トレーナーである貴方とライスシャワーの日常   作:雅媛

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ライスシャワーと祝福の花嫁

それは、5月も終わり、梅雨に入りそうなある日のことだった。

トレーニングが終わり、トレーナー室でのんびりとライスシャワーのクールダウンを終わらせた後のことであった。

 

「ライスね、今度のビューティードリームカップのオーディションに、友達と出るんだ」

 

ヨガマットの上で柔軟体操の余韻に浸りながら、貴方の胸に寄りかかってくるライスシャワーと雑談をしている最中、そんな話題が飛び出した。

 

ビューティードリームカップ。

毎年6月、ジューンブライドの時期に行われるビューティー安心沢主催の特別レースだ。

選ばれたウマ娘がミューズと呼ばれ、ビューティー安心沢特製の花嫁を意識した勝負服を着て走る。多くのウマ娘たちにとってあこがれであるが、一方で選ばれるのはごくわずかというイベントである。

そんなイベントにライスシャワーが出ると言い出した。

 

「へえ、そうなんだ。頑張っておいで。無理しちゃだめだよ」

 

平静を装いながらそう答えたが、その話を聞いた時、貴方は驚いた。

人見知りで目立つのが苦手な彼女が、周りの視線を乗り越えてビューティードリームカップという目立つ舞台に自ら参加するというのだ。

確かに、ミューズにあこがれているという話は何度か聞いていた。

だが、ビューティードリームカップのオーディションは大体数人一組で行われるため交友関係が広くないライスシャワーは、なかなかオーディション参加に踏み切れなかったと記憶している。

力になれずに歯がゆい思いもしていたところもあったため、参加すると聞いて貴方は驚いたのだった。

 

「うん、頑張るよ!!」

 

元気よくそう答える彼女と裏腹に、貴方は心配になってきていた。

誰か変な人に騙されていないかとか、相性の良くない相手とのグループに混ざっていじめられたりしないかとか、そういう不安が、考えれば考えるほど出てくるものである。

 

「それで、誰と出るんだい?」

「カレンチャンさんが誘ってくれて、ファインモーションさんとイクノディクタスさんと、あとウララちゃんと一緒に出るの」

 

なので、参加メンバーを聞いたが、聞き覚えのある名前も、聞き覚えのない名前もあった。

ハルウララはよく知っている。ライスシャワーと仲の良いウマ娘だ。

性格は明るく裏表がないため、ネガティブに考えがちなライスシャワーと相性がいい相手である。

カレンチャンはインターネット上で有名なウマスタグラマーという程度しか情報がなく、よくわからない。だが、アイルランド王族であるファインモーションもいるならば、そうそう無体なことは起きないだろう。

 

「楽しみだね」

「うん!!」

 

貴方がその頭をなでると、その大きな耳がピコピコと嬉しそうに弾む。

ルームメイトのゼンノロブロイにすら話しかけるのを躊躇していた彼女が、友達とイベントに参加するのだ。その経緯はよくわからないが、愛バが頑張るというのだ。

嬉しくなったらしいライスシャワーが貴方の方を向いて抱き着いてくる。

擦りつく頬の柔らかさを頬に感じながら、彼女の努力の甘い香りが鼻をくすぐった。

 

 

 

オーディションまで多少時間はあったが準備することはあまり多くない。

そもそもオーディションの内容は当日にならないと発表されないのだ。

なので、普段のトレーニングを重ね、少しだけライブ練習を増やし、レースさながらに調子をオーディションに向けてあげるためにお出かけを増やしたりしながら、ライスシャワーはオーディション当日を迎えた。

オーディション当日の様子を直接見学することができない。

大規模なイベントであるので、あとで編集されたものがテレビやインターネットで放送されるが、オーディション自体はイベントの直接関係者以外直接その様子を見ることはできないのだ。

それでも、何か情報がないかと少しネットで探すと、カレンチャンのウマスタアカウントにたどり着く。

そこでは、オーディションの様子が随時報告されていた。

 

