機動戦士ガンダムSEED ~哀・戦士~   作:単眼駄猪介

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評価バーに短くとも赤が付いて歓喜したぜぃ…!
ありがとうございます!!

ちなみにこの作品ではコーディとナチュラルのOSの違いは、熟練度や原作でも言及されたように才能による違いでOSの設定が全く違う、という設定です。
簡単に言うならコーディ用のOSでも、十数年くらいシミュレーターしてればナチュラルでも扱えるよ!って感じです。
いい感じの例を挙げるとすれば、ポケ戦のクリスとNT-1みたいなもんです。



ep3 ストライク

現在、アムロはストライクを動かしてG計画に関する兵器や武装を回収する作業を淡々と行っていた。

時間にあまり余裕はないが、しかし軍事機密を守り、回収するのは軍人として当たり前の事である。

しかし、アムロは軍人でもない自分に命令してきた短い黒髪の女性、ナタル・バジルールへの第一印象はとにかく悪印象であった。

実際、口にはしないが内心では愚痴や陰口を叩いており、一時は爪を噛んでいたが仲間をアークエンジェルに保護してもらうためにもするしかなかった。

 

「これがランチャーストライカー……マニュアルだとアグニを使えるのか……こんなのコロニーじゃ使えないぞ」

 

連合軍はこんなのもモビルスーツに引っ付けようとしているのか、とアムロは若干呆れ返る。

OSでさえ本当に真面目に作ったのかと疑うくらいデタラメな数値を設定されていたのに、こんな強力な武器があっても当てられなければ意味はないのだ。

威嚇や牽制にはなるだろうが………

 

「ハロ、アップデートはどうだい?」

 

「ジュンチョウ!ジュンチョウ!」

 

簡易的ながらも人工AIを搭載したハロに手伝ってもらい、現在進行形でストライクのOSのアップデートが行われていた。

とはいえ、そのOSはアムロに合わせたものになるのでナチュラル全般が動かすには少し癖が強いだろう。

しかし、原作のようにコーディネーター用のOSを更に改造したキラ専用のOSよりは格別にマシである。

 

 

 

 

 

それはさておき、ランチャーストライカーやらGが運用予定だった試作のバズーカ等を作業用の輸送エレベーターに乗せて、壁の奥に潜むアークエンジェルに送る。

コロニー内の空気がもう薄くなりつつある為、作業員が出るには宇宙服を着用しなければならないし、かといってまだ空気の流出による暴風はアムロがストライクから降りればあっという間に宇宙空間に放り出されるだろう。

次第に動きが良くなっているストライクはテキパキと輸送コンテナやら兵器を運ぶ。

が、流石にそこまで猶予を与えてくれる筈はなかった。

コクピット内に、ロックオンアラートが鳴る。

 

「敵が来たのか!?」

 

バッテリーで動くストライクは一度アークエンジェルで充電してもらっているが、如何せん武装はバルカン……ではなくイーゲルシュテルンとアーマーシュナイダーのみ。

残弾少ない豆鉄砲とリーチの短いナイフ二本で素人にどうしろというのだ、とアムロしかり整備長のマードックや他の先の爆発で生き残った大人たちも渋い顔をする。

しかし、本来の艦長であるパオロは重傷を負い、その場で一番階級が高いのは技術士官のマリュー。

外での戦いの結果、アークエンジェルにやって来たエンデュミオンの鷹ことムウ・ラ・フラガはパイロットとして出る為、指揮系統に混乱が起きていた。

故に、結局ナタルの命令を受けるしかなかったアムロらはバッテリーの充電だけでこうして輸送作業を行っていた。

故に、念のために手元に置いていたストライカーパックを装着する必要がない武装をストライクの手に取らせる。

 

「見つけたぁ!!」

 

「ジンか!」

 

両者、共にモニター越しに敵を見つける。

ジンはマシンガンを発砲し、アムロはストライクに持たせた【試作大口径ガトリングガン】をジンに向けて撃つ。

ジンが空から来たこともあって、躊躇なくアムロはガトリングガンをブッ放した。

 

ーガガガガガガガガガッ!!!!!

