少し短いですがどうぞ!
ベルがミノタウロスに勝利し、ランクアップした。そのお祝いにアルフィアがやる気を出してエイナとアイナを連れて来て料理をしていた。アイナは連れてくるな。
マリアも呼びたいとの事だったのでベルとリリと一緒に孤児院に行ってからホームに向かうよう伝え、我とベル、リリは3人で子供達と遊ぶことにした。
「ほう?ライは野菜が苦手なのか?」
「うっ。うん。ギル様みたいに食べたいけど苦いから嫌い!」
他の子供達も同じように言うので笑って外に遊びに行く用意をしろ!と伝えるとみんな嬉しそうに走っていった。
赤ん坊の二人は我とリリが抱っこしてベルが他の子供達を引率する。商店街の子供達もキラキラした目で見てくるので連れて行くことにした。
「ふはは!デメテル!ペルセフォネ!いるか!」
おっとりとした女神のデメテルがやってきてたくさんの子供達に目をパチパチさせる。
「今日は社会見学だ!ライ!こっちに来い!」
ライは返事をして小走りで我のローブの裾を掴みながらデメテルを見る。
「このライはやんちゃだが孤児院の子供達をとても大切にしている我の宝よ。どうも野菜が苦いのがダメらしくてな。どうやって野菜や果物が作られているかを勉強させに来た。
ペルセフォネ。他のやつも呼んで子供達について教えてやれ。ここの野菜の美味しさをな!」
「はいっ!ギル様!!はーい!みんなこっちにおいでー。おっきな畑もあるからみんなで収穫しよー!」
「「「「「はーーい!!」」」」」
ベルまで手を挙げて返事をしており、リリはしょうがない人だなぁと笑っている。うむ。やはり我の息子は可愛い!
子供達が楽しそうに泥だらけになりながら芋を掘っているのを見てデメテルと紅茶を飲む。
「そうだ。デメテル。貴様、ディオニュソスを知っているな?」
「ええ。ディオニュソスがどうかしたの?」
「これはロキに言うのを忘れていたのだが奴は気配が反転しておる。ヘスティアにも聞いたのだがな、十二神に選ばれる前まで、狂気を孕んでいたようだ。それが下界に来て治ったのかなぁと言っていたが反転して善神の振りをしている。
どういう意味かわかるな?」
ハッとしたデメテルは何かを考えている。
「やつはワインが好みらしい。そしてこのオラリオで葡萄を作っているのはデメテル。貴様のところだ。気をつけろ。一応何も無いのであればそれで良いが何かあってからでは遅い。
我も気にはかけるが王としてやる事は一つではない。仮に我が居ない時に何かされたのならばすぐに伝えよ。」
波紋の中からネックレスを取り出す。それをポイと投げる。
「全員にそのネックレスを触れるように伝えろ。こちらのネックレスと対になっている物でな。一方通行だが我の持っているネックレスで触った奴の場所がわかる。
連れ去られたならば目も当てられん。」
「わ、わかったわ。王様。私はどうすれば良いのかしら?」
「貴様がすべき事は子を天界に送られないように交渉することだ。上手くやれるだろう。貴様がいないオラリオなんぞ食事がつまらんようになるからな。」
そう言って足を組んで紅茶を飲む王様。王様の言う事ならば十中八九現実になると思った方が良い。デメテルはそう思って頷き、策を考えるようにした。
子供たちは楽しかったのかお礼を言ってまた連れてきて!と王様にお願いしていた。
その日からデメテルは毎日仕事終わりにヘスティアファミリアに向かい、ディオニュソスにバレないようにフレイヤとヘスティア、そしてヘファイストスとロキを含めた5神で話をするようにした。
フレイヤファミリアから何人か見張りを置いてくれるみたいで少しホッとした。
「デメテルは私の神友だもの。ロキのところは闇派閥を追ってるみたいだから戦力を割けないでしょう?ヘファイストスはバベルにいるしヘスティアにはギルガメッシュとアルフィアがいるのだし。
デメテル。絶対に送還されちゃダメよ?それは子供達も同じ。ギルガメッシュの宝だし、私もそう思ってるんだから。」
「ちっ。あんのクソボケが。ウチのファミリア来たんも探りっちゅーわけか。今は泳がせるけどなぁ、ウチに舐めた事しくさったの後悔させたるわ。」
「…そうか。だからギル君はボクに聞きにきたのか。同じオリュンポスとして恥ずかしいよ。
ヘラが心底嫌っていた理由がようやくわかったよ。」
女神達は全員が難しい顔をしながら話し合う。
「あんたがめんどくさがらないで十二神になってれば良かったのに引きこもりたいからって渡したからでしょ。
いえ。違うわね。アンタがそうしたからあいつは天界で暴れなかった。というかヘラが嫌ってたの?」
