我の進む道こそ王道なり   作:ごーたろんす

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16話でベルが3人目の眷属と記述していましたが、いつも通り誤字脱字報告をしていただき、アイナ忘れてた!!!

ほんっっっとうに申し訳ございません!!!

こう考えるとヘスティアファミリア、住んでるとこバラッバラだな笑


お義父しゃんはしゅごい!!!

ベルがオラリオに来て、奇しくも同じ主神ヘスティアに拾われた。それからというものベッドに入ってくるアルフィアが白兎のぬいぐるみを我との間に入れてぬいぐるみごと抱きついてくる。

 

 

 

 

 

ーーー嗚呼。ベル。わかるんだぞ?ベルが私達の英雄となるべく歩み出したのは。だがベル……。ベル!べるぅぅ!!

 

 

 

 

 

うむ。鬱陶しいな。最初に出会った時のように鬱陶しい。もうこれは依存性では無いだろうか?ベルには中毒性のある何かが分泌されておるのか?

 

家から一歩出ればいつものアルフィアだが家の中だとまるで思春期の小娘のようになってしまう。

 

姉上と気晴らしに喧嘩でもさせようかと思ったがロキファミリアは深層に遠征に行っているとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーただいまぁ!!お義母さん!!お義父さん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

パッと離れ、いつも通り微笑んでベルにおかえりと言う。呆れて物が言えん。ベルはベルでアルフィアに抱きついているし。こいつも神々の言葉のマザコンとやらだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーほう?ミノタウロスと戦った?助けられて血まみれにされたが、お礼も言えなかったと。ほほう?ベルよ。

 

アイズに惚れたのか??

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーあの小娘め。私より強くなければやらん。というかあの雑音共は何をしている。何故あんな小物に五階層まで逃げられるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お義母さんとお義父さんに再会してから朝はお義母さんが鍛錬の相手をしてくれるようになった。

ザルド叔父さんがどれだけ手を抜いてくれていたのかがわかる。

 

 

お義母さんは僕に隙があるとすぐに木の棒で叩いてくる。でも見えてるから避けられない筈はないのに、身体の重心が避けられない体勢になっているのも見切ってやっているらしい。

 

 

 

 

お義母さんしゅごい……。

 

 

 

 

それが終わると朝ごはんを神様も一緒に食べてダンジョンに行く。ご飯はお義母さんとお義父さんが交互に作ってくれる!

 

ザルド叔父さんの方が美味いのが腹立つとお義母さんは言うけど僕は全部美味しいよ??

 

 

 

それから神様はバイトに行って僕はダンジョンに行く。エイナさんがアドバイザーに付いてくれたから、お義父さんもお義母さんも安心してた!

 

 

エイナさんにはお義父さんとお義母さんのこと言ったらびっくりしてた。絶対に死なせないっ!って厳しく勉強させられたけど。

 

お義母さんに五階層までは許可してもらったから隅から隅までダンジョンの階層を探検してギルドで貰える地図と別に書いて行って、帰ったら答え合わせをしている。

 

 

その日も普段通りにダンジョンの5階層に潜っていた。

 

 

 

 

 

「ブモォォォォォォォォ!!!」

 

 

 

 

 

「なんで!なんでミノタウロスが!?」

 

 

 

 

まずいまずいまずい!!この道を通したら4階層に行っちゃう!降りる前に何人もの冒険者がいた!

 

 

僕が逃げたらその人達は…!!!

 

 

 

 

 

覚悟を決めろベル・クラネル!!ここでこのミノタウロスは縫い止める!!

まずはここから引きつけて4階層に行けなくする!!

 

 

 

石を拾ってミノタウロスに投げる。こっちを見て鼻息を荒くしているので挑発する。

 

 

「こっちにこい!!ザルド叔父さんのご飯にしてやる!!」

 

 

「ブモォォォォォォォォ!!ブルル!」

 

 

走って追いかけてくるので僕も全力で逃げる。正直お祖父ちゃんの書いたアルゴノゥトを読んでるからめちゃくちゃ怖いぃぃぃぃぃぃ!!!

 

 

 

 

行き止まりのそこそこの広さのあるルームに入って後ろを向くと若干遠くにミノタウロスがいた。あれ??もしかして追い切れてなかった??

