白銀家のきつねじゃい!   作:ポンタ ponta

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 へい! こんかなたー

 とある有名人の名前らしきものが出てきます。加えて漢字をあえて誤魔化してあるので誤字ではないです。これは規約に反しないために行っているものです。
 今回、やっとソコロが登場します。まぁほんのワンシーンですけど。今章の展開もまた、行き当たりばったりで書いていきます。
 ちなみに、Adventがでてる叛逆編は、この章を書きながら進めていく予定です。具体的には、途中までこの章を書き、途中から叛逆編を書き、再びこの章に戻る感じです。なので交互に更新していく訳ではないのでご注意下さい。


第5章 天界学園編
第25話 おいでませ天界学園!


 地球(ホロアース)上空には、巨大な島々が浮いている。

 その巨大さゆえに天界とも呼ばれ、その名の通り神に仕える天使が住む世界である。特に穢れたモノは触れただけで浄化されそうな、神秘的な白亜の巨石で建造された荘厳な宮殿が所在する島は、天界の島々の中でも特別な島である*1

 

 そんな島――ウラヌスの近くにある島、ミネルヴァでは、天界唯一の学園があり、通称天界学園がある。*2

 

 

 ――僕だったらミネルヴァ学園とでも名付けるかな。

 

 

 天音かなたこと、僕はそう思った。*3

 

 

 時は4月。

 世はまさに入学シーズン。

 天界も同じく、新入生徒を受け入れる時期となっていた。

 

 かなたの手元にあるのは天界学園の入学通知書。

 かなたはそれらに目を通して、頭を悩ませていた。いや天界学園というネーミングではなく、学園の制度である。

 それは、

 

『本学は全寮制である』

 

 の一言。付け加えれば一人一室ではなく、二人一組らしい。

 

「ゔぅぁッ!?」

 

 かなたは白目を剥いてその場に倒れた。

 いっそこのまま心臓止まんねぇかなって思った。

 そんでもってこんな世界滅べばいいのにって思った。

 

 

 二人一組。それはボッチにとって恐ろしい言葉の一つである。

 

 かなたはボッチだった。

 

 一人で将棋をしたこともあるし、チェスもある。オセロだってこなしてる。なんならじゃんけんもセルフでやったこともある。

 みんな知ってる? じゃんけんって自分の手だからどこでもできるんだぜ。

 

 かなたは筋金入りのボッチだった。

 

 されどボッチと言っても、たった一人親友が存在する。

 それが桐生ココという頭のネジが二、三本抜けてるドラゴンである。

 しかし悲しきかな。そもそも天界には天使しか入れないため、ドラゴンと一緒に学校暮らしなどできないのである。

 

 

 

 さて、未来を憂いてても時間は止まらない。あっという間に時間は過ぎる。

 現実逃避もここまでに、かなたは正面を見据えた。

 

 

 では左手をご覧下さい。

 

「ふんっ!」

 

 そこにはいかにも怒ってます、と周囲に巻き散らかしてる天使が。

 

 次に右手をご覧下さい。

 

「〜♪」

 

 そこにはいかにも上機嫌です、と周囲にアピールしてる天使が。

 

 かなたの両サイドはまるで、テンションの断崖絶壁。

 

 どうしてこうなった?

 

 かなたは再び頭を抱えた。

 

 

 

 

 

 

 

 入学通知書の封筒に同封されていた資料には、天音かたなのクラス表が既に封入されていた。かなたは荷造りを終えた後、早めの就寝についた。

 道中何があっても遅刻しないよう朝早く*4に家を出て、幾つもの転移ゲートを潜って学園に来校し、資料に従ってかなたは『Aクラス』の扉に手をかけた。

 

(ふぅ〜……よし)

 

 そして一息ついてから引き戸にかけていた手に力を込めた。

 直後、扉がぐしゃりと壊れた。

 

「えっ」

 

 思わず呆けた声が漏れた。

 そしてハッと我に返る。

 

「いや違うから! 僕が壊したワケじゃないから!! 確かに僕握力50kg以上あるけど違うから!!」

 

 どうしようこれ弁償かなぁ!! っと悲嘆に暮れるかなたは酷い顔だ。それも仕方無きこと。かなたの家は『び』から始まり『う』で終わる家。それも頭にとても、とかヤバイとか付くレベルの。

 そんなスペシャルボンビーガールこと天音かなたは、弁償を回避するためにあたふたと弁明した。

 

 しかし不意に疑問に思う。

 何故誰も僕の方を見ないのかと。

 

 その疑問は直ぐに解決した。

 教室の中心で、赤毛の巻き毛の少女が魔法を展開していた。これではこっちに注目はいかないだろう。

 あとそもそもその二人しかいなかった。

 かなたは無性に穴に入りたくなった。

 

「いま、わたくしになんておっしゃいました?」

 

 そんな少女に相対するのは、ふわふわとした栗毛の少女。

 

「聞こえなかったの? じゃあもう一度言ってあげるね」

 

 

 えぇ、僕は確信しました。

 

 

「――あなたの性格まるでクソ煮込みみたいだねって言ったの」

 

 