 

「ヌオッ!?ガトリングガンかぁっ!?」

 

「うわぁっ!?しょ、衝撃がッ!?」

 

ガトリングガンの弾丸の嵐は、ジンを後退させる事に成功するもダメージは与えられず、しかもストライクのリコイル調整機能がまだ未完成なのもあってガトリングガンの銃口はとにかくブレる。

これがビーム兵器ならば無反動のため、ガトリングガンの射撃の反動でコクピットがシェイクにされることはなかったが、まあもう過去の事である。

ハロがしっかり調整したので、次はしっかり狙えば初弾くらいは外すことはないが、シェイクされたアムロはそれどころではない。

吐き気がアムロを襲い、思わずストライクの手からガトリングガンを手放せてしまった。

軽くトラウマを植え付けられたアムロだが、そんなアムロにジンを駆るデニムがそれを好機と判断して攻撃を仕掛ける。

 

「ジーンの仇ィィ!」

 

ジンの重斬刀が呆けたように立つストライクに力強く振り下ろされる。

が、デニムは頭に血が登り過ぎていて忘れていた。

ストライク、いやG兵器にはPS装甲があるということを。

ギィンッ!という大きな音と共に重斬刀は弾かれた。

 

「何だと!?」

 

「っ!そこだ!」

 

致命的な隙を晒してしまったデニムのジンは、ストライクのタックルを真正面から受けてしまう。

 

「ウガァァッ!?」

 

「グウッ!?」

 

ぶつかった衝撃でアムロは体のあちこちをコクピット内の何かしらにぶつけてしまう。

慣れない事をすれば、そうもなるがもっと悲惨なのはデニムだ。

 

「が、があざん……」

 

硬いPS装甲によるタックルは、それよりも硬度が低いジンの装甲で耐えきれる筈がなく、胴体部にくらったダメージは運悪くコクピットにも爆発と火花で影響を与えた。

衝撃で体の感覚が麻痺し、体が焼けている事に気付かないデニムは、母の名を呟きながら意識を閉ざした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「デニムも殺られた!?クソッ!」

 

ウェサリウスの護衛をしていたミゲルはジーン、デニム両名の戦死に思わず悪態をつく。

愛用のジンは修理中で、G兵器はPS装甲が展開時は実弾が無効化されるとウェサリウスの整備兵から報告が上がっている。

ビーム兵器であるパルルスならGを撃破することは可能だろうが、如何せん取り回しが悪く大きさの割に出力も高くない。

【黄昏の魔弾】と呼ばれた男がこの有り様か……と自嘲するミゲルは、己の無力感と運の悪さに嘆くしかなかった。

一方、ウェサリウスのモビルスーツハンガーには奪ったG兵器四機がそこに鎮座していた。

 

「デニムさん……っ!!」

 

「嘘だろ!?」

 

「ナチュラルのクセにィィ!!チクショオォォ!!」

 

「…………クッ……」

 

帰還した四人もデニムの戦死に各々の反応をする。

ニコルは懸念していた事が当たり、悲しむ。

ディアッカは何時もの皮肉屋を忘れ、その事実を認められず、イザークに至っては怒りのあまりパイロットスーツが保管されているロッカーを殴り付けて凹ます。

アスランは複雑な心境ながら、仲間の死を悼んだ。

だが、ブリッジでその報告を聞くクルーゼは違った。

外面は少し悔しそうな顔をしているが、その内側には己を存在を消し飛ばしてくれる存在がムウ・ラ・フラガ以外にいることに喜びを感じていた。

 

「一先ず、補給の為に撤退だ。ジンを失い過ぎた。それにミゲルの為にも必要だ」

 

「了解しました」

 

一先ずはこの場を撤退することをクルーゼは決断した。

 

 

 

 

 

 

 

 




少年は人を殺めた実感を持てぬまま、大天使と共にクルーゼ隊を追撃から逃れるため【アルテミスの傘】にへと向かう。
友との戦いの最中、アムロとアスランは何を思うか?

次回、【赤と白の葛藤】!
迫る敵を打ち滅ぼせ!ストライク!



ちなみにナレーション誰がいいっすかね?
マリューさんかブライトさん、どっちでも合うんや……
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