 

ミノタウロスは行き止まりを見てすごく鼻息が荒いが確かに笑った。もう逃さないと言わんばかりに。

 

その顔を見てムッとしてしまう。

 

 

 

ーーーミノタウロス?手刀で一撃の雑音だ。

 

 

 

 

 

ーーーミノタウロス?雑種だったな。なぁに。ベルもすぐに倒せるようになる。

 

 

 

 

 

ーーーミノタウロス?焼くと美味いぞ。

 

 

 

 

 

お義母さんとお義父さんとザルド叔父さんより遙かに弱いくせに。いや僕も遙かに弱いけど食べられないもんね。

 

 

それに……追い詰めたのは僕だ!!ここに縫い付けてやる!!下から来たってことは迷子か、何かから逃げたから。

 

エイナさんが言ってた。迷子にはならないって。たまに階層を渡って出現するモンスターがいるらしいけど上層はないって。

 

なら何かから逃げた筈。その何かは十中八九強い冒険者。

 

ヒドイ冒険者じゃない限り追いかけてる筈だ。ここにこいつを縫い付けていれば僕がダメでも他に被害は出ない!!

 

 

 

「いくぞミノタウロス!!」

 

 

一気に懐に踏み込む。ミノタウロスは反応しているがこの体勢なら僕の方が有利!

 

ナイフで肉体に斬りつける。

 

 

 

ーーーパキン。

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

ナイフがポッキリと折れていた。ギルドの支給品じゃダメだった。ぼさっとしていたらやられると思いすぐに間合いを取る。

 

 

 

ーーーお義父さん。上層では使うなって言われてたけど使うね。

 

 

鞘にしまっていた大好きな父から貰ったナイフを出して構える。

 

 

 

「深紅のアゾット。御守り代わりって言ってたけど、ミノタウロス。君は僕より強い。だからこそ負けられない!!僕は家族を守り抜く英雄になるんだ!!!」

 

 

 

ミノタウロスの振り回す両手を冷静に見て躱すが、風圧だけで頬が切れた。余裕は全くない。手加減してくれるお義母さんやザルド叔父さんとは違う殺意。

 

 

不幸というしか無い。不運と言ってもいい。たまたまベルの踏み込んだ場所が、地面が脆くなっていた。

 

結果、ベルがこの戦いでついにミノタウロスの腕が当たる位置から逃れられない体勢になってしまった。

 

 

 

「っっっっっ!!がっっっっ!!!」

 

 

 

そのまま壁に叩きつけられた。咄嗟にできることは避けるではなく自ら腕がくる方向に全力で飛んで衝撃、威力を受け流すこと。

 

しかしレベル1がレベル2でも単独で挑むと食われかねない膂力を持つミノタウロスの攻撃を全て受け流すのは不可能だった。

 

 

ーーーい、息ができない!!動かないと!!ダメだ!!諦めない!!帰るって約束したんだ。

 

神様にも、エイナさんにも、それにお義母さんとお義父さんにも。

 

 

 

ミノタウロスはゆっくりと歩いてくる。目の前に足がある。ただでやられてやるか!機動力を削いでやる!!

 

 

 

「ーーーーーああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

全力で吠えた。のに、ミノタウロスは細切れになって僕は血まみれになった。どゆこと??

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの…。だ、大丈夫…ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

………ふぇ?金髪の妖精さん???

 

 

 

 

「ご、めんなさい。その、あのミノタウロス…。私達が逃しちゃって…。怪我してる?」

 

 

 

 

 

……!!!!

 

 

 

 

「っっっだぁぁぁぉぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

全力で何故か逃げていた。ギルドでエイナさんと何故かギルド長のロイマンさんにも怒られて、心配された。

 

でもみんなを守ろうとしたことは褒められた。それに約束を守ったことも。えへへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどなるほど。我の息子は英雄となるべく自らを鼓舞して敵わない強敵にも立ち向かったのだな。

 

ふふ。ベルよ。さすが我が子だと言っておこう。説教は無しだ。アルフィアが十分すぎるほどしたようだしな。」

 

 

 

帰ってお義母さんに褒められたけどそれはそれ。これはこれと正座をしてコンコンと説教された。

 

 

「あい。ごめんなさいお義父さん。」

 

 

 

「良い良い。だがベル。ベルが我等を守りたいと思う事と我等がベルの未来を守ろうとすることは同義よ。

 

だからこそ強くなくてはならん。そして相討ち、もしくは相手の戦闘力を削ぐなどという考えは既に負けている。

 

