我の進む道こそ王道なり   作:ごーたろんす

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ギル様どうやってランクアップさせるか未だに悩んでる笑


感想と誤字脱字報告本当にありがとうございます。

分かりづらい表現をしているのをどうにかしたい今日この頃。


それぞれの女神達

ーーーベル君は無理をする。無理ができてしまうんだ。鍛錬ですらアルフィア君に気絶させられるまで自分から続けていく。

 

ボクはギル君、アルフィア君、アイナ君、そしてベル君に救われた。救われたんだよヘファイストス。

 

特にベル君には一人で寂しい想いを楽しく、嬉しい想いに変えてもらった。あの子がなんで英雄を目指して、あんなに覚悟をしてるかわかるかい?

 

 

 

 

ーーー……わからないわよ。私の眷属ってわけじゃないし。でも下界の子だから憧れて、とか?

 

 

 

 

ーーーそうだよね。確かに憧れてるのは間違いないよ。でもボクは聞いたんだ。アルフィア君との鍛錬で気絶するまでしないで良いんじゃないか?って。

 

 

 

 

 

 

 

「神様。僕は強くなりたいです。あのトップファミリアのベートさんにだって認めてもらった。それはあの時、僕の英雄への憧れを、道を定めてくれた人がいたから。

 

王の中の王で、英雄の中の王。お義父さんがお義母さんと叔父さんを助ける為に挑んだ冒険。

 

それは4歳だった僕にすごく眩しくてそこに行きたいと思わせてくれた光景だったんです。

 

……僕の英雄像はあの強くてカッコいい家族を守りきる、幸せな光景を誰にも奪わせない英雄なんです。

 

だから強くないといけない。」

 

 

 

クリッとした深紅の瞳に炎を灯して真っ直ぐに自分を見てくる。あまりにも高い目標。

 

ボクの目から見てもギル君とアルフィア君は別格だ。その2人をまもりたい。それだけじゃなく、王であるギル君の物理的に守れない、手の届かないところすらも守る。

 

だからこそ必死で手を伸ばし続ける。

 

 

 

 

 

ーーーだからあの子には相応しい武器が、あの子を支える武器が必要なんだ。ヘファイストス。ボクに出来ることはなんでもする。

 

ボクの全てを賭けても良い眷属(ベル君)が現れたんだから。だから、だから頼むよ。もう指を咥えて見るだけは嫌なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘスティアの母としての愛情、そしてベル・クラネルの優しく、純粋な覚悟を聞いてヘファイストスは己の中の炎が燃え上がるのを自覚した。

 

 

ここまで自らが打ちたいと思う担い手がいただろうか?ヘスティアは下界に降りてきてほぼ力を封印されている自分に打たせてくれるだろうか?

 

 

 

 

 

 

ーーー……ヘスティア。私が打ちたいって言ったらどうする?もちろんあんたの小さな英雄の武器。うちの一番できる椿に任せても良い。

 

 

 

 

ーーーそんなの椿君には悪いかもしれないけど一番信用してて一番好きなヘファイストスの方が良いに決まってるじゃないか!!

 

 

 

満面の笑みと共に抱きつかれる。ああ。こういうところが天界の時からこの大切な神友にはあった。

 

 

 

ーーーわかった。わかったから離れてちょうだい?私の武器が小さな英雄の相方になるなら、そんな嬉しいことはないわ。

 

要望は何?ヘスティア。

 

 

 

ーーーナイフか短刀ってギル君は言ってたよ。それと鍛治をする炎は僕の炎でやってほしい。あの子には聖火(ウェスタ)が宿ってるんだ。

 

 

 

 

ーーー聖火(ウェスタ)ですって!?どんだけ規格外なのよ…。わかったわ。やってやろうじゃない。

 

 

気炎を上げ、本気で鍛治をする鍛治神と優しい炎を灯す炉の女神が共にいずれ英雄になる子供の為に武器を作成し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「集まってもらってすまない。」

 

 

 

 

「てめぇの為に集まったんじゃねぇ。クソ猪。要件だけさっさと伝えて解散しろ。」

 

 

「「「「そうだそうだ。ささっと終わらせろ。」」」」

 

 

「口だけは達者な愚物め。黙って聞いていろ。」

 

 

 

「うるせぇよ陰険エルフ。」

 

 

「誰の真似だそれ。」

 

