!か、体の中に悪いものがあってそ、それで・・・!!」
聖『・・・そうか。辛いのに話してくれてありがとな。よし、姉ちゃんが治してやる。』
少年「で、出来るの・・・?」
聖『私は神だぜ?だがその前に、お前の母ちゃんの中にどんな悪いのがいるか知らなきゃならねえからな。看護婦さんを呼んできてくれるか?』
少年「う、うん!」
そう言って、少年は看護婦のいる所に走っていったけど・・・。
「(いいの?あんな事言って。)」
聖『・・・毒やウイルスならさっきのを使えばいい。腫瘍やガンの場合、内部から取り除く。』
「(・・・なるほどね。バグスターの力を使って取り除くわけだ。)」
聖『ああ。医者がやらねえなら、私の様なウイルスがやるしかねえだろ。』
暫くすると看護婦が来て、怪しみながらも説明してくれた。なんでも、解毒剤がまだ未完成らしく打つ手が無いらしい。でも、聞かされた毒は先程ワクチン化出来た毒の一つ。事情を説明し、めっちゃ怪しまれながらも医者や数名の看護師がいる中、部屋に入らせてもらった。少年の母親であろう女性はやせ細り、起きているのも少しキツそうに見えた。
女性「あなたは・・・?」
聖『名乗る程のもんじゃねえよ。じっとしてろ。』
バグヴァイザーGにマイティドクターXを装着し、ワクチンを女性に散布する。三十秒程散布し、そのまま懐に仕舞う。
少年「な、治ったの・・・?」
聖『今、ワクチンを打ち込んだからな。1時間〜2時間後に再検査しろ。それと、先生。』
医者「な、なんですか?それよりも、あなたは一体何を・・・」
聖『正直に教えろ。アルゴ・エストナスってのは、本当に天才か?』
医者「・・・確かに彼は天才です。しかし、その横暴な態度から好きなやつはいませんよ。」
うわ〜。めっちゃ嫌われてるじゃん。うける〜。
聖『ありがとよ、先生。2時間後また来る。』
そう言って、パラドは屋上へ向かう。ああ、なるほどね。パラドはベルトを装着する。
聖『よっと。私で八つ当たりって訳?』
パラド『・・・ああ。ダメか?』
聖『《俺がお前で、お前が俺で》。パラド、私達は一心同体でしょ?』
パラド『ふっ・・・お前ならそう言ってくれると思ったぜ。』
私はガシャコン・キー・スラッシャーを。パラドはガシャコン・エクスカリバーを手に持ち構える。
ステージは森。そして、互いに走り出し鍔迫り合いが起こる。これはあくまでパラドの八つ当たり。でも、手を抜くなんて論外!!
聖、パラド『『ハアッ!!』』
お互いに力は同じ。経験値も同じ。なら、勝負を決めるのはプレイングのみ!
聖、パラド『『くぅッ!』』
聖『ハアッ!!』
パラド『ガハァッ!』
私は剣モードでそのままパラドを斬りつけ、ライフを半分まで減らす。そして、《リ・プログラミング》の能力も忘れない!
パラド『っ!リ・プログラミングまでしたわけか!』
聖『当然!』
それからも私達の戦いは続く。こちらが斬りつければあちらに蹴られ、あちらに斬られればこちらは殴る。こんな感じで勝負は続き、お互いのライフが残り二本となる。
パラド『ハア・・・ハア・・・。』
聖『ハア・・・ハア・・・。そろそろ時間だよ?』
パラド『・・・だな。』
私達は変身を解き、私はパラドに体の主導権を渡す。少年の所に戻ると、女性はさっきより顔色が良くなっており医者からは、毒は完全に中和されたと聞いた。その後、重病者を全員治療しサイラオーグさんのお母さんの部屋に戻ると、ドアの前にレイヴェルがいるのみ。
聖『兄貴達は?』
レイヴェル「先に戻りましたわ。今、中にいるのはサイラオーグ様とその執事だけです。」
聖『そうか。なら、私達もとっとと帰るか。』
レイヴェル「あら?挨拶はよろしいのですの?」
聖『別に感謝される為にやった訳じゃねえよ。聖、交代だ。私は寝る。』「ん〜!ようやく戻れた〜。」
レイヴェル「では、帰りましょうか。」
聖「だね〜。あ、シトリー領の美味しいもの巡りしない?」
レイヴェル「いいですわね。そうしましょうか。」