けたましい警告音が、あちらこちら響いている。
私は俯いたまま街道を歩いている。
警告音に交じって、怒号や嗚咽も聞こえてくる。
「ふざけんなよ! 運営はなにしてんだよ!」
「私達一体どうなるの……?」
私はこうなった理由を知っている。
でも私じゃない、私のせいじゃ――ない。
こうなったのは……
「ん……?」
不意なメール受信のアラーム音で現実に引き戻される。
相手はアレン、私が所属しているギルドのマスターだ。
”緊急事態のため、ギルドメンバーは全員ギルドルームに集合”
そう書かれていた。
行きたくない。 でも、行かなきゃ……
危ない足取りで、フラフラとポータルに向かった。
ギルマスに集められたメンバー達は、落ち着かない様子でソワソワしていた。
前にはアレンとサブマスのドレイクの二人が立っている。
「みんな、落ち着いて聞いて欲しい。 知っての通り、俺達はこのゲームに閉じ込められた。
現在も運営に問い合わせ中だが返事も来ない。」
そう、私達は閉じこめられた。 このエレウシスオンラインの世界に……
「現状では我々に出来る事は無い。 しかし、混乱を落ち着かせる事は出来ると思う。」
「つまり、オレ達紺碧の猟団で他のプレイヤーをお守しろってか?」
メンバーの一人が馬鹿にしたようにそう答える。
仮にも紺碧の猟団は最強ギルド、恐れられる事はあってもお守をする義理はないと言いたいのだろう。
「言いたい事は分かる、だが今は緊急事態だ。 こういう場面でも人徳が試されると俺は思う。
お前達には紺碧の猟団の名を汚さぬ行動を期待したい。」
賛同する者、黙って頷く者、不服な顔をしながら従う者、様々だが反対する者はいなかった。
「oリナo、お前も協力してくれるな?」
「え……?」
唐突に話を振られて困惑してしまう。
そのまま答えられずにいると、ドレイクが私に近づいてきた。
「顔色がかなり悪いね、アンタはもう少し休んでな。 アレン、問題ないね?」
「あぁ、人手は足りているからな。」
「よし、ならoリナoは休んどきな。 後はアタシ達がやっておくさね。」
そう言って寝室に行くことを促された。
私は言われた通り、ベットに横になった。
「どうして、こうなっちゃったのかな……」
楽しかったはずのゲームが何故……
後にこの世界は地獄に変わっていくのだろう。
あぁ、私は……
そのまま過去へと思いを馳せた。
それは長い長い私の道程、今日という絶望の日にたどり着くまでの物語。
私はどこで間違えた? 私はどうすれば良かった?
答えは……