 

「口下手。」

 

 

「メンタルクソ雑魚は黙ってろ。」

 

 

 

「羽虫は喋んな。そもそもそれ誰の真似だ。元がクソダセェからやめやがれ。」

 

 

 

また始まったとオッタルはため息を吐きそうになるがとんでもない殺気が会議室に襲い掛かる。

ガリバー兄弟は固まってしまい、アレンは毛を逆立たせている。

 

殺気の出所を見ると瞳孔が開いているヘグニとメガネを握りつぶしているヘディンがいた。

 

 

 

 

「……俺がダサいのは、別にいい。でも元がクソダサい?ギル様を侮辱したんだよね?殺してやるよ。」

 

 

「愚猫が。誰に対して物を言ってやがる。有象無象の雑魚の分際で調子に乗るなよ?」

 

 

 

オッタルは気がついた。この2人はフレイヤ様に忠誠を誓っておらず、フレイヤファミリアの中でも異端である。

 

その中で忠誠を誓っている王。フレイヤ様から聞いたことがあるが、エルフの王であり、かの静寂を伴侶として迎えている下界の王。

 

その王を間接的にとはいえ馬鹿にされたのだ。だがこれからフレイヤ様が来られるのに血まみれはまずい。

 

 

 

「ヘグニ、ヘディン。すまないがフレイヤ様がもう来られる。それが終わってからにしてほしい。それとアレン。今のはお前が悪い。間接的とはいえフレイヤ様を馬鹿にされればお前も同じことをするだろう。」

 

 

「ちっ。私はメガネを取りに一度部屋に戻る。ヘグニ。抜け駆けするなよ。」

 

 

「うん。フレイヤ様のお話が終わったら殺す。」

 

 

アレンは舌打ちをするがどう見ても痩せ我慢だ。ガリバー兄弟ですら冷や汗を流している。

 

「アレン。死ぬなよ。」

 

 

「……うるせぇ。」

 

 

 

ヘディンも戻り、シーンとした部屋の中でフレイヤ様が来られるのを待ち続ける。あまりにも空気が重い。

 

 

「……そういえば。昨日フレイヤ様が神々の宴に行かれたんだが少し珍しいことがあった。」

 

 

正直これは自分の宝物として黙っておこうと思ったが、少しでも空気を良くしようと勝手に口が動いた。

 

 

「宴を最後まで楽しんでおられたのも珍しいのだが、その後に女神だけで酒を飲みに行かれたのだ。どうも女神ヘスティアがフレイヤ様の愚痴を聞いて慰めてくれていたようだ。」

 

 

「???女神ヘスティア??」

 

 

「誰だ??」

 

 

「ヘスティアファミリアなんてあったか?」

 

 

「知らない!」

 

口々にガリバー兄弟が言うが、ヘディンとヘグニはピクリと反応していた。

 

「フレイヤ様は羽目を外されたのか眠ってしまってな。女神ヘスティアが女神ロキと女神ヘファイストスを放って俺に伝えに来てくれたのだ。その時の言葉に感動してしまった。」

 

 

 

ーーーあ、君がオッタル君だろ?フレイヤ寝ちゃったから連れて帰ってあげてくれないかな?美の女神に手を出す馬鹿はいないと思うんだけどね。

 

でも君達はフレイヤが好きなんだろー?なら他人に寝顔なんて見せたくないだろ?ボクもフレイヤのとこの子が嫌な思いするのは嫌だしね!

 

 

 

おお!とガリバー兄弟、そしてアレンですら耳と尻尾をピクピクさせる。ヘディンとヘグニの雰囲気も柔らかくなってきた。

 

 

「かの女神は善神中の善神だと思った。そもそも女神ロキや女神ヘファイストスとフレイヤ様を同席させられるのは女神ヘスティアくらいのものだろう。

 

それとヘグニ、ヘディン。女神ヘスティアからよろしく伝えてほしいと伝言を預かった。確かに伝えたぞ。」

 

 

ガリバー兄弟とアレンはバッと2人を見る。

 

 

「……ギ、ギル様の主神だから当然。ヘスティア様は俺も大好き。」

 

 

「ふっ。かの女神らしい。他派閥の我らが訪問しても笑顔で迎えてくださる。とても暖かいお方だ。」

 

 

