機動戦士ガンダムSEED ~哀・戦士~   作:単眼駄猪介

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諸事情で書く気力とモチベーションがなく、APEXとかドラクエ8等で少しずつ書きながらメンタル癒してました。
お待たせして申し訳ない。

思い付いてしまうと書きたくなる節度のない頭を恨みたい………
そして何か手違いを起こしてたら申し訳ない。
そして念のために駄文注意警報を発令しておきます。
常に駄文な気もするけども………
とりあえず、自分の精一杯を詰め込んだドアン編最終回どうぞ!

………シャチ娘可愛い(小声)




ep18 立て、戦士よ

 

僕はこの日常……というにはまだ短いが、この島に来てからの日々は楽しい物だった。

勿論、ガンダムの捜索は続けていたが彼らとの生活は悪くないし、新しく知れた物もあった。

そして誕生日を迎えるらしい男の子のために、皆は誕生日会の準備をしていた。

けど、そんなある日、僕はついに見付けたのだ。

ガンダムのありかを………

 

 

 

ガンダムが落ちた崖と井戸水の配管修理に使ったロープ。

これによって閃いた崖下りは若干、いやかなり危ないが無事下まで下りることができた。

ただ、ドアンが先程、ボートでどこかへ向かったことが気になるが………

考えても仕方がない。

降りた先に見つけた洞穴を僕は通る。

この先にガンダムがある筈だ、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果からすると確かにあったのだ。

だが、孤児たちと共にいた僕と同い年くらいの少年が僕よりも先にドアンにガンダムを貸して欲しいと語っていた。

なんとなく、いやもう既に自分の物のようにドアンにねだる彼に割り込むように僕は言葉を紡ぐ。

 

「…ガンダムは、ストライクは僕の物です」

 

「お、お前……!?一体どこから……!?」

 

「……バレてしまったか」

 

ドアンは険しい目で僕らを見ている。

子供たちの前では見せない一面に、僕は若干の戸惑いを隠せない。

だがここで食い下がってはアークエンジェルの皆の元へ戻ることもできない。

 

 

…しかし、ドアンの意思は変わらなかった。

あのあと、色々とゴタゴタと起きたがドアンの迫力ある一喝で僕達は灯台の家に渋々帰った。

辿り着く頃にはスコールがやって来ていて、家にいた子供たちは不安がっていた。

こんな時に思うのもアレだが………子供たちの中にはコーディネーターもいる。

ドアン自身もそうだが、ナチュラル………地球に住む人々である彼らがコーディネーターである子供やドアンを差別していないのは、子供故の純粋さなのだろうか?

世界もそうであれば良かったのだろうと、僕はアスランの事を思い出しながらそう思ってしまう。

彼との戦いは楽しい訳じゃない。

むしろ心苦しい。

でも、趣味の機械いじりもガンダムの整備で趣味というより作業だし、元々軍艦であるアークエンジェルに娯楽なんてものはせいぜいスカイグラスパーのシミュレーターくらいしかない。

だからなのか、いや、アスランが友だからか、まだ届かない彼の強さへのライバル心がどこかで燃えている。

ゲームのように工夫して、対策してそして倒す。

それはいけない視点であるのは理解している。

けれど、ストライクは■■■■と違って配線も構造も違う。

そもそも動力も全く違うから、時折手違いを起こしてしまう。

…………………なんだ?

 

「今、僕は何を思い出そうとしたんだ…?」

 

いい知れぬ何かが、僕の中でモヤモヤとなってその違和感は薄くなる。

でも、まずは子供たちの不安を払うための光を届けよう。

工作道具を持って、僕は修理を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  #

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よぅし。お目当ての島はあそこだな!」

 

ヨーロッパ方面では少し前までは少しばかり有名だった【サザンクロス隊】のジンオーカーと隊長機であるジンハイマニューバの陸戦に調整された巨人たちが、グゥルに乗ってドアンの島に現れた。

 

「二人は任務を優先しろ、俺達は……ドアンを殺る」

 

