我の進む道こそ王道なり   作:ごーたろんす

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遅くなり申し訳ございません。

私事ですが、いつも笑顔の父が他界しました。

長男ですので色々と引継ぎや母、妹の精神ケアなどをしていてとても更新する事ができませんでした。

まだまだ親孝行がしたかった。後悔も出てきますが、これからのことを考えて進み、天国でも笑って過ごすであろう父に良い報告ができるよう精進していこうと思います。


暗い話はここまでで、これからもこの作品をよろしくお願いします!


庭の植物の処理は庭師の仕事よ

神の宴に向かったヘスティアはヘファイストスと合作でベルのナイフを作り、それをこっそりと見せてきた。

 

 

 

ーーーほう。見事なナイフだ。ベルの物で無ければ我の宝物庫に保管したいレベルの出来ではないか。

 

 

 

ーーーふむ。これはヘスティアの聖火か?私達も恩恵を貰っているから多少なりとも感じられるな。

 

ヘスティアの加護、いや祝福だったか?このナイフにも組み込まれているようだ。

 

 

 

 

ヘスティアはとても嬉しそうにナイフを見ていた。ベル君は喜んでくれるかなとソワソワしている。

 

ヘスティアがくれたナイフの時点でベルは喜ぶだろう。ベルもヘスティアのことを本当に信頼している。

 

我が息子の為にここまでの物を作ってきたのだ。多少のお膳立てがあっても構わまい。

 

 

 

 

「ヘスティア。明日は怪物祭だ。ベルには休めと伝えておいてやるから2人で出かけてくると良い。

 

我とアルフィアも誘われるだろうが、何か理由をつけて断ってやる。というかアルフィアが騒がしいのが苦手だからな。

 

少し離れたところで夫婦水入らずで過ごすとしよう。良いなアルフィア。」

 

 

「…あの子の誘いを断るのは辛いが、ギルと2人で居られるならば良い。ヘスティア。あの子を頼むぞ。」

 

 

 

「ぎ、ギル君!アルフィア君!!任せておくれ!ベル君は絶対にボクが守るよ。だってあの子も君達もボクの大切な子なんだから!」

 

 

ヘスティアの言葉に2人して微笑んでしまう。最初は打算で拉致したが今では本当にヘスティアが我らの主神で良かったと心から思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘスティアの服を2人で選んでやり、ベルと約束させて送り出す。手を繋いで歩く2人は兄と妹のようだ。

 

 

 

 

 

 

「さて、アルフィア。我等もデートと洒落込むか。」

 

 

いつまでもウブなアルフィアは頬をほんのりと染めて、そろ〜っと手を繋ぐ。愛らしいやつだ。

 

 

闘技場の方はあまりにも人が多く騒がしいので、2人でダイダロス通りにある孤児院に屋台の食べ物をたくさん買って行く。

 

我等に気づいた子供達が走ってこっちにきて抱きついてくる。頭を撫でてやり、全員に荷物を持たせて孤児院の中に入る。

 

 

「…マリア。差し入れだ。」

 

 

「アルフィア?ギルガメッシュ様まで。すみませんお出迎えできずに。」

 

 

「構わん。この宝達が出迎えてくれた。今街は祭りで騒がしい。宝達にも多少なりとも祭りの空気を味合わせたくてな。

 

色々買ってきたから食べさせてやれ。マリアも遠慮などするな。アルフィアの友に何かあっては我も心苦しいのでな。」

 

 

子供達は全員でお皿に買ってきた物を乗せていき、小さい子達は我等で抱っこしたり面倒をみる。

 

用意ができたところでパーティーを始めよう。

 

 

 

 

わー!きゃー!と大喜びの子供達を見ながらマリアと座り、3人でティータイムをとる。アルフィアはベルのことを。マリアは子供達のことを楽しそうに話していく。

 

我は万が一にも宝達が怪我をしないように見ながらその会話を耳に入れ、幸せを享受する。

 

 

 

