魔法少女リリカルなのは~異世界からの転生者~   作:gankon

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すいません。

投稿が遅くなりました。

それといつの間にかお気に入りが100件超えてました!

ありがとうございます(TдT)


原作開始前4 このはとマユミ

 兄妹そろって先頭を歩く御崎お兄さんの後ろにつき6人で屋上へ向かう。屋上に上がると何人かの生徒がいた。私達を見て男の子が一人しかいないことに気づき、男子生徒が嫉妬まみれの視線を向けたが御崎お兄さんだと分かると口々に御崎お兄さんの名をつぶやき、納得していた。どうやら御崎お兄さんは有名なようだ。

 

「ここら辺でいいかな」

 

 屋上の人のいない一角に全員が座れるサイズのシートを取り出し広げる。そのことに皆、驚くが御崎お兄さんに手招きされたので上靴を脱ぎ皆座った。

 

「なんでこんな大きいシート持ってるんですか?」

 

 すずかも彼の言葉から、初めは御崎さんと二人で食べる予定だと思ったようだけど、この大きなシートを持っていた事に疑問を持ったようだ。他の人も同じようでうんうん頷いている。

 

「うちの家政婦さんが入れておいてくれたみたい」

 

(家政婦さんってもしかして御崎さんの家ってお金持ちなの?)

 

「へぇ~、気が利く家政婦さんですね」

 

「さすが、お姉ちゃんだね~」

 

「ん?お姉ちゃんって?」

 

 私の疑問に御崎お兄さんが答えてくれた。

 

「うちの家政婦さんは若いからマユミちゃんが姉のように懐いてるんだよ」

 

「はぁ~、そうなんですか」

 

「うん。っと、自己紹介がまだだったね。僕は2年の御崎冬花だよ。マユミちゃんもいるから冬花でいいよ」

 

 自己紹介し、天野のウザったいモノとは違う優しそうな笑顔を見せる御崎お兄さん改め冬花さん。その笑顔に不覚にも心臓の鼓動が早まってしまう。なのはも顔を赤くしてぼーっとしている。これが本物のニコポか!と思ったが冬花さん本来の魅力なんだろう。年齢を考えるとショタといえるけど私はにそっちの趣味は無い。無いが、良い!と思ってしまった。

 

「あ、えーと。私は高町このはです。でこっちが」

 

「高町なのはです!」

 

「私達は双子の姉妹なんで高町だとややこしいから名前で呼んでください」

 

「あ、私もなのはって呼んでください!」

 

「分かったよ。このはちゃん、なのはちゃん。妹共々よろしくね」

 

「はい!」

 

「私もマユミでいいよー」

 

「うん!よろしくねマユミちゃん」

 

「よろしく。マユミさん」

 

「私もアリサでいいわよ」

 

「私もすずかでいいよ」

 

 話しているウチに結局、名前で呼び合う事になった。別段拒否するようなことでもないので問題はない。アリサやすずかは特に注意することは無いがマユミさんが味方かどうかだけは確認しないといけないわね。願った特典の内容から察するに危険な目的は持っていなさそうだけど、次元震を起こしたいとか誰かを殺してみたい、など考えて無いと断定できないし。ま、ほぼ0%に近い確率だろうけど。

 

 彼女と内密に話すため念話を使いたいところだがデバイスがないため発信する方法が分からない。ユーノの時のように受信するのは魔力さえあれば問題ないだろうが。

 

 結局、昼休み中にマユミさんが転生者かどうか聞くことができなかったが悪い子ではないということは分かった。明るいしなのはともすぐに打ち解けた。冬花さんは聞き手になり、ときおり自分の意見を言ってくれるのでちゃんと聞いてくれてるんだなと分かる。正直小学生のレベルじゃないと思っていたがアリサやすずかも会話のレベルがおかしいのでアニメの世界だからこんなもんかと納得した。アリサとすずか、冬花さんが何故知り合いなのか聞いてみると、アリサは親の仕事関係でパーティーに出た時、会場で会い、同年代がいなかったので話してみると自分の知らないことや、自分の話題についてこれたのでそれからよく話すようになったらしい。すずかも姉の付き添いで会食に行ったときに会い、それかららしい。

 

 何故かマユミさんはへぇーと驚いていたので理由を聞いてみると一年前ぐらいに親が再婚したのでまだパーティーとかには出たことがないらしい。これを聞いた時、私はふと思った。恐らくマユミさんは優しい兄希望の転生者。つまり精神年齢は年上で求めていた兄は地の繋がらない兄妹。ということは冬花さんはマユミさんに食われる!?という馬鹿な妄想していた。マユミさんはよく冬花さんを見ているし視線が合うと嬉しそうに笑っている。

 

 授業も終わり放課後、帰える準備をしていると天野が教室に現れた。

 

「よう!皆。一緒に帰ろうぜ!」

 

「嫌よ」

 

「嫌です」

 

「遠慮するわ」

 

「わ、私も」

 

「おいおい!恥ずかしがらなくてもいいんだぜぇ」

 

 やはりこの手の輩には言葉が通じないのがデフォルトなのか勝手に恥ずかしがっていると思い込んでいる。表情を見て嫌がっていると分からないのだろうか。相手をするのも嫌だと考えていると天野は先生に呼ばれ教室を出て行った。去り際に待ってろよなんて言っていたが皆さっさと帰る準備をし始める。天野が出て行った後、入れ替わりに冬花さんがやってきて一緒に帰ることになった。

 