どうやら5人仲良くオーディションの謎解きをこなしているらしい。

合間合間でメンバーの写真が写っている。

カレンチャンが比較的主導的な役割を果たしているように見えるが、一方でかなりの速度でウマスタが更新されていく。

今日はライスシャワーが心配で仕事にならない貴方は、そのアカウントにかじりつくように見続けることになった。

 

ライスシャワーとハルウララのうまぴょい動画に、どうしてウマいねが1回しか押せないのかと歯がゆい思いをしながら、オーディションをこなしていく5人の様子をウマスタ越しに知ってゆく。

 

途中キーアイテムをなくしてしまったりとトラブルもあったらしいが、仲良く最後まで謎解きをこなし…… 

最後のビューティー安心沢へのアピールの直前で、ウマスタの更新は途絶えてしまった。

 

そこは一番重要なところであり、だからこそカレンチャンもオーディションに集中し始めたのだろう。かなり気になる場所での投稿打ち切りだが、やむを得ないだろう。

だが、ライスシャワーがオーディションで選ばれるだろうか。

愛バのライスシャワーが世界一可愛いのは間違いない。だから、参加した以上ミューズに選ばれても当然であろう。

だが一方で、その素晴らしい魅力を第三者が理解できるとは必ずしも限らない。デザイナーの感性とライスシャワーの可愛さが必ずしも一致するわけではないし、むしろ可愛すぎてデザイナーが受け止めきれない可能性も考えられる。

 

そんなことをぐるぐると考えながら、カレンチャンのウマスタのアカウントを見続けるが、新しい投稿はされない。

落ち着くこともできず、手を動かすために、貴方はライスシャワーの食事を用意し始める。ミューズ当選お祝いと、落選残念会、どちらもできるように、ライスシャワーの好きなものを用意し始めたのだ。

ご飯を1升炊きながら大きなニンジンハンバーグを作っていると……

ふと気づいた。よく考えたら、ライスシャワーは今日はチームのみんなと夕食を食べて帰ってくるのではないかと。

そうだとしたらこのご飯1升の消費が非常に厳しくなる。

貴方はライスシャワーに連絡をすることにした。

 

『ライス、今日の夕食はどうする?』

『報告したいこともあるから、一緒に食べたいな』

『じゃあ用意しておくからトレーナー室で待ってる』

『わかった』

 

どうやら夕飯までには戻ってくるらしい。

オーディションの結果は非常に気になったが、きっと報告したいこととこそ、今日のオーディションの結果だろう。

貴方は我慢して、ライスシャワーの帰りを待つことにした。

 

 

 

日が沈んだころ、ライスシャワーが扉を勢いよく開けて帰ってきた。

 

「ただいま!!」

「おかえり、ライス。どうだった?」

 

本当は腰を落ち着けてから報告を受けるべきだろうが、お預けを食らっていた貴方は我慢できずにすぐ聞いてしまう。

ライスシャワーもそれに興奮したように答えた。

 

「ライス、ミューズに選ばれたよ!!!」

「さすがライスだ!! おめでとう!!!」

 

胸に飛び込んでくるライスシャワーを受け止め、そのまま頭をなでる。

少し汗でしっとりした黒鹿毛の髪が貴方の手に纏わりつく。

いろいろなぞ解きを考えたり、走り回っていろいろ探したり、きっと頑張っていたのだろう。

そのまま貴方の胸に顔をうずめる彼女の頭を優しくなで続けるのであった。

 

 

 

ミューズに選ばれたとしても、完成した勝負服を他人が確認できるのは、レース当日である。

ウェディングドレスがモチーフになることは決まっているが、ライスシャワーのそれがどのようなものになるか、貴方は全く知ることができなかった。

確かに、意見は何度か求められた。

どのような色が好きか、どのような花にしようか、そんな話である。

貴方は色は青がいいだろうと答えたし、花は当然蒼薔薇だと答えたが、具体的なデザイン画などは一切見ることができなかった。

 

「当日のお楽しみだから!!」

 