一方、轟音が遠くから聞こえたドアンたちは迫ってくるグゥル、いやジンたちの肩にあるサザンクロス隊のマークに、ドアンは軽く渋面を作る。

だが、こうなっては戦うしかない、ドアンは再度ボートに駆けつけようとした。

が、その前に………

 

「ドアンさん!」

 

アムロが声を張り上げて、彼を呼ぶ。

ただ、ただドアンは問う。

 

「君は、子供たちを守る覚悟はあるか?」

 

その問いに、アムロは頷く。

当たり前だ、とでも言うようなその頷きにドアンは先程殴りあっていた少年を呼び、三人でボートに乗り込んだ。

そして入り口である水中にある穴へ、アムロたちは泳ぐ。

アムロにとってとても長い潜水だった。

パイロットとしてはともかく、彼はそれ以外は一般人。

溺死はせずともアムロは窒息で意識を失ってしまった。

 

「俺は先に出る。アムロ君のガンダムはあそこに隠してある、起きたら頼むぞ」

 

そう言い残してドアンはジンに乗り込み、そしてついさっき泳いできた海を、今度はジンで潜り抜ける。

戦いは、遂に始まろうとしている………起こるべくして。

 

 

 

 

 

 

 

夜空が綺麗に見える孤島で、歴史には残らない、密かな戦いが幕を明けた。

 

「コイツがあのドアン!戦ってみたかったんだッッ!!」

 

「ムッ……!」

 

開幕した直後、新入りのジンオーカーとジンの剣によるチャンバラが始まる。

彼らのジンオーカーにはホバークラフトが試験的に装備されており、機動力では相手が上である。

しかし、ドアンはそれをものともしない技量で攻撃を捌く。

 

「すげぇ!すげぇぜ!」

 

「コイツ、戦いを楽しんでいるのか?」

 

重斬刀を振り回すジンオーカーの戦い方に、そんな考えがよぎるが邪念を捨ててただ相手の隙を見極める。

そして、大振りになった瞬間にコクピットに裏拳を打ち込む。

 

「うごぉっ?」

 

パンチの衝撃で判断が鈍った新入りは、モニター一杯に剣が迫るのを呆けた顔で見るのが彼の最後となった。

ズシュッ、そんな音を発てて背中まで貫いたその剣はオイルにまみれ、赤錆色に光る。

 

「………どうして私たちを裏切ったの……ドアン!!」

 

今度は女性兵士が彼に立ち向かう。

マシンガンを発砲しつつ、蛇行によって動きを予測させないよう動く彼女には、声を大にしては言わないが、しかしその内は大きな怒りで染まっていた。

 

「エルマ………君の気持ちを裏切ってすまない……だがッ!」

 

薄々は彼女の気持ちに気付いていたドアンは、彼女への大きな罪悪感があった。

しかし、ここで敗れるということは子供たちを死なせると同義。

恐らく今もこの戦いを言うことを聞かずに遠くから見ているだろう子供たちの為にも、負けられない。

 

「弾がなくとも!」

 

ドアンは回避行動を取りながら、そこら辺に転がっている岩を拾い集め、そして投げつける。

 

「岩を飛び道具に…!?」

 

勿論、モビルスーツの装甲には大きなダメージは与えることはできない。

しかし、それでもモビルスーツのパワーで投げられた岩の質量による衝撃だけは防ぐことはできない。

勿論、ドアンのジンも被弾を抑えきることはできず、頭部の従来機より延びた通信アンテナは弾け跳ぶ。

 

「やはり上手いな……!」

 

「ドアン……やはり強い!」

 

近付いたジンオーカーによって遂に格闘戦に入り、剣と特製の手斧が鍔競り合う。

マシンガンを事前に捨てた彼女………エルマは、機体の大腿部に設置していたナイフを抜き出し、ジンの脇腹を刺そうとする。

が、それを察知したドアンは残量の少ないスラスターを吹かしてバックステップする。

それを見越していたエルマはナイフを投げて追撃をするがドアンは器用にマニピュレーターでナイフの刀身を挟んで止めて、投げ返す。

 

「あっ…」

 

それにエルマは反応できず、コクピット付近に深く刺さり、彼女のジンオーカーは機能を停止した。

 

「最後はぁ………俺様だぁぁ!!」

 

そして最後の相手、緑を茶色に染め上げたジンハイマニューバが刀身の大きい手斧、ジャイアントホークを両手に持たせてドアンの前に現れる。

 

「これは、不味いかもな………」

 

ドアンのジンでは、手斧の質量もあってパワー負けするのは明白だ。

整備不足が否めないジンでやれるか?