 帰り道、私はマユミさんと二人みんなから少し遅れて二人並んでいた。なのは達はそれぞれ話しながら歩いているのでこちらで話していてもとくに注目はされないだろう。

 

「間違ってたら悪いのだけど、マユミさん。あなたも転生者かしら?」

 

回りくどいのも面倒だし、ほぼ確信しているが確認はしておきたい。なのでストレートに聞くことにした。

 

「あ、うん。そうだよ。もってことはこのはちゃんも転生者なの?」

 

「結構、あっさりしてるわね。まあいいわ、私も転生者よ」

 

「やっぱりそうだったんだね。なのはちゃんに双子の姉っていたかなーと思ってたけど転生者ならなっとくだよ」

 

「我ながら分かり易いとは思ったのよ?でも、なのはの家族になりたくてね」

 

「へぇー、そうなんだ。ちなみに私は元中学生なんだけどこのはちゃんは?敬語とか使ったほうがいい?」

 

「私は元大学生よ。でも今は同い年だから気にしなくていいわよ」

 

「そう?ならこのままでいくね」

 

「ええ、それと聞きたい事があるんだけどいいかしら?」

 

「え?うん、いいよ」

 

「マユミさんは転生して何かやりたいことはある?」

 

 私の質問にマユミさんは顎に手を当て考える仕草をする。

 

「やりたいこと?うーん、私としてはなのはちゃんやフェイトちゃんと仲良くなりたいかなぁ。あ、あとお兄ちゃんと色々やってみたいことがあるくらいかな」

 

 マユミさんの答えに私は知らず知らず肩に入っていた力を抜いた。ありえないだろうとは言え彼女が危険な思想を持っていたらと思うとやはり緊張してしまう。私自身交渉とか尋問とか得意なわけではないので本当か嘘か分からないが、胡散臭い天使からの前情報からして危険な人物ではないだろうと思っていた。

 

 人のことは言えないが転生で制限はあるとは言え大抵のことは叶うであろう特典で優しいお兄ちゃんを求めるとはよっぽどこだわりがあるのだろう。

 

「そういえば貴女は〝優しいお兄ちゃん〟を希望したんだったわね」

 

 私がニヤニヤしながらマユミさんに言うと、顔を真っ赤にしながら詰め寄ってきた。

 

「わーわー!!何で知ってるの!」

 

「なんでかって言うと私は特典の一つで転生者達の情報を貰ったからよ」

 

「うー、だとしても言わなくていいじゃない」

 

 恥ずかしそうに上目使いするマユミさんは可愛らしく、ついついいじりたくなる。

 

「よかったじゃない。冬花さん優しそうだし、顔もいいし性格もいい。希望通りのお兄ちゃんじゃない?」

 

「う、うん。初めて会った時なんて笑顔を見ただけで心臓バクバクになっちゃったよ。私たちは親の連れ子で血は繋がってないからどうなるかなーって思ってたけど一緒に住み始めたら色々構ってくれるし、膝枕してくれたり、一緒にお風呂入ったり、一緒に寝たりしてね。お兄ちゃん優しいんだぁ」

 

「そ、そう・・・・・というか貴女一緒にお風呂入っているの!?」

 

「え、うん。ダメもとで一緒に入っていい?って聞いたら良いよって。それから殆ど毎日一緒に入ってるよ」

 

「・・・・手を出しちゃダメよ」

 

 マユミさん私の言葉に真っ赤な顔をブンブン振りながら否定する。

 

「そんなことしないよ!?」

 

「ならいいのだけど。それと天野の事なんだけど」

 

 天野の名を聞くと彼女は少し嫌そうな顔をした。

 

「天野って今日、なのはちゃん達に絡んできた男の子?」

 

「そう、彼も私達と同じ転生者よ」

 

「あー、やっぱり?あんな男の子アニメに出てなかったし」

 

「ええ、あいつはかなり面倒な奴よ。元引きこもりニートで〝ニコポナデポ〟と〝王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)〟。そしてあの容姿を特典に貰ったみたい。いやらしい目でなのは達を見てたし、私の胸や足も見てたからロリコンね。まあ体は小学生だからロリコンと言えるのか分からないけどね」

 

「その〝ニコポナデポ〟と〝王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)〟ってのは分からないんだけど何?」

 

「貴女もしかしてあんまりアニメとか漫画とか読まない方?」

 

「うん。友達から勧められたリリカルなのはしかアニメはあんまり分からないよ?」

 

「そういうことね。なら簡単に言うけど〝ニコポナデポ〟は微笑んだり頭を撫でたりすると相手を自分に惚れさせる催眠術みたいなもので〝王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)〟は強力な武器や防具とか薬や特殊な道具の入った倉庫みたいなものね」

 

「なるほど。ドラえもんのポケットみたいなものかぁ」

 

「そのたとえはどうかと思うけど、まぁそんな感じね。ただ〝ニコポナデポ〟は胡散臭い天使の上司が効果を反転させたみたいで使おうとすると嫌われていくらしいわ」

 

「良かったぁ。それならなのはちゃん達が天野君に催眠術をかけられることはないんだね」

 

「ええ。でも天野がそれで引き下がるとは思えないから注意は必要ね。あいつも魔力は持っているから力尽くでどうにかしようとするかもしれないから」

 

「そっか。私も注意しとくね」

 

 その後、他愛もない話をしたりなのは達の会話に加わり分かれ道まで一緒に歩いた。その日から私達はみんなで集まって登下校するようになった。

 

 

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