「ギル様!私達ね、アルフィアお姉ちゃんもギル様もベルお兄ちゃんも大好き!ね!みんな!」

 

 

その子の言葉に全員が頷き、口々に大好きと言って飛びついてくる。可愛い宝よ。アルフィアも微笑んで抱っこしている。

 

 

 

 

「む?地震か?子供達よ。慌てずにアルフィアの近くにいろ。アルフィア、マリア。我は少し外を見てくる。」

 

 

揺れが強いところ、そして悲鳴が聞こえる方向に向かい走る。屋根を渡り走って行くと闘技場の近くに蛇、いや植物がうねうねとしており、そこにはロキファミリアのメンバーとベルとヘスティアがいた。

 

 

「ベル。これはなんだ。」

 

 

「あ、お義父さん!えと、モンスターが地面から出てきたらしくって、この子が取り残されてたから助けた!

 

お義父さんの手の届かないとこで守るのも僕の役目だから!」

 

 

「ごめんよギル君。ボクはこの子を助ける為にベル君にお願いしたんだ。ボクは子供達を守護する女神だ。だからこそ見過ごせなかった。」

 

 

「構わん。ベルは英雄として着実に進んでいる。そして子供は我が民にして宝。ヘスティアが同じ様に思ってくれていることを嬉しく思うぞ。」

 

 

ロキファミリアが戦っているのを見ながら話していると子供がキュッと我の服を掴む。

 

 

「ギル様。ベルお兄ちゃん。ヘスティア様、助けてくれてありがとぉ!あのね!お母さんとはぐれちゃったの!

 

あのお姉ちゃん達は大丈夫??」

 

 

「うむうむ。では我とお母さんを探すとするか。ヘスティアもついてこい。ベル。お前は我とアルフィアの息子で英雄となる男よ。

 

したいようにやれ。我が許可してやる。」

 

 

「……はぁ。そうだね。ベル君。今更だけどこのナイフはプレゼントだよ。君が英雄になる手助けをしてくれる【ウェスタ・ナイフ】だ。」

 

ベルは覚悟を決め、走って行く。その後ろ姿を見ながら子を肩車してやりヘスティアと共に歩く。

 

ヘスティアは自分の眷属が、やっとできた子が危険なところに行くのは嫌だったのだろう。それでも応援するというのは中々できるものではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レフィーヤ!逃げて!!」

 

 

「避けなさいっ!!」

 

 

 

モンスターのツタがこっちに迫ってくる。まるでゆっくり時が動いているみたいだ。魔力を練り上げて、魔法を撃とうしたらこっちにきた。回避出来ない。

 

後衛職の自分では耐える事も、ここからどうすることもできない。

 

 

 

 

 

 

 

「うぉぉぉぉぉぉ!!!レフィ姉に手を出すな!!!」

 

 

 

 

 

白兎が飛び込んできた。白炎を纏ったナイフを持って。

 

 

 

 

 

「「「ベルっ!?!?」」」

 

 

 

ツタを切り裂いていくが、アビリティ、何よりもレベル差がありすぎる。どんどん押し込まれているがベルは見ているこっちが分かるくらい歯を食いしばって耐える。

 

 

「っっっは!!ベル!!もう少し耐えて!!【誇り高き戦士よ、森の射手隊よ。押し寄せる略奪者を前に弓を取れ。同胞の声に応え、矢を番えよ。帯びよ炎、森の灯火。撃ち放て、妖精の火矢。 雨の如く降りそそぎ、蛮族どもを焼き払え】

 

『ヒュゼレイド・ファラーリカ』!!!!」

 

 

 

ツタを2本必死で抑え込むベルと他の動きを止めてくれるティオナさん、ティオネさん。そしてアイズさんがいたおかげで魔法が発動できた。

 

 

炎の矢が大量にモンスターへ殺到する。燃え尽きたモンスターの後には何も残っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーベル!ベル!大丈夫ですか!?

