魔法科高校のゼロ   作:マイケルみつお

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森崎推しの方には厳しい回となっております。ご了承下さい

活動報告のところにヒロインアンケートを載せています。回答、よろしくお願いします!


2話 モブ崎よ...永遠に...

 「お隣、大丈夫ですか?」

 

「ああ。どうぞ」

 

周囲から注目される中、達也の隣の空いた席に女子生徒が二人座る。

 

「ありがとうございます。あの...私、柴田美月と言います」

 

「私は千葉エリカ。よろしくね!」

 

「俺は司波達也だ」

 

「俺は向井零」

 

そしてなぜここが注目されているかというと...

 

「私は光井ほのかって言います!」

 

「北山雫」

 

紋付きの彼女達が講堂後方に座っているからである。

 

「やっぱりほのか達がいたら目立つから前に行ってきなよ」

 

「零も来るなら前に行く」

 

雫のその一言で零はついに諦めた。

 

「柴田さんと千葉さんだっけ? この二人はそんな一科二科とか気にするような奴じゃないから仲良くしてあげてくれ」

 

表面的には二人に対して、だが実際には周囲の人間にも聞こえるように話す。

 

「へぇ、一科でもそういう人もいるんだね。よろしく! ほのか、雫! 私の事はエリカでいいわ」

 

そんな会話をしていると入学式が始まる。

 

(達也がいるなら深雪や七草会長もこちらを見るかもしれない。あまり顔を覚えられるのは望ましくない。4クラスもあるんだ。達也と違うクラスにさえなれれば後は自然消滅を待つだけだ)

 

零は固有能力『改竄』を用いて、半径10m以上離れている相手から自らを違う認識に見せかけるよう実行した。これは普通の魔法のプロセスを踏まないのでどんな魔法師も、そして機械すらも欺く事が可能である。よって壇上から現在スピーチをしている深雪からすれば達也の隣に座っている男子生徒はその前列の三人の男子生徒の顔を平均化した姿に見えているはずだ。そしてその次にスピーチをする真由美にも。

 

──────

 式も終わり、講堂の照明も戻っていく。

 

「そういえばみんなは何組だった?」

 

(ナイス質問だエリカ。達也がE組でない事を祈る)

 

「俺はE組だ」

 

(終わった..)

 

その後、エリカと美月もE組である事を知った。

 

「司波君と向井君。じゃあ一緒にホームルーム行こうよ」

 

「いや、妹と待ち合わせているんだ」

 

「妹ってもしかして新入生総代の司波深雪さんですか?」

 

「ああ」

 

(え、深雪来るの?)

 

「それにしてもよく分かったね」

 

「はい。何というかオーラがよく似ていたので」

 

「「ッ!」」

 

(メガネをしているしやっぱり...。柴田さんの前でも魔法を使う時は最大の注意を払わなきゃ)

 

深雪が来るならすぐにこの場を離れなければと思っていた零だが、美月のその言葉に考え込んでしまう。

 

「お兄様!」

 

そして逃げ出す事ができずに深雪と遭遇してしまう。

 

(っていっても小さい時に一回会っただけだ。忘れててくれ)

 

「お兄様と...ッ!」

 

しかしその淡い希望は深雪のその様子を見て絶たれたと零は実感する。

 

「すまん。ちょっとトイレに行ってくるから先にホームルームに行っててくれ」

 

零はほのかや達也達を置いて深雪の視線から逃れるようにその場を離れていった。その日、零は教室に現れなかった。

 

──────

 (流石に一年間ずっと教室に行かないのはマズいしな..)

 

零は覚悟を決めて入学二日目の学校へと向かった。

 

「零くん! 昨日あれからホームルームに来なかったってエリカ達がボヤいてたよ!」

 

校門で早速ほのかと雫に捕まる。

 

「...ホームルームは自由参加なので」

 

「でもほとんどの生徒が参加する。零は何かあったらすぐにサボる」

 

「だから今日は来たぞ。それに二人とはクラスも違うんだ。サボってるかどうかわざわざ確認しに来なくていいぞ」

 

「じゃあ零くんも昼ごはん一緒に食べようよ! 昼休みは一科二科関係ありませんよね?」

 

