真面目に考察する馬鹿転生者は、やっぱり一夏とバカ話をする。   作:目此

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ほんぺ、さいしゅ、かい


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10 真面目に考察する馬鹿転生者は、やっぱり一夏とバカ話をする。

 

 

「銀の福音はスキップだ。あれは誰が操ってたのかな?」

「どこに話しかけてるんだ?」

「なに、気にするな」

 

【第二次移行と第四世代】

 

「その様子だとまた補習か?」

「ああ、また補習だ。二度あることはってやつでな。なんか気が付いたら白式が《第二次移行(セカンドシフト)》してたみたいでよ」

「なんだそれは?(気がついたらってどゆこと)」

「立秋に分からないなら俺が分かるわけないだろ……」

「いや、それは……」

「それは?」

「有り得るか(ダメだなぁ、一夏くんは)」

「有り得るか(第二次移行なにそれおいしいの?)」

「しかたない、待ち時間の間くらいは付き合ってやる」

「よろしくお願いします!」

「とりあえずおさらいから始めるか。《第二次移行》は以前チラッとだけ説明したが……覚えてない顔をすな」

「だって……」( ̄^ ̄゜)

「まずはそこからか。一般的に《第二次移行》はISと操縦者の相性が最高になった時に起きる変化のことだ」

「あー、なんか聞いた覚えはある」

「あやふやだとこちらも困るのだがな……しかたない、順を追って説明しよう。一夏は白式を受領した時、《最適化(フィッティング)》を行ったな?」

「あ、ああ、でも千冬姉に言われて、それが終わる前に試合が始まって……」

「そうだ、試合中“この機体は俺専用になったらしいな”(キリッ)と聞こえそうなほど、バチくそにドヤってたアレ」

「ドヤる言うなし」

「まあ、アレが専門用語で言う所の《第一次移行(ファースト・シフト)》。ISが操縦者のデータを入力されて、その人物に合わせて形状などを変える現象のことだ」

「ああ、受け取った時よりも白式がかなり扱いやすく感じたな」

「そう、一夏の言う通り扱いやすくなる。なぜだか分かるか?」

「うーん、俺のデータを取ったから?」

「間違ってないな、普通ならそれでいいが。だが今回の正解として欲しい言葉ではない」

「うーん、……わからない」(・ω・`)

「答えはIS(びゃくしき)がお前とようやく初めまして、したんだ」

「初めまして?」

「ああ、俺は普段ISとの関係をなんて例えてる?」

「あーっと、二人三脚?」

「そうだ、二人三脚やダブルスの練習だと例えてるよな?なら、この場合の初めましてってのはどういうことになる?」

「んー、顔合わせとかそんな感じか?」

「そうだ。そして何より白式が一夏に寄り添おうと始めた瞬間だ」

「寄り添う……」

「一夏は普段から俺や山田先生に色々質問してるだろ。なんでだ?」

「そりゃISを上手く乗れるようになりたいから……」

「上手く乗れるようにって言ったらまあその通りなんだろうが、もう少し言い方を変えれば“ISを知りたい”からだろ」

「確かに」

「つまり、この様子を見方を変えればIS(あいて)に寄り添おうとしてるのと同じだと俺は解釈している」

「寄り添う……」

「ISはただの機械……指示を受けて動作する物じゃない、コア一人一人(ひとつひとつ)が人格を持つ、又は人格を得る途中の対等な関係だ」

「対等な関係……」

「もちろん、機械の側面を持つことを否定する気は無い。だが、膨大な知識(けいけん)を得て、一端の役割を果たそうとする。それは意思と言って良いと俺は考えるんだ。だからこそ、俺はこの関係性を二人三脚やダブルスのような、人機一体(ヒトとIS)勝利(もくひょう)に向けての訓練や練習と捉えてる」

「なるほど」

「さて、そうやって関係(くんれん)を重ねたらお互いわかるものがあるだろ。距離感や連帯感みたいなのが」

「確かにそのイメージだと距離感ってのは何となくしっくりくるわ」

「そうやって、ISとの連携を高めれば必ず最初の状態から変わってくる部分が出てくるよな?」

「ああ、たしかに。スポーツなんかで、ある程度適正でポジションを選んでも実際に動いた時の感覚だったり連携のしやすさは違うよな。それで配置換えとかもするし」

「そうだ、そうやってお互いに理解していくとだな、IS側も変わる()()をしてくれるんだ。これが〈第二次移行(セカンドシフト)〉だと俺は解釈している」

「おー、お互いが分かり合えるよう行動?した結果のISが歩み寄ってくれたのが第二次移行(それ)だと思うと感慨深いな」

「感慨だけじゃなくて理解も深めていこうな?」

「おう、……でも惜しいんだよなぁ」

「なにが?」

「いや、第二次移行で追加された装備が雪羅って言って、零落白夜の爪だったりシールドだったり発動できるし、何よりようやく遠距離攻撃できる荷電粒子砲が追加されたんだよ」

