機動戦士ガンダムSEED ~哀・戦士~   作:単眼駄猪介

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中々息が続かない日々。
でもガンダムを愛してるから頑張るさぁ…!
バエぴょい伝説でも見ながらモンハンXXをプレイする日々に戻りそう………

遂にバルトフェルドとの決着!
というわけでどうぞ!



ep14 少年の憧憬

 

 

バルトフェルドと別れた後、何事もなくキサカらと合流したアムロたち。

彼らから心配をかけてしまったことに謝罪しながらも、バルトフェルドと会話をしてきたと告げた。

勿論、それに驚く一同だがアムロにとってはバルトフェルドを男として越えるべき存在として見ており、また憧れでもあった。

 

「僕には眩しいくらいにあの人は人として、男らしく生きている。見えていたものは少ないけど、解るんだ」

 

というのがアムロの弁である。

それを聞いたムウは思わず自分のことを聞くが、ムウはショックで一日ほど気落ちしていたのでなんと言われたのかは彼の名誉のために黙秘しよう。

それはさておき、ガンダム二機の最終調整とスカイグラスパー二機のストライカーの装着を終えたマードックら整備組とアムロらパイロット組。

作戦時間は刻々とやって来ていた。

とはいえ、アムロ達がするのはバルトフェルドらが来るのを待つだけだが。

しかし、緊張の糸は張り詰められており明けの砂漠達もまた、ジープの上で各々の得物を構える。

そして……………到着を告げるミサイルとそれに混ざって飛ぶ弾頭が、敵の進行方向に地雷を設置していた地雷源に着弾する。

の、その前にその弾頭が展開して散弾を巻き散らす。

そう、弾頭の正体は榴散弾だったのだ。

おかげで苦労して埋めた対MS・MA用の地雷のほとんどが役目を果たせずに派手に爆発する。

レセップスのブリッジで最後になるかもしれないコーヒーを楽しみつつ、その目には虎を連想させる鋭い眼光が宿っている。

 

「帰る邪魔はしないとは言ったが、追跡はしないとは言ってないからね。これは戦争だ。とことんやらせてもらおう!」

 

これから殺すかもしれない二人の少年と少女を脳裏に浮かべ、ニヤリと笑む。

それはいたいけな二人を利用した後悔か、それとも憐れみかは彼とその隣で共にバルトフェルド謹製のブレンドコーヒーを飲むアイシャにしか解らないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クソッ!やられた!」

 

サイーブは舌打ちしながらも、ジープの運転手にゴーサインを出して予備の地雷源の方へ移動を開始する。

アークエンジェルはミサイルの迎撃で忙しく、明けの砂漠を気遣うことなどできない。

しかし、サイーブはアムロ少年の予備の地雷源の必要性が立証されたことに舌を巻く。

まだ戦いはじめてほんの一ヶ月くらい、いやそれさえ満たないだろう少年が相手の作戦を見抜いている事に驚くのは当たり前だろう。

まあ、もしアムロにそれを言えば「死にたくないから必死に考えているだけですよ」と言うだろうが。

件のアムロはガンダムに装着された脚部のホバーユニットの具合を確認しながらカタパルトを使用せず、出撃しているが。

アークエンジェルの射程外からの攻撃、ということは既にこちらの位置が知られているということだが、実のところニュートロンジャマーによって一部の通信方法以外では遠距離の連絡を取れない上、レーダー等も利用できない。

そのため、原始的な実地に行く現地調査による報告が主だがバルトフェルドが追跡させたバイクマンが最近開発され実用化されたニュートロンジャマー下でも通信できる通信機を利用して原作の戦闘時間よりも早くバルトフェルドらはアークエンジェルを襲撃していた。

そのため、現在は夜明けの少し前。

まだ薄暗い砂漠で、決死の戦いが始まっていたのである。

バルトフェルドは先の戦いで侮れぬ敵として、獲物を確実に仕留めるために前回よりも多くの戦力を揃えた。

これで敗北すれば………恐らく、いやストライクというGは戦場の悪魔としてザフトの士気に大きく影響する。

故に、バルトフェルドはここで確実に倒すと決めた。

ディン20機、バクゥ26機、陸戦型ジン14機、ジン・オーカー10機、新型MA1機。

ついでに宇宙からの支援で修復を完了したデュエルとバスター。

これがバルトフェルドがジブラルタルの支援を最大限に活用して集めた戦力であった。

 

