sidd 天滝 燕
朱乃は俺を見て安心したのか泣いてしまったようだ。
無理もない・・・・・訳も分からずいきなり殺されかけたんだから。
俺は念のために正面の階段から登らず神社の周り森に入り、声のする方に移動した。
近づき様子を伺うと知らない男が別の男に捕らえられた朱乃に光った剣の様なものを持って近づいているのを発見した。
急いで俺は光った剣の様なものを持った男に近寄り、武器を振り上げた時にあいた脇腹に向け跳び蹴りをかました。
焦って飛び出してしまったが飛び蹴りは成功し、よろけた男の鳩尾にすかさず拳を叩きこみ気絶させた。
その際他の男たちに目をやると、まだ突然のことで驚き反応できず硬直していた。
この隙に、近くにいる朱乃を捕らえている男の顔の中心を殴り、怯んだところで男の顎を殴り、脳を揺らして気絶させた。
倒れそうになる朱乃を受け止め、状態を確認し、今に至る。
「朱乃。俺の後ろに隠れていろ」
「ひぐ・・ひっく・・・う・・うん。」
「ッ!きっ貴様、何者だッ!」
「なにって・・・ただの子供だよ。」
「結界をを抜けたり、大人二人をガキが一人で倒せるわけないだろうッ!」
「?事実なんだから仕方ないだろう。」
「つっ燕ちゃん!?」
「お久しぶりです、朱璃さん。」
・・・・・・・・・・まずいな。正直絶望的だ。
朱乃は何とか助けることができたが、朱璃さんも相手に捕まってしまっている。
なんとか打開する方法は――――――――――――――――――――――
「きっ貴様ももしや、こいつらと同じ化け物なのか!」
「なに?」
「そうだそうに違いない!!それならガキが結界を抜けたことや二人をを倒したことに説明がつく!見たところ神器《セイクリッド・ギア》を使っていないようだしな!」
「何を言っている?・・・・・そんなことよりこの二人が化け物というのはどういうことだ!」
「なに?・・・・・・・・・・・・もしや気づいていなのか?
ククククッ・・ハハハハハハハハッ!!これは傑作だッ!!何も知らずにしかも今までの口振りだとこいつらととても仲がいいようだッ!!」
「なんだと?」
「本当に何も知らないのだな!人質はこちらにいる。貴様にはもう何もできまい。・・・・・・いいだろう、冥土の土産に教えてやる!」
「「ッ!!??」」
「こいつらはな――――――――――――――――――――――――――」
「駄目よッ!!そのことを話してはッ!!!」
「燕ちゃんッ!!!お願いっ!!聞かないでッ!!!」
「普通の人間じゃない――――――――――――――――――――――――――――――」
「やめなさいッ!!」
「だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!!!!!!!!」
「―――――――――――――――――――――――――――――堕天使と契った穢れた人間とそいつらから産まれた化け物なんだよっ!!!!」
side out
side 姫島 朱璃
ああ、知られてしまった。
あの娘がとても仲が良かった子供、燕ちゃん。
今まであの子は友達を一度も家に連れて来たことがなかった・・・・・・家が少し特殊なことも理解していたからでしょう。
別に隠す術はいくらでもあったから気にしなくてもよかったのに・・・・・・・
そんなあの子が初めて友達を家に連れて来た。
最初聞いたときはとても驚いた。
そして同時に気になった・・・・・・・今ままで友達を連れて来たことがないあの娘が連れて来た子はどんな子なのかと。
そして一目見た時―――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――目を奪われた。
あの娘からはとても綺麗なこと聞いていたが目を奪われたのはそのことではない、その子の雰囲気にだ。
その子は子供には感じられないもの、達観しているというのかなんといったらいいか・・・そう・・とても大人びているのだ。
あの娘と一緒ぐらいの年なのに。
とても不思議な子。
しかしときどき見せる笑った表情は年相応の可愛らしいものである。
その子と遊んでいる朱乃はとても楽しそうで、あの娘にこんなに親しく友達ができたのはとても嬉しかった。
しかし私たちの普通の人には知られてはならない事情を今、知られてしまった。
「ひぐ・・・えぐ・・・ひどいようぅ」
朱乃・・・・・・・・・・・
「そんなクソな穢れた人間と化け物は清らかな人間様である俺たちが崇高な我らが主のためにも殺さなきゃならないんだよッ!!こんな何にも役にも立たねぇクソでクズな豚の餌にもならねぇこいつらをなぁぁぁぁぁッ!!!オラッ!!!!」
ガスッ!!!
「ガハッ!!!!」
「朱璃さんッ!!!」 「お母様ッ!!!!」
「に・・・・にげな・・・・・・さい・・・ゴホッゴホッ!!二人・・とも」
「ひっく・・そんなの・・・ひっく・・いやだよぉ・・・おかあ・・さま・・」
「はや・・ごほっ!!・く」
「バーカがっ!!逃がす訳が――――――――――――――――――――」
「テメェら」
side out
side 三人称
「・・・・あん?」
「ここから―――――――――――――――――――――――」
スゥゥゥ
燕の髪の色が徐々に黒から銀色へと変わっていく・・・・・・・
「生きて帰れると思うなよ。」
ゴオォォォォ!!!!!!!!!
「「「「「「「「なっ!!!!!」」」」」」」」
燕がその言葉を話した瞬間、燕から不気味な赤黒いオーラの様なものが噴出した。
「・・つばめ・・・ちゃん・・・・?」
「ゴホッ!つっ燕ちゃん?」
朱璃と朱乃は目の前の状況に混乱し、ジッと燕を見つめ続けた。
――――――――――――すると
ドサドサドサドサドサドサドサドサッ!!
「なんだ・・これ?」「体に・・・・」「力が・・・・」「クソッ・・・・・」「なんだよ・・・これ」「なんかやべぞ・・・」「きッ気持ち悪い・・・」
「なんだいきなり力が入らなくなって・・・・・・まさかッ!!!」
「・・・・・・・・」
「貴様がやっているのかッ!!!」
「・・・・・・・・」
「テメェ、黙ってねぇでなんか答えろよっ!!!!畜生いったいなんだって・・・・・・」
ガッシャァァァァァァン!!!!!!
「しまっ!!!」
「朱璃ッ!!!朱乃ッ!!!無事かぁぁッ!!!」
「あなたッ!!」「お父様ッ!!」
「ッ!!よかった。」
「・・・・・・・・」
フッ ガクッ!!
「ッ!!ハアッ!ハァッハァッハァッハァッ!!」
「「燕ちゃんッ!!」」
「朱璃!朱乃とその娘を連れて離れろ!!」
「ッ!!わかりました!!」
タッタッタッタッタッタッタッタッタッ
「クソッ!!・・・あのガキさえ現れなければ・・・・・・」
「貴様ら」
「「「「「「「「ヒィィ!!」」」」」」」」
「覚悟はできているだろうな」
「わっ我らに手を出せば神が―――――――――――――――――」
「死ぬがいい。」
ズドオオオオォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!
能力の説明は次回になると思います。
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