タマモのエセ関西弁に関するツッコミはご容赦ください~
感想、誤字報告くださった方、ありがとうございます~
大変励みになり助かっております~
トレセン学園生徒会会長シンボリルドルフ。
確か、無敗の三冠を成し遂げ、七冠まで達成した偉大なウマ娘、だったと思う。
これだけの威厳と人望を兼ね備えているのだから、それを為して生徒会長になったのだろう。
本来、一編入生の歓迎会などに出てくるような立場の人間ではない、と俺は思っている。
この学園の生徒会は異常だ。
生徒会と言いながら、学園内の行事の取り仕切りに始まって様々な規則の制定から取り締まりどころか、果ては学園と交渉して予算を分捕ってきたりURAと折衝までする。
2000人からの生徒を抱えるマンモス校と言えど、一日中生徒会長が生徒会室にこもって残業までして書類決済を行う生徒会など聞いたことがない。
ただ、そうなった理由はなんとなく想像がつく。
学園が取り仕切る仕事を、動きが遅い、歯がゆい、と、どんどん奪っていった結果が、生徒会が膨大な仕事を抱え込む結果となったのだろうと思う。
会社なんかでも、何でもできてしまう有能な人間が、俺がやった方が早いと手を出しまくって、一人に業務が集中するのが常態化してしまうなんてのはよくある話だ。
そうなったのが聡明な現理事長や会長のせいではない、と信じたい。
あっちの世界でゲームとして遊んでいるときもしきりに「全てのウマ娘の幸せのために」を目標に掲げていた会長。
歓迎会の打ち合わせでも副会長のエアグルーヴは、会長はお疲れだから生徒会役員でも同じ美浦寮のナリタブライアンに祝辞を述べさせようとしていたようだけど、逃げられて、エアグルーヴが壇上に立つことになっていたはずだ。
先ほどのステージ下のやり取りを見るに、このような些事は我々が、いや、同じ美浦寮で暮らすことになる生徒会の役員が歓迎の言葉も述べず顔も出さずでは示しがつかない、とかで、疲れた身体を押して出てきたんだろうなあ・・・
ステージに上がったら上がったで、仁王立ちするでもなく、自然体で正面を向いた所作だけで会場を黙らせるとか、すでに指導者としての風格が半端ない。
末恐ろしいよ。
スポットライトが、俺にもあたる。
ステージ上の会長と、ステージ下の俺が、日が暮れ始めて暗くなりつつある会場に浮かび上がる。
会長が、会場を一瞥すると口を開いた。
その視線は、まっすぐに俺へ。
「トレセン学園生徒会 会長、シンボリルドルフだ。
ラベノシルフィー君、トレセン学園への編入及び美浦寮への入寮おめでとう。
我々生徒一同、君を歓迎する。
まず、先ほどのメイクデビュー、見事なものだった。
君はまだ、編入してきて日も浅いと聞いている。
そして編入前はレースと縁のない生活をしていたことも、だ。
よくぞ短期間でここまで仕上げたものだと、素直に感心せざるを得ない。
是非とも、来たるデビュー戦本番で勝って、その技量を遺憾なく発揮して貰いたい。」
ここで、会長は俺から視線を外し、会場を睥睨した。
「さて、この場にいる諸君。
君たちは、彼女についての噂をいくつか耳にしているはずだ。
まるでメロドラマのようなロマンス然り、ウマ娘らしからぬ彼女の遅い脚然り。
なんで彼女のような『走れないウマ娘』がトレセン中央にいるのか理解できない、と言った話もちらちらと耳に入ってきている。
君たちがそう思う理由はわかっている。
彼女は、ウマ娘でありながらウマ娘の『走り方』を忘れてしまっている存在だ。
この学園には、地元で誰よりも速い選りすぐりのウマ娘が集まっている。
全国一の厳しい試験を潜り抜け、ここに立つ諸君だ。
ここに立つのが、どれだけ大変なのかわかっているからこそのその思いだと、私は理解している。
しかし、彼女がここに立つ資格がないと思うのは間違いだ。
彼女は、自分の想いを叶えるためだけに、忘れてしまったウマ娘の走りを取り戻す為に、自分の持てる力を全て振り絞って、実力でこの学園への扉をこじ開けた。
君たちが親の庇護の下、初等教育を受けているときに、親も頼る者もない彼女は自力で結果を残し、社会にそれを認めさせ、針の穴を通すような細い可能性を繋いでトレセン学園への編入という奇跡を成し遂げた。
しかも、それはゴールではない。
忘れたウマ娘の走りを取り戻し、君たちをねじ伏せて、GIのステージに立つと、彼女は言っているのだ。
彼女を笑う者は恥じよ!