そんな考えは捨てよ。王と英雄に敗北の2文字はない。逃走は戦略的撤退よ。敗北では無い。その判断を間違えぬようにな。

 

 

さて!ベルも無事で英雄としての道を進んでいることだ。今日は久しぶりにあの女将の店に行こうではないか。」

 

 

 

「ええー!?ギ、ギル君。みんな、ごめんよ。今日はベル君を紹介してくれたお礼にスージー君とこの家族にご馳走するって言っちゃってるんだ!」

 

 

 

「なるほどな。それで晩御飯はいらんと言ってきたのか。ならばヘスティアはまた今度だな。」

 

 

 

「うん。ごめんよ!今日は家族水入らずで楽しく過ごすといいよ!ベル君!今日はそのままそっちに泊まっちゃっていいからね!」

 

 

ヘスティアは慌てて出て行ったので3人で豊穣の女主人に向かった。

 

 

「あれ??何か忘れてるような……。あ。お、お義父しゃん……!」

 

 

「ん?どうした。」

 

 

ーーー朝、ご飯をくれたシルさんに夜食べに行くって言ってたのに忘れてた!!

 

シルさんのお店にしてください!とお願いすると良いぞと言われたのでホッとする。

 

2人の手を引いて声をかけられた店の方に行くと見つけた!!

 

 

 

 

「………ベル。ここが豊穣の女主人だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は今、間抜けな顔をしてる自信がある!!!

 

 

お義母しゃん笑わないでよぅ。

 

 

 

 

 

 

 

3人でカウンターにベルを真ん中に座らせ、料理を注文していく。

 

 

「ほー。シルの客が王様と静寂の息子かい。可愛い子だねぇ。というかシルあんた良くこんな子を騙したね。」

 

 

お義母さんのデコピンをくらって吹き飛び、額が真っ赤のシルさんは涙目で料理を運んできた。

 

 

「だってミア母さん。ベルさんが今オラリオで噂のパンドラの箱(アンタッチャブル)の息子なんて知らなかったんですもん。

 

(これは手を出せないわね。ヘディンとヘグニが敵対する事になる上にあの2人が崇拝して勝てないと言わしめる下界の王様にレベル7の時点で病気さえなければヘラファミリア最強に勝てると言われてたアルフィア。

 

そこに恐らくゼウスファミリアのザルドまでいる。どうすることもできないわ……!)」

 

 

 

 

ーーーーー……??何故女神が人のふりをして働いているのだ?まぁこちらに害が無ければどうでも良い。

それにミアも許可しているようだしな。

 

 

 

 

全知なるや全能の星がとても仕事をしてしっかりと気づいているギルガメッシュだった。

 

 

 

「どうでも良いけど王様。今日、ロキファミリアの宴会の予約が入ってるよ。面倒ごとだけ起こさないでおくれよ。

 

するなら外でやっとくれ。」

 

 

 

「ふむ。店の迷惑になりかねんな。アルフィアも王妃となったから挨拶に来るだろうしフード被っておくか。」

 

 

 

フードを被り、ベルの終わる事のない話を聞いて楽しく過ごしているとロキファミリアがやってきた。

 

どう謝罪をしてくるか楽しみだと思い、今は宴の場なので放置する事にした。

 

 

しばらくしていると姉上とアルフィアにボロボロにされていた狼人が何やら面白そうなことを始めた。

 

 

「よっしゃぁ!!アイズ!!あの話してやろうぜ!!」

 

 

 

「……??」

 

 

「あれだよあれ!あの兎野郎のことだ!」

 

 

 

その瞬間アルフィアが行動に移そうとしたのでベルの目の前で唇を塞いで黙らせる。アルフィアは頬を、いや首から上を真っ赤にしている。

 

 

「な、な、な、何を!」

 

 

「面白くなりそうだ。あの狼人が何を言うのかな。だから福音は待て。」

 

 

ベルは目をキラキラさせてこちらを見てくる。

 

 

 

お義父しゃんしゅごい……!お義母しゃんの福音止めた!!

 

 

 

 

 

「五階層までミノが逃げたやつ??あれ怪我人いなくて良かったねー!」

 

 

 

「そうそう!それだよ。五階層でな、明らかにルーキーの兎みてーなガキがミノにやられそうになっててよぉ!

 

間一髪ってとこでアイズが助けたんだけどよ、その兎野郎、ミノの血まみれになって白兎が赤兎になってやがった!!