 この先の学校生活不安しかねぇと。

 

 

 

 威嚇の魔法を放った金髪の少女は、天使の九つの階級*5のうち、七つ目の権天使の家庭出身だった。

 

 地上では貴族(あるいは王族)と平民で分かれるが、天界では天使かそれ以外かで分けられる。

 つまり地上でいう貴族である彼女の名前は、プリンシ・シャルロット。

 彼女は顔を真っ赤にして怒っていた。

 

 

 一方、栗毛の少女は大天使の家庭出身。こちらも貴族ではあるが、権天使には劣る。

 彼女は己の身分より上の貴族を相手にしても、そのふわふわとした雰囲気を崩さなかった。なお名前は、アーク・ルミニーという。

 彼女にはどこか不思議ちゃんな雰囲気が漂っていた。

 

 

 こうなった始まりは至って単純。シャルロットがお付きのメイドを叱咤したからである。それも紅茶が不味かったからという理不尽な理由で。

 それを目の当たりにしたルミニーが『性格クソ煮込みだね』と言って、こうなった。

 なお扉はシャルロットが威嚇で放った魔法によるものでかなたの握力とは微塵も関係ない。

 

 

「――そう、よくわかりましたわ。貴女は死にたいそうね。望み通り挽肉にしてあげるわ」

「あなたって馬鹿なの?」

 

 ブチィ!!

 おっと今やべー音が聴こえたぞ。

 

「フフフフ……こんなにも馬鹿にされたのは人生で初めてです」

「おめでとー」

「どうせ貴女は名前も無いような空島出身なのでしょう。なら貴女のお墓も無くても構いませんよねぇ???」

 

 ちょっと待って。これ僕がどうにかしなきゃいけない感じ?

 

 赤毛の方から膨大な霊力が立ち昇ってるのを感じるんだが………。

 

 すぅー……(深呼吸)これマジで僕がどうにかしなきゃいけない感じだわ(諦め)。

 

 僕は意を決して二人に声をかけた。

 

「あのぉ〜……お二人さん」

 

 情けない声が出たのは許して欲しい。

 

 

 まぁ、なんやかんやで解決した。長くならから略す*6けど、もう凄い頑張った*7。栗毛の方が言葉足らずのせいで、何度燃やされるかと思ったことか。

 どうやら栗毛の方―――ルミニーさんは性格が悪いと折角の綺麗な顔が台無しになるよという意味で性格クソ煮込みって言ったようだった。そんなん分かるかって話だよ!

 赤髪のシャルロットさんも僕が必死に言葉で落ち着かせて、ルミニーさんと話し合わせて、そうしてやっと穏やかになった。ちょっとぷんすこしてるけど。

 またお付きのメイドとは古い縁だから叱咤したとのことで、普通のメイドにはしないらしい*8

 

 

 学校生活初日で物凄い疲れた。もう帰りたいのはやまやまなんだけど、まだ入学式すら始まってないんだよね。

 

 ため息を吐いた僕の左隣は、お嬢様なシャルロットさん、右隣はぽやぽやしてるルミニーさんだった。

 

「ふんっ!!」

「…………」

「ふふーん♪」

 

 なんで僕はよりにもよってこの二人の間の席なんだよ。

 しかも見ろよ周りをよ。クラスメイトいるのに周囲誰も座ってねぇよ!

 お前らをみんな変な奴だと思ってんだよ!

 

「ふんっ!!」

「…………」

「ふふーん♪」

 

「ふんふんふんふんっ!!」

「……………」

「ふふーん♪ふふーん♪ふふふふーん♫」

 

「ふんふんふんふんふんふんふんふんっ!!!」

「…………………」

「ふふふん、ふふん、ふんふふーん♫」

 

 セッションでもしてんのかって!!

 僕は、左右を一瞥してため息を吐いた。

 

「ちょっと無視しないでくれます!?」

「えっあ、ごめん??」

 

 僕ものらなきゃ駄目だった?

 でも変なセッションに乗りたくないんだけど。

 

「ドッコイショードッコイショー!!」

「貴女気が触れました?」

「急に梯子外すやんけ」

 

 僕が言うのもあれだけど、コミュニケーション下手過ぎない? 友達いなさそう。

 でもそんなこと言ったら、さっきみたいに顔真っ赤にして怒りそうから言わないけど。

 

「プリンって友達いないの?」

 

 うわコイツやりやがった!!