追い込みウマ娘が出遅れたと笑う愚を恥じよ!
そして、彼女の言葉の裏に隠された覚悟を見よ!
君たちは、挑戦状を叩きつけられているのだ!
彼女は、君たちという全国有数の、一流のウマ娘を師とし、それを超えるためにここを目指した!
彼女は、必ずウマ娘の走りを取り戻すだろう!
そして、彼女は宣言通り必ずGIのステージに立つ!
私は新たなライバルの登場を祝福しよう!
ラベノシルフィー、ようこそトレセン学園へ!
ようこそ美浦寮へ!」
拳を振るい、どこの軍の士気鼓舞演説かと思わせるような会長の熱烈な演説、いや歓迎の挨拶は終わった。
一斉に拍手が巻き起こる。
俺が会長に向かって黙礼すると、会長は軽く手を上げて、ステージを降りて行った。
先ほどのメイクデビュー披露の賞賛から始まって、おそらくは、俺の為のフォロー、なんだろうな。
実力的に場違いな俺がトレセン中央というウマ娘の魔窟にのこのこ入って来たことに対してやっかむ連中を、シンボリルドルフというこの学園のトップが認めているんだぞ、と牽制をかけてくれた。
・・・けど、俺にも大きな置き土産を残していってくれたな。
俺がGIのステージに立つ、と宣言したのと、シンボリルドルフがラベノシルフィーはGIのステージに立つ、と宣言したのとでは、言葉の重みが違う。
ダメでもともと、最悪ウマ娘としての教養を身に着ける場として無難にトレセン学園で過ごす、なんていう甘い考えは捨てろ、GIを本気で目指せと、退路を断たれた。
トレセン学園中央に所属するウマ娘としての責務を果たせと、皆の前で言われたようなものだ。
改めて、トレセン学園中央が伊達に『中央』を名乗っているわけじゃないって思い知らされた気分だ。
「・・・これにて、美浦寮編入生ラベノシルフィー歓迎会式典を終了します。
この後は、時間の許す限りごゆっくりご歓談ください。」
司会から堅苦しい式典の終了が告げられると、ステージ前に集まっていた人混みが動き出す。
明日は休日とはいえ、トレーニング後の夕食の時間帯に開かれた歓迎会だ、特に接点もない大半の参加者は、ぞろぞろと帰っていく。
残ったのは会場に用意された料理で夕食を済ませようと言った連中か。
主役の俺がいなくなるわけにもいかないので、とりあえず飲み物を取りにテントに向かうと、テントの方から怒声が聞こえてきた。
「貴様!会長に祝辞を押し付けてのうのうと飯を食っているとは何事かっ!」
山盛りのから揚げを載せた紙皿を抱えた黒い影が、残像を残して目の前を駆け抜ける。
祝辞をバックレたブライアンが、会場の肉料理を漁っていたらしい。
額に青筋を立てたエアグルーヴが、これまたすごい勢いでそれを追いかける。
・・・ホントいつも怒ってるな、エアグルーヴ。
そのうち頭の血管切れて卒倒しなきゃいいんだけれど。
二人の追いかけっこを目で追っていると、くいくい、と腰の帯を引っ張られる感触がした。
振り向くと、俺よりちょっと背が低いくらいの青髪ツインテールのウマ娘が、俺の腰の帯を引っ張っていた。
くりっとした大きな目が合うと、ニパッと笑う。
口元にギザ歯がのぞいたやんちゃそうな娘。
あっちの世界に暮らしているときにはついに実装されることの無かった『ツインターボ』が、にへ~、と聞こえてきそうな笑顔で尻尾を振りながらじっとこっちを見つめていた。
なんで急に俺の腰に彼女がまとわりついてきたのか量りかねていると、彼女の耳は力なくだんだん萎れて、すねたような表情を見せる。
そして吠えた。
「ラベなんとかっ!