とライスシャワーが頑として譲らなかったのだ。

非常に、非常に気になったが、さすがに本人が拒否しているものを無理やり見る方が問題だ。

貴方はライスシャワーがウェディングドレス風勝負服をまとう姿を楽しみに日々を過ごすのであった。

 

 

 

本番当日、貴方は白いタキシードを着て、レース場へと向かう。

この白いタキシードはビューティー安心沢からのプレゼントという名の強要である。

曰く「花嫁の横に立つトレーナーが普段着でいいわけないでしょう?」ということらしい。なので、老若男女問わず、トレーナーには全員白いタキシードが送られているらしい。

サイズを教えた記憶もないのに、届いたタキシードは貴方にぴったり合っている。付属している蝶ネクタイの色も白で、すべて着てみればオールホワイトの姿になった。

かなり目立ちそうだが、さらに目立つだろうライスシャワーの隣に立つ場面もあるだろう。ジャージなどで行くわけにはいかないことを考えれば、確かにこれくらいは着た方がいいのかもしれない。

 

貴方はそのまま、ライスシャワーが着替えているだろうレース場の控室へと向かう。

普段の勝負服の時から着替えを手伝っているのだ。

今回の勝負服はウェディングドレスに近いものであるから、普段よりさらに着るのが大変らしく、補助がいた方が良いと聞いていた。

だが、入ろうとしたところでライスシャワーのルームメイトであるゼンノロブロイに入室拒否をされてしまう。

 

「トレーナーさんは手伝わなくていいですから!!」

 

絶対の拒否である。何か勘違いされていないだろうか。

例えば、愛バの着替えを覗きたいと考えている変態とか、そういう勘違いである。

当然貴方に下心などない。トレーナーに鋼の意思は標準装備である。

だが、ルームメイトに勘違いをされるのは今後によくないだろう。

貴方は必死に説明をし始める。

ライスシャワーの服を洗っているのは自分であること。

下着だって当然手洗いで洗っているし、勝負下着を持っていることも知っていること。

普段の勝負服の着替えだって補助していること。

柔軟体操が苦手なライスシャワーのために、ウォームアップとクールダウンに全身マッサージをしていること、などなど……

説明すればするほど、ゼンノロブロイの表情が険しくなり、貴方は余計に焦る。

実体は『私はなぜ二人の惚気を聞かされているのだろう』といううんざりした表情なのだが、それを読み取るのは少々難易度が高かった。

最終的にうんざりした気持ちが振り切れたゼンノロブロイが叫ぶ。

 

「花嫁の着替えを手伝う花婿がどこにいるんですか!! トレーナーさんは楽しみにしながら鷹揚に待っていればいいんです!!」

「いや、花婿じゃないし……」

「そんな格好しながら何言ってるんですか!!」

 

この格好は自分で選んだわけではないのだが、そんな言い訳は目の前の彼女にはそれは通用しなかった。

 

「問答無用!!」

 

一番最初に愛バの晴れ姿を見たかったのだが、それは叶わない様だ。

待機室の扉をガッチリと閉められた貴方はすごすごと、パドックで花嫁が出てくるのを待つしかできなかった。

 

 

 

貴方が向かったパドックはすでに人であふれていた。

皆、ミューズたちが出てくるのを今か今かと待ちわびている。

 

ビューティードリームカップのパドックの舞台の飾りつけは教会風である。

三女神を意識した三枚のステンドグラスに、白亜の壁と柱を意識した飾り付けは、結婚式場のような風情を醸し出している。

どうにかこうにか、貴方は前の方の場所を確保すると、ミューズたちが一人ずつ登場し始めた。

皆、ビューティー安心沢デザインの花嫁衣裳風勝負服を身にまとっている。

デザインも、色もそれぞれ異なり、どれもがその着用者に似合っている。それぞれの気持ちが込められており、皆輝いているようだ。

そして、一人一人、思い思いのパフォーマンスをしてゆく。

投げキッスをする者。

用意していただろうブーケを投げる者。

全身で喜びを元気よく表現する者。

普段のパドック以上に、それぞれが派手なアピールをする。

観客の声援もいつも以上に大きかった。

 