「今まで武装ひとつだったところに遠近選ばずの複合武装は確実に戦術の幅が広がるし、なかなか合ってるんじゃないか?」

「そうそう、それなんだけどさー。ただでさえスラスターとかも前より大型化してるのに、雪羅のビーム砲とか零落白哉シールドとかがエネルギーばかすか食ってて、その、更にエネルギー問題がピーキーになってて辛い」

「まあ、ある程度は仕方ないんじゃないか?複合兵装という面を考えれば多少のロスは…………あー、何となく理由がわかった」

「え、マジで!?なんであんなエネルギー食うの?なんか回路とかの不調だったりするのか?」

「あくまで仮説だがな。ところで……一夏に質問だが、お前遠距離武装が欲しい欲しいと言うだけで、武装のカタログとか設計図とか見たことはあるか?」

「???…………見たことない、かな?」

「あ、うん、それなら納得かもしれん」

「え、なんで?」

「そらお前さん、参考になる資料もなしに白式()頑張って作ったんだ。ぱっと思い浮かぶ範囲で参考になる機構なんて《零落白夜》を発動する雪片二型の試作展開装甲*1くらいしかないんだからエネルギー効率がいい訳が無い」

「???……え!?なんで!?」

「一夏、ビームサーベルとビームライフルは似て非なる構造をしてるんだ。想像してみろ、参考になるものもなしにピストルの設計図を書けって言われてお前は書けるか?」

「…………無理です。そしてそういうことなのか……」(愕然)

「まぁ、一応?仮説でしかないがな?ただ、一夏は遠距離武器が欲しいと言うだけで具体的な武装の案を聞いたことがなかったなーって」

「……俺にそんな考え(あたま)があるとでも?」

「有って欲しかったな」

「ガッデム」

「学園にはいくらでも参考になる武装があっただろう?」

拡張領域(パススロット)も無いし、見たら欲しくなると思って……見に行きませんでした」

「ああ、まさか一話の考察で露見した性格分析通りに別のことに興味を移す事が癖になってたか」

「うぅ……」

「まあ、しかたない。それはそれとして、上手く使えるようになればいい」

「それしかないよなぁ」

「訓練には付き合ってやるからしょげるな」

「……なぁ」

「なんだ?」

「バンシィ乗ってからのお前に一度も勝てた事ないんだが」

「まだ、片手で足りるくらいしかしてないだろ。ついでに言えば《第二次移行》してるなんて知らなかったぞ」

「あぁうん、それは直近だし」

「それに篠ノ之も訓練へ参加するようになって模擬戦のローテーションも増えたしな」

「なぁ、改めて聞いていいか?」

「構わないが、何をだ?」

「そのさ、展開装甲ってそんなに凄いのかなぁって」

「…………」

「無言はやめてください」

「おぬしは一体、今まで何を聞いてたんだ?」

「うぅ、だってネットで調べても出てこないし、書いてあっても何が何だかよく分からないし」

「そらそうだろ。あくまで次世代が第三世代なんだぞ。技術が一個飛ばしで良くなることは……まあ、普通は無い(博士とか居るから一概に言えないのが辛い)」

「でも……」

「でもでも、だってでもない。……ふぅ、もう少し時間があるからそこも教える」

「あ゛り゛が゛と゛う゛」(´;ω;`)ブワッ

「泣くな、今更。…………さて、では少しおさらいからだ。ISの世代は現在四世となった。第一世代がISの基本となる仕組みを確立させた。第二世代が拡張領域(パススロット)による汎用性を高めた。さて、第三世代はなんと説明した?」

「(ゴシゴシ)あーっと、えー、あ、そうそう、IIfで動かす特殊兵装の技術試験機、だよな?」

「正解だ。加えてその兵装たちは《第二次移行》した機体の一部に見られる《単一仕様(ワンオフアビリティ)》の再現でもある」

「ほっ、確かそんなことも言ってたな。《零落白夜》も《単一仕様》なんだっけか」

「その通り。さて、今一夏が言った通り第三世代はIIfで運用する兵装の試験機だが、その分欠点……というかデメリットを抱えざるを得ない。なんだか分かるか?ちなみに兵装の操作性は除外してるぞ」