 

 

ギャハハハハハハ!!なぁアイズ!あれ狙ったんだろ?」

 

 

 

「……そんなこと、ないです。」

 

 

 

「しまいの挙句にウチのお姫様、テンパってしどろもどろになってるしよぉ!!

 

それから兎野郎は本当にルーキーかよってくらいの速度で走って逃げてやんの!!お姫様逃げられた感想は?」

 

 

 

「!!!ベートさん…嫌いです。」

 

 

ロキファミリアの席は大爆笑だ。ベルは顔を真っ赤にしてアルフィアにそっくりなまるでトマト野郎になっている。

 

 

 

「ベート。その子も笑い者になる。いや、アイズが良いと言うわけではないが他派閥の子を巻き込むな。

 

それにその件は我々の落ち度だ。あまり公の場で口にするな。まだ謝罪もできていないというのに。」

 

 

 

狼人は酒を飲み、空のジョッキをドンッと机に置く。そして姉上を見てニヤッと笑う。

 

 

「うっせーんだよババア!笑ってねーとやってられっか!」

 

 

「……そうかそうか。貴様にはまた折檻が必要みたいだな。よかろう。ちょうどアルフィアにも再挑戦しようと思っていた。

 

貴様も連れて行ってやろう。三つ巴でな。」

 

 

「……それ、ベートが一人になるだけだよねリヴェリア。僕でもそこには行きたくないよ。」

 

 

ロキファミリアの全員が頷いていた。

 

 

「はっ!上等じゃねーか!ババアもあの音ババアもぶちのめしてやらぁ。いつからそんなに日和るようになりやがったフィンよぉ!?」

 

 

「おいこらクソ狼。誰に絡んでんだ。ぶら下がってるもん引きちぎるぞテメェェェェェ!!」

 

 

団長ラヴのバーサーカーが狂化しました。そんな音声が流れたガレスだったがふと気づいたことがあった。

 

 

「のう?ベートよ。その子はルーキーじゃったよな?」

 

 

「ああ。兎野郎な。確実にルーキーだと思うぜ。なんせ転がってたナイフはギルドの支給品だったしな。」

 

 

「ならなぜいつもお前のいう雑魚という言葉が出てこん?」

 

 

 

確かにとロキファミリア全員が、ベートをみる。ベートは顔をこれでもかと顰めるがまた酒を煽ってから口を開く。

 

 

 

 

 

「あいつはルーキーのくせに俺等が行く5分程度だが耐えていた。」

 

 

 

 

その言葉にざわつく。あのミノタウロス相手にルーキーが5分も耐えていた?

 

 

「それだけちゃうやろ?主神命令や。ベート。言い?」

 

 

 

 

「……ババア以外全員そうだ。いつからロキファミリアは日和るようになった?勝てねぇ相手。格上相手に勝つ気で挑まない。くだらねぇ!くだらねぇ!くだらねぇ!!!

 

ババアと音ババアの時もそうだ!!逃げるやつ!声をかけるやつ!それだけじゃねぇか!

 

喧嘩してよーが、冒険者なんだから参加してぶん殴りゃ良かったんだよ!!」

 

 

 

 

「いやだってあれは無理じゃない?あんたもボロ雑巾になってたじゃない。それに日和るって言ってたけど団長はロキファミリアのみんなの命を預かってるんだから安全策を立てるのも当然でしょ?」

 

 

冷静になったティオネがベートに説明していく。しかし次の言葉で何も言えなくなる。

 

 

「……あのガキは吠えたぞ。やられそうになっても意地と根性でミノの脚をナイフで突き刺してやがった。

 

レベル1。それもルーキーができるのにレベル5の俺、テメェ等ができねぇなんてのは通用しねぇ。

 

立場?んなもん関係ねぇだろ。ババアは最初俺になんつったよ。

 

 

音ババアにまた挑むっつってんだぞ。ババアはレベル7だがあの音ババアはそれより上だ。レベル1のルーキー。レベル7でロキファミリアの副団長が格上に挑むっつってんのに何を理由つけて逃げてやがる。

 

 

はっきり言ってやるよ。ババア以外の全員あの兎野郎以下だ。冒険者って名乗るのやめちまえ!!」

 

 

 

ーーーふはははは!!!聞いたかアルフィア?

