突如として湧いたモチベ盛り上がりで瞬殺ッ!()
そして今回はさりげないムウ視点から開始。
前回と変わらずネタバレ注意予報。
任務から帰還した俺達は、アムロの不在にアークエンジェルのクルーたちは大きく動揺していた。
正直、俺だって動揺したし、現段階で恥ずかしながら最強戦力とも言えるアムロがいないというのはとても不安だろう。
しかし、そうさせてしまった俺達がいつまでもここに、アークエンジェルに縛り付けてはならないと俺は思う。
大人として、軍人として、本当は俺達の戦いを子供に任せるなど、あってはならない。
アムロをガンダム………ストライクに乗せてからずっとそう思っていた。
それは恐らく想いを寄せているマリューも同じだろう。
堅物っぽいナタルも罪悪感が無いわけでない、というか彼女も同じだろう。
いや………それを言ってしまえばアークエンジェルのクルー全員が、アムロ・レイという少年に独りで戦わせている事に罪悪感を抱いている。
そうすることしかできない故に。
だが、砂漠の虎の時とは違い、今の俺たちは例えアムロが戦わなくても、いなくても大丈夫なんだ。
アムロのハロの力とあのヘリオポリスの惨事で生き残っていた開発者連中の力があり、俺のストライクのOSは初期よりもとても扱いやすくなっている。
本音を言えば、もう子供に戦わせる等させたくない。
また戦いで心を病んでしまうのではないか、そんな事が脳裏に浮かぶのだ。
だからこそ、なのだろう。
マリューが「これが脱走なら良いのに……」と呟いたのは。
だが、俺達はこれからを話していかなければならない。
だからこの話は切るべき……だったのに、続いてしまう。
「アークエンジェルに余裕ができたのは良いが………アムロの事がやっぱり心に引っ掛かるんだよな………」
「だとしても今の彼は志願兵。脱走など………極刑にされてもおかしくはありません」
「確かにハルバートン提督の最後や話を聞く限り、上層部の判断なんて信用できないわね……」
「もしかしたらコーディネーターとか勘違いしてそうだよなぁ………俺だって最初の頃はそれを疑ってたんだし」
今日も少し、話が長くなりそうだ。
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涼しい海風に肌を触られて、アムロは目を開けた。
見知らぬ天井、体の節々に所々痛みがある。
それでも起き上がるアムロは、どこからか聞こえる子供特有のかん高い声が聞こえた。
アムロはなぜ子供が?と疑問を覚えるが一先ず状況把握のために無理にでも動く事にした。
よろける体を壁を支えにして歩く。
それにしても、とアムロは思う。
なぜ、あんな壁のない部屋に寝かされていたのだろうかと思ってしまった。
もし、寝返りでもしてひょんな事でその先……海に落ちていたらどうするつもりだったんだろうと考えるが、捕まっている、いや生かされているという時点で何かあるのだろうと察しをつける。
その答えが先程聞こえた子供の声なのかもしれない。
まるで赤子のようにたどたどしく歩いた先には、眼鏡をかけた子供と三歳か四歳そこらの子供がヤギの乳絞りをしているではないか。
アムロはムウと違い、子供がいることを知らない故にその驚きはムウよりも大きかった。
そんな子供たちはアムロを見ると少し怯えた感じでアムロから離れる………いや逃げていく。
そんな彼らに付いていくと、二人は「ドアン!アイツが起きた!」と叫んでいた。
「ドアン………?」
どこかで聞いたことのある名前だ。
けど、どこで聞いたのかもそんな知り合いもいない。
そんな違和感を振り払いながらアムロは建物から出た。
そして、そこには自分よりも幼い少年少女達が皿洗いや畑仕事、各々の役割をこなしていた。
そんな中で、とても場違いな雰囲気を持つ男がいた。
「……………」
「起きたか、体に違和感等はないか?」
恐らく、この人があのジンを駆るパイロットなのだろう。
他に大人がいないからそうに違いない。
「僕のガンダムはどこなんです」
「……さあ、どこだろうな」
ガンダムを隠された、どこに、どこだ?
