真面目に考察する馬鹿転生者は、やっぱり一夏とバカ話をする。   作:目此

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某兎さんの扱い……ワンチャン、オリ主君の介入話を書けと言う見方の方?


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05 真面目に考察する馬鹿転生者は、やっぱり一夏とバカ話をする。

 

 

「ずぞぞ、……うむ、手打ちそばも悪くない」

「へへっ、食堂のお姉さまに、いいそば粉分けてもらったんだ。午前中はそば打ちで充実してたぜ」

「相伴にあずかってる身として言いづらいが、もう少しだけISの勉強に熱を入れて欲しいものよ」

 

 

【オリ主'sISブートキャンプ】

 

「ん?……デュノアか、見学か?」

「うん、一夏が一緒にどうかって誘ってくれたんだ」

「そうか、まぁ、見ていくといい」

「う、うん、ところでさ……一夏は何してるの?」

 

「見て分からないか?()()()だ」

 

「」

「まあ、驚くのもわかるがね」

「驚くなんてもんじゃないよ、なんでISで縄跳び?」

「ISを纏っている感覚になれることと体力作りが主な理由だな」

「どういうこと?」

「まず、感覚になれることはつまりISを操縦する(纏った)感覚……この場合はハイパーセンサーから受ける情報と普段とは違う視点や体格の違いを認識させて、馴染ませることだな。デュノアも会社から一機預かった時に習熟訓練なんかはしただろ、その延長線上だと思えばいい」

「確かに、…………デュノアから受領した時に《パーソナライズ》の傍ら軽く飛行訓練とかしたけど」

「飛行訓練はまぁ、別のメニューでやってるからな。体力作りはそのままだ。せっかくISを使えるんだから、利用しない手はない」

「……もしかして?」

「お、察しがいいなデュノア。その通り今の一夏は()()()()()()()()()()()()抑えているから、ISが“着る重り”になってるぞ」

「うわぁ、酷い」

「酷いとはなんだ、別段完全に切っているわけでない」

「ちなみにどれくらい?」

「自立できるより少し重めになる程度だ」

「どう考えてもひどいと思うよ」

「これでもキチンと一夏のバイタルは確認しながらやっている。お、ちょうど終わったようだ」

「でもなんか直ぐに別の準備始めてるよ」

「ああ、縄跳び以外にもメニューがあるからな。ある程度のインターバルは挟むが基本順繰りのワンセットが終わるまでノンストップだ。怠けてるようなら罰則も設けてるし、それなりに必死になるだろう」

「罰則まで……」

「俺たちはある程度、例えISを纏った状態でも戦えるようにしないといけないからな」

「どうして?」

()()()()()()()()()()()()()だからね。おっと、今は“三人”だったかな?」

「……そ、そうだね」

「……さて、次のメニューが始まったぞ」

「なんで逆さまで色んな輪っかとかくぐり抜けてるの?」

「デュノアも言っていた飛行訓練だが?」

「僕の知ってる飛行訓練と違う」

「アレもPICの効果を実感しながらISの飛行そのものに慣れる訓練だ」

「効果の実感?」

「PICをざっくり一言で言うと?」

「?……慣性を打ち消す機能?」

「そうだ、じゃあ、慣性が打ち消されている間、重力は感じないよな」

「程度によりけりだけど……あ、そういうこと?」

「ここまで察しがいいと説明のし甲斐がないが……予想の通り、今の一夏には重力がないのを……天地逆転の感覚を肌身に馴染ませてる」

「確かにISに乗ってる間は慣性が打ち消されるけど、わざわざそんなふうに教えなくてもいいんじゃない?」

「一番わかりやすいってのが理由だが、それよりも俺としては重力から解放されてるのにわざわざ地面へ足を向ける必要は無いと思う。ISが正しい意味で三次元的機動をできるなら、な?」