 

 

 

ーーーああ。あの生意気な小僧が。だが見込みがあるな。おや?ベル。何を恥ずかしがっている。ふふ。お義母さんに抱きついて、まったく。

 

 

 

 

ミアから一番高い酒をもらいそれを持ってフードを被ったままロキファミリアの席に歩いていく。

 

 

「ああ?なんだテメェ。」

 

 

 

「くくく。ふはははは!!貴様の名を名乗れ。貴様は間違いなく冒険者だ。そこいらの雑種とは一線を画している。」

 

 

 

酒を渡してやるとロキはギル!?それ神酒やんか!?と大慌て。エルフは全員平伏し、姉上は驚き、目を見開いていた。

 

 

「ああ?あーババアの弟か。王なんだっけか?ベート。ベート・ローガだ。」

 

 

「まぁ飲め。そういえば息子が世話になったようだ。礼を言っておこう。」

 

 

「「「「御子息がもう産まれていた!?え?でも?え?」」」」

 

ベートもへ?という顔をして赤ん坊の世話なんかしたか?と必死で考え、姉上はどういうことだ!!いつできた!と近寄ってくる。

 

他のエルフは混乱の極致である。店員のリューにはロキファミリアが来る前に教えていたのだが、わかるわかると頷いていた。

 

 

「やかましいぞ。アルフィアが産んだ子ではない。義理の息子よ。アイズが助けたあの兎野郎こそ我が自慢の息子よ。」

 

 

 

ベートは神酒を吹き出し、姉上は唖然として、同胞達はそりゃベートも認めるわと思った。

 

 

「…マジかよ。んで?息子を危険な目に遭わせた俺等に報復ってか?」

 

 

「否。あれはベルにとって英雄となるために必要な一歩。それをベル本人の口から聞いた我等が出たら器の大きさが知れるというものよ。

 

そしてベート。貴様は目を曇らすこともなく、現状を理解して格下も格下のルーキーであるベルを認めた。それは本当の強者のみができることよ。

 

よってこの酒を褒美として持ってきただけだ。

 

しかし祝いの席だからな。違うファミリアで王たる我がここにいては肩の力も抜けまい。

 

ミア!我はもう帰る。」

 

 

それだけ言って外に出る。ベルもご馳走様でした!とミアに言い、ベートのところにいく。

 

 

「ベートさん。……負けません。」

 

 

キョトンとするベートだが言いたい事がわかったのか獰猛な笑みを浮かべる。

 

「吠えんな兎野郎。テメェを待つ気はねぇぞ。」

 

 

にっこり笑ってベルも出口に来た。最後にアルフィアがゆっくりと女王の様に歩く。

 

 

「行き遅れ。いつでも相手をしてやる。ついでに1つ教えておいてやる。スキルに不老長寿というものが出た。病気があったとこにな。

 

ハイエルフとほぼ同じ寿命になるというのが主神の判断だ。早く相手を見つけないと死ぬまで行き遅れと呼ばれるぞ。

 

 

あと狼。貴様は見込みがある。行き遅れとこい。英雄の作法を教えてやろう。

 

 

 

 

……それと別で私の事をババアと言った回数半殺しにするからな。逃げるなよ。安心しろ。聖女より良い回復があるからその日の内に終わらせてやる。」

 

 

 

「お前だけは許さんぞアルフィア。」

 

 

 

 

「お、おおおおう。じょ、上等じゃねぇか…!?」

 

 

「くっそビビっとるやんベート。それでも戦おうとするんは神やけど尊敬するわ。」

 

 

 

ブチ切れリヴェリアに酒をびちゃびちゃと溢すベートを見てロキは笑いを堪えることが出来なかった。

 

 

そしてベルという、あの王とアルフィアの義理とはいえ認められている息子。そしてロキファミリアにおいて苛烈過ぎるほどの実力主義のベートをルーキーの状態で認めさせ、負けない。

 

追いつき追い越すという宣言を正面からする胆力。何一つ嘘の無い台詞に鳥肌が立ってしまった。

 

 

間違いない。あの子、いや、あの家族は下界の救済の要にして本物や。それをこの目で見れるなんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼。本当に下界に降りてきて良かった!!!

 




ベルのヒロイン→ベートきゅんが立候補しました。

原作ヒロインの口下手のせいで全然登場しねー!!!

やっぱ掘って厚くすると文字数増える。話数分けて書いていいかなぁ?

ちなみにベートきゅんは4回半殺し(ヘラファミリア基準)にされます。

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