ヘスティアと同じオリュンポス出身のヘファイストス。天界で根っからの引きこもりであり、出会えるとレアキャラとなっていたヘスティアと唯一と言える程仲の良かった彼女がオリュンポスの内情を話しつつ知らないことを聞く。
「うん。ボクの神殿に来てずーっとゼウスとディオニュソスの愚痴を言ってたよ?あの子も可愛いんだよねー。
特にゼウスについて愚痴を言う時は絶対に泊まってボクに抱きついて寝るんだからね。頭撫でてあげたもんだよ。」
「「「「あのヘラが!?!?」」」」
他の女神が驚いてセリフが被る。ヘスティアは気にせずにアルフィアの用意したツマミを食べながら頷く。
「うん。ボクって本当に自分の神殿から外に出ないからなぁ。あの子とヘファイストス、アテナとアルテミス、それにアストレアくらいだよ?遊びに来てくれるの。
結界張ってるから邪な想いがあれば一歩も中に入れないってのもあるんだけどね。
話を戻すけど、あの子って怒りっぽいけどあれはゼウスの馬鹿の責任だしね。だから結婚する時に言ったんだよ。あれは下半神だから何かあればすぐにボクの所においでって。
あまりにも酷かったから一回だけあの馬鹿を神殿に閉じ込めてアルテミスに矢を放ってもらってウェスタで燃やしたんだよ。」
「あ、あったわ。あのスケベジジイが何をしても動けないくらいの神威でブチ切れてたわよね??」
恐る恐る言うヘファイストスに、え?という表情のロキとフレイヤ、そしてその当時を知っているデメテルは顔を青くして喉を鳴らす。
この善神中の善神のヘスティアがブチギレた??嘘でしょ!?
「言い訳ばっかりしてヘラみたいな可愛い子を放って浮気するやつなんか知らないよ。だから冥界にいるハデスとポセイドン、それになんでかついて来て泣いてたエレボスとニュクスを呼び出して一緒にボコボコにしたんだよ。
あの時は何故かハデスとポセイドンもすぐに来てくれたなぁ。多分弟のゼウスをしっかりさせるために急いできてくれたんだろうね。いい子達だよね。
なんでエレボスとニュクスが来て泣いてたのかは本当にわからないけど。」
のほほんとするヘスティアだがロキとフレイヤは内心がくがくと震えていた。
怒らせると一番怖いのってヘスティアじゃないだろうかと考えが巡る。
「…デメテル?ファイたん?あのハデスとポセイドンがクソジジイの為に動くか?」
ロキがヘスティアに聞こえないように小声で聞いてくる。
「…いいえ。ヘスティアの神威が凄くて、ハデスとポセイドンもビビってたのよ。エレボスとニュクスは冥界まで揺れてたらしくて。ヘスティアの神威だって気づいたみたい。あのヘスティアがブチギレてるのよ?私はすぐに逃げたわ。」
「それにアルテミスもヘスティアに頼まれたから喜んじゃったのよねー。ヘスティアって本当に神殿から出てこないから。でもあの性格でしょ?だからみんなに好かれてたのよ。
呼ばれたりお願いされると全員が頷くくらいにね。私も神造武器持って行ったわよ。それとあの子の聖火。邪神を消滅させるくらい恐れられていたのよ?
ハデスとポセイドンは二度と冥界から出ないって言ったくらい怖かったみたいよ?ペルセポネが言ってたの聞いたわ。」
「…ウチ、めっちゃ馬鹿にしてんけど大丈夫かいな?」
「デ、デメテル?もしかしてヘスティアってオーディンより神格が高い?」
「絶対に有り得ないけど天界で殺し合いをしたらオリュンポスならヘスティアが一番よ。神威が強すぎるし神格もゼウス以上。聖域を作られたら誰も手出しできないもの。」
「ヘラが家出してヘスティアの神殿に隠れた時にゼウスが何をしても傷一つ作れなかったから神殿前で泣いて土下座して許してもらってたのよ?」
「「うわぁ……。」」
小声で話をしているのに気づいたヘスティアは頬を膨らませてヘファイストスに飛びついた。
「ずるいぞヘファイストス!ボクを除け者にするなんて!!」
「きゃっ!違うのよヘスティア!」
楽しそうにヘファイストスに抱きついているヘスティアを見ると普通の女神なのになぁ。と思う全員だった。
ベルに武器や防具を一緒に選んでほしいと言われたので久しぶりに二人で買い物に出かけることにした。
バベルに向かい、ヘファイストスファミリアのテナントを見て回る。ベルと一緒に見ているとベルは気になっていた防具があったのかキョロキョロと探していた。
「ベル。気になるものがあるのなら店員に聞いてこい。」
ベルは返事をして嬉しそうに店員のところにいった。
ふむ。やはり椿であのレベルならば早々良い武器はこのフロアでは見つからんな。
色々見ていると何やら騒がしくなっていた。見てみると大笑いしている赤髪の男と困った顔をしているベル。それに苦虫を噛み潰したような店員が座っている。