零は別に目立ちたくない訳でも一人で過ごしたい訳でもない。ただ実力がバレるのが望ましくなく、自分の実力に気づく可能性がある者達との接触を控えたいと思っているだけである。それは司波兄妹であり美月であり真由美であったり。この二人と関係を持つ事を躊躇う理由はない。

 

「分かった。いいよ」

 

 

 

 

 「よお零!」

 

既に曖昧にも分かっていた事だった。ほのかと雫は昨日の時点でエリカ達と仲良くなっていたのだ。そして今日クラスで仲良くなったレオもそのグループの一員であり、昼休み、彼らよりも先に教室を出ても目的地が同じであれば達也達と顔を合わせる事になるのは自明なのである。

 

もはやこれで司波兄弟と美月との間で関係を自然消滅させる事は困難な事になったと零は自覚した。それならもう割り切る他ない。彼らと交友は持っても力を気づかれないようにしようと零は思った。

 

「司波さん。ウィードと相席なんてやめるべきだ」

 

今後の事を考えていたのでそのやり取りは零の耳には届かなかった。

 

──────

 放課後。それは校門の外で起こった。

 

「いい加減に諦めたらどうですか!?」

 

「僕たちは彼女と相談することがあるんだ!」

 

「ねえほのか。あの人たち誰?」

 

「えっ! 零くん...あ、そうか零くん昼休みなんか考え事してたね。森崎君がずっとお前聞いてるのか!? って怒ってたし」

 

「あの人たちは深雪と一緒に過ごしたいから達也さん達を邪魔に思っている。それに一科二科差別が重なっているってわけ」

 

「なるほど完全に理解した」

 

(今は校門の外である。ならこれは学校内での出来事ではない。善良な市民がやる事は一つしかない)

 

「同じ新入生じゃないですか! あなた達ブルームが今の時点で一体どれだけ優れているんですか!」

 

「どれだけ優れているか知りたいか!」

 

(マジで最悪のパターンになったよ...障壁魔法を展開して...改竄で魔法使用も気づかれないように...っと)

 

「いいだろう。だったら教えてやる!」

 

そうして森崎は特化型CADを向け、魔法を使用する。

 

(これは完全に魔法の不正使用だ。重罪だな)

 

零は哀れなものをみるような眼差しで端末を操作する。

 

「この間合いなら身体動かした方が早いのね」

 

森崎の魔法はエリカの警棒によって不発に終わった。

 

(魔法の不正使用。未遂でも重罪には変わりないがそれでも罪の重さは大きく違う。エリカに感謝するべきだな)

 

「舐めるな!」

 

紋なしに魔法を防がれたという事実に激昂したのか、今度は森崎以外にもその場にいた一科生が魔法を発動しようとする。

 

(この数は流石にエリカ達は防げないな。念には念を込めていてよかった)

 

「喰らえ!」

 

一科の生徒達は魔法を完全に発動し...そして零が張っていた障壁に防がれた。

 

「なん...だと..」

 

一科生の多くは誰によって阻まれたのか分からず辺りをキョロキョロとしている。ただ近くにいたほのかと雫、そして若干ではあるが零の情報を知っていた司波兄妹はサイオンの波長や零が行ったという証拠は掴めなかったが彼がやったという事は直感で分かった。

 

「そういえば零くん、さっきから何やってるの?」

 

「市民の義務」

 

「「えっ?」」

 

「八王子署の前原です。証拠映像付きの通報を頂き参りました」

 

今は警察への通報は音声通話だけではない。魔法の使用が分かるデータも合わせて送る事ができる。そしてこの辺りをたまたま巡回していた警察官がすぐに来ると警察通信司令室から教えてもらった。一回目のエリカの警棒騒ぎの時にその警官はすぐそばにいた。ついさっきの一科生みんなでの魔法の不正使用はその警官が記録用端末も使って目撃していた。

 

「そこの君達。魔法の不正使用の現行犯で逮捕する」

 

「「えっ?」」

 

森崎ら、魔法を二科生らに向けて発動した生徒達はパトカーに乗せられ連行されていった。




現状、零の秘密に最も気づく可能性があるのは深雪です。零の正体に至る直接の手がかりを唯一既に持っているからです。

達也は深雪からその事を聞いており、零が何かをすると思い、モブ崎事件では介入しませんでした。

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生存報告を兼ねたアンケート(文字数の関係から詳細は活動報告を見てね!)

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