「……なんだか、IS博士だね」

「やめてくれ、所詮俺も乗り始めて日にちが経ってないんだ。分かった風な語りで誤魔化してるだけだよ」

「えー、それで一夏にあんなことさせてるの?」

「何を言う、あんなのでも本人にきっちり効果は理解させてるぞ」

「え、そうなの?」

「当たり前だ。効果を理解しないで訓練させるなんて、アニメや漫画じゃないんだから。なにより、自分が何をしているのか、それを理解せずに鍛えて効果は出ないし、なによりモチベーションが上がらない。同じ時間訓練に付き合わせるんだ、少しでも効果があるように思わせないと」

「……思わせるだけなの?」

「ISの訓練は極論、三つの要素を押さえればいいと思ってる」

「三つ?」

「ああ、手足の間合いの慣れ、三次元機動の習熟、そしてISコアとの学習」

「間合いの慣れと三次元機動は何となくわかるけど、コアの学習もそうなの?」

「ああ、むしろ俺はコアの学習の方に念頭を置きたいくらいだ」

「そこまで?」

「ああ、……せっかくだからわかると言ってくれた二つについて説明してくれないか?その話に俺の考え方と差異がなければコアの話にも繋がると思う」

「うーん、分かった。まずは間合いの慣れ……は最初の縄跳びの時に説明してくれた通りかな。付け加えるなら、“武器を持った時”の間合いの測り方も含んでると思うよ」

「……続けて」

「武器を持った間合いって近接武器は意外と遠いし、銃なんかは近く感じるんだよね。逆に相手にする時は近いし、遠く感じる。スラスターっていう爆発的に距離感を狂わせる物も加わると、なおのこと一歩の間合いの間違いが致命的になっちゃうから、かな?」

「三次元機動は?」

「それこそ、間合いの延長だよ。ISはチーターとトラのサバイバルじゃない。猛禽類同士の戦いだから三次元的な空間という檻の制空権争いさ」

「……ふむ」

「例えになっちゃうけど、一夏の場合、主武装が刀だけなんてアンバランスな構成だけど、逆に言えばシンプルに“近づいて攻撃する(斬る)”を“誰にでも”“どこまでも”やらないといけないから、目測を誤ったり、ハイパーセンサーに不慣れだったりなんてことは少なくしないといけない。それこそ試合中(フィールド上)のどこからでも攻勢に移れないとジリ貧で終わっちゃう。位置取りに惑わされず、真っ直ぐに、愚直なほど、相手に接近する。見た限り、一夏の白式はスラスターが大型だから推力もかなり高そうで、それはつまり一気に真っ直ぐ近付くのは適してるけど、反面小回りが効きづらい。なら、一夏は白式の突破力を体で覚えつつ、その突破力を殺さずに相手っていうゴールまで持っていく判断力を養う必要がある、っとこんな感じでどうかな?」

「bravo!oh bravo!!そこまで意見が合うとは思わなかったな。よほど俺よりIS博士だよ」

「えへへ、凄いでしょ。それじゃあ、コアの学習について、教えて欲しいな?」

「いいぞ、そういう約束だ。それと……これはボーナス」っ一般的な記録媒体

「これは……?」

「“俺のログの写し”だ。好きにしたまえ」

「ッッッ!?」

「それでコアの学習についてだが━━」

「ま、まって!」

「━━どうした?」

「どうしてこんなものを僕に……」

「必要なければ捨ててくれればいい」

「でも……」

「話を続けるぞ。なぜコアの学習かと言うとぶっちゃけ、それがISの進化に繋がるからだ」

「…………」

「ISはそも、未だ生まれたばかりの赤ん坊と同じ。良いこと、悪いこと、そんな基準すらない曖昧なことをひとつでも多く学ばせていくのも重要なのだ」

「学ばせる?」

「ああ、学ばせる……とは言っても我々もISを学んでいる最中だ。コアネットワークと《非限定情報集積(アンリミテッド・サーキット)》の双方を用いた多角的な情報の処理。コアネットワークによる群の並列教育とコア自身との対話による個々の進歩。これこそがコアの学習、さしずめ二人三脚かダブルスの練習あたりだろうな」

