我の進む道こそ王道なり   作:ごーたろんす

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やっとダンジョンに入れた


でもアルフィアとザルドとタイマンはれるのに最初の方いる?


ふははは!土産話ができたぞ!

ーーーふははは!今日も元気であるな!

 

 

 

 

毎朝商店街の子供達は自分達の大好きな王様が来るのを待ってそわそわしている。

 

 

ギル様の声だ!!

 

 

 

ギル様のお声が響き渡ると子供達は一斉に駆け出す。そして飛びついていく。最初はハイエルフ様で本当の王様だということを知って、子供達の行動を不快に思わないかとビクビクしていた。

 

 

しかしギルガメッシュ様は子は宝だと。子を大切にし、その子が成長してまた子を成す。下界の子ども全て、始まりあれば終わりがある。だからこそ願いを繋ぐのだ。我が子がより良くなる為に導き、託すのだ。

 

 

そう説いてくれた。本当にその通りだと思うし、そうありたいとも思う。しかしギルガメッシュ様はこうするのだと王様自ら、私たちのような年寄りまで導いてくれる。

 

 

不敬かと思ったが、一度言ってみたことがある。私達のような老い先短いヒューマンではなく、まだまだ若い子の相手をしてあげてほしいと。

 

 

 

 

 

ーーー戯けめ。貴様ら先達がこの下界を作ったのだ。我は王よ。ならば我がこの下界に生を受けるまでよく発展させたと褒美を取らせなければならん。

 

ふははは!老い先短い?ならば天界への餞別よ。我と話し、我が認めたことを心に秘めて逝くが良い。

 

 

 

 

 

その時集まってた商店街のみんなは泣いていたねぇ。私も泣いちゃったけどね。あ、こらぁ!!ギルガメッシュ様を叩くなんてどういう事だい!!

 

あんたら悪ガキは私らが厳しく教えなきゃならないようだね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーふははは!見たかアルフィア!ルーダとウールの顔を!!ふははは!!なんという顔をしておるのだ!

あやつらはこの王の頬を引っ張ったりペシペシと叩いておったぞ。大物になるだろうな。

 

 

 

 

 

アルフィアはちびっ子女の子達に大人気だ。おねぇちゃんみたいな美人さんになるのっ!!そう言われてよく抱きつかれている。

 

 

 

 

ーーーああ。そうだな。サリアにお揃いの花をもらった。私の髪に良く似合うとな。ギル。子供が欲しい。ベル不足だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルフィア。ベルにそんな成分はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子供達と別れ、商店街の民が色々食材をくれるので教会の場所を教え、別々に住んでいる事を伝えてヘスティアに渡すようにした。

 

ここの住民も子供もヘスティアのことが大好きなので喜んで持って行くと言い、子供達と共に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アルフィア。ダンジョンで気をつけることは?」

 

 

 

「物量と魔石の回収だ。物量は私とギルは全く問題ない。が、魔石の回収はめんどくさい。あれをギルドに持っていけば金になる。ドロップアイテムも同じだ。

 

小さいのは壊しても良い。モンスターには魔石を食べ、強化された強化種がたまにいる。まぁ雑音だ。」

 

 

 

 

ーーーなるほどな。さて行くか。

 

 

 

 

 

大きな階段を下へ降りていく。するとほんのりとした明るさの通路に出た。ここがダンジョン内部か。

 

 

 

 

椿が持って来た刀は想像以上の出来だった。なので一番ランクの低い剣を貸してやった。大喜びで帰る椿をみてアルフィアは孤児院のライと同レベルだと呟き、ため息を吐いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

刀を持って、出てきたゴブリンを、コボルトを斬り倒していく。身体は消え、コロンと魔石だけ残る。

 

 

 

「どういう原理なのだ。まぁ良い。アルフィア。どこまで行く?我はダンジョンの素人だ。今回はアルフィアの指示に従おう。」

 

 

 

「…上層での経験値などカケラにもならん。しかしギルの言うように初日で何か急いでいるわけでもない。まずは18階層にするか。」

 

 