「え、それ外されるとわかんねぇよ」

「まあ、白式しか知らない一夏だと分かりづらいか。正解は“汎用性”だ」

「汎用性?」

「そうだ、第二世代で拡張領域(パススロット)という汎用性を生み出したのに、第三世代は特殊兵装を搭載するために《拡張領域》の容量を食ってしまっているんだ。白式がナイフ一本すら追加できないのはこのせいでもある」

「おう?」

「ふむ……そうだね、携帯端末(スマホ)を想像してくれ。普通に買ったものなら通話は勿論メールやカメラなんかの機能(アプリ)がついてるよな?」

「ああ、俺のにもついてるな」

「それ以外にも色々なアプリが標準で入っているよな?これはISにも言えて、ISとして基礎のPICや絶対防御、は外せないとしても、白式なら装備として雪片二型って刀をIS内のデータ領域に搭載されている。これを専門用語で“初期装備(プリセット)”という」

「スマホの初期状態でも入ってるアプリが、ISではプリセットって呼ばれてるってことか」

「その認識で間違いない。そして、ケータイなんかでソシャゲとかのアプリケーションを追加できるよな?」

「俺はあまりやらないなぁ。あ、でもレシピ見れるヤツは入れてるぞ、この間持ってった豚の角煮もそれで見たやつを参考にしたんだ」

「あれは美味かったな。っと、まあ、一夏の言ってるアプリなんかはプリセットに入ってないやつだろ?この追加するアプリ(もの)がISなら後付武装(イコライザ)という名前の通りの装備のことだ」

「そいや、ISで銃撃ってみたいって言った時は白式に追加できないから、立秋から借りたんだよな」

「そうだ、白式は零落白夜を再現する機能を初期装備(プリセット)されてるため、本来なら武装ふたつ分くらい欲しい拡張領域(パススロット)まで圧迫しているんだ。スマホなら最近流行りの4Kとやらで動画を撮れるアプリが標準で入ってるけど、アンインストールできないアプリで容量に空きがないようなもんだ。もちろん一夏の入れたいだろうそのレシピのアプリも入れられないくらいにな」

「うわぁ、俺はゲームもやらないし、そういう機能も興味ないからあれだけど買い換えたスマホがそれだったら泣くぞ」

「懐と相談すればなんとかなるケータイと違って、一応ISはどこかしかの企業や国家から貸し出されているものだからな。勝手ができる部分が少ないのもある」

「あー、そういう部分もあるのか」

「まあ今のは少し趣旨がズレたが、言った通り第三世代は技術試験のために拡張領域(パススロット)を圧迫してる。しているんだが、まあそこはうまい具合にやりくりしてほとんどの専用機でも一個くらいは後付武装(イコライザ)を追加できるようにしている。逆に言えばやりくりするが故に全てを賄えている訳では無い」

「そうなのか?」

「ああ、そもそも第三世代の武装は総じて燃費が悪い。零落白夜は別格だがな。その上、他のパーツ……スラスターやら装甲、パワーアシストの人工筋肉(マッスルパッケージ)なんかもあるから何かしかを節約しなければならない」

「おう」

「少し例え話をしよう。弁当箱を思い浮かべてくれ、サイズはごく一般的なもので大丈夫だ」

「弁当箱?」

「ああ、イメージしたか?」

「ああ」

「よし、なら半分にご飯をつめろ、ふんわりな」

「……詰めたぞ」

「残り半分に茹でたもやしを薄く敷きつめて」

「???……おう」

「その上に残りを埋めるでっかい肉を1枚投入。イメージできたか?」

「パワフルすぎるスタミナ弁当だな」

「これが白式(弁当仕様)です」

「うぇっ!!?」

「あくまで今のは例えだがね。弁当箱がISの全容量、白米が機体、もやしが雪片二型、そしてメインの肉が零落白夜だ」

「あっ、あー、そういう事か。弁当箱(ようりょう)に対して色んなものを詰め込んでるのか。そりゃあれこれと詰められないわ」

「その通り、それぞれ詰めるものは違っても弁当(IS)という点では変わらないだろ?ちなみに今のところ弁当箱の大きさを変える手段はない(ということになってる)」

「なるほどなぁ、じゃあこの例えで《第二次移行》はどういうことなんだ?」

「簡単だな、さっきご飯をふんわり詰めただろ?こいつをキュッと食感が悪くならない程度に固めつつ、追加で米や味変した肉を差し込んでやれば良い」

「……なるほど、弁当箱への詰め方で色々追加する(生えてくる)ものが変わるのか」

「然り、総量は変わらんが効率的に()め込む事は可能ってのがISの量子変換の妙ってモノよ」

「はへー、そう考えるとスゲーな量子変換」

「たぶん、PICなんかよりもよっぽど凄いぞ。…………なんかこの流れやったな。さて、なんでこの話をしたかだが、ぶっちゃけ第三世代で無くなった“汎用性”を取り戻す方法がない訳では無い」