とても誇らしそうに女神ヘスティアのことを語る2人に固まるガリバー兄弟とアレン。あれ?こいつらフレイヤファミリアだよな?とか言うな。

せっかく空気が柔らかくなってきたのに。

 

 

フレイヤ様がちょうど来られたので全員椅子に座ってフレイヤ様を見る。

 

 

 

「ごめんなさいね。忙しいのに。昨日の宴で私も思うことがあったからちょっとファミリアとして徹底して欲しいことがあるの。」

 

 

珍しい。フレイヤ様がファミリアの事で口を出してくるのは滅多にない。

 

 

 

「まず一つ目ね。イレギュラーとかあるだろうけどダンジョン内では油断も慢心もしないこと。

 

ロキファミリアがミノタウロスを逃した話聞いたでしょ?あれルーキーの子が襲われちゃったらしいのよ。

 

何よりあなた達がそれで悪く言われるのは嫌だし、怪我をしたり天界に還ったりするのはもっと嫌だから。」

 

 

ここまで我らの身を案じてくれるとは…!!フレイヤ様に今一度忠誠を誓おう。

 

 

「二つ目なんだけど。こっちの方が問題よ。兎さん、ウチに面談きてたのに門番してた子が勝手に追い返してるの!!

 

私知らなかったし、それでシルとしてちょっかいかけてアルフィアにデコピンされたのよ!!」

 

 

兎さん???となるガリバー兄弟とアレン。

 

 

「……フレイヤ様。もしや御子息を勝手に追い返した有象無象の愚か者がいたということですか?」

 

 

「べ、ベル君俺と同じファミリアになってたかもしれないの?」

 

 

「そうなのよ!!それでね兎さん全部の探索系のファミリアに断られたんですって!タケミカヅチのとこだけタケミカヅチがちゃんと対応してたみたいなのよ。

 

ヘスティアがそれについて本気で怒ってて。」

 

 

 

「「殺す。」」

 

 

またか!!何度か見せられたあの少年についても白黒エルフの地雷なのか!!

 

 

「まて羽虫。誰だその兎ってやつは。」

 

 

「ヘスティアファミリア。2週間程前に冒険者登録したレベル1のベル・クラネル。ギルガメッシュ王とアルフィア王妃の義理の息子で暴喰のザルドの弟子だ。

 

そして我らの英雄たるに相応しい子だ。」

 

 

「べ、ベル君は、毎日アルフィア様に止められても気絶するまで挑む。それに、俺らが挨拶に行った時に言ってくれた。」

 

 

 

 

ーーーお義父さんの配下??じゃあザルド叔父さんと一緒ですね!僕は家族を守る為に。お義父さんの手が届かないとこを全部守る為に英雄になります。

 

だからヘディンさんもヘグニさんも守れるくらい強くなります!!

 

 

 

 

アレンはアホくせぇと呟く。ガリバー兄弟ですらレベル1が何言ってんの?と言う。

 

 

「だが御子息は至るだろう。見ていない貴様等に分かれと言う方が無理な話。」

 

 

「ふふっ。お、お前らじゃ相手にならない。ベル君は絶対に強くなる。」

 

 

ヘディンは目を瞑り思い出しているのか口角を少し上げ、ヘグニは宝物を自慢するように笑う。フレイヤ様はそれを見てくすくす笑っている。

 

 

 

「まぁ兎さんの話は時が来ればわかるわ。それとヘディン。門番の件お願いしても良いかしら?」

 

 

「かしこまりました。今日中に締め上げておきましょう。」

 

 

「あ、それとザルドの話が出てたけれど、さっきロキから聞いた話もしておくわね?貴方達にとって厳しい話になるけれど認めなさい?」

 

 

あまりにも弱すぎるオラリオの次代を思ってやったこと。ギルガメッシュ王の勅命だったこと。アストレアファミリアが壊滅したのは我々の怠慢と弱さのせい。

 

 

項垂れるしかない幹部。いや白黒エルフはそうでもないが。というかコイツら知っていたな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーロキに呼ばれて幹部全員とレフィーヤが集められた。

 

 

 

「すまんな。というかベート大丈夫なんか?顔色悪いで?」

 

 

 

「……今朝もあの音ババアに喧嘩売りに行ってボコられた。一発も当てられねぇ!!!クソがっ!!!」

 

 