ベルは赤髪と話をしてどこかに連れて行かれていた。全く。我に一言くらい言ってから行かんか。
「ベル。どこかに行くならば一言くらい声をかけよ。」
「あ、お義父さん!ごめんなさい!」
「構わん。それでコイツは?」
ベルの紹介により、ヘファイストスファミリアの鍛治師のヴェルフ・グロッゾという事がわかった。
椿の言っていた魔剣鍛治師のヴェル吉とやらか。一度ヘファイストスに見せてもらったが大したことのない魔剣であったな。
「あ、ヴェルフ・クロッゾです。」
「うむ。我のことは椿かヘファイストスに聞いているな?」
「は、はい!」
「ならば研鑽せよ。貴様の場所はそこではない。何やら精霊の加護を感じる。それとバカな同胞が何を言って来ようと無視しろ。雑種の言葉に耳を貸すな。
貴様は貴様だ。我が民として己の責務を全うしろ。」
ベルはニコニコ笑っており、ヴェルフは愕然としていた。
「だ、だが、俺は……。」
何やら事情があるようだ。苦悩、後悔、諦念。ふむ。
「…ベル。ヴェルフの話を聞いてやれ。我はヘファイストスに用がある。あとで装備は見てやろう。」
「うん!でも僕、ヴェルフさんの防具使いたいから選ばなくて大丈夫!」
「む?あのライトアーマーの製作者は貴様であったか。気持ちのこもった良い出来だった。だが我が息子を任せるにはまだまだ足りん。精進せよ。」
それだけ言ってヘファイストスに会いに行く。
「あら?ギル?どうしたの?」
「ベルがヴェルフと話をしているから邪魔をしないようにこちらに来ただけだ。気にするな。」
「いや、ここ私の執務室……。」
無視して本を取り出して紅茶を飲みながらゆっくりする。諦めたヘファイストスは自分の仕事を続けている。
しばらくするとヴェルフがベルを連れてきたので話を聞くと専属契約をして一緒にダンジョンに潜るらしい。
少しはスッキリした顔をしている。ベルが話をちゃんと聞いたようだな。
ロキファミリアにヘルメスとアスフィが来るらしいので我も向かうことにした。奴らがゼウスの使いっ走りのようで今は重宝している。
「よぉ。ヘルメス。すまんな。急に呼び出して。」
優男は口角を少し上げて首を横に振る。
「構わないさ。王様もいるなら俺は来ないといけない。王様。俺の眷属を助けてくれてありがとう。」
「構わん。下界の子は我の民よ。それに貴様もアスフィもよく働いてくれている。」
話もそこそこに集まったので闇派閥。ひいてはディオニュソスについて情報の精査と擦り合わせをおこなう。
ロキが現状分かっていることを全て伝えていき、ヘルメスはヘルメスで裏で調べたことや分かっていることを伝えていく。
「…ディオニュソスがね。なるほど。ヘスティアが言うなら恐らく正しいと思うよ。それに王様が反転してるって言うんだ。間違いないと思って行動するべきだね。」
「んー。やっぱオリュンポス出身のアンタでも思うんか?」
「俺はあまり天界でディオニュソスと絡みは無かったんだけど…。でもヘスティアが言うなら間違いない。
彼女は神々の本質すら見抜く女神だよ。それにゼウスより強いし怖い。」
「…嫌っちゅー程わかったわ。ヘファイストスとデメテルに天界の話聞いたで。」
ロキの言葉にヘルメスは胃を抑えながら頷く。本当に怒らせたらダメなのはヘスティアらしい。見かけによらんな。
姉上達は現在も遠征で59階層に何かあるようで今は居ない。ヘルメスとアスフィを家に呼んで飯を食べさせ、ザルドやゼウス、そしてヘラがどうしているかを聞いていく。
ベルは嬉しそうに祖父母とザルドの話を聞いており、リリもほぇーと可愛い顔をしながらアルフィアに抱きしめられていた。
ーーーんん!?!?あ、アルフィア!!!妊娠しておるぞ!!!
ーーーほ、ほんとに!?ほんとか!?ギル!!
どうやら闇派閥なんぞよりえらいことになったようだ。
原作に沿う形にする為に妊娠からの一時的にフェードアウト
妊娠期間どのくらい?
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人間と一緒!十月十日前後!
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ハーフエルフだし遅い?一年!
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アマゾネスとかいるし半年くらいで!
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3分から5分が至高