「5番 ライスシャワー」

 

そんな中、貴方の愛バがアナウンスされ、パドックにゆっくりと現れる。

 

今までの参加者も確かに皆綺麗だったが、ライスシャワーはひときわ輝いているように思えた。

髪飾りの大きな白薔薇と2つの小さな蒼薔薇は、花嫁らしい上品さを醸し出しているし、

胸元が大きく開いたドレスは、小柄な割に豊かな胸部を強調しており、谷間まで覗いている。少しセクシーすぎて心配になってしまう一方、とても魅力的である。

色合いは薄い青系統でまとめられている。勝負服の真剣味あふれる雰囲気とはちがった、軽やかな可愛さを表現しており、スカートに刺されたツタのような刺繡と腰の大きな青いリボンがその可愛さを強調している。

足元は、白いタイツに白い靴、ワンポイントとして蒼い薔薇があしらわれている。タイツにも銀糸で蔦の刺繍が彩られ、上品さと綺麗さを両立している。

髪型も、いつもと違い片側をみつあみで編み込んでいる。ゼンノロブロイと似た髪型であり、おそらく編んでもらったのだろう。

 

ビューティー安心沢、確かに有名なデザイナーであるが、ここまでライスシャワーの魅力を引き出すとは……

その技術に素直な賞賛を覚えるとともに、愛バの魅力をよく理解しているデザイナーに、少しの嫉妬を覚えてしまうぐらい完璧な花嫁姿だった。

 

そんな貴方の愛バだが、パドックで少し緊張し、また少し恥ずかしがっているのが見て取れるだろう。

特徴的な大きな耳はちょっとしおれており、尻尾が力なく垂れさがっている。

あまりの大きな声援に驚いているのだろう。

また、ほかの参加者と違い、パドックアピールも用意していないのかもしれない。そういったことが重なり、委縮してしまっているのだろう。

ゼンノロブロイも、派手なアピールは苦手そうだし、パドックアピールのアイデアまでは難しかったのだろうことは想像できた。

 

「ライス」

 

貴方が呼ぶと、ライスシャワーはピンっ、と耳を立たせ、声の方向に向けた。

声が掻き消えてしまいそうな大声援だが、愛バは貴方の声を決して逃さない様だ。

そのまま顔を向ける彼女に、貴方は笑顔で小さく手を振った。

パドックアピールなんてなくても、最高に可愛いと、そんな気持ちを込めた。

 

ライスシャワーも貴方の気持ちに気づいたようで、目を大きく見開いて驚いた後、満面の笑みになる。嬉しそうに尻尾を振りながら、小さく手を振り返す。

 

とてもかわいい。

無邪気な笑顔と、紅潮した頬、尻尾がぶんぶんとゆれ、嬉しいことがわかるその態度が可愛すぎる。

あまりにかわいく、美しすぎるその姿に、貴方は愛バしか見えなくなるだろう。

 

他の参加者は何が起きているか察し、生暖かい目で貴方たちを見ている。

観客も、なんとなく察して、生暖かい目で見ている。

気付いていないのはお互い相手しか見えていない貴方たち二人だけであった。

 

 

 

レース後、控室に帰ってきたライスシャワーをあなたは迎えた。

 

「お疲れ様。ライス」

「ただいま」

 

そのまま貴方の胸に飛び込んでくるライスシャワー。

走って息が上がり、頬がかわいらしくリンゴのように紅潮している。

肌は汗でぬれており、肩を抱きしめる貴方の手にしっとりと吸い付いた。

 

「あ、お洋服、汚しちゃったかも」

「大丈夫だよ。ライス」

 

確かに今抱き着かれると、ライスシャワーの汗などで汚れてしまうかもしれないが、この服もまた、ライスシャワーのための服である。汚れても必要経費でしかない。

 