「個々の対話……ISコアには意思があるって言う話の延長線上なのかな?」

「それで構わない。少なくとも俺はその説は強く影響してるな。(ふーむ、やはりそこは文化圏の違いか、少なくともこの国(作中日本)ではアニミズムが根付いている関係か、付喪神(つくもがみ)やら、米の一粒一粒には七人(七柱)の神が宿るやら、擬人化やら……科学的根拠だの、なんだのは除いて、物に魂(ないし意思)があることに違和感を覚えないのだがな)……事実、初期化(フォーマット)したコアにそれ以前のデータが“残留”している事例が散見されるだろ。それを劇画(アニメ)表現で言えば“記憶喪失でも体が覚えている”みたいなものと思ってくれていい」

「あ、確かにジャパニメーションでそんな感じのお話あったね」

「……意外とフランスで日本のアニメ多いのか?」

「最近は多いよ。……それにお母さんがゴー〇ドラック(グレン〇イザー)のファンだったから結構見てたんだ」

「神はいませり」(号泣

「うわっ、泣くほどっ!?」

「ロボット作品ないし、男の子向け作品に見識のある人が少ないんだ……もしかしたらいるのかもしれんが、なかなか俺や一夏の輪に加わってまで話してくれる友人が居ないんだ(それ以前に一夏に話しかけようとする女子へやべー睨みを効かせるファーストだのセカンドだのが居るのもあるんだがな)」

「友人……かぁ……」(手のメモリを見る

 

『おーい、いい加減こっちも終わったぞー』

 

「ん?ああ、終わったか一夏。片付けはどうした」

『……おう、終わったぞ』

「なら、その壊れた輪っかは後で直しておけよ。大方、よそ見してた(俺とデュノアの話聞いてた)んだろ」

『……俺だってロボトークしてぇよ』

「……はぁ……、それは俺が直しておくから汚れを落としてこい」

『サンキュ、シャルル一緒にシャワー浴びに行こうぜ』

「えっ!?」

「デュノアはこれからお前の活動ログの整理をしてくれるんだが……一夏がやるか?」

 

『…………汗流してきマース』

 

「……ねぇ」

「デュノアも飲み物でも飲んで、一夏が使い終わったら浴びてこい。ログの整理は俺がやっておくから」

「でも……」

「なーに、こっちは普段やり慣れてるからそう手間はかからん」

「うん、……ありがと、ごめんね」

 

━━━━

 

「コアの学習……こんなドンパチ(戦争モドキ)だけを宇宙服に経験させて、どんな進化に繋がるんだか……そう思うだろ?」

「なかなか難しい問題は置いておいて、さっさと作業に取り掛かりますかログの整理はこのまま放置してればオッケー」

「さて…………織斑先生に見つかる前に直しておかなければ」

『デデドン』

「オワタ\(^o^)/」

 

 




・紛らわしい表現の補足
シャル某が劇中で言っている真っ直ぐや愚直は距離的な意味だけではなく、攻撃を掻い潜り接近する効率的な意味です

話の都合上省略した他訓練

・旗揚げ機のランダムな指示に従い、機体を上昇下降させる
・シャトルランもどき
・(参加人数が多い場合)縄跳びはダブルダッチに変更される
といった機体制御や体幹トレーニングが中心

オリ主君はフィッティングしてない打鉄やラファールで一夏よりは高効率・高精度・短時間でこなせるくらいの想定(フワッとした転生要素(特典とかは前世知識くらいの感覚))

たぶん、ブレードの扱い方はファーストとチャンバラしてるんじゃないかな(オリ主のいない所で)

オリ主君の専用機は……

  • なし
  • 無改造訓練機
  • 角の二号機(兎の暴走で作った)
  • 惑星間推進システム搭載非戦闘用
  • 外宇宙航行用AM
  • 対話用新型炉(暴走パート2)
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