 

 案の定、シャルロットさんはその髪色と同じくらい顔を赤くした。

 

「プリン!? よりにもよってわたくしの名前を甘いお菓子と同じ名前でお呼びになられました!!?」

「ルーはプリン好きだよ? 大好き。愛してる。主神よりも愛してる」

「うっ……そうですか……」

 

 何だコイツちょろくないか。

 シャルロットさんは別の感情で赤くなった顔をプイっと反らした。

 

「そ、そんなに呼びたいなら、特別にそう呼んで貰っても構いませんよ?」

「ありがとー、プリン大好きぃー」

 

 羞恥心か顔を更に赤くしたシャルロットさんは、何度か胸を張ったり張らなかったり、前髪を撫で付けたり撫で付けなかったり、「ふんふん」言ったり言わなかったりと、ひたすらそわそわしてから、蚊の鳴くようなか細い声で囁いた。

 

「……………えへへ、あだ名付けられちゃいました」

 

 顔を真っ赤にしてそっぽを向くシャルロットさんは、モゴモゴとなにかを口ずさむ。

 

「何か言った?」

「……その、あの、ルミニーさんは……ご趣味とか……あるのですか……?」

「スイーツ巡り」

「こ、こんどっ!! ……一緒に行ってあげても、よろしくってよ」

「イヤそうだからいい」

「ガーンッ!!?」

 

 ばかやろうルミニーお前! 今のは一緒に行きたいっていう意味だろが!! ほら見ろシャルロットさんを! 不貞腐れてまた「ふんふん」言ってるじゃないか!!

 

 ていうかさ、僕を挟んでそんな会話しないでくれます?

 それとも僕見えてない? 僕は空気なの?

 

 主神様、何故僕はこのような目に合っているのでしょうか。

 

 友達ねぇ、金もねぇ、胸もねぇ。

 オラこんなん嫌だ。

 

 聴こえてますか主神様……今あなたの脳内に語りかけてます………。

 

 ………。

 ……………。

 …………………。

 

 ファミチ◯ください*9

 …………………。

 

 ……駄目だこりゃ。主神様は寝てるに違いない。とんでもねぇ寝坊助さんだ。

 

 僕がヤレヤレと首を振ったとき、前方の扉が開いて教師が入っていた。

 

「静粛に! 皆さん席に着いてください!!」

 

 いやもう一言目で分かったよね。

 この人絶対冗談通じないタイプだって。

 

「私はここ、Aクラスの担任を務めるドミニ・サントだ。この後入学式が大講堂で行なわれる。アナウンスがあるから、それまでここで待機だ。ただアナウンスまで時間があるから、各々自己紹介をやってもらう」

 

 ハキハキと説明してくれた先生は、早速一番前の左の席の人を差した。

 

 僕はその人の自己紹介を聞きながら、どう皆に自分の事を伝えるべきか頭を捻る。

 

 やはりオーソドックスに、名前と出身島と好きなものや趣味だろうか。しかしそれでは地味過ぎないか?

 こう、インパクトがあった方が皆に覚えてもらいやすくなるんじゃ?

 

「オーホッホッホ!! わたくしの名前はプリンシ・シャルロット。下々の皆さん、わたくしの名前をその貧相な脳ミソに刻みつけるのですわ!! そしてわたくしと同じクラスになれたことを生涯の幸運だと噛み締めるのですわ!!!」

 

 ……これは真似しちゃいけないやつだわ。

 僕は死んだ目でシャルロットさんを見た。

 

「プリンシ・シャルロットですわ!!!」

 

 胸を張ったせいでバイーンと弾んだシャルロットさんの胸に、思わず死んだ目に殺意が宿った。

 

「プリンシ・シャルロッ「座りなさい」……」

 

 先生に注意され、シャルロットさんはむすっとした顔で席に座った。へっ、ざまぁみやがれ!!(唾吐)

 

 さて、左隣にいるシャルロットさんに順番が回ったということは、もうじき僕の番が来るというわけだ。

 やはりここは今後の友達作りのためにも、少し面白おかしくいくべきではなかろうか。

 

 心の中であらかた流れを決めた僕は、先生に差されて立ち上がる。

 

 目指せ友達100人!!

 目標はパジャマパーティだ!!

 

「皆さん初めまして天音かなたです!『新入生徒は速やかに会場に集まって下さい(キャッチコピーは握力50kg! 握り………)』」

「はい。では自己紹介の続きは後にしましょう。皆さん各々向かって下さい」

 

 ねぇこんなことってある?

 僕の自己紹介が台無しなんだけど。

 

 

 盛大なため息を吐きつつ向かった会場は大講堂。

 

 床には深紅の絨毯が敷かれ、壁は天鵞絨の装飾布で覆われている。

 中央の講壇を取り囲むようにして段々となった赤い椅子が並び、壁には巨大な宗教画が飾られて、天井からはこれまた赤い垂れ幕が風に揺られていた。

 つまり全体的に真っ赤だった。

 

(これ、誰か血を流してても分からなそう……)

 

 薄暗い中で始まった入学式。

 僕はそもそも友達居ないから話す相手は存在しないから黙っていたけど、他はそうでもないんだろう。あちこちでざわざわとした喧騒が渦を巻いていた。

 しかしそんな喧騒が静まったのは、ひとりの天使が、登壇したからだ。

 

 しんと、大講堂が静まり返っている。

 あまりに静か過ぎて反対側にいる入学生の呼吸音が聞こえてきそうだった。

 

 炎をそのまま束ねたかのような髪。

 燃えるような真っ赤な羽。

 その天使は、ゆっくりゆっくりと、僕ら新入生徒を見渡した。

 

 そのコロナの瞳と目が合って、僕は罪を暴かれるみたいで、無性にドキドキした。

 

 はっ、まさかさっきのファミ◯キくださいがバレた!?