そう一瞬思った自分思考からを叩き出して、己の分身たるジンの操縦に意識を向ける。

騎士のようにまっすぐに剣を立てるジンと、狂戦士のように肩にかついだ巨大な手斧を持つハイマニューバは、まるで遥か昔のお伽噺に出てくるような光景であった。

最初に動いたのはハイマニューバ。

ジャイアントホークを横凪ぎに振り払い、ジンはバックステップを取る。

そこにもう一つのジャイアントホークを投げつけるが、ドアンはそれを見切っており、更に横にステップを踏む。

ハイマニューバはスラスターを吹かしてジンに急接近するも、かつての戦いで片付けきれずに放置されていたテスターに装備されていたのだろうアーマーシュナイダーを拾ったジンは、膝の関節を狙って投げる。

 

「チッ!」

 

「避けるか!」

 

機体をバレルロールさせて回避したハイマニューバにドアンは今度は岩を投げるが投げた先には先程投げられて地面に突き刺さったジャイアントホーク。

それを盾の代わりに防いだハイマニューバに、ドアンはかつての部下の成長に舌を巻く。

 

「強くなったな……!」

 

「俺は裏切ったお前を殺すために今まで何度もお前を殺す練習をしてきた!お前を殺すまで、死ぬわけにはいかんのだッ!!」

 

怒りの殺意は憎悪となり、そして彼の強さを一押しする。

 

「でぇあぁぁぁぁっ!!!」

 

「グッ!?」

 

怒りの感情に突き動かされるように突撃してきたハイマニューバに、距離を取ろうとバックステップとスラスターによる移動でハイマニューバから距離を取ろうとするが、ガス欠になってしまったジンは、相手の持つカードを全て見れぬままジャイアントホークの攻撃を受け止める事になった。

何度か防ぐが重斬刀は耐えきれずに折れ、そのままジンの左腕をもぎ取る。

が、ただでは済まさぬとドアンの悪足掻きによって折れた剣を捨てたジンは手刀をメインカメラに当てる。

潰れはしなかったが、モニターに不調を起こしたハイマニューバは一時的に動きが止まり、ドアンはハイマニューバから距離を取る。

 

「グゥゥ………やってくれるぅ……!」

 

「何!?足も駄目になったのか!?」

 

モニターにノイズが入るものの、ハイマニューバは行動を再開し、ジンは尻餅をつく。

情けなく岩を投げつけて近寄らせまいとするが、腰の入っていない投擲では衝撃を中にまで伝わらせる事もできない。

ドアンも、これでおしまいかと諦めかけたその時、白い悪魔が海から大地へ帰ってきた。

 

「うおおおおぉぉぉぉぉ!!!」

 

「何だ!?何の光ッ!?」

 

いつの間にか太陽が顔を出し始めている今、水に濡れ光を反射するストライクに光で敵の姿が見えないハイマニューバのパイロットは連合の新兵器かと一瞬勘違いして怯む。

投げられたマイダスメッサーは頭部の通信アンテナを斬るだけに留まったが、即座にジャイアントホークが振られて追撃できなかったアムロの目的であるドアンから此方にタゲを取るという役割は果たしてくれた。

 

「コイツは……G兵器かッ!!」

 

「これ以上、この島で好き勝手はさせない!」

 

対艦刀を抜き放ち、ハイマニューバと対峙するストライク。

決着の時は、近い。

 

「ドアンは後回しだ………まずは貴様を、Gを倒す!」

 

「来るか!」

 

ジャイアントホークを対艦刀で受け止めたストライクだったが、肝心のビームが出ず、叩き斬られてしまう。

 