激おこやん。この子もえらい負けず嫌いやしなぁ。しっかし楽しそうで何よりや。でも音ババアはやめとき。

 

 

「はは。ベートがそこまで悔しがるなんてね。僕も何も考えずに戦いたくなってきたよ。それでロキ。どうかしたのかい?」

 

 

 

「あー。すまんすまん。ミノタウロスの件についてどチビ、ヘスティアからの伝言や。イレギュラーはあるやろうけどダンジョン内で油断や慢心はすんなやと。

 

 

……。理由は他派閥でもあんたらが怪我したり、天界に還ったらヘスティアは悲しいからや。あのどチビはほんっっっまに善神や。」

 

 

 

「ふむ。やはりかの女神は素晴らしいな。ロキ。少しは見習え。」

 

 

「まーヘスティアなら言いそうだよな。音ババアですらヘスティアのこと尊敬してるっつってたしよ。ギルもヘスティアで良かったっつってるくらいだからな。」

 

 

 

「女神ヘスティアに最大の感謝を。今回は助かったが次もうまくいくなんてことはない。僕らの慢心が招いたことだ。絶対に忘れないように。」

 

 

全員が返事をする。そんな中ロキが苦い表情で口を開く。

 

 

「もう二個話あるんやけどな一個は7年前のザルドの件や。あれ、ギルも噛んどるらしい。オラリオの次代の冒険者が弱すぎて、黒竜とかなんとかいうレベルやなかったからザルドを派遣したんやと。

 

それに気づいとったんはウチやったらリヴェリア。あとはフレイヤんとこの白黒エルフだけや。

 

やからこの3人はレベル7なんやろな。」

 

 

僕は人生で一番と言って良いくらい苦い顔をしてる自信がある。ガレスも同じ顔をしていた。

 

 

「あれは本当に恥ずべきことだよ。」

 

 

「え?じゃあギル様が闇派閥の黒幕ってこと?あたしそれは無いと思うだけどなー。この前一緒にじゃが丸君食べたし!」

 

 

奢ってくれた!!アルフィアさんと食べさせ合いした!と元気よく言うティオナ。いやほんとに懐いてるな。あの2人も可愛がっているし。

 

 

「……私も、ギルに買ってもらったもん。アルフィアさんはベルはやらんって怒る。」

 

アイズもか!!うちの幹部なのに餌付けされてる??女神ヘスティアはじゃが丸君の屋台で働いていると聞いてるが、まさかじゃが丸君の神なのか?

 

 

「あ、あの、私もティオナさんといた時にリヴェリア様の弟子ということでご馳走していただきました。それにアルフィア様に特訓もしていただいて。

 

ベルとは姉弟と思えって言われましたけれど。

 

 

えへへ。全力の魔法って一言で消えちゃうんですよ?エルフって魔法が取り柄なのにどうすれば良いんでしょ??」

 

 

涙目になっているレフィーヤ。リヴェリア。わかるぞ。そこを越えてこそ私の弟子だ。じゃないよ。

 

ロキも予想以上に幹部が交流していることに驚く。

 

 

 

「がはははは!!リヴェリアになんと言われるか分からんかったから言っておらんかったが儂もギルとは酒を飲みに行ったりするのぉ!

 

それよりギルは本当にエルフか?儂とスモウをしたり子供らを肩車したりしとったぞ?」

 

 

 

ガレスもだった!!というかハイエルフとスモウって何をしているんだ一体!!!

 

 

「よーガレス。ギルはどうだったよ?」

 

 

「がはははは!!あれでレベル4はおかしいわい!華奢なエルフとは思えん程筋肉もついておるし儂とちょっとの間じゃが力が拮抗しておった。

 

そうじゃそうじゃ。ロキよ。デメテルファミリアから野菜と果実が届くぞ。ギルと一緒に畑を耕す勝負をしてのう!

 

汗をかいて飲む酒は最高じゃったわい。」

 

 

 

「何してんねんあんたもギルも。ダンジョン行きーや。畑とじゃが丸君だけやんか。」

 

 

ロキのツッコミにこれほど助けられたことは無いんじゃないだろうか?本当に何をしているんだ!!