 いやいやまさかそんな筈……無いよねぇ?(冷汗)

 ……無いよね?(願望)

 

 彼女は文字通り、燃えている。

 ただ燃えているのではなく、まるでドレスのように炎が肌に沿って燃え、遇に風を孕んでスカートのように広がったりしていた。

 僕は火事を心配したけど、炎が講台を舐めても決して燃え移ることは無かった。そもそも心配することすら烏滸がましい。

 

 あの人の名前は、ウリエル。

 

 六大天使のうちの一人であり、天使の最上位である熾天使。

 別名『神の炎』。

 

 辺境の島生まれの僕だって知ってる有名な人だ。

 

「入学、おめでとうございます」

 

 その声は、空気中に波打つように広がった。

 たったの一言で場を支配したウリエル様は、ゆるりと口を開く。

 

「ここは天界学園。ありとあらゆる知識を学び、ありとあらゆる生物と戦う術を学ぶ場所。我々はあなた方を歓迎します」

 

 言葉少なくそう締めたウリエル様は、舞台の袖へと消えた。

 少し遅れて、パラパラと拍手が鳴り響き、そのうち生徒会長などの他の偉い人のお話しが始まった。

 

 まぁ気付いたら寝てて終わってたけど。

 

 

 

―――………

 

 

 

 質素ながらも、優美さを兼ね備えた学長室。

 入学式を恙無く終わらせた学園長であるウリエルは、何か思い馳せるような遠い目をした。

 

(天音かなた……とうとう、この時期がやって来ましたか)

 

 たんなる一般天使。

 権力も無ければ実力も無い、下級天使に過ぎない彼女をウリエルは脳裏に描く。

 

(予言は予言のままで終わらせた方がずっといい)

 

 ウリエルは執務机の鍵が付いた引き出しから、一冊の本を取り出した。数ページにも満たない、薄い本である。

 ノートと表した方が近いかもしれないそれ―――預言の書を、ウリエルはペラリペラリと捲り、目的のページで捲るのをやめた。

 

(予言によれば、近々あの神が訪れる……忌々しいあの神が)

 

 瞬間、凄まじい熱気がウリエルの体から立ち昇った。

 芸術品と負けず劣らずの美麗な顔立ちが、苛立ちで歪む。

 

 憎悪にも似た感情がウリエルの心に渦巻き、それに呼応して炎がメラメラと舌を伸ばす。しかし炎の制御は完璧にされており、執務机の表面が焦げるようなことは無かった。

 

(数多の同胞を葬ったお前を、私達は赦さない)

 

「覚悟しておけ。アレス」

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼方より来たる青銀の冠

 天の奏でる風鈴はその音色を奪われん

 

 再臨する破滅の罪人

 破滅を背負う二翼を引き連れん

 

 心せよ

 

 罪無き者の血が流され、空の星が地に降らん

 天を舞う羽は奪われ、羽ばたくことは叶わない

 

 祈れよ祈れ

 

 混沌が世界を終わらせぬように

 

 願えよ願え

 

 虚無が世界を終わらせぬように

 

 全ての鍵は運命の申し子が握っている

 

 

―――………

 

 

 

 入学式が終わって教室に戻って再開した自己紹介は、当然の如く僕の次の人から始まった。チクショー!

 それも終わると、先生から色々な連絡が伝えられ、僕にとって一番重要な寮の話になった。

 

「二つある寮はどちらも、学園から徒歩五分にあります。今からそれぞれの寮の鍵と見取り図を渡すので無くさないように注意してください」

 

 一人ひとり手渡しで渡していく先生。

 感謝の言葉と共に受け取った鍵を見れば、持ち手には白い薔薇のレリーフと共に101の刻印が。

 チラリと寮の見取り図を見れば、食堂のすぐ近くだった。よっしゃ。

 

「白薔薇寮は門から出て左へ、黒薔薇寮は右へ進んで下さい」

 

 恙無く連絡事項を伝え終わり、学校開始日ということで授業もなく放課後となった。

 教室から開放されて向かうは白薔薇寮。徒歩五分の説明に間違いなく、あっという間に到着した。

 

「…………でっかいし広っろ」

 

 僕の目の前には、ユニコーンの石像が両脇に置かれた大門がある。

 そして更に奥には、堂々たる姿で建っている白薔薇寮があった。

 しかしただの寮なのに豪勢過ぎじゃね? 他の新入生徒達も驚きの声を上げていた。

 敷地の中央には庭園が存在し、白色の薔薇が咲き誇り、女神像が中央に立つ噴水まである。

 寮自体も神聖さを感じる大理石を使った、まさかの二十五階建てで、これだけで億は超えてそうな感じがする。

 

「……取り敢えず、中に入ろ」

 

 木を隠すなら森の中と言わんばかりに、僕は沢山の新入生徒達に紛れながら歩を進める。

 一番前を歩いていた生徒がオドオドしつつ、寮の荘厳な両開き式のドアを開き―――パァンッ。破裂音と火薬の匂いが立ち込めた。

 

「入学おめでとう!!」

 