「敵機多数!これは……っ!」

 

「諦めないで!アムロ君たちが何とかしてくれる!私達は私達のできることをするの!」

 

そうマリューも激を飛ばす。

しかし、彼女自身も内心では不安で一杯であった。

だが、アムロたちという希望がマリュー達を支える柱であった。

 

 

その件の彼らは…………

 

「うおおおおおっ!!」

 

「射撃はゼロでもしてたんでね!外す方が難しいぜッ!」

 

「ひぃぃ……!」

 

三者三様の有り様である。

アムロはホバーユニットを駆使してガトリングガンを両手にバクゥを狩る。

一発、被弾すれば後は蜂の巣になるバクゥ達は既に何機もの犠牲を出していた。

ムウは慣れてきたのもあるのか、シュライクストライクで空を自由に飛び回り、ビームライフルで確実にディンを落としていく。

それについていく様に、ジョンのスカイグラスパーも装着したランチャーストライカーのアグニやミサイル等でディンや地上のジンを攻撃する。

ディンはともかく、砂漠という悪路で歩くジンは足腰周りが強化されていても動きが遅くなるのは必然である。

そのため、ジンのほとんどが撃破は免れるも被害は受けてしまう。

 

「そこだなっ!」

 

死角からのバクゥの射撃にガトリングスマッシュストライカーを装備したガンダムは、ガトリングユニットを後ろへと砲塔を反転させ、ガトリングの餌食にする。

 

「は……?」

 

訳もわからず弾の雨に飲まれたバクゥを余所に、他のバクゥはガンダムの首を捕らんとばかりに新装備の二連装ビームサーベルを展開しながら近付くバクゥ。

それに若干手間取るアムロはイーゲルシュテルンで牽制しつつ、通り過ぎ際にその横っ腹にヤクザキックを叩き込む。

 

「グオオッ!?」

 

横からの衝撃にパイロットは吐き気を感じるが、耐えて機体を立て直すが………

 

「頂きッ!」

 

空にいるガンダムの攻撃で爆散する。

激しい攻防の末、バルトフェルドは次の手を打つことに決めた。

 

「ダコスタ、本命を出す。指揮は任せるぞ」

 

「了解です!」

 

虎がついに動き出した。

それと同時にその予兆を、アムロとムウは感じとった。

 

「「ッ!!虎が来るッ!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが戦場の風……とでも言うのかね?」

 

「それを私に聞かれても解らないわよ。でも、ガンダムを倒す為に頑張りましょ?」

 

【ラゴゥ】、バクゥの発展機でありエースであるバルトフェルドの機体。

ビーム兵器を標準装備し、複座式になるが射主と操縦者のコンビネーションによる戦闘力の高さはクルーゼ隊員でも一人では荷が重いだろう。

オレンジに塗られた虎の意匠持つラゴゥは、高台から奮闘するガンダムを見下ろす。

そして、狙うのは…………

 

「まずは……地上のガンダムッ!」

 

「来たか……!ムウさん!アークエンジェルを頼みます!」

 

「任された!」

 

「ジョンさん!エールストライカーを!」

 

「わかった……ってええ!?」

 

ジョンにエールストライカーを要請するが、ジョンの突然の驚愕にアムロは困惑する。

 

「あの嬢ちゃんが!?」

 

「カガリなのか!?」

 

ジョンとブリッジとの会話によると、そうらしい事にアムロは少し苛立つもカガリがストライカーの交換をやって見せると意気込むので、一か八かやることにした。

 

「ボタンを押して軌道を合わせるだけでいいんだ!ミスらないでくれよ!」

 

「私だってシミュレーターでやってみせたんだ、やってやるさ!」

 

密かにシミュレーターで練習していたカガリの腕を信じて、アムロは換装シークエンスに入る。

ガトリングスマッシュストライカーはバッテリーに余裕はあるものの、その消費の早さからすぐに弾を切らす。

実際、現時点で弾切れを起こしており残るは備え付けではないガトリングガン一丁しか残っていない。

結果から言えば成功した……が。

 