 

 

 

ーーーえへへ。腕の骨にひびが入ったくらいです。レフィ姉が怪我無くて本当に良かった。アイズさんやティオナさん、ティオネさんは大丈夫ですか??

 

 

なら手伝ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルに言われて周りの怪我をしている住民達を集めた。

 

 

 

「ありがとうございます!皆さーん!今から怪我治しますから動かないでくださーい!

 

【燃え上がれ 燃え上がれ 汝を救おう 厄災は燃やし尽くそう 私は既に救われた ならばこの身は父の為 母の為 家族の為に。

この白炎の輝きに勝るものはありはしない。

全てを救ってみせよう。私はアルゴノゥト。さぁ前に進もう。】

 

『マキシマ・ウェスタ』」

 

 

 

住民が白炎に包まれる。白炎に包まれている住民はみんな安心しきった顔をして、己の怪我が無くなっているのに驚いている。

 

ベルはニコニコしながら子供達からベルお兄ちゃんベルお兄ちゃんと抱きつかれているのを享受していた。

 

 

 

 

「…え?あの子レベル1よね?あのクソモンスターと少しでも近接で戦えてアミッドみたいな魔法も使えるわけ?」

 

 

「ベルはレベル1だよ!やっぱギル様とアルフィアさんの息子だしすごいんだって!」

 

 

「…うん。ベル、すごい。」

 

 

「うー!!お、弟に守られるなんて!!アルフィア様にバレたら…!!」

 

 

 

4人はベルの魔法を知らなかったので驚きに満ち溢れていた。

 

 

 

「……これは?ティオナさん。怪我人がいるとお聞きして来たのですが?」

 

 

「あ!アミッド!!えとね、ベルがみんな魔法でぶわーって治してたよ!」

 

 

 

ベル??

 

 

首を傾げると四人は指差す。白兎のような少年が子供達に抱きつかれ、大人達にお礼を言われながら頭を撫でられていた。

 

 

「彼は治癒士なのですか?レベルは?」

 

 

「違うよー?冒険者でレベル1!近接もすっごく強いよ!それとレフィーヤの弟!私の弟みたいなもの!」

 

 

アミッドは自分の頭に疑問符が大量に出ているのがよくわかった。ティオネが妹のあんまりな説明にため息を吐いて説明する。

 

 

ーーーごめんなさいねアミッド。この馬鹿の説明じゃわからないでしょ?あの子はベル・クラネル。最近オラリオに来た正真正銘のレベル1よ。

 

私も信じたくはないけどね。治癒魔法も使えるみたい。さっきはじめて見たから詳しい事は何も知らないわ。

 

あとあの子の両親がオラリオにいてレフィーヤとあの馬鹿とアイズもかしら?は、可愛がられてるのよ。

 

レフィーヤは母親に姉弟と思えって言われたみたいでベルもレフィ姉って慕ってるわね。あの馬鹿は知らないわ。

 

 

 

 

レベル1でこの人数を治癒できる回復魔法の持ち主。すっごく欲しい。ちょっと話かけてみよう。

 

 

 

「もし。ベル・クラネル様でよろしいですか?私はディアンケヒト・ファミリアのアミッド・テアサナーレと申します。少々お話できませんか?」

 

 

くりくりした赤い瞳と幼いながら可愛い顔立ちをしている少年はこくこく頷いてくれる。

 

その仕草に思わず笑みを浮かべてしまう。

 

 

「僕はヘスティア・ファミリア団長のベル・クラネルです!よろしくお願いします!」

 

 

可愛い。とても可愛い。この子が一緒のファミリアで居てくれれば精神的に今の3倍は働ける。

 

 

「私のことはアミッドで構いません。ティオナさん達にお聞きしましたがベルさんは治癒魔法が使えると。」

 

 

「えへへ!正しくは超広範囲浄化回復魔法ですっ!僕のお義父さんの方がすごいんです!だから早く追いつきたくて!!」

 

 

超広範囲浄化回復魔法……???私と同じような魔法ですか??それでいてティオナさん達第一級冒険者が認める程の近接戦闘もできる??