 扉の両脇と、広場の奥の方に沢山の生徒達がいて、一斉にクラッカーを鳴らした。

 入学を祝う声があちこちから聞こえ、陰キャな僕は無性に恥ずかしくなった。

 

 やめてぇ、やめてぇ、ホントにやめてぇ。

 そんな陽キャのノリで陰キャを滅ぼそうとしないでぇ。

 

 ノミになりたいとこんなに思ったことはない。

 せめてもの抵抗とばかりにできるだけ縮こまった僕は、脳内に寮の見取り図を開き、101号室を目指す。

 

 しかし俯いていた視線の先に、誰かの足が見えて思わず足を止めた。

 

「よく来たな天音かなた! ようこそ、我が寮へ!」

 

 僕の進路を塞いだその天使は、偉そうに腕を組んで笑う。

 

「我々はお前のことを歓迎するぞ! さぁ、オレについて来い!!」

「(オレっ娘だこの子!!)って、何で僕の腕を掴んだんですか?」

「(僕っ娘だこの子!!)もちろん、お話しするためさ!」

 

 背丈に似合った可愛らしい声で、僕の腕を掴んで強制的に連れていこうとする。

 

「は、離して下さい。僕このあと友達とやることあるんですけど(大嘘)」*10

「ガールズトークに興味ない?」

「地獄の果てでもお供します(キリッ)」

 

 てか誰だよこの天使。そもそも何でただの天使に過ぎない僕の名前知ってるんだよ。ストーカーですか?

 

「見てあの子、寮長に捕まってる」

「入学早々何か校則違反でもしたのかしら?」

 

 こそこそと、どこからか声が聞こえてきた。

 どうやら誰かが寮長に捕まってるらしい。一体誰なんだそのマヌケは。

 

「あ、オレここの寮長のミュウって言うんだ!」

「おっふぅ」

 

 マヌケは僕だったー!(白目)

 

 一体何の校則違反をしたのか分からないけれど、さらば学園。さらばミネルヴァ島。

 僕はきっと、ここでお別れです。

 

「おい急に変な声出してどうした?」

「……」

「おーい?」

「………」

「駄目だコイツ意識飛ばしてら」

 

 白目を剥いて思考を違法投棄していた僕を、寮長は最上階に位置する寮長室に連れ込んだ。

 質素な寮長室で、革でできたソファーに僕らは座る。

 

 ところで、なんで対面ではなく横に座ったん?

 ここバーなんか? そう思って差しだされたお茶を隣の寮長へと滑らせた。

 

「あちらのお客様からです」

「ソイツ、オレの付き人だけどな」

 

 あ、そういえば『あちらのお客様からです』はバーテンダーが言う台詞だったわ。今横に座ってるから僕はお客さんの立場だった。

 

「さて、オマエをここに連れてきた理由は分かるか?」

「おままごとのお母さん役としてですか?」

「オマエ、オレの身長小さい*11から舐めてんだろ」

「うんうん、背伸びしたいお年頃ですもんね~」

「寮長権限で寮から追い出してやろうか?」

 

 これは不味いと、顔を赤く染めた寮長にすかさず頭を下げようとしたら、寮長は不意に僕の胸を見てニヤリと笑った。

 

「まぁお母さん役としては不十分じゃないかなぁ~、その平坦な草原じゃ。でも仕方ないよね、背伸びしたいお年頃だもんねぇ~」

「はぁぁあああんんん??? そういうあんただってお野菜刻めそうなまな板なくせに!!」

 

 言ってから互いに気付く。

 これブーメランだと。

 

「「グハッ」」

 

 一緒に吐血して机に突っ伏した僕らは、涙目で互いの肩を叩いた。

 その瞬間、僕らはトモダチとなった。同じ悩みを持つ者同士、言うなれば貧乳同盟である。

 

 ああ~トモダチ!

 なんて甘美な響きなんでしょうか!!

 入学早々友達が出来るなんて、友達100人は夢じゃない!!

 

 僕らは無言で立ち上がり。

 パチン、パチンと掌と甲を合わせた後にハイタッチ、肘と肘を合わせてから手を握り合い、お互いに引き寄せ合ってハグして背中を叩き合う。そんなアニメのような交流をした僕たちは、これまた無言でソファーに座り直した。

 

 フゥフゥ↑テンション、オッタマゲー!!*12

 あぁあああやべー! 友達できた興奮で心臓ドクドクなってるぅうう!! 心臓エンジン、ブルンブルゥゥウンン!!!

 はうっ!!?

 

 ゴチン、と僕は机に頭を打ち付け、そのまま床に倒れた。

 

「かなた?」

「…………」

 

 寮長は、そっと僕の口元に手を当てる。

 

「い、息してない……」

 

 慌てて。

 寮長は僕を起こそうと揺さぶる。

 

「ま、まさかコイツ、友達ができた興奮で死にかけてるんじゃ!!? おい起きろ天音かなた!!」

 

 あれぇ〜?

