予想通りやはり変わった。そう思いながら、藤丸はマップを見る。今回の助っ人枠はネロブライド、真っ白い花嫁風衣装を着ている。セイバーがいるなら、無理に自分の方でセイバーを出す必要はないだろう。
「とりまバーサーカーはヘラクレスでいいかな。あとはエウリュアレとキルケ―とメデューサで」
「見事にギリシャ勢だけになりましたね。……全枠埋まっていないことに関しては何も言いません。単騎も立派な戦略ですし、センパイなら1度で全滅出来ちゃいますしね」
遠くにいる水着BB(日に焼けていない。そしてフォウ君のお好みではない模様)が冷静に言った。
「動画では様々なマスターの攻略がありますので、興味のある方はチェックしてくださいね。はい。スタート!」
メタ発言&スタート宣言である。多分ウインクしたに違いない。
「メタ発言ありがとうね! そして準備出来てるからいいけど、いきなりスタート宣言やめて! ヘラクレスやっちゃえ!」
「いつもの脳筋プレイですね! そう簡単に行くと思わないで下さいよ? パッションリップもいますから!」
さり気なくフラグ建築していくBBであった。数ターン経過し、ヘラクレスが大暴れ。エウリュアレも男性キラーということもあり、相手のライダーのコロンブスをメロメロにしたり、クリティカルでタマモキャットを倒したりなど、期待以上に動いてくれた。
「もうメデューサは来ないの!?」
エウリュアレは弓矢を放ちながら、文句を妹に言った。
「すみません」
ランサーのメデューサは戦闘の機会が一切なかった。回り込む作戦のつもりだったが、パッションリップが動かないため、また相手のサーヴァントがいないため、1人で静かに宝箱の回収をしていた。多分終わったら、オシオキされる気がしなくもない。指示を出した藤丸は心の中で謝った。
「流石はセンパイが育て上げた精鋭たちですね。パッションリップだけになるとは。ですが! ここからそう上手くは」
時間を短縮するために宝具を令呪でチャージしたり、キルケ―ので豚にしたりなど、なんやかんやあって、BB側のサーヴァントはパッションリップのみとなる。かなり強化したらしいが、相手が悪かった。
「ヘラクレス」
藤丸は静かに彼の名を呼ぶ。パッションリップの巨大な爪の攻撃を回避しながら、強烈な攻撃を叩きつけていく。
「あ。しまった」
ヘラクレスがパッションリップを倒した時、藤丸は気付く。そういえば宝箱結構残していると。しかし時既に遅し。勝利条件を満たしたため、終わったのだ。
「3つも取り損ねたか。BB、ワンモア」
「ほんと。センパイって強欲ですよね。二度も勝てるほど、BBちゃんは甘くないですからね」
珍しく2度目の聖杯戦線スタート。ほぼメンバーは変わっていないが、イアソンなど3騎を投入。メデューサは下げてもらって、代わりにアニングに来てもらった。キャスターはアマデウス。
「ヘラクレス! 負けるんじゃねえぞ!」
イアソンがヘラクレスを応援したり、
「化石がないのが残念だ。それ以外は結構良い感じ」
アニングとアマデウスがぶらぶらと歩いたりするといったこともあったが、戦略としては大差なかった。だってヘラクレスが戦ってくれていることが大きいので。
「よし! 全部回収! みんなありがとう!」
無事に宝箱全て回収。藤丸はガッツポーズ。そして頑張ってくれたサーヴァントにお礼を言ったのだった。