忍びの王retake   作:焼肉定食

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第2話

「はぁ。君がサボるとは。」

「すいません。」

「はぁ。まぁ初めてだから許すけど、今度からはちゃんと一言連絡を入れること。」

「…うす。」

 

八重樫さんとサボった翌日俺はやはりと言うべきか師範に呼び出されていた。

師範の前で正座しながら既に二時間が経過している。

許してないだろっと思いつつも自分が悪いので必死にずっと耐えていたのだ。

 

「はぁ、それにしても君が雫と知り合いだったなんてね。」

「やっぱり八重樫さんって。」

「うん。僕たちの一人娘だよ。原口くん。昨日は娘と遊んでくれてありがとう。多分幼稚園以来じゃないかな。あんなに楽しそうに話していたのは。」

「もしかして知ってました?」

「いいかい。原口くん。親っていうのは子供が嘘をついていても分かるんだよ。だから雫が学校が上手くいっていないってことは分かっていたんだ。」

 

確かによく聞いてはいたけど、八重樫さんが何かを隠していることは知っていたと思うがその原因が何か分からないのだろうか。

 

「師範はそのことを八重樫さんには伝えないんですか?」

「うん。いや。伝えられないんだ。雫にとって本当は剣道も本来ならやめてもらってもいいんだけど、色々と難しいんだ」

「伝えられない?……もしかして八重樫さんが折れるって思ってますか?」

「ううん。そういうことではないよ。でもね。私もお父さんも少しだけ期待しすぎたんだよ。雫には剣道の才能があったからつい熱心に指導してしまって、そしたらいつの間にか雫は弱音にすら弱音を吐かない、どこまでも自分を殺す雫が出来上がってしまったんだ。」

 

仕方ないとは思う。でもそれが八重樫さんにとっては災いだったということだろうか?

 

「僕には分かりませんけど、でも八重樫さんって剣道嫌いなんですか?」

「そうなんじゃないかな。僕たちはいつのまにか教えすぎちゃって友達と遊べる時間も少なくなっちゃったから」

 

でもなんとなく違うような気がする。剣道が嫌いなのではなく剣道を嫌いになったわけがどこか引っかかる。

 

「そういうことじゃないと思うんだけどなぁ。八重樫さんって多分甘えたいだけだと思いますよ。」

「どういうことだい?」

「聞いていて分かったんですけど、八重樫さんってかなり優しい女の子だけどその分甘えることができないのかなって。八重樫さんと遊びに誘った時やゲームセンターでぬいぐるみをあげた時も感謝の言葉じゃなくて謝罪から入ったんですよ。僕は一応友達多いですから言えることだと思うんだけど、誰かに頼りたいんじゃないかなって。」

 

実際八重樫さんは僕が助けられないと聞いた時に一度ショックを受けている。そして初めて会う僕に弱みを見せちゃったからか分からないけど。

そして八重樫さん自身とても優しいのだ。家族に迷惑をかけないように家で泣くのではなく、空き教室の隅っこで泣いていたのだから。

嫌で苦しくてそして惨めになる。なんで自分がとかそう思うことは僕にだってある。でも僕には味方がいるから、立ち向かおうって思える原動力になっている。

 

「味方っていうのは時には見てくれているだけでも力になります。側にいたらもっと力になるときだってあります。僕が天之河くんに勝てたのは紛れもなく。あの時来てくれた春樹たちの応援のおかげでもありますから。」

「…君は本当に人ったらしがすぎるよ。光輝くんがいながらこれだけ人を引き寄せる才能を持っているのは珍しい。」

「人ったらしって。まぁ友達は多い方ですけど。親父の遺伝じゃないですか?また、あの人キャバ嬢に告白されて、お母さんに自慢して殴られてましたよ。」

「それも昔からだけど。今でもそうなのかい?」

「えぇ。こりもなく悲鳴が聞こえたので。それとドキドキ絞られるとか夜中に親父が叫んでいるのですが」

「それは知らなくてもいい。全く変わらないなぁ。あの二人は。」

 

少しだけ苦笑したように笑っている。女たらしでもあるがどこか憎めない性格なのが本当に憎ったらしい。

 

「まぁ、雑談はこれくらいにして、今日の晩御飯食べていきなさい。」

「……へ?」

「雫が一緒に食べたいって言っていたからのもあるけど、僕に呼ばれて気にしていたしね。」

「気にしないでいいのに。八重樫さんと遊びたかったのは本当だからなぁ。無理矢理引っ張って遊びに行っただけなのに。」

「それができるのも君の強みだよ。君は基本的に受け身だけど、友達関係や剣道には積極的だからね。君には当たり前なのかもしれないけど、友達のことや剣道のことに一生懸命なれるのも才能だよ。だからこそ。人は付いてくる。」

 

そういうもんなのかなぁ?

少し考えてもそんなくらいの感想しか出てこない。僕にとっては普通に友達になって、悪いところは怒って、嬉しいときは喜んでるだけだ。

痺れる足を我慢しながら歩くと暫く歩くと見覚えのある女の子が歩いてくる。

 

「あっ。」

「八重樫さん。こんばんは。」

「大丈夫だった?」

「足が痺れただけだから。でも本当にいいの?ご飯一緒で。」

「うん。でも、迷惑じゃなかった?」

「ううん。驚いただけ。」

 

そして、何して遊ぼうかなぁって考えていたからこの当時は好きって気持ちには気づいていなかった。




アンケートは3日後の夜9時にしめきります
ついでにその場合奈落に落ちた後のハジメの再会場所が変わります。
すいません。アンケート取り直します。追加内容を少しだけ不十分なことだと思ったので
まずは今多いハジメが香織のヒロインの場合全く別のルートにならざるをえなくなりました。こっちはどちらかといえば恵理とリリィ、もう一人のサブヒロインにポイントが当たる冒険者ルートになります。
香織のヒロインの場合はサブヒロインでその四人になり迷宮ルートになると思います。そっちの方がハジメが助ける理由について書きやすいからです。
そしてもう一つ。他の作品を一切書かずにこれ一本に絞り別々のルートを書いていくことを追加します。
自分は社会人になってしまったので少し投稿ペースが落ちるのでこの忍びの王だけに専念したいと思い。読者の意見を聞いて見たいと思い一度アンケートを取らせてもらおうとおもいました。明日も投稿する予定なので一応この経緯を次の話にも書いておきます。

香織をサブヒロインにするか

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