真面目に考察する馬鹿転生者は、やっぱり一夏とバカ話をする。 作:目此
03 真面目に考察する馬鹿転生者は、やっぱり一夏とバカ話をする。
「お疲れ様だ一夏。今日は帰るか?」
「補習してください!」
「了解した」
【ISについて②‐1】
「では、この間に続き、ISについてやってくぞ」
「お願いします!」
「今日は《ISの世代》を通して機体の発展について話していこう」
「世代?」
「おう、ISはその発展に合わせて世代分けがされている。ざっと事実だけ言うとお前の“白式”や代表候補生の“ブルーティアーズ”は第三世代に当たる。ついでに学園にある“打鉄”や“ラファール・リヴァイヴ”は第二世代だ」
「へー」
「理解できてないようだな」
「ああ!」
「馬鹿者、自分が命を預ける機体のことをなんだと思ってるんだ」
「ひぇ、その声真似勘弁」
「ISの世代の違い、細かいところは色々あるが大雑把に言えば“
「いめーじいんたーふぇーす?」
「簡単に言えば“考えたことを読み取ってくれる装置”の事だ。これをどこまで
「???」
「順番にやっていこう。まず第一世代だが、これはそこまで難しく考えることは無い。第一世代のISは“今のIS”の雛形を作ったもの」
「雛形?」
「そうだ、大雑把に言えば“空を飛ぶ”“手足がある”“視覚や聴覚の拡張”あたりがわかりやすいだろう」
「あー!前話してたPICとかか」
「そうだ、PICによる飛行技術、マッスルパッケージによるパワーアシストと高精度マニピュレータによる精密作業、そしてハイパーセンサーによる五感の強化。そういったISの基本を形付けたのが第一世代だ」
「はえー、確かに言われてみればその辺が基本って感じがするな」
「そうして、第一世代できた基本形に拡張性を持たせたのが第二世代。現行機の殆どはこれに当てはまり、代表機体としてはさっきも言った“打鉄”と“ラファール・リヴァイヴ”がある」
「拡張性?」
「ああ、拡張性だ。飛んだり、良く見えたりができるようになったISは次に手足があることを活かして“物を扱う”ことを発展させたんだ」
「物を扱う……あ、武器か!」
「正解。第一世代の時、既に手持ち武器は持たせられた。初のISである“白騎士”の時点でブレードや荷電粒子砲があったなんて話がある。そこを踏まえて今度は“何かを持つ”ことの研究を重ね、
「ん?でも、持ったりは元々できるようになってるんだよな?」
「おう、ここで最初に言ったIIfを交えるぞ。一夏、お前さんはISを動かす時どうやって操縦してる?」
「操縦って、体動かして、なんかこう……飛ぶイメージを浮かべるとか……そんな感じ?」
「お、もう答えが出てるな。その通りイメージだ」
「???」
「宇宙猫みたいな顔をするなよ。一夏は自転車は乗ったことあるだろ?」
「お、おう、あるな」
「自転車を操縦する時どうしてる?」
「えっと、ハンドル握ってペダルを漕ぐな」
「うんうん、じゃあ、車を運転する時……と言っても俺らは未成年だから。ゲーセンの筐体を思い出してくれ。どうやって運転してる?」
「ゲーセン……ハンドル握って、アクセルとブレーキ踏んで、あ、シフトレバーの操作もあるな」
「そうだ、んでISに戻るぞ。ISで操縦する時、一夏はハンドルを握ったか?」
「握ってない」
「加速する時、アクセルを踏んだか?」
「踏んでない」
「空を飛ぶ時、レバー操作をしたか?」
「してない」
「どれもしてないのにISは操縦できたし、加速したし、飛んだよな?」
「おう、……あ、そういう事か。ISの時はイメージしてた」
「Exactly.ISの操作は基本イメージ。一夏のイメージをISが読み取って動いてくれる。これがISの基本、IIfの力だ」
「おお、そういうことなのか」
「あとは微弱な筋肉の電位差を読み取ってるのもあるが、今は省略しよう」
「どうしてだ?」
「話が逸れるからな。あくまでIIfがどの程度ISに重要なことなのか知ってれば今は問題ない(すぐ必要になることは黙っておく)」
「おう、分かった」
「さて、第二世代の話に戻るぞ。と言っても既に答えは出てる。なぜ
「えっと……物を沢山使えるように発展させたのが第二世代だから……器用になったとか?」
「確かにマニピュレータの発展で精密作業の効率は向上したが、今はIIfの話だ」
「あーっと、……ごめん、わからない(´・ω・`)」
「少し意地悪が過ぎたかな?実は意図的に説明を省いた機能がひとつあるんだ」
「え、ズルじゃん」
「授業を聞いてれば当たり前に出てきた単語だぞ?」
「……すいません」
「正直でよろしい。んで、省いた機能っていうのは“量子変換”の事だ」
「あー、なんか聞いた覚えがある」
「ある意味、ISのトンチキ性能の極致だぞ。量子変換、その言葉の通り物体を量子に変換して運用する技術だ」
「量子……変換……」(おめめぐるぐる)
「言葉に騙されるな一夏。そうだな、白式の待機状態を見せてくれないか?」
「白式?こいつの事か?」(腕輪見せる
「そうそう、そいつだ。身に付けてて重かったりするのか?」
「うーん、腕時計よりは重いけど、そこまでって感じだな」
「おいおい、それは不思議じゃないか?」
「え、なんで?」
「それは白式の待機状態なんだろ?なら質量も小さすぎるし、いくらISが人が着る装備とはいえ学生鞄より軽いなんてありえるか?」
「あ、そっか。確かに収納……したってこんなサイズにはならないよな」
「そう、そこで登場するのが量子変換だ。少し回りくどく説明したがようは“量子という形で保管できる技術”。IS版四次元ポ〇ットで伝わるだろ」
「わかり易すぎるが絵面が酷い」
「少し香ばしくするなら“異界に存在する専用格納庫”だな」
「香ばしすぎるわ、焦がし醤油と焼いて香り付けした中濃ソース混ぜた匂いよりキツイ」
「ケンカしながらザ・オトコの味ができそうだな」
「そこは
「うっさい、フィーリングよ。あと話戻すが、四次元〇ケットだの異界だの言った通りなんだがその辺の詳しい説明も省くぞ。理由は一夏がパンクするから。だから、別のところに保存されてていつでも取り出せる便利な技術だと思っておいてオーケー」
「助かる(助かる)」
「そして、ISにはその収納ケースに保存できる容量が決まっていて、昔は容量をたくさん食っていたのが少しづつ発展して省スペース化され、空いたスペースに武器や装備を入れる。このあとから突っ込んでるのが
「おお、タンスの中身整理したみたいな感じか」
「例えから生活臭が溢れてるぞ。そしてこの
「おまいう。ってかデートの時は赤いアウターなのな」
「例え話だ、俺は寒色か暗色が多い」
「まぁ、そんなイメージだったわ」
「話を戻すぞー。さて、ここまで第二世代の話
「おう、IIfってのは
「その通り。さすがは一夏、理解すれば早いな」
「へへっ」
たぶん次話で一区切り。
あとIIfの略し方は個人的に使いやすいから使ってるだけです。