ターボになにか言うことないの!」
「えっ?えっ?ツインターボちゃん、だよね?
俺君になにかした?」
いきなり、初対面のツインターボに責められて、困惑するしかない。
「む~!
お前のために4つも看板の字書いてやったのに!」
看板?と言われて、ちょっと考え込む。
看板の字・・・って、あれか?
寮の入り口に立ってた、えらくうまい楷書体の案内看板。
あれを、ターボが?
「ここに来るまでの案内看板か?」
「そう!
ターボえらい?」
「えらいえらい。
そっかー、ありがとな。」
ターボが、ふふん、と鼻高々にそっくり返って見せるので、可愛くてつい頭をなでなでしてしまった。
この年頃の娘になでなではまずかったか?と思ったけれど、ターボはもっとなでろとばかりにぐりぐり頭を押し付けてくる。
それならば、と、頭を揺するくらいぐわんぐわんと撫でてやった。
そっか、今日の歓迎会の準備で誰かに頼まれて手伝いしたから、褒めてもらえると思って俺のところに来たのか。
ターボが書道も得意だったとは。
ん~、なんかゲームかアニメかで何か書いていたシーンがあったような気もするけどすっかり忘れていたなあ。
ひとしきり撫でて、ターボが満足したところで聞いてみる。
「歓迎会の手伝いしてくれたってことは、ターボも美浦寮なのか?」
「うん!ターボも美浦寮!
一番高くて見晴らしがいい部屋!」
一番高くて、ってことは、ターボは寮の最上階の4Fに部屋があるらしい。
なるほどね、俺の部屋は3Fの端っこだし、この短期間じゃ玄関とか食堂とか風呂とかで鉢合わせない限りそう簡単にばったり出くわすこともないか。
・・・会長とは鉢合わせたけどね。
「じゃ、今度時間があったら一緒にご飯食べよっか。」
何気に、知り合った学園生で美浦寮にいるのって、隣室の二人を除いたらカフェ先輩くらいしかいない。
身近に知り合いは増やしておきたいところに、ついにあっちの世界では実装されなかったツインターボと知り合えたのは何気に嬉しいところだ。
「いいよ!
いつ?いつにする?
イナリも一緒でいい?」
「イナリ?」
「イナリワン!
ターボと一緒の部屋なの!」
イナリワン?
俺の知らないウマ娘だ。
でも、ツインターボと同室ってことはゲームとの因果を考えると少なくとも重賞を複数勝つような強いウマ娘っぽいよなあ。
「一緒はいいけど、どういう人?
怖くない?」
「うん?
怖くないよ?
ターボのこといつも起こしてくれるし、髪結んでくれるし・・・
あ、でも悪いことするとデコピンする!
