忍びの王retake   作:焼肉定食

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第3話

「八重樫さん?今日遊びにいかない?」

「えっ?」

「今日道場も休みだから一緒に遊ぼうって思って。」

 

すると急に主に女子から非難の目線が送られるがガン無視だ。あれから数ヶ月が経ち新学年に入り八重樫さんと同じクラスになった。こういった風に空きの日が多く、元々両親が探偵ということがありよく警察に依頼され調査に向かうことが多いのだ。

 

「あっ。もしかして用事あった?」

「えっ。ううん。ないけれど。いいの?」

「みんなはグッチは今日は八重樫さんのところって送り出してくれたからね。それに友達を誘うのは普通でしょ?」

「私は別にいいわよ。それでどこに行くの?」

「商店街に行かないかな?前にいったケーキ屋美味しかったし。」

「それ私も行きたい!!」

 

すると最近はもう一人そこに追加される。そこには明るく、そして周囲の男女ともわず人気のある女子がそこにはいた。

 

「白崎?来るの?」

「ダメ?」

「ダメっていうよりも、最近大丈夫なのか?前に遊びにいった時に、お父さんに帰り遅くてこっぴどく怒られたじゃんか。……僕が。」

「大丈夫だと思うよ。お父さん優しいし。」

「……それは白崎にだけだろ。まぁ僕はいいけど。」

 

僕はため息を吐く。白崎と初めて会ったのは小学校三年の終わりに道場にきたことがきっかけだった。

なにかと思えば八重樫さんが髪を伸ばした方がいいということ。剣道をやるときは短い髪型だった方がいいと言われていたのだと後から聞いたのだ。実際八重樫さんの中では友達だし、僕も気が合うこともあるから仲のいいメンバーだ。

 

「雫ちゃん。」

「もちろんいいわよ。でもいいの?」

「?」

「香織、昨日太ったって言ってなかった?確か身体測定で。」

「わ〜雫ちゃん。」

 

するとワイワイもしゃくしゃにされる八重樫さんと白崎。僕は小さくため息を吐く。

 

「……それは女子だけでやってくれないかな?流石に居づらい。」

「あっ。うんごめん。」

「一応いうけど二人とも体格としては痩せてる方だと思うから大丈夫だと思う。白崎も八重樫さんも綺麗だし。」

「グッチ。それを本人の前でよく言えるな?八重樫さん顔真っ赤だぞ?」

 

友達である龍太郎が告げる。確かに八重樫さんは顔が真っ赤になっている。

でもその反応が可愛くてつい言うんだよなぁ。

そんなことを話しているとすると教室に誰かが入ってくる。

 

「どうした?天之河ならもう行ったけど。」

「ち、違います!!あ、あの原口先輩いますか?」

「…ん?僕?って白木さん?どうしたの?」

「は、はい。えっと。ちょっと来てもらえませんか?」

「あぁ。そういうこと。」

 

少しだけ緊張しているのか多分だけど数少ない人の一人だ。僕は決して虐められているだけではない。これでも少しは人気があり、特に下級生からは人気があるのだ。

 

「んじゃ行ってくる。八重樫さんも白崎もごめん。ちょっとキャンセル。」

「えっ?」

「ちょっとあの子を泣かせるから。」

 

すると白崎は何のことだか気づいたらしい。あの子がどの目的で来たのか、そして僕がどんな返すのも気づいたらしい

 

「えっ?でも。」

「雫ちゃんダメだよ。原口くん。行ってらっしゃい。」

「……おう。」

 

席を立ち上がり白木さんの元に向かう。

その後ろで少しばかり何か言いたそうな八重樫さんを置きながら

 

 

泣きながら去って行く白木さんを見ながら僕は小さく息を吐く

 

「……はぁ。何でありがとうございましたなんだよ。」

 

小さく息を吐く。思った通り告白され、振ったのだが……最後だけは意地なのか笑っていた白木さんは角に曲がるまで決して涙を流さなかった。

恨んでくれたらよかったのに。好きって告白されてフラれたのに笑顔でいようとする女子が多い。

自分を好きな理由は基本的に助けてもらったからという声が多い。優しいからという声、内面的な言葉が多い。

僕はそこまで綺麗な人間ではない。

 

 

「……ふぅ。」

「終わった?」

「ん?白崎か?八重樫さんは?」

「今は龍太郎くんが見てるよ。それで告白は。」

「想像の通りじゃないのか?断ったよ。」

「……そっか。もしかして雫ちゃんがいるから?」

「…そういったわけじゃないけどね。ただ誰かを好きになるってことが分からないってこと。白崎は誰かを好きになったことがある?」

「……お母さんや雫ちゃんは好きだけど。」

「うん。そういうこと。好きって気持ちが分からないんだ。。友達ってことで好きな女子も正直少ないからさ。とても申し訳ないんだよな。」

 

好きって意味が分からないのだ。恋って感情が分からない。小説や漫画で顔が真っ赤になったりしているけど、日頃から八重樫さんがそんな感じだし。

 

「…でも、私もそうかも。誰かを好きになったことはないなぁ。」

「だから辛いんだよな。……本気で気持ちを伝えてきてくれたから、なるべく傷つけたくないんだけど。そういうわけにはいかないし。」

「そっかぁ。」

「……恋ってなんだろうな。」

 

僕がいうと白崎も首を傾げる。でもみんなが好きなものだから。こんなに夢中になれるもんだから。

だけども自分がするとなると想像もつかない。好きって気持ちに気づいてないのかもしれない。でも

 

「いずれするのかな?」

「そうだといいけどな。」

「そうだ。それならお互いに好きな人ができたら応援しない?」

「応援?」

「うん。互いに好きな人と結ばれるように応援するの。ダメかな?」

「……いいけど。」

 

僕は少しだけ苦笑する。好きな人を応援するにはどうすればいいのか分からないけど

もし応援しあえる日がくるといいなっと思いつつ僕は少しだけ元気が戻るのであった。




すいません明日投稿すると言いながら残業多くて仕事終わったら寝てました
アンケート一日伸ばします。

香織をサブヒロインにするか

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