 

お父上はそれよりもすごい??なぜ私達のファミリアに……!!

 

 

「そうですか。私達のファミリアはポーションなどの精製の他に、怪我をした冒険者、住民の方々の治療をしております。

 

是非時間がある時で結構ですのでバイトという形でお父上とご一緒に手伝ってはもらえないでしょうか?」

 

 

「はい!もちろんです!僕もお義父さんも下界の民は全て救うって決めてますから!今までも、今からも助けてくれてありがとうございます!」

 

 

ベルのこの言葉に聞いていた住民達もありがとう!とお礼を言ってくれる。私のして来たことはこれほど感謝される事ですか。

 

救える命を救うのが私達の役目。それを全うしただけなんですが…

 

 

 

 

 

「ベル。終わったのか?」

 

 

「あ!お義父さんっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーギル様!!こんにちは!!ベル君には本当に助けていただき、感謝しかありません!!

 

 

ーーーギル様!!ベルお兄ちゃんが怪我治してくれたー!ありがとう!

 

 

 

ーーーぎ、ギルガメッシュ様。すみません。私、姉なのにベルに守ってもらっちゃって…。

 

次は絶対にベルを姉の私が守ります!!

 

 

 

ーーーギル様〜!!ベルほんとすごいねー!

 

 

 

ーーーギル…。じゃが丸くん。

 

 

 

 

 

 

「ふははは!!そう一気に言ってくれるな。ベルは我とアルフィアの自慢よ。そう言ってくれると我も嬉しいものだ。

 

レフィーヤ。貴様のその覚悟は見上げたものよ。ならば己自身を裏切らぬよう励め。姉上やアルフィアと訓練するがよい。

 

ティオナ。アイズ。それとティオネもついて来い。我がじゃが丸君を馳走してやろう。」

 

 

 

 

???え???ベルさんのお父上は今話題のギルガメッシュ王??ちょっと待ってください。混乱しています。ベルさん手を引かないで。ギルガメッシュ王に説明するの待ってください。

 

 

 

「ほう?聖女と呼ばれている子か。よい。手に負えん民が出たら我かアルフィア、ベルに声をかけることを許す。

 

貴様等が今まで我が民を救ってきたのは一目瞭然。ならば王として褒美を取らさねばなるまい。アミッドといったな。貴様もついて来い。」

 

 

あれよこれよと連れられてじゃが丸君をご馳走してくれた。そしてギルガメッシュ王の住んでおられる家を教えてもらい、いつでも来いとおっしゃってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーう、嘘だろうアミッド。あの静寂とハイエルフの王とその息子に応援を頼んだじゃと?

 

……金にならん。じゃがどうしようもない。特に静寂の機嫌を損ねたら神でもあやつは容赦せん。

 

 

 

どうやらディアンケヒト様に対しての最高の手札を手に入れたみたいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーベート。ついて来い。あの花のようなモンスターがどこから来たのか探しに行く。ロキも来るのか?

 

 

 

 

 

 

 

ーーーいいけどよ、ギルが直接動くのか?

 

 

 

 

ーーーモンスター自体は我が庭に生えた植物と同等。ならば王たる我が剪定をせず、庭師がすべきこと。

 

だが庭を荒そうとする痴れ者には王自ら罰を与えねばなるまい。

 

特に民を傷つけたことの落とし前はつけてもらわねばな。

 

 

 

ーーーギルがおるんやったら安心や。せやけどうちも気になるわ。闇派閥の生き残りか、他の何かがやらかしとるか。

 

うちはトップファミリアや言われとる。ほんならトップに相応しい行動はせなあかん。

 

 

 

 

 

 

ーーーふっ。貴様もらしくなって来たな。行くぞ。

 




少し短いですがどうかご勘弁を。


少し更新速度が落ちるかもしれませんが続けていく所存ですのでこれからもよろしくお願いします。
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