 

 

「「「「ロキ。分かってないな。」」」」

 

 

リヴェリア、ベート、ガレス、ティオナが口を揃えた。リヴェリアが説明するみたいだ。

 

 

「そもそもギルは王だ。王としての責務は下界の繁栄と子供達の平和。だからこそこの多種多様の種族がいるオラリオで会話をして、民の暮らしが良くなるように模索している。

 

ダンジョンに潜るのは王として強さも必要だからだ。」

 

 

「大体前提が間違ってんだよ。冒険者はアホみてーにダンジョン行って強くなりゃ良いけどな。ギルはちげー。アイツは本当に下界の全ての住民を背負うつもりだ。

 

俺ですらあいつの作る国は楽しそうでついて行きたくなるぜ?」

 

 

「そうじゃなぁ。儂は正直エルフは好かんかったがギルが王として君臨して統治してくれるなら住みたいのぉ。」

 

 

「あー!私も!ギル様の国に住みたい!」

 

 

 

これがカリスマってやつなんだろうね。エルフにとって相容れないとまでは言わないが仲が良くないドワーフのガレス。

 

相性が良くないアマゾネスのティオナ。

 

単純にクセの凄い狼人のベート。

 

ここだけでも凄いのにアイズもソワソワしてリヴェリアの服を摘んでぐいぐい引っ張っている。

 

 

 

 

「はー。ギルは凄いなぁ。あ、そうやもう一つだけ。これが一番うちの中で問題や思っとる。」

 

 

ロキは少し怒気を放ちながら細い目を開いて口にする。

 

 

「ベルたんがオラリオにきてファミリア探しとる時に探索系ファミリア全部に門前払いされとる。タケミカヅチんとこはタケミカヅチがちゃんと対応したらしいから全部とはちゃうか。

 

 

そこにはもちろんウチのファミリアも入っとる。」

 

 

 

 

 

「「「「「は?あ?ほう?はぁ?え?」」」」」

 

 

 

 

「……なんだって?どういうことだい?いや、分かってる。分かってるんだけどね。どうも感情のコントロールができないみたいだ。」

 

 

 

 

幹部全員が顔を顰めるか、額に青筋を作っている。

 

 

 

「どの雑魚だそいつは。強者が見下すのは別にいい。それで立ち上がれなけりゃそれまでだ。だがよ。オラリオに来てファミリアを探してたっつーことは一般人だったクラネルを追い返してんだよなぁ?

 

その雑魚はよぉ!?

 

まだスタートラインにも立ててねーやつを見下す気はねーぞ俺はよぉ!!」

 

 

「ああ。ベート。お前の苛烈なまでの実力主義は知っている。そしてその矜持もな。必ず通せと通達している筈なんだがな!!どこの馬鹿者だ!!ティオナ!!ティオネ!!アイズ!!レフィーヤ!!

 

 

探し出してここに連れて来い!!」

 

 

 

4人は全員思うところがあったのかすぐに走って出て行った。

 

 

 

 

 

5分程でボロボロの男が引きづられて来た。ティオナが足を持って放り投げてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーその後、彼の姿を見たものはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーなんつって!リヴェリアやフィン。そしてベートにガレスまでブチ切れていて真っ青になった門番はウチとフィンに連れられ、ヘスティアファミリアに詫びを入れにいった。

 

 

 

 

 

ーーーいやいやいやロキ!?何してるのさ!!別に怒ってないよ!

 

 

 

ーーーそうですよ!!というか、断ってくれたおかげで神様と、ヘスティア様と会えたしお義父さんやお義母さんと一緒のファミリアに慣れたので感謝してます!!

 

 

 

 

あっかん。この2人とおったら浄化される。フィンですら目を閉じて天を見上げとるし。

 

 

ギルとアルフィアは不在かいな。え?ダンジョンで暴れてる?こっわ。

 

 

 

フィンはすぐにその話を聞いて門番を連れて帰り、槍を持ってベートと18階層に行った。参加するらしい。昔みたいな顔になっとったなー。

 

 

うち暇やしどチビ茶出してや。

 

 

ーーーいいけどあの門番君にもうちょっと優しくしてあげなよ。

 

 

ーーー人数多いとな、あんなアホも出てくるんや。締めるとこ締めとかんとな。ここはギルとアルフィアおるしアンタら2人で浄化できるから大丈夫や。

 

 

ーーーなんでロキ様僕の浄化回復魔法知ってるんですか??

 

 

 

なんて??聞いてなかったことにしよ。あーこの紅茶美味いわぁ。

 




次はギル様主体でかきまーす!

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