「マジで?」

「ああ、マジだ。その方法というのは難しくない。“初期装備(プリセット)”ごと変更すればいいんだ」

「は?外せないから《初期装備》じゃないのか?」

「ああ、普通はそうだな。だけど考えてみろ、そもそも《初期装備》を設定したのは誰だ?」

「誰って、そりゃあ……IS自身?」

「まぁ、その場合も無くはないが、順当に考えれば開発元だろう?」

「あー、そういう事か」

「そういうことだ。《初期装備》を含めた装備や機能の変更は開発元なら可能で、それを一部とはいえまるっと装備変更するものを専門用語で《換装装備(オートクチュール)》と言う。前話ではバンシィの説明以外してないが合宿の間にオルコットたちがそれぞれ新しい装備を試してただろ」

「あーたしかにやってた。なら白式も倉持?だったかの日本唯一の企業に頼めばできるのか?」

「多分無理だな」

「即答!?なぜ!?」

「お前はさっきの弁当箱の話を忘れたのか」

「あ、デカ肉一枚……」

「そうだ。お前のはそもそも《零落白夜》の再現だけで容量がいっぱいなんだよ。そしてそれを外せば、スラスターの性能がいいだけのジリ貧ブレオン機体しか残らん」

「ジーザス!」

「だから《第二次移行》して、手数が増えたことだけでも喜べ、そして頑張って追加した白式に泣いて感謝しろ」

 

「ありがとう白式、(お前の事)愛してるぜ!!」

 

「うっさいわ、声を張るな」

「(・ω・`)ソンナー」

「んで、これもぶっちゃけデメリットがある」

「あ、そうなの?」

「まあ、直接操縦中に起きるデメリットじゃないがな。言ってしまえば“換装に時間がかかる”んだ。一々量子変換して物を取替えないといけないからな。ハイロボ(ス〇ロボ)でも換装はインターミッション(シナリオの合間)じゃないとできないだろ?」

「確かに」

「とまぁ、どうしても現行機である第二世代の次世代機である第三世代でも装備がいついかなる時も最高の性能を発揮しないというのは分かるな?」

「なんとなく」

「そこでこれまでの全てをある種台無しにしたのが紅椿(あかつばき)であり、本来なら机上の空論であったはずの第四世代だ。何よりこれに深く関わるのが展開装甲でもある」

「おお、ようやくそこの説明にたどり着くのか」

「本当ならここまではおさらいする必要もなかったんだがな?そこの補習生」

「すんません」

「まあいい。最初に言ってしまえば第四世代のコンセプトは“換装無しで、全領域及び全局面への展開運用”である。それを可能とするのが展開装甲ってわけだ」

「???」(¯꒳¯)

「まぁ、これで分かれば説明はいらないだろうな。そうだなぁ、Zガン〇ムのコンセプトは?」

「ムーバ〇ルフレームを採用しつつ、ウェーブライダー形態への可変による戦闘中域への迅速な到達とモビ〇スーツとしての戦闘能力の両立」

「設定でも読み込んだか?すらっと出てきて恐ろしいわ」

「へへっ、これでも勉強してるんだぜ」

「創作物の設定を読み込む前に、現実に必要な教材を読み込もうな?」

「ういっす(・ω・`)」

「まぁ、Ζ(ゼータ)ガ〇ダムについては今言った通りのコンセプトなんだが、ではゼータは水中で戦闘能力を同じように発揮できるか?」

「うーん、それは無理だよな?ってのはわかって言ってそうな顔」

「当たり前だ。で、なんでこんな例えを出したかというと紅椿なら水中だろうが、空中だろうが、宙中だろうが、関係なしに活動できる。しかも、ヅダ並の加速力もドーベンウルフ並の火力もバイアラン並の制空能力も自在にな」

