「うっわ。すっげえ嫌がらせだ!」
マップを見た藤丸の第一声である。というのもBBの後ろに銀色の宝箱があるからだ。さっさとサーヴァントを決める。
「今日はメルトリリスか。配置的に……うんおっきー、ごめん」
アサシン枠の刑部姫に合掌。もちろん瞬殺された。これに関しては、完全に藤丸のミスである。
「さあて。まずセンパイのサーヴァント1騎倒しましたし、このままやっちゃいますか。ヘラクレスをさっさと倒したいところですが」
BBとしては厄介なヘラクレスをいち早く倒したいところだろう。だがそう簡単に戦略が成功させるような藤丸ではないのだ。
「メデューサはヘラクレスの前に行って、フォローしておいて」
「分かりました」
位置を考え、ライダーのメデューサにフォローするように指示を出した。BB側のトリスタン(円卓)と対面し、メデューサは宝具を使って戦い、倒した。
「さあて。メルトリリス、やっちゃってください。センパイの戦略をおもいきり崩しちゃってください」
相性が悪いため、メデューサはここでダウン。相性が悪くても耐える刑部姫がだめなら、他のサーヴァントもアウトである。
「ヘラクレス、メルトリリスを倒しちゃってね」
ヘラクレス達が戦っている間、他のところも戦闘が起きていた。助っ人枠の水着玉藻と妖精騎士トリスタンがフェルグスとブラド3世(EX)と対面していた。
「ふーん。此奴らが相手か。ねえ。マスター。テンションがやけに高い奴って誰」
テンションガン上げの玉藻を見ながら、トリスタンは藤丸に聞いた。うざったいように言っている気がする。藤丸は慣れたように答える。
「玉藻」
「やっぱりな。いや。見たことはあるからそうだろうなって思ってたけど。夏の魔力ってやべえな」
派手な音が聞こえる。ちょうど玉藻が宝具を使ったところなのだろう。
「そうだね。どうにかなりそう?」
「相性も悪くねえしな。ゲージは持ってかれると思うけど、まあ倒せるだろ」
トリスタンの言った通り、本当にゲージを持ってかれたものの、2騎倒すことが出来た。残酷に。容赦なく。というわけではなく、夏の魔力でぼっこぼこだった。それでもサポートがあったからこそ、耐えることが出来た。
「センパイは3騎、私の方は2騎。数としては不利……え、何で変な動き取るんです?」
生き残っているサーヴァントが合流。BBのことなので、ある程度センパイの動きは分かっている。敢えて聞いたのだろう。
「だって宝箱」
「ですよねー! 残念ですが、後ろのだけは譲りませんから」
「マジであり得そう! てか、BBも動け!」
「センパイも動いてくださいよ!」
藤丸とBBが茶番をやっている間に3騎はBBがいる近くまで移動。HPが2桁の玉藻はライダーのマルタにやられてしまう。さり気なく、BB側のナーサリーライムはヘラクレスの攻撃でダウン。そしてトリスタンは彼女相手に互角……どころかそれ以上の戦いをする。これは藤丸でも大誤算である。
「もうちょっと加減してくれると助かるかな!?」
「それ最初に言えっての!」
ギャーギャー言い合いながら、トリスタンはマルタに呪いをかけていく。ヘラクレスが呆れながら、見守っている。
「とりあえず距離取ってみよう!」
「了解!」
トリスタンとヘラクレスはマルタから距離を取る。
「なんで殴りに行くんだよ!? 呪いで限界だろうが! ああもうくそったれ!」
マルタが積極的に殴りに来ていた。トリスタンは突っ込みながら、やけくそな攻撃を仕掛け、ゲームセット。
「またダメか。最後の銀の箱の中身はっと」
取り損ねた1つの宝箱を確認。素材はそこまで必要性のないものだった。時間がもったいなかったため、前みたいにもう1度やることはしなかった聖杯戦線5日目であった。