ホテルに着いて、私と兄さんは眠る準備をする。はずだったのに・・・!!
聖「なんで、布団が1つ無くなってるの!?」
イッセー「いや、俺が聞きたいよ!」
おい、ふざけんな!なんで高校生になってまで兄さんと一緒の布団で寝ないといけないの!?こうなったら!
聖「兄さん!私に布団を譲るのと、半殺しにされるのどっちがいい!?」
イッセー「なんだ、その二択!?絶対に布団は渡さないし半殺しも嫌だよ!」
聖「分かった!半殺しね!」
イッセー「いや、話聞けよ!?嫌だって言ってんだろ!?」
うるせぇ!私は絶対に布団で寝たい!
聖「武装色硬化!」
イッセー「いや、ガチじゃん!」
聖「そりゃあそうでしょ!なんで、旅行先で布団で寝れないわけ!?」
イッセー「こっちが聞きたいわ!」
ロスヴァイセ「ちょっと!何を騒いでいるんですか!」
私と兄さんの口論が激しくなりかけた頃にロスヴァイセさんが入ってくる。いや、それどころじゃないからね!?いや待てよ・・・?
聖「よし、兄さん!こうしよう!その布団は譲るから、ロスヴァイセさんと一緒に寝て!私がロスヴァイセさんの部屋で寝るから!」
イッセー「はあ!?」
ロスヴァイセ「ひ、聖さん!?」
聖「それが嫌なら私に布団を譲って!さあ、どっち!?」
ロスヴァイセ「なんで私が合意している前提で進めるんですか!?」
聖「いや、良いじゃないですか!ロスヴァイセさんがコンプレックスに思っている処女を解消出来るんですよ!?つまりは恋人になるんですよ!?」
イッセー「いや、暴論過ぎない!?」
結局、私と兄さんはロスヴァイセさんに怒られて一緒の布団に寝る事になった。その間に、アーシアさんとゼノヴィアさんが遊びに来たけど一緒に説教されて部屋へ逆戻り。私と兄さんは互いに背中を向けて横になる。
イッセー「・・・なあ、聖。お願いがあるんだけど。」
聖「・・・ゲーマドライバーなら作成途中だよ。」
イッセー「え!?なんで俺の心が分かったの!?」
聖「何年、一緒にいると思ってる訳?でも、一つだけ忠告しとくけど、兄さんの正義が全員の正義じゃないからね?」
イッセー「っ!で、でも、みんなが幸せになれる方が・・・」
聖「兄さんが思い絵が得いている正義は理想に過ぎない。正直な事をいうなら、正義だと、悪だと口にするのは無駄だよ。例え、何億年生きようとこの世の何処を探そうとも答えはないんだから。正義なんて、時代と共に生まれ変わる化け物。その時代毎に対応しないと、私達は老害になり変わる。」
イッセー「だからと言って、カオス・ブリゲードに屈する訳には!」
聖「分かってる。だからこそ、ゲーマドライバーを作ってるの。まだ、肩組しか完成してないけど・・・。
でも、絶対に完成させるから。」
本当に自分で言っててあれだけど、私が唯一勝てない敵は時代。カオス・ブリゲードを倒し切ったとしても『本当はカオス・ブリゲードが正しかったんじゃないか?』と思うヤツらも出てくる。まあ、だからと言って放っておくなんて出来ないけど。
私は兄さんが寝たのを確認して布団を抜け出す。
聖「パラド。私の代わりにお願いね?」
パラド『(ああ。)』
私がベルトを装着しようとした瞬間、赤と青の粒子が体から出ていき形を成す。って!
聖「じ、実体化出来たの・・・?」
パラド「まあな。んじゃ、私は寝る。」
そう言って布団に入ったけど・・・。なんでそれを早く言わない!?え、全く分からなかったんだけど!?こいつ、絶対わざとだ!心の中で愚痴りながらも、私は部屋の窓から屋上へと駆け上がる。