病院から帰ってくると、私はそのままベットへダイブ。サイラオーグさんとの殴り合いの後、あまり時間を置かずにガシャットの開発、パラドとの殴り合いの後に病院の患者全員を治す為に動き回るという超激務で意識は消える。
そして、次に目が覚めた時には、空はオレンジ色。あ、あれ・・・?私、夜に寝たはずなんだが・・・?携帯で時間を確認すると、翌日の19時!?え、嘘!?私、1日寝てたの!?急いで下に降りると、普段着でアーシアさんと最近引っ越してきた塔城さんが兄さんの膝を取り合っていた。うわ〜、マジか〜・・・。マジで1日寝てるじゃん・・・。私はとりあえず部屋に戻り、冷蔵庫から地下へ行くとレイヴェルが本を読んで、ハティにもたれながら寛いでいた。
レイヴェル「あら、聖。ようやく目が覚めたのですね。」
聖「まさか一日寝るとは思いもしなかったよ。起こしてくれたっていいのに。」
レイヴェル「当然起こしましたわ。でも、起きませんでしたもの。寿命が尽きたと思ってアザゼル先生も呼んで調べさせましたのよ?」
聖「マジかぁ・・・」
レイヴェル「それと、あなたはかなりやらかしましたね。冥界は大騒ぎですわよ?」
え?やらかし?私なんかしたっけ・・・?顔に出てたのか、レイヴェルはため息をつきながら本を閉じる。
レイヴェル「病院の件ですわ。あの後、アルゴ・エストナスは病院を去り、爵位も手放した。これだけならまだいいものの、難病指定されていた患者全員が劇的回復を見せたと。そして、その奇跡の傍には必ず制服を着た女性が居たと、医者が証言していますわ。」
聖「あ〜・・・そっちか。」
レイヴェル「お陰で真面目な医者や学者はどうやって治したか知りたくて冥界中を探し回り、利益に目が眩んだ貴族は全員が血眼になって探していますのよ?リアス様やサイラオーグ様が黙ってはいますが、いつまで持つか・・・」
聖「え〜・・・。あ、なら、もう幾つか作ってソーナ先輩に渡すか〜。」
レイヴェル「よろしいんですの?」
聖「ま、名声なんて何の役にも立たないし。なんなら、厄介事しか持ってこないし・・・。ま、当然条件は付けるよ?流通先を絶対に漏らさないことっていう条件はね。」
レイヴェル「なら、今から学園に行きますか?これから悪魔のお仕事が始まるはずなので。」
聖「なら、そうしよう。話だけでもしとけばいいし。」
そんな訳で早速準備!と言っても、レイヴェルとお風呂に入って晩御飯食べて終わりだけど。バクヴァイザーGとマイティードクターXは魔法陣に入れたし、ドライバーも持った。新しく作った、メタルシャフトとトリガーマグナムもあるし多分大丈夫!
レイヴェルに転移魔法陣を開いて貰い、学園の生徒会室前までジャンプしてもらったけど、流石はフェニックス。転移する時、めっちゃ熱かった。
聖「ソーナ先輩、失礼します。」
ソーナ「聖さん?あなたが来るなんて珍しいですね。」
聖「ま、契約をしようと思って。二人だけで話をしたいんですがいいですか?」
ソーナ「・・・私でなければいけない程のものを?」
聖「はい。本来なら魔王様とかの方がいいんですけど、あんまり目立ちたくないので。」
ソーナ「分かりました。みんなは引き続き仕事を。それと、匙。今日は契約を取ってきなさい。」
匙「は、はい!」
ソーナ「では、会議室の方へ。」
そんな訳で、私とソーナ先輩は会議室へ。・・・やべぇ、ソーナ先輩めっちゃいい匂いする!こ、このまま襲いたい・・・!!内なる欲望と葛藤しながら会議室へ到着し椅子に座る。ちゃんと、防音と認識阻害を忘れずに。
ソーナ「ここまでする程のものですか・・・。やはり、病院の件はあなたですね?」
聖「あ、やっぱり、分かっちゃいます?」
ソーナ「当然です。と言っても、半信半疑でしたが・・・。確かにあなたの才能は素晴らしいですが、かと言ってあなたが自分の得も得られず人助けをするのは考え辛い。それが、私の認識です。」
聖「ま、合ってますよ。でも、今回は友人の為にやった事のついでです。」
ソーナ「友人ですか?」
聖「はい。本来の目的は、サイラオーグさんのお母さんです。病院にいた方々は気まぐれでやっただけです。そして、治療の為に使ったのがこのアイテムです。」
私は魔法陣から2つを取りだし、ソーナ先輩の前に置く。うん、めっちゃ怪しんでる。
聖「バグヴァイザーGとマイティードクターXガシャット。どちらかが欠ければ治療も何も出来ません。そして、制作出来るのも私のみ。マイティードクターXには冥界で確認されている毒やウイルスのデータが全て入っていて、バグヴァイザーGにはワクチンを生成する機能を取り付けています。」
ソーナ「・・・これがあれば、あなたはあらゆる地位や名声。それだけでなく爵位すら貰えるはずです。現に冥界では、貴方のことを探し回っている者も多い。」
聖「あなたは知っているはずです。私にとって、地位や名声、爵位や金なんてどうでもいいと。私が真に興味があるのは、私自身の才能ですし。」
ソーナ「・・・ならば聞きます。これを対価にあなたは私に何を求めるのです?」
聖「私が求めるのは沈黙です。幾つかこれを複製してシトリー家。いえ、ソーナ・シトリー様に献上します。その代わり、あなたは出処を黙っておけばいい。」
ソーナ「しかし、対価と願いが・・・」
聖「それにこれを所有した事によって、セラフォルー様の政治的株も上がり、あなたの夢実現にも大きく影響を与える。これ程、美味しい話は長い悪魔生でも一度あるかないかだと思いますが?」
ソーナ「・・・確かに。しかし、あなたは何かを企んでいる。私はそう感じているのですが?」
聖「これに関しては、何も企んでいませんよ。私はソーナ先輩を一人の友人だと思っていますから。友の夢を応援するのは間違っていますか?」
ソーナ「・・・分かりました。契約しましょう。私はあなたの事をシトリー家の名にかけて、漏らさぬと誓いましょう。そして、あなたは現存する最高位の治療薬を私に提供する。これでいいですね?」
聖「ええ。製作者はそうですね・・・。『檀黎斗』という名前にしましょう。では、数日以内に渡しますね。」
こうして、私の初めての契約は終わった。リアス先輩なら渋るだろうけど、ソーナ先輩の頭脳は私の事をよく分かっている。数日後、私は複製した物を弁当箱と一緒に入れてソーナ先輩にプレゼントした。これなら、怪しまれたとしても中を確認させろとまでは言えないだろうし。
聞いたところの話によれば、狙い通りセラフォルー様の株は爆上がりし、ソーナ先輩の株もかなり上がったそうな。それと、冥界の医療は数千年程先を進んだらしい。うわ、マジか・・・。