貴方がライスシャワーの頭を褒めるように、優しくなでる。

ライスシャワーも嬉しそうに、頭をなでられ、そのままさらに貴方にすり寄って、自分から頬を擦り付けてくる。

小動物が甘えるようなしぐさもまたかわいかった。

 

「この後どうする? 着替えて何か食べに行こうか」

 

普段のレース後は、大体二人で何かを食べに行く。

レース場にはいろいろ食べるところがあり、見た目に反して大食漢なライスシャワーが満足できる店もいくつもある。

ただ、今の花嫁姿で食事は難しいだろう。カレーでも食べようとしてこぼした日には大惨事である。普段の勝負服の時も、着替えずに食事に行ったら一度汚してしまい、貴方が死ぬ気で染み抜きしたことがあった。

また、胴体を締め付ける構造の今の勝負服では満足するまで食事もできないだろう。

普段の勝負服でもちゃんと着替えてから出かけるので、貴方はいつも通り、着替えて食事に出ることを提案したのだった。

 

「この格好で行きたいところがあるのだけど、良いかな?」

「どこにでもついていくよ、お姫様」

 

だが、ライスシャワーは行きたいところがあるらしい。

ライスシャワーの提案に応じると、彼女は「こっちだよ♪」と言いながら貴方の手を引く。

そのまま嬉しそうに貴方の手を引くライスシャワーに連れられて、貴方は地下通路をパドックの方へと向かうのであった。

 

パドックの舞台には、レース後であったためにあまり人は多くなかった。

それでも記念撮影をしているファンや、結婚ごっこをしてじゃれ合っているウマ娘たちが遊んでいたりと、一定数の人がそこには居た。

 

そんなパドックにたどり着いた貴方たち。

ライスシャワーは一度深呼吸をして何かを決意すると、貴方の腰に縋りつき、そのまま貴方を持ち上げた。俗にいうお姫様抱っこである。

ウマ娘は見た目は小柄な美少女たちであっても、そのパワーはヒトと比べものにならない。

特にトレセン学園の生徒はトレーニングを重ねており、圧倒的なパワーを有しているのだ。

何が起きてるかすぐに理解できなかった貴方であったが、体勢を整えるためにライスシャワーに抱き着き返した。ライスシャワーの顔が目の前にある。

レースの時のような真剣な表情だが、頬は真っ赤になっていて、非常にかわいらしい。

貴方の顔をくすぐる黒鹿毛の髪からは、バラの香りに混ざって少女らしい甘いにおいが登り立ち、貴方の鼻をくすぐる。

ギュッと抱き着く愛バの肩は、小柄で柔らかいながらも、その奥にはしっかりした力強さを感じる。可愛く、綺麗で、頼りがいがある。何と素晴らしい子なのだろう。

よくわからなさの中で貴方は満足感と頼りがいをライスシャワーに感じていた。

 

「ライス? これはいったい?」

「ライスの夢だったの」

 

そのまま素直に、パドックの舞台の上に運ばれる貴方。

レース前のパドックで散々二人の空間を生成していたウマ娘とトレーナーらしき白タキシードの貴方が現れたのを見た周囲の人達はすぐに状況を察した。

皆迅速に舞台の上から退き、二人の様子を見守る態勢になる。

 

お姫様抱っこで運ばれたあなたは、教会風アレンジをされたパドックの舞台の真ん中で優しく降ろされる。

向き合う貴方とライスシャワー。

少しの間の後、ライスシャワーは口を開いた。

 

「ライスとずっと、一緒にいてください」

 

ライスシャワー決死の告白である。

貴方を上目遣いで見つめるライスシャワー

固唾をのんで見守る周囲。

 

 

 

 

その時、貴方がどう答えたかは、貴方とライスシャワー、あとはその場で見守っていた観衆しか知らない物語である。

それをここで語るのは無粋というものであろう。

ただ、今でも貴方は、愛バであるライスシャワーのトレーナーである。




トレーナーさんは、男性でも女性でも何でも構わないものとする。
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