 何か寮長の声がくぐもって聞こえるぅ……。 

 あれ、何だか視界が暗くなってきた……。

 暗く、暗く、沈むように暗く………。

 

「折角友達できたのに何も出来ずに死ぬのか!? トランプもオセロも友達とやりたかったんじゃないのか!!?」

 

 ぐっ、ぐっ、と寮長が必死に僕の胸の中心を押す。

 

「上がれ、心臓の音……!」

「…………はっ!!?」

「あ、生き返った」

 

 危ない、余りの嬉しさで天国に逝くとこだったぜ。

 これが、天にも昇る気持ちってことよ。

 

「んで」

 

 落ち着くためにお茶を啜り、一息吐いた僕に、寮長は口を開く。しかしウメェなこのお茶。お代わり欲しい。

 

「オレがかなたをここに連れてきたのは、訊きたいことがあったからだ」

「ゑ? よもや朕の口座番号かの?」

「落ち着け、脳味噌タイムトラベルしてるぞ」

 

 寮長は胸ポケットから折られた一枚の紙を僕へと差し出し、開けるように促した。

 

 も、もしかひてスマホの電話番号でふか?

 住所やメールアドレスとか書いてある魔法の紙ですか?

 

「あああ、開けるよ。開けちゃうかんな! 駄目って言っても開けちゃうかんな!? 橋本◯菜ぁあ!!?」

「一回頭の中診て貰ってこい」

 

 ボソッと『友達がいない理由が透けて見えたわ』って言葉は、開くのにめちゃくちゃ集中していた僕には届かなかった。  

 

「…………」

 

 そして開かれた紙には、僕の息を再び止めるような事が書かれてあった。

 

 指先が震える。冬でもないのに、指が氷のように冷たい。ゴクリと飲んだ唾は、まるで鉛のように重く冷たく、胃の腑に落ちた。

 たったの数行を、何度も目で追った。何度も何度も内容を確認し、繰り返し読み返した。これは都合の悪い夢で、現実の僕はまだベッドで寝ていると祈りながら。

 

 紙の中身を受け入れたのは、十分程経った頃。覚束ない指先から、紙がひらりと零れ落ちる。

 しかしそれに気付かない程に、僕はこの上ない不安で震えていた。

 

「僕は、どうしたら良いんですか……?」

 

 床に落ちた紙は、その文面を空気に晒す。

 

 

 桐生ココ

  及び    この両名を抹殺せよ

 桐生ソコロ

 

 

 その文字に、僕の涙が落ちて滲んだ。

 

 

 

 

 

 

「オレのワザは『神のお告げ』だ。いわゆる神託ってやつ。それでオレは暇さえあればオマエの様子を覗いてた」

 

 少し落ち着いた僕に、寮長は説明する。

 

「だからこそオマエの名前も知ってたし、天界のルールを破っていたことも知っていた」

 

 寮長の言う通り、僕は天界のルールのうちの一つ、特例を除き地上に降りてはいけないという法律を破っていた。

 

「でも、半分は事故です。一番最初に地上に降りたのは、偶然転移門を潜ったせいです」

「半分は故意なんだろ。その後ほぼ毎日地上に降りていたのは誰だ?」

「……僕です」

 

 だって、ココと出会えたから。

 

『お前ぇ迷子か? ならウチこいよ! 一緒にゲームしようぜ!!』

 

 人生で初めての友達ができたから、もう会えなくなるなんて悲しかったから、僕は地上に降り続けた。たとえそれが絶対不可侵のルールを侵してでも。

 幸い、僕が潜った転移門は簡単には見付からない場所にあったから、同じ島民の人達にバレることは無かった。

 

 俯く僕に、寮長は刺すように人差し指を突き付けた。

 

「良いか天音かなた。我々天使は神の尖兵だ。神の矛、そして盾として神の御言葉には絶対に従わなくてはならない」

 

 けどな、と寮長は続けた。

 

「今回の『神のお告げ』だと、期限は賜らなかった」

「それって……!」

「オレの口からは言わすな」

 

 希望で顔を輝かせた僕に、咎めるような視線を寮長は向けた。

 

「言っとくが、もし神の機嫌を損ねた場合、何が起こるかわからんぞ。我々は常に神の下僕であることを忘れるな。そしていつか必ず、お前は二人を殺さなくちゃならない。いいな?」

「も、もちろんです!」

「ならいい……あぁ、あと一つ伝えておこう」

 

 ポンっと手を叩いた寮長はにこやかな笑顔を浮かべた。

 

「正式に下界に降りたければ、生徒会に入れ。生徒会なら色々と融通が効くぞ」

「っ〜〜〜!!」

 

 この人は本当に、僕に優しすぎやしないか。

 もしかして……僕のこと好きなのかな?*13*14

 いや〜人気者は困っちゃうなぁ!!

 

 うへへ、うへへへへへ、うぇへへへへへへへ!!!!