ちょー痛いの!」
デコピンかー。
上級生、と見ておいた方がよさそうかな。
「じゃまするで~
なんかイナリとか聞き捨てならん話しとるな~」
「あ!タマモとオグリだ!」
ターボがタマモに突進する。
お~う、と難なくその突進を受け止めてターボの頭を撫でてやっているところを見ると、タマモの方が学年上っぽいな。
微妙にタマモの方が背が小さいってのがまた。
オグリは・・・どこから持って来たのか刺身を盛るような大皿に山盛りの焼きそばを載せて妊婦のように腹を膨らませながらまだもっもっと焼きそばを掻き込んでいる。
ここまでの大食いボテ腹は初めて見たけれど、ホントどうなってるんだオグリの腹は。
「アンタ、やっぱ、編入してきたんやなぁ。
白毛の編入生と聞いてビビッときたで。」
「・・・あの時は・・・(もぐもぐ)・・・とても助かった(もぐもぐもぐ)。
無事故郷のみんなに・・・(もぐもぐ)・・・お菓子を送れた(もぐもぐ)。
感謝する(もぐもぐもぐ)。」
「オグリ、食うか喋るかどっちかにしーや。」
「(もぐもぐもぐ・・・)」
「食うんかい!」
・・・この二人、人気も知名度もあるんだし、レースに出なくなっても漫才で食っていけるんじゃないかな。
「ここにいるってことは二人とも美浦寮?」
「いんや、栗東や。
ウチら明日出かける予定もないし、歓迎会の主がアンタらしいっちゅうんでな、ちょいと顔出させてもらったわけや。
それより、イナリがどうかしたんか?」
「今ターボと知り合ったところだけど、ターボの同室だって言うから。」
「なんや、そないな話か。
てっきり編入早々イナリとぶつかったんかと思ったわ。」
「ぶつかるって・・・イナリって人そんなに沸点低いの?」
「ま~喧嘩っ早いわな。
自称も他称もバリバリの江戸っ子言うてるしな。
ウチより小さい癖に無駄にでかい乳袋ぶら下げたチビ巨乳やで?」
「タマより小さいが・・・(もぐもぐ)・・・イナリは強い。
私も有馬で・・・(もぐもぐ)・・・してやられた。」
自称江戸っ子でチビ巨乳で、オグリを下すくらいの脚を持ってる?
属性盛り盛りの化け物じゃないか!
「・・・ちなみに、みんな学年は?」
「ウチとオグリとイナリが高3で・・・」
「ターボは中等部2年!」
「ターボと同期で、二人は先輩かー。
今更だけど敬語使った方がいいですかね?」
「私は気にしない。」
気づくと、オグリは大皿に山盛りだった焼きそばを完食していた。
セーラー風の上着が膨らんで出たお腹に押し上げられてめくれ上がり、ちょっとまずい位置までたくし上がっている。
本人はむふーと満足げな息を吐いてお腹を撫でているけれど。
「やめやめ。
ホンマに今更やな~。
クリークみたいにタマちゃん呼ばわりせなんだらそれでええわ。
イナリは・・・初対面やったら気い付けた方がええかも知らんな。」
まあ、初対面の相手が上級生ってわかっていてタメ口利く程の太い肝っ玉してないけどさ。
「じゃータマモさん、で。」
「・・・きっしょ!
なんかきっしょいわ。
タマモでええで。」
「私も、オグリ、と。
何故だろうな、君は年下という感じがしないんだ。」
・・・変なところで鋭いなオグリ。
「じゃあ、タマモとオグリ、で。
よろしくな。」
「ああ!
と、そういえばあの時以来、アンタから名乗って貰ってへんで?」
「これは失礼。
ラベノシルフィーと申します、タマモ殿。
知り合いはなぜかベノシって呼ぶけどね。」
「じゃーウチらもベノシって呼ぶわ。」
「ベノシ。
うん、伸し餅みたいでおいしそうでいいな。」
「二人ともよろしく。
それはそうと、ターボ、ご飯だけど、俺の方がトレーニングの時間融通が利くから、ウマホで都合が良さそうなときメッセージ入れてくれる?」
「わかった!