「え……?」

「ん?分かりづらいか」

「いや、言いたいことはわかるけど、なんでその例え?」

「パッと浮かんだのがそれだっただけだ。さて、俺が言いたいのは第四世代はこういった多種多様……ではなく“あらゆる”状況や戦況において万能であることを目指した世代のこと」

「なぁ、さすがにそれは……」

「無理だと?」

「俺は馬鹿だけどよ。そんな“ぼくのかんがえたさいきょうのIS(僕の考えた最強のIS)”みたいなのってかなりやばくないか?」

「やばいな、とてつもなくヤバいな」

「oh...」

「まあ、それを可能にするのが展開装甲という訳だ。さて、展開装甲について説明したいが、ぶっちゃけ俺もそこまで詳しくない」

「そうなの?」

「当たり前だ。未だ第三世代の開発でヒィヒィ言ってる昨今の中、その先なんて本来机上の空論だぞ?とはいえ、何度か(模擬戦)見てきた*2から、機能自体はなんとなく把握してる」

「おー」パチパチ

「一言で言えば“戦闘中にステータスをいじれる機能”ってことになる」

「おう?」

「今まで俺はIIfをなんて説明してきた?」

「あーっと、考えただけで操作できる装置?」

「その考えでいい。そして第三世代が考えただけで使える兵装……なら今度は機体のパワーも調整できれば便利だよな?」

「そりゃぁ、そうだけど」

「スピードを出したいならスラスターへ、パワーを上げたいなら人工筋肉(マッスルパッケージ)へ、武装を強くしたいなら各種兵装へ、そんな感じに機体そのもののエネルギーや出力のバランスを考えるだけ(IIf)で操作する。それが展開装甲だ」

「…………なんて言うかもうスゲーしか出ねー」

「実際俺も理論がわかっても(すげ)えしか出ない。それくらい性能に格差がある」

「あれ、でも箒相手にも勝ってたよな?ってかいい勝負してたのがラウラとシャルくらいとかどゆこと?」

「一応言っておくが俺だって機体(バンシィ)の性能でゴリ推してる部分はあるぞ。後者二人は特に相手するのが辛い。俺にはデュノアほど器用な立ち回りはできないし、ラウラほどの戦術の組み立てもできない。ぶっちゃけ篠ノ之は紅椿の性能に振り回されてるだけだ」

「(貰ってまだそこまで経ってないのに、代表候補生に勝ち越ししてるのがおかしいって思うの俺が変なのか?)箒が振り回されてる?」

「ああ、今まで訓練機しか載ってなかったのもあるんだろうがな。まぁ、博士曰くアレ(現状)でも想定より機能を制限してるらしいからね。あのくらいで振り回されてる間は負けない自信がある」

「えぇ……」

「って訳で、IIfで展開装甲の操作をし、エネルギーの再配分ができること、それによって様々な状況に対応できる万能機体が第四世代ってことだ」

「なるほど、確かにそれは万能だわ」

「さて、そろそろいい時間だな」

「まだ終わってない」

「もう少しだから頑張れ」

「あ、ここにいたー」

「あれ、のほほんさんだ」

「やっほーオリムー」

「用事は済んだのか?」

「うん、ばっちしー」

「じゃあ帰るか、また明日一夏」

「おう、のほほんさんもまた明日」

「バイバイー。あ、()()()()、食堂でデザート食べたいー!」

「もうすぐ夕飯だから半分こな()()

「わーい、やったー!」

 

 

「………………ん?」

 

 

 

*1
前話でカットされた第四世代の紅椿に搭載された万能装備

*2
手合わせもした




関係ないですけど、友達をあだ名呼びする子が本名をしっかり呼ぶ関係ってどんなのですかね、関係ないですけど。



というわけで、馬鹿転生者バカ話本編終了でございー。更新はあと一話は決まってますが、完全にエピローグ的なあれです。

本当ならガッツリ戦闘描写盛り盛りの話とかも考えたのですが、初期のコンセプト(タイトル)と離れるのでバッサリカットしました。
まさかちょっと妄想した考察もどきからここまで話が続くとは一年前の自分に言っても絶対信じない。
長々となりましたが、見ていただけた全ての方に感謝です。
____目此より

追加で読みたい話。別ヒロインルート解放。

  • まやてんてールート(特に考えてない)
  • うさぎルート1(ハイペ〇オン)
  • うさぎルート2(ダブルオーク〇ンタ)
  • 過去編(ス〇ゲ)
  • まさかの千冬せんせー
  • オリ主初恋の相手(?ルート)
  • チェス盤を返すいちかちゃん
  • (ヾノ・ω・`)イラナイイラナイ
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