アムロは周囲を見渡してガンダム、もしくはジンの姿を確認しようとするが、影どころか金属片も見当たらない。
だが、このままではアークエンジェルに戻るなど無理な話で、あの男が気が変わって自分を殺すと判断されたらアムロは丸腰故に呆気なく死ぬだろう。
それを恐れたアムロはガンダムを歩いてでも探すことに決めた。
「どこに行くんだ!」
と、ドアンは問うがアムロは何も答えず炎天下の元、歩こうとする。
それを見かねたドアンは自分の被っていた古ぼけたザフトのツバの広い帽子をアムロに被せた。
「探すならせめて被っていけ。探し物が見つかると良いな」
白々しい、とは思いつつもアムロはドアンに被らされた帽子をそのままにガンダムを探すために歩き始めた。
歩き始めてもう何時間経ったのだろうか?
もう日が暮れて、そして綺麗な夜空が空を彩る今、アムロはクレーター付近まで歩きそして歩いた道を戻っていた。
明かりもないのに探すのは困難と判断したアムロは渋々灯台のところへ足を向けていたが、炎天下で歩いたため体が水を欲していた。
喉の渇きに耐えながら、歩くアムロの目の前にランタンだろうか?
光が近付いてきた。
お迎えでも来たのだろうか?
そう思ってしまったアムロの若干オツムが緩んだ思考とは関係なしに、光をよく見ると自分と同じくらいの少女がいた。
「大丈夫?水が欲しいだろうと思って持ってきたけど………」
差し出されたペットボトルに入った水を差し出されて、アムロはがっつくように水を飲み始める。
「どこまでい行ってきたの?」
好奇心か、そんな事を聞いてきた少女に水を飲みながらアムロは答える。
「クレーター付近まで……」
「まあ!あそこまで歩いたの!?」
少女は驚いた。
怪我をして辛いだろう体でクレーター付近にまで歩くアムロに驚いた少女。
そんな筋肉もない悪く言えばヒョロそうな体でよくここまで歩けた物だと感心するが、アムロはパイロットなので筋肉はつかなくとも体力だけはそこそこあるので、むしろパイロットの中ではまだまだアムロの体力は訓練生とかそこらのレベルだろう。
それでもここまでやれたのはアムロの根性あってこそだろう。
そして少女はもうひとつの用件を思い出して問う。
「お腹、空いたでしょう?」
少女の問いにアムロは否、と答えようとしたが……
「いや、大丈夫で」グルゥゥ
「「…………………」」
タイミングの悪いことか、いや良いのだろうか?
ともかくアムロの腹は正直に答えた。
体も水分を取れて落ち着いた故か、我が儘に栄養も要求したのだ。
アムロは気恥ずかしさと情けなさを感じるが、少女は笑顔で「ご飯、あるから来て」と言って灯台に歩を進めた。
そんな彼女に、アムロは内心で感謝しつつ彼女の後に付いていくのだった。
それから何度もガンダムを捜索するが、見つからない故にアムロはドアンと子供たちと共に農作業や井戸を修理したりと、そこそこ慌ただしくも楽しい日々を過ごした事はアムロにとって良い思い出になっただろう。
ジブラルタル基地にて、男は連合を一掃するための計画を進行する為に特殊部隊【サザンクロス隊】にある島での新型ミサイルの打ち上げ任務を与えていた。
「これで我らは勝てるのだ。忌まわしい力などと忌避していては勝てるものも勝てん」
男は暗い執念を持ちつつ、禁断の兵器に手を出そうとしていた。
己が滅ぼうとも関係無い、ただナチュラルを駆逐できるのならばと………!
一方で、ヨーロッパ方面のとある戦場で新入りが隊長にシバかれていたり、部隊の紅一点の女性が想いを寄せた男に気を取られていたりと、男とのギャップに風邪を引きそうである。
感想お待ちしてます!
というかモチベ維持のために頂戴!(俗物)
そして作者の技量不足で細かい描写は飛ばさせて貰います。
申し訳ございません……
子供たちとの思い出は少年にとって新鮮で、また楽しい物となった。
だが、そんな彼らに迫る脅威の影に、少年は何を思い、そして何を成すのか……
次回、【立て、戦士よ】!
戦いと平和の最中に何を見出だす、ガンダムよ!