10階層辺りからめんどくさくなって互いに魔法を使って殲滅しながら歩いていく。音がモンスターを吹き飛ばし、さまざまな武器がダンジョンを抉りながらモンスターを爆散させる。

 

 

 

「久しぶりに何も考えずに王の財宝を一斉射出したな。固有結界も使わんからマインドが楽だな。」

 

 

「私も病が治癒して初めてのダンジョンだがサタナス・ヴェーリオンの効果範囲と威力が昔とは桁違いに上がっている。

 

雑音が良く消える。」

 

 

 

各自、必要な事を確認しながら歩いていく。アルフィアは少し躊躇いつつも手を握ってくる。

 

 

「王としたことがこんな風情のカケラも無い所でデートをしてしまうとはな。許せアルフィア。次はお洒落なカフェとやらに誘おう。」

 

 

「ふふ。ギルが横に居ればそれで良い。この私がここまで幸せになれるとは思っていなかった。

 

……メーテリアも、ヘラ、ゼウスファミリアのあいつらも天界で驚いているだろうな。」

 

 

「ふん。我が認め、伴侶に選んだのだ。幸せになるのは当たり前だ。」

 

 

 

そんな話をしていちゃついているが周りは轟音が鳴ってモンスターは消し炭になっている。なんとも恐ろしい夫婦である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーゴァァァァァァ!!!

 

 

 

 

ほう。これが階層主とやらか?……よし。アルフィア。手を抜いて闘い、最後に我の天の鎖で身動きが取れないようにしてアルフィアが決めよ。

 

 

なんでそんな面倒なことを?決まっているだろう。子ども達の土産話だ。何故アルフィアが最後に決めるか?

 

サリアから貰った花を傷つけず、大切にする為に強い魔法を撃つ為に魔力を溜めていた。そして英雄王が姫を守り抜き共に巨大なモンスターを倒す。

 

 

子供達が好きそうであろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーやるぞギル。姫は私だ。ふふ。ベルに書く手紙は追加だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーちょい待て。あれへへヘヘラファミリアの静寂じゃねぇか!!逃げろお前らぁ!!巻き込まれ「祝福の禍根、生誕の呪い、半身喰らいし我が身の原罪

禊はなく。浄化はなく。救いはなく。鳴り響く天の音色こそ私の罪

神々の喇叭、精霊の竪琴、光の旋律、すなわち罪禍の烙印

箱庭に愛されし我が運命よ砕け散れ。私は貴様を憎んでいる!

代償はここに。罪の証をもって万物を滅す

哭け、聖鐘楼。

 

 

 

ジェノス・アンジェラス。」

 

 

 

 

 

 

 

「ゴァァァァァァ!?ぁぁぁぁ(んぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綺麗な鐘の音だ。しかし下品な悲鳴が聞こえたな。18階層の入口付近か?

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふ。姫は英雄王に守られてモンスター消し飛ばしたぞ。ベル。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーざっけんな!!んな理由であんな馬鹿げた魔法使ってんじゃ…………いえ、なんでもありません。はい。え?ハイエルフ??じ、じゃあ九魔姫の?あ、弟様で王様でしたか。

 

 

すみませんすみません。このリヴィラの街はならず者ばかりでして。はい。え?構わない?へ、へい。案内しやす。

 

 

 

 

 

 

「ほう。なるほどな。上手くダンジョンを使っているな。金額などここに店を構えておる者が決めるのだ。我が口を挟む道理がない。」

 

 

 

リヴィラの冒険者。頭取とも言えるボールスは寛容すぎるギルにたじたじである。他の住民も唖然としている。

 

 

「ここは貴様らが作り、発展させた街だろう。ならば貴様らが法よ。だが無法は許さん。貴様らとて我の民。地上の腑抜けた冒険者共よりいくらもマシだ。

 

よって高い金額設定で良い。だが自分達で決めた金額の範囲内でやれ。ボールス。貴様がこの街の頭ならもっと上手く冒険者を使え。」

 

 

 

「へ、へい!!でもギル様。俺ァ自慢じゃねえですが馬鹿ですよ。」

 

 

 

「ふん。貴様らは阿呆だ。貴様らが冒険者で必死でこの街に来た、あるいはここを拠点に下に潜るとき何が一番欲しいか考えよ。」

 