ターボのウマホはね・・・」
ターボと二人してウマホ番号を交換していると、タマモとオグリもウマホを出してきた。
「ウチらの目の前でウマホ番号交換して放置プレイとかええ度胸やんけ。
せっかく知り会うたんや、ウチらも仲間に入れたってや。」
「縁は大事にしろと、故郷のトメさんも言っていた。
私にも連絡先をくれないか。
何かあったら、頼って欲しい。」
「ごめん、二人をないがしろにしていたわけじゃないんだ。
ウマ娘のレースに詳しいわけじゃないからアレなんだけど、二人とも重賞をいくつも勝ってすでに名の売れた立場だろう?」
「ああ、そりゃそれなりに観客を沸かせてきた自負はあるで?」
「そう言われるとちょっと恥ずかしいんだが・・・地元に錦は飾れたと思っている。」
「そういうすごい人にほいほい連絡先くれって、なんか浅ましいかな、ってね。
さっきの会長の祝辞じゃないけど、俺がトレセン学園にいること自体が場違いじゃないかって言う輩もいるみたいだし。」
「そないなこと気にしたらあかん。
そやな、もし、ベノシがそれでも気になる、ちゅーなら、これで黙らせればええんや。
ここは、そういう世界やで?」
タマモが、ポンと自分の脚を叩く。
「まぁ、ウチもさんざんちんまい、走らん言われて卑屈になっとった時期あるからなぁ~。
ま、結果出せばええんや。
ベノシは五体満足で健康な身体を持っとる。
故障して引退したウマ娘なんかいらないならタダでくれ言うで?
今は脚遅いかも知らんけど、フォーム直せば大化けするかもしれん、可能性の塊やんか。
会長やないけど、ちゃちゃっと走り方思い出してウチらをあっと言わせてみぃ!
そしたら誰も何も言えへんようになるで?」
ああ、ムッタートレーナーも出会ったとき、いらないならくれって言ってたな。
欲しい人には、喉から手が出るほど欲しいものなんだ、この俺のウマ娘の健康な身体。
そして、その身体の使い方が下手なのは、俺のせいだ。
俺がこの身体のポテンシャルを殺している。
あの競馬場で、先頭争いをしていた馬の、ラベノシルフィーの能力が、この身体にはあるはずなんだよな。
ふぅ、と大きく息を吐く。
「わかったよ。
二人が卒業するまでに、何とかトレセン学園に所属していますって胸を張れるよう頑張ってみる。
レースの勝利を捧げるとか大言壮語は吐けないけれど、二人と併走できるようになるくらいには。」
「ま、ええやろ。」
「楽しみにしているぞ。」
うん、と頷く二人と俺の間に、ターボが割り込んできた。
「二人だけずるいー!
ねー!
ターボは!
ターボも併走したい!」
手足をジタバタさせてまるっきり駄々っ子モードだ。
「わかったわかった、走れるようになったらターボと一番に併走する。」
「一番?
約束だぞ!」
途端に機嫌を直したターボの頭を撫でて笑いながら、タマモとオグリの二人とも連絡先を交わす。
このターボも、走れば俺よりはるかに速いウマ娘なんだよな。
やれやれ、ちょっと歌って踊って挨拶したら、楽しい二度目の学生生活と思っていたのにな。
トレセン学園に入ってから、どうも背負わされた荷物が重いような気がしていたけれど、今日の歓迎会でこれでもかってくらい重さを突き付けられた気分だ。
とはいえ、別に楽しむな、走ることだけ考えろ、って言われてるわけじゃない。
普通に学園生活を送りながら、この身体が本来得るべきだった立ち位置まで上り詰める。
デビュー戦のステージに立つのは、必至だ。
まずはそこを目指そうか。
ステージ前で団子になって談笑する白い毛並みの3人と、青いツインテール一人。
名の知れたタマモとオグリが近くにいてくれる間は話しかけてくる寮生も少なく、彼女らと別れた後、主役だからとひと気がだいぶ無くなるまで会場にいたんだけど、夕食を取るタイミングをすっかり逃してしまった。
あっと気が付いたときには、食堂の厨房の電灯は消え、会場のテントに用意されていた料理はすっからかん。
そして明日は休日。
寮の食堂はお休みなのだ。
部屋に戻った俺は一人寂しく食事の出ない休日に食べるためにと買いだめておいたバケツサイズのカップラーメンを早くも開封することになった。
ウマ娘世界でもお世話になります、エースクック。