「ら、落下の衝撃で発生機が壊れていたのか!?」

 

「なんだ、威勢だけか!?」

 

威勢良く出たものの、ものの数秒で回避と防御に専念することになってしまったアムロは、己の運のなさを恨む。

しかし、彼は天に見捨てられてはいなかった。

 

「アムロォォ!」

 

「この声は……カガリ!?」

 

一機のスカイグラスパーが、エールストライカーを引っ提げて島の上空に現れたのだ。

そしてそのパイロットはカガリ・ユラ。

恐らく周囲の声を無視してやって来たのだろうカガリに苦笑しつつも、アムロは勝ち筋を見いだした。

 

「カガリ!エールストライカーを!」

 

通信で換装要請をするアムロにカガリは内心不安ながら「任せろ!」と換装準備に入る。

 

「戦闘機一機で何ができるッ!!」

 

そう侮るハイマニューバはストライクに更に攻撃を加えるが、アムロは振り下ろされたジャイアントホークを無理矢理白羽取りする。

 

「なぬっ!?」

 

「転がせば後はッ!」

 

まさか白羽取りされるとは思わず動きを硬直させるハイマニューバに足払いをかけて転がせる。

そしてソードストライカーをパージしてドッキングシークエンスに入る。

 

「エールストライカー、しっかり受け取れよ!」

 

「解ってるさ!今ッ!」

 

換装など、この二人では空中換装なぞやったこともないのだが、無事エールストライカーを装着したストライクは、PSダウン寸前だったバッテリー残量もMAXになり、アムロはビームサーベルを二刀流で持つ。

 

「ビーム兵器!しかし、このジャイアントホークにも耐ビームコーティングがあるのだ!斬りあえるさ!」

 

「子供達を……子供達を殺させるわけにはいかないんだ!子供達を守るドアンさんも!やってやる!やってやるぞッ!」

 

「なんだ……!?何なんだこのプレッシャーは!?」

 

突然、何かを背負うように感じるストライクの姿にたじろぐハイマニューバ。

完全にペースを失ったハイマニューバのパイロットは、ストライクの光刃の乱舞に崖っぷちまで追い込まれる。

 

「何なんだよ!貴様はぁぁぁ!?」

 

理解できない故に、彼は半ば泣きながらその身を一対のビームサーベルによって蒸発させられた。

 

「はぁ……はぁ………ゴホッゴホッ……」

 

いつの間にか息継ぎも忘れていたアムロは、激しく咳き込みながらも、酸素を体に補給していく。

こうしてドアンの島での戦いは、多くの人には知られずに終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジブラルタル基地の一角。

計画の失敗をまだ知らぬ彼は、Nジャマーキャンセラーの小型化に勤しんでいた。

彼は研究者上がりの軍人であり、ザフトのシステム故に彼は権力ある地位にいた。

が、彼の計画は突拍子もない事で終わる。

パンッ!と乾いた銃声が彼の自室で響き、彼の人生は幕を閉じる。

そして、彼を撃った男………仮面を被った破滅願望者は止まらぬ笑みを浮かべながら、彼が先程まで操作していたパソコンを見る。

 

「フリーダムに……ジャスティス……そしてプロウィデンス………これは大きな火種となるだろうな……クククッ………」

 

 





実は9/21は作者の誕生日だったりする。
途中で力尽きたから当日に出せなかったよ………オニイサンユルシテ。
……私のけつあなで許してはくれないかね?()

感想一杯頂けるととっても嬉しいのです。(小並感)

尚、何故地上でNJCが?という質問に対しては連合側は盟主王含めてオーブ攻撃時には予測できても完成した事には知らないようでしたので、意外性を突いての開発だったり、とか色々想像膨らませて考えてこうしました。
宇宙で実際に建築、地上で設計図その他を作るっていう役割分担方式だったのではと。
尚、これならXアストレイも出るからとかいう辻褄合わせなメタい理由もあったりなかったり。
ガバってたらゴメン。優しい目で見ててくれ……サヨゴォー!

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