 

 

リヴィラの住民は全員集まってあーでもないこーでもないと話し合う。アルフィアと紅茶を飲んでいると全員がやってきた。

 

 

「ギル様!出やした!まずは回復薬系ですね。あとはゆっくり寝れる宿。それにやっぱり食事です。」

 

 

「ならばこうしろ。まずは回復薬。回復薬と高等回復薬を医療系ファミリアに大量に注文しろ。

 

金が無ければ我が貸してやる。それをボールスの店に置いてしまえ。おい、ボールス。上で買うと一本幾らだ?」

 

 

 

 

それから金額を魔石の金額と平均させて約2倍で売らせることにした。そして簡易治療院のようなものを作らせてそこに酷いやつは寝かせる。

 

その時使ったベッド代も請求。

 

証文を書かせるようにして、必ず取り立てれるようにする。

 

 

 

「まぁ色々あるがこんなものだな。何故冒険者を助ける?理由は簡単だ。貴様ら。今までの貴様らのやっていたことでまた来ようとなるか?

 

少し貴様らの設定していた金額より下げたのは、ギル様に言われて俺は上に行くのを諦めてたことに気づいた。

 

だから頑張ってるお前らには負けて欲しくないとかなんとか言って表に貼ってある看板より価格を下げて先程の価格を言えばいい。」

 

 

 

 

ーーーうおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!やべぇ!正直ギル様怖えしえげつねぇけどすげぇぇぇぇ!!!

 

 

 

 

「ついでだ。我がここに来た時は鍛錬してやる。」

 

 

 

「……え?いいんですかい?いや、ギル様が強いのはゴライアス戦で分かっているんですが俺ら他派閥ですぜ?」

 

 

 

「はぁ。この戯け共め。派閥なんぞ知らん。下界の子は全て我の民。我は民を守り、導かねばならん。その為に貴様らも引き上げてやる。

 

その代わりだ。本当に死にそうなやつ、冒険者としてやばいと思った時は助けてやれ。それさえ出来ていれば貴様らもまた、我の民よ」

 

 

 

全員が良い返事をして武器を取りに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーあのいけすかねぇロキファミリアのようなやつ。そう思っていたことを心から謝りてぇ。

 

俺らは冒険者として上を向くのをやめた、目を逸らした、安定した生活をしたいなんて色んな思いがあって停滞してた。

 

だけどギル様にやってることを認めてもらえた。あのお方と話をしていると何故か安心してやる気が出てきやがる。

 

おう!てめぇら!商売は信用が命だ!信用勝ち取れ!やべぇやつはこっちに連れてこい!

 

 

 

ったくよ。命あっての冒険だろうが。粗末に扱うんじゃねぇよ。テメェ等みてーなガキでも死んじまうと悲しむ人がいる。

 

俺らの王様は悲しむぜ?お前いくつだ?14?金はいらねぇ。だからもう一回助かった命をどう使うのか考えろ。

 

 

……途中まで送りをつけてやる。じゃあな。

 

 

 

 

あっっっっぶねぇ!!15以下はガキもガキだ。王様は子供大好きだからな。本当に感謝してもしたりねぇお人だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも二度と最低最悪の最恐かつ最凶夫婦と模擬戦したくねぇ。レベル上がったよ?でもその前に天界に逝っちまうとこだったんだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地上に戻り、ギルドで魔石を交換する。アルフィアはソワソワしながら子供達のとこにいく。

 

「……サリア。ギルの話を聞け。すごい冒険をしたぞ。」

 

 

子供らは全員聞きたいと家から出てきた。そして少し誇張しながら面白おかしく話を聞かせる。

 

 

目をキラキラして刀を使う真似をしたりお姫様!お姫様だ!とくふふくふふと嬉しそうに笑うサリア。

 

微笑むアルフィアは口を開く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー私はな。この身が救われた瞬間気づいたよ。ギルに会う為に産まれてきて色々な冒険を超えてきたんだとな。

 

 

 

 

 




リヴィラの街ゲットォォォォ!!


ゲットした理由はベルの冒険を少しでも安全にする為です。

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