 

「顔、溶けてるぞ」

 

 

 

―――………

 

 

 

 白薔薇寮と黒薔薇寮はともに、二十五階建て(地下は含めず)であり、下層十階が一年生から五年生の住む階層で、上層十階が六年生から十年生が住む階層である。

 そしてその間の五階には、食堂、ジム、遊技場があり、屋上にはカフェテリアに加えて闘技場が存在する。更に、地下には寮を影から支えるメイドの居住空間と、源泉かけ流しの温泉とサロンが所在する。そんな馬鹿デカイ寮である。

 部屋もそれなりに広く、二つの部屋に、リビング、キッチン、バスルーム。もちろんトイレは別だ。ベランダも広く、ガーデニングするのも良いだろう。

 

 そんなホテルにも負けず劣らずどころか余裕で上回る寮の一室にて、天音かなたはリビングの床で正座していた。

 

「ふぅふぅ、勝手に動くなよ天音かなた……何か壊したら弁償できないぞ……」

 

 ガラスでできた机。

 キラキラと光るお洒落な天井灯。

 壁に備えられた本棚には綺麗な花が花瓶に生けられている。

 

 その全てに緊張して、カチコチに固まっていたかなたは、ソファーに座ること無く硬い床に正座していた。荷解きする程の荷物も無いので、リュックは開けないまま隣に置かれていた。

 

 数分、数十分と固まっていたかなた。そのまま一生そこに置き物として居続けるのかと思われたが、玄関から響いた声によって阻まれた。

 

「お邪魔しますわ!」

「(だだだ、誰か来た! 僕のルームメイトだ!!)」

 

 さらなる緊張で血走った目を、かなたは玄関に向けた。

 それと同時に、廊下の先から見覚えのある金髪縦ロールが飛び出した。

 

「わたくし、プリンシ・シャルロットの登場ですわぁ〜!! ……って、なんだ貴女でしたの」

 

 かなたを捉えたシャルロットは、自信満々に張っていた胸を萎ませ、優雅にソファーに腰掛けた。

 

「確かお名前は天音かなた……でしたよね?」

「う、うん」

「わたくしの事はシャルロットお嬢様とお呼びなさい」

「お、おう」

「ところでどうしてそんなところで正座をなさっているのです?」

「いや、これは「まぁどうでも良いですわ!」じゃあ聞くなよ」

 

 まさかシャルロットと同じになるなんて、とかなたは内心頭を抱えた。これと一緒になるなら、せめてルミニーの方がマシだと思った。

 

「天音さん! もうすぐディナーの時間ですわよ! 一緒に行きましょう!!」

「え……うん!」

 

 けれどやっぱりシャルロットで良かったかもしれない、とかなたは思った。少し引っ込み思案な所があるかなたにとって、手を取って引っ張ってくれる人が必要なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ~!!」

 

 食堂に着いて早速、僕は歓声にも似た驚きの声を上げた。

 

 目の前には色とりどりの野菜、新鮮な魚とお肉が並べられて、それらがビュッフェ形式で食べられる。

 その殆どがいかにも高級品といった感じで、僕の知ってる料理なんて数えられる程しかなかった。

 

「お嬢、お嬢!!!!」

「シャルロットお嬢様と呼びなさい」

 

 僕は、キラキラと輝く赤色の玉を指差す。

 

「お寿司がある! いくらもマグロもサーモンもある!! 凄いよシャルロットお嬢様!」

「ふん、わたくしの家ですとこんなもの食べきれない程のありますわよ」

「食べていいのかなぁあれ! 僕食べてみたい!!」

「あっ、ちょっと待ちなさい!」

 

 シャルロットお嬢様を置いて、僕はお寿司コーナーの前に駆け付けた。

 

「いくら、マグロ、サーモン、かっぱ寿司、ねぎとろ、鰻、鯖……あっ」

 

 と、そこで気付く。

 

「これ、お金……取られるのかな」

 

 僕が悲しげに声を漏らすと、寿司を握っていたシェフがニコリと笑った。

 

「無料ですよ。ココにあるものは全て。お寿司だけじゃなく、お肉も野菜もデザートも」

「……ぼ、僕夢でも見てるのかなぁ」

「いえ、現実です」

 

 本当に、これは現実なのかな。

 あまりの現実離れした幸せに、涙腺が視界が滲む。

 

「僕、こんなに……美味しそうなもの、食べたことない」

「そうですか。なら、たんとお食べなさい」

 

 シェフがわざわざ自分で、僕のプレートにお寿司を沢山乗せてくれた。

 その重みを感じながら、僕は夢心地でふらふらとシャルロットお嬢様のところに向かう。

 

「僕、お金、払ってないのに……お寿司いっぱいくれた……たんとお食べなさいって、たくさんくれた……」

「? 当たり前ですわ」

「うぅ……」

「ちょ、なんで泣くのですか!?」

 

 思わず泣き出した僕に、シャルロットお嬢様はわたわたと慌てる。

 

「僕……僕、こんなに幸せで良いのかなぁ?」

「ほ、ほらサーモンお食べなさい。美味しいわよ」

 

 醤油をちょこんとかけたサーモンの握りを、シャルロットお嬢様はゆっくりと僕に差し出した。

 

「お、美味しいよぉ(泣)」

「わわわ、そんなに号泣しなくても……」

「焼肉屋さんの近くに生えてた雑草より、庭に生えてたアロエより美味しいよぉ!」

「貴女一体普段何を食べてるんですの!?」

 