「うわぁっ!?」

 

「カガリ!ちぃっ!」

 

一足遅れてラゴゥの狙撃で翼を被弾したカガリのスカイグラスパーはあらぬ方向へ飛んでいき、不時着するのであった。

勿論、それを見ていられる程アムロに余裕はなくラゴゥとの近接戦闘に入る。

 

「でゃっ!」

 

「うおっと、その危険な武器は捨ててもらいたいざねぇ…!」

 

ビームサーベルで牽制に振り回すアムロだが、ラゴゥは巧みに回避してビームを撃ち込む。

アムロは回避するも、ラゴゥのビームサーベルが迫り、シールドで防御する。

そして、遂に誰が乗っているのか、バルトフェルドは知る。

 

「これが……虎の力……!」

 

「接触回線……!?いや、この声は…!」

 

たまたま開いた接触回線から聞こえたのはアムロの苦悶の声。

バルトフェルドは、いやアイシャもまた意外なパイロットに驚く。

 

「ふっ……君だったか。迷子の少年」

 

「なっ!?……接触回線が!?」

 

アムロも話しかけられてようやく気付く。

双方共に望まぬ再会シーンを迎えたが、しかし両者に余計な話し合いはない。

本来の主人公のように殺害を拒否する甘さを見せることなく、アムロはただ一言。

 

「僕は……僕は貴方に勝ちたい!貴方を越えたい!」

 

「ほう……ならば、戦士として全力を持って応えよう!」

 

「あらあら、男同士の熱い因縁?妬けちゃうわね」

 

男二人に呆れつつ、しかし己もまた全力を尽くす為にラゴゥのビームキャノンの銃口をガンダムに向ける。

それに気付いたアムロは撃たれる前にイーゲルシュテルンでシールドからはみ出て見えるビームキャノンの一つを破壊する。

 

「させるかっ」

 

「アンディ!」

 

「おう!」

 

失敗したと悟るとシールドを駆け登り、宙返りしなざら残るビームキャノンで乱射する。

下手に動くと当たる故に、シールドを構えたまま硬直するガンダムを好機と見たか、近付いてきたジン・オーカーがキャノン砲をガンダムに向けるが………

 

「アムロはやらせない!」

 

ジョンの割り込みでジン・オーカーのバックパックにイーゲルシュテルンがヒットする。

推進剤が引火してジン・オーカーはあえなく炎に沈む。

降りてきた小鳥を喰らおうと今度はバクゥがジョンのスカイグラスパーを狙うが、アークエンジェルからのミサイル攻撃に揉まれた挙げ句、予備の地雷源に飛び込んでしまい明けの砂漠に携帯用バズーカでコクピットしかり、関節部を撃って破壊する。

 

「ライフルの弾が切れた!ジョン!ランチャーに換装後、俺にもエールストライカーを!」

 

「了解!」

 

ムウの方ではバッテリー、ライフルのエネルギー共にレッドゲージ。

ランチャーに変えたムウは、アグニと残弾の少ないガトリングを使いつつ粘る。

冗談混じりにムウは「ジョンの奴!アラスカに着いたらパシリにしてやるからな!」と叫ぶが、その抗議の声はジョンに届いていない。

場面を戻り、ガンダムとラゴゥの一騎討ちは周りの戦いが終盤へとなったように、こちらも同じだった。

 

「はぁ…!はぁ…!」

 

「手強いな……」

 

どちらも呼吸を荒げて相手を見据える。

どちらも飛び道具は尽きた。

後は………その手に、その口に持つ輝く剣のみ。

最後の一手は、繰り出された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





というわけで決着の行方を次回に持ち込むクソ野郎です。
4300文字も書いたから許して……駄目?
感想、よろしクレメンス(意味不明)







虎との刹那的な戦いはアムロにとって大きな成長と戦いの厳しさを理解させてくれた。
そして紅海に出たアムロたちは、追撃のザフト軍に苦戦を強いられる事となる。

次回、【血に染まれよ紅海】!

少年の明日を切り開け!ガンダム!

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