 鼻を啜ったせいで喉に鼻水が流れこみ、噎せる。

 何故かハンカチで目元を押さえていたシャルロットお嬢様が、僕の背中を優しく擦ってくれた。

 

「他に何か食べたいものはあるかしら? わたくしが取ってきて差し上げますわよ」

 

 お寿司を噛み締めるように何度も咀嚼していた僕は、ゆっくりと顔を上げて辺りを見渡し、少し先のテーブルにあった山盛りのお肉を差した。

 

「ステーキが食べたいの?」

「あれステーキって言うの? 焼き肉じゃないの?」

「違いますわよ……たぶん。取り敢えず、取ってきますわ」

 

 せせせ、とシャルロットお嬢様はステーキのコーナーに行き、手早くステーキを乗せて戻ってきた。

 

「貴女の好みが分からないから、適当に持ってきたわ。左からレア、ミディアムレア、ミディアム、ウェルダンですわ」

「何が違うの?」

「焼き加減が違うんですわ」

 

 取り敢えずお食べなさい、とシャルロットお嬢様はタレに絡めたそれをフォークで刺し、僕の口元に差し出した。

 

「おい゛じぃい゛い゛」

 

 噛めば噛むほど溢れる肉汁。甘じょっぱいタレがステーキの味を何段にも引き上げているかのように思えた。

 

「良かったですわね……」

「……なんで泣いてるの?」

「何でもありませんわ。ちょっと目にゴミが入っただけですの。気にしないでくださいまし」

 

 

 今日の夕食は、人生の中でトップクラスに楽しかった思い出だと、天音かなたは後に語った。

 

 

 

―――………

 

 

 

 そのドラゴンは、遥か蒼穹へと頭を向けた。

 

「かなたそ、元気にやってるかなぁ……」

 

 口の端からポロリと溢した言葉は、竜霊山の澄んだ空気に溶けるように消えた。

 人間の姿をしたドラゴン―――桐生ココは、心配そうに尻尾を揺らす。その衝撃で、んぅ、とココの膝元で寝ていたソコロが身動ぎした。

 

「おっと、悪ぃ」

 

 ピタリと動きを止めたココは、ソコロの幼児特有の柔らかな銀髪を撫でる。

 ソコロはそれが心地好かったのか、再び寝息を立て始めた。

 

 ソコロが寝入ったのを確認したココは、座っていたリクライニングチェアに背中を凭れる。

 二人で建てたログハウスの前、ココは清々しい青空の下、親友の安寧を祈った。

 

「元気でやれよ、かなたそ」

 

 爽やかな風が、ココの頬をくすぐった。

*1
まぁ着目するのは違う島なのだが

*2
そのままのネーミングである

*3
そのままのネーミングである

*4
楽しみと不安でほぼ徹夜気味

*5
熾天使、智天使、座天使、主天使、力天使、能天使、権天使、大天使、天使

*6
書くのが面倒くさかった

*7
扉も錬金術で直した

*8
そのメイドは何処かに消えた。NINJAかもしれない

*9
神をも恐れぬ所業

*10
見栄を張った嘘

*11
約130センチ

*12
最高にハイってやつだー!

*13
単にボッチで不憫だから優しくしてるだけ

*14
思春期特有の勘違い




 天音かなた
 感情のジェットコースター。心臓の鼓動が全力疾走。天界の戦士ニカだったかもしれない。
 生徒会に入るべく、努力することを決めた。
 友達ができたことと食事のことでココとソコロの抹殺命令は秒で忘れた。

 桐生ソコロ
 一年と三ヶ月振りに登場したのに、発した声は『んぅ』の一言のみ。命を狙われてることも相まって不憫な主人公である。

 プリンシ・シャルロット
 名字は権天使のプリンシパリティーズから。名前は適当。
 金髪縦ロールなお嬢様で、味にはうるさい。側にいたメイドは不味い紅茶を出しちゃったから、怒られた。でも割りとこんなの日常茶飯事。
 天音かなたの貧しさと不憫さをしり、今後もせっせと世話を焼く。意外と優しい心の持ち主。
『僕、人生で初めて満腹になった気がする! 本当の意味で満ち足りた感じがする!』
 かなたのこの一言でシャルロットの涙腺が爆発した。

 アーク・ルミニー
 名字は大天使のアークエンジェルズから。名前は適当。

 ドミニ・サント
 名字は主天使のドミニオンから。名前はドミニカ共和国の首都、サント・ドミンゴから。

 ウリエル
 熾天使の一人であり、ワザは己の代名詞でもある『神の炎』。
 
 天使
 神(主神)に仕えることを史上の喜びとする生き物。なので、神の御言葉は絶対遵守。しかし遥か昔に離反し、堕天した天使がいるようだ。

 天界
 天界には結界により天使と神しか入れないため、獣人などのヒト種は存在せず、また男性の天使も存在しない。これは男性=不浄であるといういわゆる女尊男卑があるからである。加えて虫も不浄というイメージがあるので、存在しない。
 なお子孫繁栄に関してはガブリエルによる受胎告知によって妊娠し、出産する。なお上記より男児は決して身籠ることはない。

 おつかなたー
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